クレジットカードキャッシングの返済はボーナス払いにできる?
クレジットカードのキャッシングはちょっとお金を借りたい時に使えると助かりますが、金利手数料が高めに設定されているため、できるだけお金の負担を減らして返済したいですよね。
今回は、クレジットカードのショッピング枠返済に使える「ボーナス一括払い」が、キャッシングの返済にも使えるのかを解説します。
キャッシングの返済方法について知り、できるだけ損のないようにしていきましょう。
クレジットカードのキャッシングはボーナス払いできない
クレジットカードのキャッシングは、結論から言うと支払い方法に「ボーナス一括払い」は利用できないというのが回答です。
キャッシングの支払い方法として選べるのは、基本的には「翌月一括返済」、もしくは「リボ払い」のみです。
翌月一括払いは、その名称通り翌月に一括で支払う方法で、金利手数料は1か月分しかかかりません。
一方、リボ払いはショッピングリボ払いと同じように、自分が支払う金額を選択肢の中から自由に選んで、決めた金額に手数料を上乗せした金額、もしくは返済方式によっては決めた金額内で手数料と元金支払額を含めて支払うという方法です。
何も選択しなければ翌月一括返済が基本ですが、できるだけ一度の支払いの負担を減らしたいならリボ払いがいいでしょう。
とはいっても、リボ払いは金利手数料が高額になりがちですので、ボーナスなどで返済資金を得られたら、「一括返済」にそのお金を利用し、早期返済するのがおすすめです。
キャッシングはボーナス資金を活用して返済するといくら得する?
クレジットカードのキャッシングの返済方法としてボーナス払いは選択できませんが、ボーナス資金を使って「15万円」を「元金1万円ずつ」リボ払いの支払いをすると、どの程度お得になるのか計算してみましょう。
- ボーナス1か月前にお金を借りた場合
- ボーナス6か月前にお金を借りた場合
ボーナス1か月前にお金を借りた場合
まず、ボーナスは無視して、15万円お金を借りて元金1万円ずつ返済していくと仮定します。
たとえば、年利15%として計算すると、当然支払いに15か月かけることになり、支払う手数料の合計金額は「14,600円」程度に。
一方、借りた一ヶ月後にボーナス一括払いができる場合には、単純計算で年利15%、1か月で1.25%の金利がかかってきます。支払う手数料は約1,750円。
差額は12,850円とかなり大きくなりますので、ボーナス資金活用で早期返済を狙うのはおすすめです。
ボーナス6か月前にお金を借りた場合
ボーナス資金活用で早期返済を狙う場合、夏のボーナス直後に借入しても、冬のボーナスまでは半年間。最長でも支払い期間は半年になりますよね。
先の計算と同様に、15万円を1万円ずつ返済すると手数料は14,600円。ボーナス6か月前にお金を借りた場合、5か月は1万円ずつリボ払い、6か月目にまとめて残額を支払うことになると思います。
計算してみると、5か月目までの手数料の合計金額は7,686円、6か月目に残りの10万円を支払えば、おおよその手数料は10万円の1.25%である1,250円程度ですので、総計で8,936円です。
ボーナスで早期返済をしなかった場合との差額は5,664円。これでも普通に返すよりもかなりお得です。
ボーナス一括払いができなくても、ボーナス資金を活用した「早期返済」は利用価値がありますので、ぜひご活用ください。
クレジットカードのキャッシングを早期返済する4つの方法
クレジットカードでキャッシングをした際、ボーナス資金などを用いて途中で早期返済する方法が良いとお伝えしましたが、早期返済は通常の引き落としとは異なる支払い方法をしなくてはいけません。
ここでは、早期返済するための4つの方法を簡単に解説します。
- コンビニ・銀行のATMを利用した返済
- 口座振替での返済
- ネットバンキングからの返済
- マルチメディア端末からの返済
1.コンビニ・銀行のATMを利用した返済
コンビニや銀行のATMからキャッシングで借りたお金を返済する場合は、返済したいクレジットカードと暗証番号があれば、対応のATMを使って簡単に・好きな時に返済可能です。
やり方は、あらかじめ対応しているかを確認しておき、大丈夫であればそのATMにクレジットカードを挿入し、表示される手順に遵いながら「返済」ボタンを選択肢、任意の金額を返済する(現金を入れる)というものです。
この方法なら簡単でいろんな場所ですぐに返済でき、手数料などは後日自動引き落としのタイミングで請求されます。そのため、この場では「元金」のみが支払えます。
