法人向けキャッシュレス決済の活用法!法人カードでも5%還元は受けられる?
キャッシュレス決済を利用することで2020年6月まで「5%」もしくは「2%」の還元を受けられる「キャッシュレスポイント還元制度」。
法人カードでの決済も「キャッシュレス決済」に含まれるため、もしこのキャンペーンが適用されるとしたら、大きな経費削減につながります。
ここでは、法人カードででも5%のキャッシュレス決済還元が受けられるのか、キャッシュレス決済用法人カードを選ぶポイントや注意点、おすすめカードなどを解説していきます。
これから法人カードを活用してキャッシュレス還元を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
政府の政策「キャッシュレス・ポイント還元事業」とは?法人カードでも恩恵は受けられる?
政府の政策「キャッシュレス・ポイント還元事業」とは、2019年10月からの消費税増税に伴い、経済の冷え込みが予想されることへの対策として行われている事業です。
内容としては、クレジットカード、電子マネーなどの「キャッシュレス決済」を利用した消費者に対し、5%、もしくは2%のポイント還元が受けられるというもの。
還元の対象となるのは、中小企業のお店やサービスを利用したときに限ります。ただし、コンビニやレストランといったフランチャイズ店は、オーナーが個人で運営していることも多いため「中小企業」として還元が受けられるケースも多々あります。
法人カードでもキャッシュレス決済で5%還元は受けられる!
結論から言うと、法人カードは政府の「キャッシュレス決済でポイント5%還元」の対象となっています。
法人カード、個人カードの線引きはなく、「クレジットカード」「電子マネー」などのキャッシュレス決済を対象店舗で利用すれば、しっかり還元が受けられるしくみです。
個人カードで5%還元されて嬉しいのはもちろんですが、法人カードとなると事業決済に利用するため、お得度が断然違いますよね。
例えば、年間で300万円の決済をしたと仮定すると、現金だと何のメリットもありません。一方で、クレジットカードなどのキャッシュレス決済を利用していると、300万円の5%、単純に考えて15万円もの経費が浮くのです。これは見逃せないキャンペーンだと言えるでしょう。
これから法人カードを検討している方は、ぜひ1枚はカードを持っておき、積極的に対象店舗で利用してくださいね。
キャッシュレス決済用に法人カードを選ぶポイント
キャッシュレス決済用に法人カードを選ぶ際のポイントは、次の通りです。
キャッシュレス決済用法人カードを選ぶポイント
- 年会費
- キャッシュレス決済ツールの豊富さ
- サービス内容
1.年会費
年会費は、クレジットカードを選ぶ上で無視できない要素です。キャッシュレス決済を活用するにあたっても、せっかく5%還元が受けられるのに高額な年会費を支払っていては意味がありません。
キャッシュレス5%還元の「お得さ」を最大限に活用するためには、年会費からこだわった「お得度重視」で選ぶのがおすすめです。ただし、例えばアメックス・ゴールドカードのような「年会費以上のお得な特典がついてくる」カードなら、トータル的に年会費を支払っても無駄にならないこともあります。
最終的には、年会費と内容のバランス、キャッシュレス還元の恩恵を受けられるかをチェックした上で選びましょう。
2.キャッシュレス決済ツールの豊富さ
法人カードでキャッシュレス決済を意識してカード選びをするのであれば、ツールの豊富さは重要です。
例えば、JCB法人カードなら追加カードでクイックペイが利用できますし、アメックス・ビジネス・ゴールドならApple Payへの追加で、iPhoneにてクイックペイが使えます。
よくクレジットカードに付帯する電子マネー「iD」が使えるのは個人事業主・法人代表者向けの「三井住友ビジネスカードforOwners」シリーズが人気。法人向けのカードではあまり取り扱いがありません。
こうしてみると、JCB(クイックペイ運営元)は法人カードでのキャッシュレス化に力を入れているようですね。
もちろん法人カード機能のみ……というのも悪くはありませんが、利便性を考えると、追加で何かしらのキャッシュレス決済手段がある法人カードの方が、よりおすすめです。
3.サービス内容
一言で「サービス」といっても様々なものがありますが、「キャッシュレス還元」を最大限お得に受けたいのであれば、クレジットカードのサービス内容もお得なものを選ぶのがおすすめ。
例えば、レストランでの割引優待が受けられたり、ビジネス向けの特別なサービスや特典が受けられたりすれば、キャッシュレス還元だけではないクレジットカードの「お得さ」を活用できますよね。
一般的にサービス内容が充実しているクレジットカードは年会費も高めになる傾向はありますが、サービスをしっかりと使いこなせば年会費以上のメリットが生まれます。キャッシュレス還元を受けるという「お得を求める目的」は忘れずに、年会費などとのバランスもみて決めることが大切です。
キャッシュレス決済は2020年6月まで!ポイント還元率にもこだわったカード選びを
