ポイント還元率の高い法人カード3選!得する選び方やポイントを上手に貯める方法も
ビジネスでの経費決済には常に現金払いのみというケースは珍しく、近年では「法人カード」を上手に活用している方も多くいます。せっかく「法人カード」で経費決済をするなら、より経費削減に効果的でお得なカードを選びたいですよね。
今回は、法人カードをお得に活用するカギとなる「法人カードのポイント還元率」について、ポイント還元率が良いカードを選ぶ大切さや、ポイントの貯め方など法人カードのポイントに関することを解説します。新たに法人カードを考えている方は、ぜひお得な法人カード選びの参考にしてくださいね。
ポイント高還元率のおすすめ法人カード3選!
オリコ 法人カードEX Gold for Biz
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
2,200円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.45%〜0.50% | 発行日数 | 申し込み後約1週間 |
オリコ 法人カードEX Gold for Biz は、オリコカードの法人カードで、プラチナカード級と言える特典が魅力で人気です。
年会費はWeb入会なら初年度無料、2年目以降も2,200円(税込)ととてもリーズナブルな設定で、「分割払い」機能もついています。
年会費は一般カードと大差ありませんが、旅行傷害保険は国内・海外共に付帯しており、出張に出かける機会が多い方にも心強いと言えます。
法人カードでは珍しい「ショッピングガード保険」も付帯するので、事業に必要なものを購入し、万が一の際でも補償がきくので安心ですね。
また、還元率があまり良いカードが少ない法人カードのなかで、年間の利用金額に応じて最大1.1%まで還元率がアップするので、非常に高還元率です。
クレジットカードのタッチ決済に対応しており、小額決済でも利用しやすいのも特徴です。
各国際ブランドのビジネス関連サービスの割引サービスやサポートなどが受けられ、オリコ独自のビジネス系サービスも充実。非常にコストパフォーマンスがよくバランスの良い1枚です。
バランス重視で年会費が高すぎない、高還元率なクレジットカードが欲しい方におすすめです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード
年会費 (初年度) |
36,300円(税込) | 年会費 (2年目) |
36,300円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約1〜3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカードは、アメックスブランドの法人向けプロパーカードです。
年会費はキャンペーンで初年度無料、2年目以降は36,300円(税込)と決して安くはありませんが、アメックスのゴールドカード以上のサービスが受けられます。また、待遇面は非常にいいにもかかわらず、審査が設立間もない企業や自営業でも柔軟に対応してもらえるのがメリットです。
ポイントプログラムはアメックス独自の「メンバーシップリワード」で、100円で1ポイント貯まりますが、特典に交換する際の還元率を加味すると還元率0.3%とやや低めです。
ただし、メンバーシップリワードプラスに加入すれば1.0%のマイル還元率になる「高還元率マイルカード」として使えます。
クレジットカードの支払いデータをもとに作成される「管理レポート」機能をうまく使えば、どんなものにどの程度経費がかかっているかもわかるためビジネスのコスト管理がしやすくなります。
アメックスゴールドに付帯する「プライオリティパス」をはじめとするサービスも充実していますので、多少年会費を支払ってもサービスのクオリティ、マイルカードとしての価値を求める方向けのカードです。
楽天ビジネスカード
年会費 (初年度) |
2,200円(税込) | 年会費 (2年目) |
2,200円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0% | 発行日数 | 必要書類到着後から約2週間程 |
楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードに追加発行という形でのみ持つことができる法人カードで、ポイント還元率の高さとサービスのコストパフォーマンスがメリットです。
年会費は2,200円(税込)とそれほど高くない印象ですが、楽天プレミアムカード(年会費11,000円/税抜)の発行が前提となるため、実際に支払う年会費総額は13,200円(税込)程度になります。
ポイントプログラムは共通ポイントである「楽天ポイント」で、還元率ははじめから1.0%以上と法人カードの中でも最高クラスです。
ビジネスカードは追加発行という扱いですが、楽天プレミアムカードを個人口座、ビジネスカードは法人口座というように引き落とし先を変えることができるので、使い勝手は良いと言えます。
基本的なサービスは楽天プレミアムカードと同じでビジネスカードとして特別な特典がついている訳ではありませんが、仕入れや備品購入で楽天をよく利用する、普段から高還元率なカードが欲しいなら検討の価値あるカードです。
法人カードで得するなら「ポイント還元率」を重視しよう
法人カードは単純に決済手段として持つだけでも非常に便利ですが、せっかく活用していくなら「お得さ」も重視するとさらに持つ価値が上がります。