もちろん、返済した日付まででちゃんと金利手数料は計算されますので、安心してくださいね。
ちなみに、一括返済が難しい場合は「一部返済・金額を指定して返済」でも元金を減らして金利手数料を軽減できますから、活用しましょう。
2.口座振替での返済
口座振替での返済は、あらかじめ専用ダイヤル、もしくは会員WEBサイトから「全額返済」を申し込んでおくことで、通常のカード代金引き落とし日にまとめて全額自動引き落としすることができます。
メリットとしては、わざわざATMなどに出向く必要がない、現金を手元に用意する必要がないことですが、思い立ったときにすぐ返済するよりも、締め日までの手数料がかかってしまいます。
3.ネットバンキング・通常振込からの返済
ふつう、クレジットカードのキャッシングで借りたお金を銀行振込により繰り上げ返済(早期返済)する場合は、事前に電話で専用ダイヤルに電話をしておき、指定された口座に振り込みます。
これはネットバンキング経由でも、ATMに行く必要があるかないかだけの違いで、基本的には同じですが、一部のネットバンキングはシステムを利用してコンビニATMで返済するのと同じように「事前連絡なし」でWEB上の手続きをするだけで簡単に返済できることもあります。
手持ちのカードがそういった支払い方法に対応しているかを確認し、電話なしの返済方法が使えるようならネットバンキング経由での支払いが簡単でおすすめです。
4.マルチメディア端末からの返済
最後に、この支払い方法はあまり知られていませんが、一部カード会社ではコンビニのマルチメディア端末から早期返済ができるシステムを採用しています。
基本的に、ATMでの支払いと同様に入金は元金のみで、手数料などは毎月のカード利用代金の振替時に自動振替されますので、いちいち計算してお金を持って行く必要はありません。
コンビニATMとの違いは「支払える単位がより細かい」ということですので、キリの良い金額が手持ちでない場合も返済が利用できるのが嬉しいですね。
場合によってボーナス返済は使えない方が良い
ボーナス返済は一括で完結する上に、ショッピング払いで使うと「手数料がいらない」ということで非常に魅力的ですが、場合によってはボーナス返済が対応していないほうが身のためだと言えます。
ボーナス返済に頼りすぎると、いざという時に困ってしまう
ボーナス返済は、確かに支払いを先延ばしできて、資金に余裕がある時にポンと返せるしくみとして人気はありますが、キャッシングを繰り返して今返済資金がないからボーナス返済に頼る、という使い方ができたとして、本当にそれで助かるのでしょうか。
これはあくまでも予想でしかありませんが、キャッシングをボーナス返済できるからといってキャッシングをどんどん使ってしまうような方は、すぐに支払いをしなくても良い分、お金を借りている意識が薄れてしまい、いざボーナスが出ても返済に充てられずにまた使ってしまう、もしくは他の支払いと重なってしまってお金が足りなくなるなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
もちろん、上手に活用してそういった事態にならないようにできる方もいるとは思いますが、借金はできるだけ後回しにしないほうがあらゆる意味でよいでしょう。
キャッシングはあくまで短期で現金が借りたいときの利用にとどめ、それができないなら最低でもこれだけは支払える、という額を設定して返済できるリボ払いを使えば、最悪の場合、ボーナス資金をショッピング一括払いなどで使い込んでしまっても支払いは続けられますので、ある意味理にかなっていると言えますね。
まとめ
クレジットカードのキャッシング返済はボーナス活用がおすすめ
クレジットカードのキャッシングは便利ですが、基本的に一括返済、もしくはリボ払いという支払い方法しかないため、ボーナス一括払いなどの「ボーナス払い」は使うことができません。
お金に余裕がなく、ボーナス資金のタイミングですっきりと返済してしまいたいと考えるのであれば、まずはリボ払いで毎月の支払額を少なめ(余裕をもって支払える金額)に設定しておき、ボーナスが出たらその資金で一早期一括返済をするといった方法がおすすめです。
早期返済には、4通りの手段がありますから、自分に合った方法を選び、うまくボーナス資金を使って金利手数料を抑えられるように工夫しましょう。
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