JCBカードは海外で使えない?実はメリットも多いJCB海外利用のポイント
JCBカードは海外旅行で使えない! という話を耳にしたことがある方もいると思います。実際に、VISAやMasterCardと比較すると、シェアとしては弱いのは事実です。でも、実はJCBカードには他社にはない「海外での大きな強み」があります。
今回は、メリット盛りだくさんのJCBカード海外利用について、メリットや実際の提供サービス、カードを海外で利用する注意点を解説します。海外で使いやすいクレジットカードが欲しい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
JCBカードは海外では使えない?使い方次第では超有能カードに!
世界的に有名なカード・モバイル決済業界専門誌「ザ・ニルソン・レポート」によると、2015年時点での6大国際ブランド世界シェアは、次のようになっています。
- 1位 VISA(デビット・クレジットカード) 55.52%
- 2位 MasterCard(デビット・クレジットカード) 26.27%
- 3位 ユニオンペイ(銀聯カード・デビットカード) 12.79%
- 4位 アメリカン・エキスプレスカード 3.21%
- 5位 JCB 1.23%
- 6位 ダイナースクラブ/ディスカバー 0.98%
これを見ると、JCBカードの世界シェア=海外での使いやすさ、加盟店の多さはVISAやMasterCardと比較すると弱いことが分かりますね。とはいっても、JCBは海外進出も精力的に進めており、日本人観光客がよく訪れる場所なら使えるお店も多いのは事実。特に、ハワイや台湾ならぜひJCBを持って行って欲しいですね。
また、JCBカードの「海外旅行での魅力」は、実はシェアだけでは語れません。付帯サービスを活用してこそ、日本人にとっての海外でのベストパートナーになる。それがJCBカードの魅力です。
JCBカードを海外で利用する4つのメリット
JCBカードを海外で利用するメリットは、次の通りです。
JCBカードの海外利用メリット
- 海外旅行の強力な現地サポートサービスが受けられる
- 付帯保険が充実している
- 一部海外加盟店でのサービスが受けられる
- 現地通貨はキャッシングが強い!
1.海外旅行の強力な現地サポートサービスが受けられる
JCBカードは、海外渡航前に現地のレストランなどを予約してもらえる素敵なサービスの他に、「現地サポート」に力を入れていることで有名です。
その最たる例が、世界各地に設置されている海外サービス窓口「JCB PLAZA」です。JCB加盟店の予約や観光に関する問い合わせ、そのほか緊急時のソンダンまで日本語で現地スタッフが対応してくれます。言葉が通じず心細い海外では、非常に頼りになるサービスです。
2.付帯保険が充実している
JCBカードは、同じ年会費帯のクレジットカードに対してワンランク上の付帯保険がついてくるのが特徴の一つです。
例えば、JCBゴールドの付帯保険は、海外旅行保険・国内旅行保険、さらにショッピング保険まで、一見「プラチナカードクラス」の内容です。
海外旅行に行く時には、少しでも付帯保険が充実した方が安心感にもつながります。海外旅行保険に強く、コスパ重視ならJCBカードのオリジナルシリーズがおすすめです。
3.一部海外加盟店でのサービスが受けられる
一部海外加盟店では、JCBカードと優待クーポンをを提示・利用することで「優待」を受けられるサービスがあります。優待情報は、JCBの海外旅行向けサイト「たびらば」で公開されています。
例えば、ニューヨークのエンパイア・ステーキ・ハウスなら、JCBのたびらば優待を利用すれば、WEB予約もできちゃう上に「ワイン1杯」が無料です。そんなちょっとした心遣いが嬉しいサービスが世界約2,000店舗で受けられるのは、JCBカードならではの特典です。
4.現地通貨はキャッシングが強い!