ビジネスを行う上で経費は必ず発生するので、少しでも経費削減ができれば結果的に利益アップに繋がります。クレジットカードを活用して経費を削減するのに最も簡単で効果的なのが、法人カードの「ポイント」を貯めるという方法です。
一般的に、法人カードは個人カードと比較するとポイント還元率があまり良くないものが多いですが、きちんと選べばポイント還元率1.0%超えの高還元率カードを持つこともできます。
効率よくポイントを貯めたいなら、ポイント還元率が良いカードという条件を最重視し、その上で年会費やサービスのバランスも見ながらカード選びをするのがおすすめです。
ポイント還元率の高い法人カードの選び方
法人カードでポイントを貯める方法がわかったところで、実際にポイント還元率の高い法人カードを選ぶためにはどんな点をチェックするとよいか、ここではチェックポイントを5つに分けて解説します。
- 汎用性が高い、使いやすいポイントのカードにする
- 還元率1.0%以上の「高還元率」を基準に
- ETCカードにもポイントがしっかり付与される
- 航空機の利用が多いなら「マイルカード」
- 年会費と法人カードサービスのバランスをチェック
1.汎用性が高い、使いやすいポイントのカードにする
ポイント還元率が高くても、貯めたポイントの使い道や貯め方が限定的で「使いづらい・貯めづらい」のでは全く意味がありません。
特別なこだわりがなければ、法人カード選びには「ポイントの汎用性の高さ」を考えて選ぶようにしましょう。
汎用性が高いポイントの一例として、楽天ポイントなどは「共通ポイント」として街の提携ショップで1ポイント=1円で利用できるほか、ネットショッピングでも現金がわりに使うことができます。
ポイントを直接お金がわりに使うことができなくても、還元率をほとんど下げずに使いやすい形(共通ポイントやマイル、ギフトカードなど)に移行できるのであれば全く問題なく使えると言えます。
また、「特定のお店でのみ還元率が良い」というカードはまんべんなく経費決済に利用するにはあまりおすすめできませんので、メインで使うカードにはどのお店で使ってもある程度のポイント還元率が見込めるカードを選んでください。
2.還元率1.0%以上の「高還元率」を基準に
一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.3〜0.5%程度が多く、1.0%以上のポイント還元率となると「高還元率」に分類されます。
他に大きなメリットがあれば単純なポイント還元率だけに縛られなくても良いですが、簡単にお得なカードとして活用するなら「1.0%」を一つの基準としてポイント還元率の高いカードを見極めるようにすると、失敗が少なくなります。
3.ETCカードにもポイントがしっかり付与される
ポイントが還元されるタイプのクレジットカードですと、ETCカードでの利用分はポイント還元の対象外となっているケースもあります。
営業などで車を頻繁に使う事業ですと、「ETCカード」でポイントが貯まるか貯まらないかはポイントを貯める効率に差が出ますから、ETCカードを使うなら「ポイントの付与があるか」は確認しておくようにしてください。
ETCカードを使う機会がほとんどないのであれば、それほど重視する必要はありませんので、ETCでポイントが付与されなくても普通のカード決済での還元率が良いのであれば検討する価値は十分にあります。
4.航空機の利用が多いなら「マイルカード」
旅行や出張で航空機の利用が多いなら「マイルカード」、つまり航空会社のポイントである「マイル」を効率よく貯められるカードを選ぶのも経費削減に繋がります。
マイルは特典航空券や座席のグレードアップに利用できるので、使い方によっては一般のポイントを貯めるより何倍もお得です。
クレジットカードの種類により、貯められるマイルは異なりますので、マイルカードを選ぶ際は自分がよく利用する航空会社に対応のマイルが貯まる、ということを大前提に選びます。
また、マイルカードとして活用できる法人カードの中には、マイルが直接貯まらなくても、マイルに交換するレートがよく、結果的にマイルを効率よく貯められる、というタイプのカードもあります。航空機の利用頻度が高いなら、マイルカードは非常におすすめです。
5.年会費と法人カードサービスのバランスをチェック
年会費がいくら安くても、サービスが全く魅力的ではないカードでは、わざわざ「法人カード」を作るメリットは薄れてしまいます。
ポイント還元率の高さで選ぶ時には、ポイント還元率が高いカードの中でも「年会費」と「サービス」のバランスがとれたものがおすすめです。
年会費は高額になるほどサービス・特典は手厚くなる傾向はもちろんありますが、重要なのは「実際に使うかどうか」です。
使わないサービスに高額な年会費を払うのは無駄ですが、よく利用する、かつ利用することで経費が抑えられるような割引・優待サービスがついているカードなら、多少年会費が高めでも持つべきだと言えます。
法人カードならでは、のサービスとして「オフィスの貸し出し優待」や「ビジネスラウンジの提供」、「経営管理のサポートサービス」など、カードによって様々なサービスがあります。
まずは「還元率」、次に「年会費とサービスのバランス」をみて、総合的に自分に合っていると感じるカードを選びましょう。
法人カードでポイントを上手に貯める方法
ポイント還元率の良い法人カードを持っていても、上手に活用しなければポイントは貯まっていきません。ここでは、法人カードでしっかりとポイントを貯めていく具体的な方法を3つご紹介します。
法人カードでポイントを貯める方法
- 経費の決済をクレジットカードにまとめる
- 社員も使える「子カード」を発行しておく
- 法人カード「電子マネー」を積極的に使う
1.経費の決済をクレジットカードにまとめる
まず、基本的にクレジットカードのポイントは「利用金額に応じて」貯まっていくものですので、使わなければ当然ポイントは貯まりません。
クレジットカードのポイント還元を活用して経費を削減したいなら、可能な限り経費の決済を法人カードにまとめる必要があります。
例えば、現金で年間300万円の経費を使ったとしても支払った金額はそのままでポイント還元などはありませんが、これを全てクレジットカード決済にまとめられれば、ポイント還元率1.0%のカードと仮定すると、年間で3万円分のポイントが貯まります。
貯めるポイントの種類にもよりますが、楽天スーパーポイントなどの共通ポイントや、ギフトカードにそのまま交換できるものなら好きな商品を購入できますし、取引先への贈り物代金をポイントでまかなうこともできます。
現金よりも「一度に決まった時に引き落とし」がされるので管理しやすいというメリットもありますので、ポイントを貯めたいなら積極的にカードで決済するようにしましょう。
2.社員も使える「子カード」を発行しておく
経営者本人がカードを積極的に使っていても、社員がきちんと経費を法人カードで決済していなければポイントを貯める効率が悪くなってしまいますよね。
さらに、社員が現金で代金を立て替えて後々精算となると、経理の手間も発生してしまい、デメリットが多いと言えます。
法人カードの多くは、「子カード」つまりクレジットカードの追加発行が可能ですから、社員が使える経費専用の子カードを作っておき、必要に応じて使えるようにしておきましょう。
ただし、うっかり個人用の買い物を会社の法人カードで決済してしまうというトラブルがないように、明細はこまめにチェックし、必要な時には貸し出しを許可制にするなど管理はしっかりとするようにしてくださいね。
3.法人カード付帯の「電子マネー」を積極的に使う
出張先でコンビニに立ち寄り、必要な物品を購入するというのはビジネスでよく見られるシーンですが、コンビニやお店で小額決済をするときには「わざわざクレジットカードを使うのは恥ずかしい」と感じる方も少なくありません。
法人カードの種類によっては、決済した金額をクレジットカードで利用したと同じように請求される「後払い式の電子マネー」を付帯しているものもあります。後払い式のクレジットカード付帯の電子マネーとしては、iD(アイディー)やQUICPay(クイックペイ)がそれに当たります。
電子マネー活用のメリットは、単純に「決済がラク・スピーディ」、「小銭がいらない」という点で、今までは小額だと現金で支払っていたという方でもクレジットカードを使いやすくしてくれます。
小額でもポイントを徹底して貯めるためにも、電子マネー機能つき法人カードなら「電子マネー」もどんどん使いましょう。
高還元率の法人カードでポイントを貯める際の注意点
高還元率の法人カードを選び、ポイントを貯めていくにあたって、申し込みの前と利用中それぞれ注意しておきたいことがあります。
ここでは、気をつけたい2つの注意点について解説します。
- 間もない場合は審査が柔軟なカードを選ぶ
- ポイントの有効期限に注意する
設立間もない場合は審査が柔軟なカードを選ぶ
個人事業主や会社経営者としてスタートを切ったばかりの時期は、信用力が弱く、審査基準の厳しい法人カードに申し込んでも「審査落ち」になってしまうことも少なくありません。
基本的に、クレジットカードの審査は「審査落ち」の履歴が残れば残るほど後々の審査にも不利になってしまいますので、初めから審査難易度の高いカードを申し込むことはやめておいたほうが無難です。
設立・開業してから3年以上経過している場合には審査に通りやすくなってくると思いますが、まだ駆け出しといったころは、そういったケースでも審査に通りやすく柔軟なカードを選びましょう。
クレジットカードは、当然発行されなければ使えませんので、見栄を張って審査に落とされてしまうよりも、堅実なカードで利用実績を積んだ上でワンランク上のカードに挑戦するようにしてくださいね。
ポイントの有効期限に注意する
会社経営や仕事に忙しくしていたら、気がついたら法人カードのポイント有効期限が過ぎていた、となってしまうのは残念ですよね。
法人としてクレジットカード決済を行うと、経費が多ければどんどんポイントが貯まり、そのぶんお得になりますが、ポイントの管理は注意が必要です。
クレジットカードやポイントの種類ごとに有効期限は異なりますので、自分が使っている、もしくは選ぼうとしているクレジットカードのポイント有効期限がどうなっているかはきちんとチェックし、使わずに消えてしまうことがないようにしましょう。
どうしても有効期限を忘れてしまう方は、中には有効期限がない「無期限ポイント」を採用しているカードもありますので、そういったカードがおすすめです。
まとめ
法人カードでポイントを貯めてお得にコストカット
法人カードには、法人ならではの特典やサービスがついているものも多く、事業の決済にクレジットカードを利用したいなら経費専用カードとして持っておいて損はありません。
クレジットカードには利用金額に応じて「ポイント」が貯められるカードも多くありますが、法人カードでポイント還元率の高いカードを選べば、還元率の分だけ自然にコストカットが可能です。
上手に探せば1.0%超えの還元率を誇るカードも存在しますので、ビジネスシーンでもしっかりとカードを活用し、賢く経費を浮かせてみてくださいね。
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