現地通貨を手に入れる時、多くの方は「両替」を選択すると思います。でも実は、現地での両替は手数料が2〜10%も上乗せされていることも多く、無駄にお金を支払わなくては現地通貨に換えられません。
一方、JCBカードの「海外キャッシング」なら、手数料はキャッシング手数料だけ! ATM利用手数料もJCB負担です。帰国後にすぐ一括返済を利用すれば、うまくいけば手数料は1%未満で済んでしまいます。
何かとお金がかかる海外旅行で、数%のお金が節約できるのは嬉しいですよね。少しでも手数料を安く抑えたいなら、現地でJCBの「海外キャッシング」を利用しましょう。
JCBカードの海外向けサービスはこんなに充実!おすすめサービスを紹介
JCBカードは海外旅行でのメリット多数! とお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんなおすすめサービスがあるかをご紹介いたします。
ここで解説したサービス以外にも、JCBブランドは旅行に役立つサポートが多数ついてきます。興味がある方は、ぜひ公式サイトでも確認してみてくださいね。
海外で役立つ!JCBブランドの付帯サービス
- たびらば(旅LOVER)
- 海外レンタカーサービス
- JCB PLAZA
- JCBプラザコールセンター
- JCB海外おみやげサービス
- JCBプラザコールセンター
- JCB海外お買い物保険
1.たびらば(旅LOVER)
たびらばとは、JCBが運営する「世界の旅好き」に向けた海外旅行情報サイトです。特に、JCB会員には嬉しい「優待店・加盟店」を紹介しているサイトでもありますので、海外旅行の行き先が決まったときはまずチェックしておきたいですね。
たびらばを使えば、行列必至のレストランをスマートに「WEB事前予約」だってできちゃいます。もちろん、サイトは日本語ですから、安心して予約できますね。JCBカードを持って旅行する「旅好きさん」にはたまらないサービスです。
2.海外レンタカーサービス
海外ではレンタカーを借りる機会も少なくないと思います。現地で何も知らずに申し込むと、レンタル料金が高くついてしまうこともしばしば。
JCBでは、レンタカー料金を5〜20%も安くできる優待サービスもあります。現地で名前や実績を知らないレンタカーサービスを利用するよりも、JCBと提携しているレンタカーをお得に利用する方がずっとおすすめです。
予約は出発前に日本語でできますので、ぜひ当日焦らないように予約しておいてくださいね。
3.JCB PLAZA
JCB PLAZAは、JCBが提供している「現地プラザ・ラウンジサービス」です。JCB加盟店の予約や、観光に関する問い合わせを中心に「旅の相談」を気軽に受け付けてくれる無料サービスです。
JCBプラザでは、主に次のことができます。
- JCB加盟店情報、観光情報案内
- ホテル、レストラン、オプショナルツアー、各種チケット予約
- JCBカード紛失、盗難時の緊急サポート
- Wi-Fi無料サービス
さらに、一部主要都市では、JCBプラザ・ラウンジでワンランク上のサービスが受けられます。上記に加え、マッサージ機や無料ドリンク、インターネット、プリントアウト無料サービス、現地ガイドブック閲覧、荷物預かりなどの多彩なサービスが提供されています。
日本語が通じない海外で、非常に心強い日本語サポートを受けられます。JCBプラザが設置された世界主要都市に訪れた際は、ぜひ訪れてみましょう。
4.JCBプラザコールセンター(国内)
JCBプラザコールセンター(国内)は、海外渡航前に海外のJCB加盟店のレストランやオプショナルツアーなどを電話予約できるサービスです。予約だけではなく、予約手配に関する相談も無料です。
予約先が決まっていない時も、迷った時には相談できるのが嬉しいポイントです。ただし、相談できる対象は「JCB加盟店のみ」ですので、そもそもJCBカードが使えるお店がない地域の相談は受け付けられません。そこだけご注意くださいね。
5.JCB海外おみやげサービス
意外と嬉しいサービスが、JCB海外おみやげサービスです。これは、現地でおみやげを買わなくても、カタログで購入して指定の場所へ送ってくれるサービスです。
旅行中のおみやげ選びの手間と、持ち帰り時間が短縮できるのが嬉しいですね。値段は少々割高感があるかもしれませんが、商品によっては日本で購入するよりも安くお得です。時間と労力、どちらも節約できるという意味ではおすすめできるサービスです。
6.JCBプラザコールセンター(海外)
JCBプラザコールセンター(海外)は、海外でのアクシデント時に相談できる電話サービスです。コールセンターでは、次の相談が可能です。
ゴールドカードの審査に「通りやすく」する方法
- 現地医師、病院の案内
- クレジットカードやパスポートの紛失
- 自己、トラブル時の現地警察、医療機関、保険会社などへの手続き案内
- 上記トラブル時の通訳サポート
連絡先は渡航先によって番号が異なります。海外渡航するときは、公式ページで番号を確認し、メモをとっておきましょう。
7.JCB海外お買い物保険
JCBお買い物保険は、JCBブランドのクレジットカードを持っている方が対象となる、無料のお買い物保険サービスです。海外でのJCB加盟店でお買い物をしたとき、年間最高50万円までの保証が受けられます。
このサービスは、JCBショピングガード保険とは別のサービスですので、「ショッピングガード保険」がついていなくても適用されることがあります。事故による破損や予期できない盗難などの商品トラブルが起こってしまった際は、一度JCBカードに相談してみるのがおすすめです。
海外でクレジットカードを利用する注意点
海外でクレジットカードを利用するときは、次のことに注意しましょう。
- 最低でも国際ブランドは2種類以上!クレジットカードは2枚持ちしよう
- 海外での利用は「クレジットカード売上票」を必ずもらう
- 海外キャッシングはスキミングに気をつけて
- 渡航先によっては付帯保険だけではまかなえない
- 海外キャッシング枠は増枠しておく
1.最低でも国際ブランドは2種類以上!クレジットカードは2枚持ちしよう
海外渡航するときは、クレジットカード決済が便利で安全です。現金をたくさん持ち歩くのは、リスクが高くおすすめできません。
その時に注意したいのが、国際ブランド(VISAやJCBなど)は2種類以上、カードは2枚以上持つことです。理由は、国際ブランドによって使える加盟店が異なるケースがあるためです。また、カードを万が一1枚紛失しても、もう1枚あればなんとかなりますよね。
無くさないのが一番ではありますが、クレジットカードは2枚持ち(国際ブランドは分けて)すれば、様々なリスクに備えられます。旅行傷害保険も合算できますから、ぜひ2枚持ち以上を心がけましょう。
おすすめは、VISA(加盟店が多い)+JCBカード(サービスが良い)の組み合わせです。
2.海外での利用は「クレジットカード売上票」を必ずもらう
海外でクレジットカードを利用したときは、レシートの他に「クレジットカード売上票」を必ずもらうようにします。海外で不正利用があった、もしくは実際の決済と支払った金額が間違っていたときは、「売上票」が証拠になります。
また、お買い物保険、ショッピングガード保険などを適用する際にも「売上票」は必須です。海外でお買い物、決済したときは、忘れずに売上票を保管しておきましょう。
3.海外キャッシングはスキミングに気をつけて
先にご紹介した「海外キャッシング」は非常に便利なサービスですが、スキミング被害にあうこともあるため注意が必要です。スキミングとは、カード情報を読み取られることで、カード情報と暗証番号を同時に知られると、被害に遭う確率が高くなります。
信用できる場所のATMだからといって油断はせず、「カード挿入口に不審な点はないか」、「挿入口は不自然に出っ張っていないか」を確認しましょう。また、暗証番号入力時はピンホールカメラに注意して、手元を十分に隠してくださいね。
4.渡航先によっては付帯保険だけではまかなえない
クレジットカードの種類によっては「海外旅行傷害保険」が充実していますが、渡航先によっては付帯の保険だけではまかなえないことがあります。
例えば、アメリカは医療費の高額さで有名です。入院や手術となると、何千万円も請求されてしまうこともあるようです。そういったときに困らないためにも、渡航先の医療費相場はしっかり調べておき、プラスで医療費をカバーできる保険に加入しておきましょう。
5.海外キャッシング枠は増枠しておく
海外旅行時は現地通貨を引き出すのに「海外キャッシングサービス」が便利です。ですが、人によっては海外キャッシング枠が非常に少なく設定されていたり、そもそも枠をゼロにしていた方もいるはずです。
今の枠だけでは現地で困るときには、いざという時に困らないように「海外キャッシング枠」を増枠しておきましょう。増枠には所定の審査がありますので、できるだけ海外渡航が決まったらすぐに、カードの裏面に書いてあるカードデスクまで連絡しておいてくださいね。
海外旅行におすすめのJCBカードは「JCBゴールド」
海外旅行におすすめのJCBカードブランドですが、実際にどのカードが最もおすすめかと聞かれると、コスパ重視なら断然「JCBゴールド」です。
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜5.0%※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 | 発行日数 | 約1週間でお届け |
JCBゴールドは、年会費11,000円(税込)でJCBカードから発行されている公式ゴールドカードです。今回ご紹介した「JCBブランド付帯サービス」は全て使えるのはもちろん、最高1億円の海外旅行傷害保険(利用付帯)に、年間500万円限度の手厚いショッピング保険(海外国内)つき。
さらに、旅行の出発前に空港でゆったりと過ごせる「空港ラウンジサービス」まで付帯しており、まさに「旅する人のためのカード」です。
年会費は少々高く感じるかもしれませんが、初年度年会費無料で「おためし」も可能です。海外旅行好きならメリット多数で年会費以上の価値を感じるはず。
旅行好きには一度持ってみてほしいクレジットカードです。
海外旅行で手厚いサービスを受けたいなら「JCBカード」を持って旅をしよう
海外旅行で手厚いサービスを受けたい方は、JCBカードが非常にオススメです。
JCBカードは、国際ブランドの中では世界シェアが低めと言われていますが、実際には日本人観光客が好む場所では利用価値が高いことがあります。
また、実際に決済手段としては使えずとも、付帯している「海外サポート」が多岐に渡っており、親切です。
特に、現地で日本語サポートが受けられる「JCB PLAZA」は使わなければ損とも言える内容ですから、気になった方はぜひ旅行のお供にJCBカードを検討してみてくださいね。
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