キャッシュレス決済のお得なキャンペーンは2020年6月まで実施されます。逆に言えば、その後は5%還元(もしくは2%還元)が受けられなくなるため、純粋に「クレジットカードのポイント還元率」がお得度に直結します。
つまり、キャッシュレス決済のお得なキャンペーン終了後も高還元率の法人カードを利用するためには、ある程度「ポイント還元率」もチェックしておく必要があるということです。
基本的に法人カードはポイント還元率があまりよくありませんので、0.5%前後あれば及第点と言えるでしょうか。
より還元率を重視するとなると、カードの種類がかなり限られてしまいます。ポイント還元率についてはサービス内容などのバランスも見ながらみてくださいね。
法人カードでキャッシュレス還元を利用する注意点
法人カードでキャッシュレス還元を受ける際は、次のことに注意してください。
法人カードでキャッシュレス還元を利用する際の注意点
- 店舗によってはキャッシュレス還元が受けられないことがある
- レシート・領収書は必ずもらっておく
1.店舗によってはキャッシュレス還元が受けられないことがある
基本的に、キャッシュレス決済での優遇が受けられるのは「中小企業」や「フランチャイズ店」のみ。また、店舗によって還元率が2%だったり、5%だったりとばらつきがあります。
大企業が運営する店舗ではキャッシュレス優遇の対象になっていないこともありますので、対象だと思って利用したのに……と損をしないためにも、利用前に「対象店舗かどうか」はご確認ください。
2.レシート・領収書は必ずもらっておく
これは当たり前のことですが、キャッシュレス決済を利用したとしても、レシート、もしくは領収書は貰っておきましょう。支払いの証明になるものです。
キャッシュレスで簡単に決済をしてしまうとついついもらい忘れたり、後から明細書で確認できるからいいやと考えてしまったりするものですよね。
より確実に経費として処理するためには、詳細に書かれている領収書・レシートが必要です。忘れないようにしてくださいね。
キャッシュレス決済におすすめの法人カード
ここでは、キャッシュレス決済をお得に活用するのにおすすめの法人カードを2枚ご紹介します。それぞれ特徴が異なりますが、いずれも優秀な法人カードですので、ぜひ参考にしてくださいね。
1.JCB法人カード
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
1,375円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜1.0% | 発行日数 | 約2週間 |
JCB法人カードは、株式会社ジェーシービーが発行する正統派法人カード。年会費は初年度無料で、2年目以降も千円台と格安です。
もちろんキャッシュレス決済の対象となっており、クレジットカード機能だけではなく、追加で電子マネーQUICPay(クイックペイ)への申し込みにも対応。
利用可能枠は最高100万円とそれほど大きくありませんが、事情があっての一時増枠は可能ですので、特に個人事業主の方はそれほど心配しなくてもいいでしょう。
海外旅行・国内旅行傷害保険も付帯しており、さらに海外ならショッピングガード保険までついてきます。
そのほか、各種ビジネスに役立つ優待やサービスが利用できますので、コストパフォーマンス良好です。年会費を抑えてキャッシュレス決済を利用したいのであれば、ぜひご検討ください。
2.アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード
年会費 (初年度) |
36,300円(税込) | 年会費 (2年目) |
36,300円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約1〜3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカードは、アメックスが発行するステータス・特典重視派におすすめの法人カード。年会費は少々高めですが、うまく特典類を活用すれば年会費以上の価値を生み出すのが魅力。
こちらのカードもキャッシュレス還元の対象カードとなっており、対象店舗で利用すれば5%、もしくは2%の還元が受けられます。さらに、Apple Payに登録すれば「QUICPay」として利用可能。
各種付帯保険は非常に充実しており、さすが富裕層向けブランドの法人カードというところです。そのほかにも、空港ラウンジを利用する権利や会食の手配をコンシェルジュが代行してくれるなど、ビジネスに役立つ特典が豊富。
ビジネスカード会員限定のラウンジなど「ちょっと特別な待遇」も受けられます。キャッシュレス決済、かつハイクラスの法人カードを導入したいと考えている方におすすめの1枚です。
3.三井住友ビジネスカードクラシックfor Owners
三井住友ビジネスカードクラシックfor Ownersは、老舗カードブランド三井住友カードが発行するビジネスカード。個人事業主向けで、年会費も手頃なのが魅力です。
こちらは、電子マネー「iD」に対応しており、キャッシュレス決済ツールが一つ増やせるのが魅力。
また、ビジネスカードとしては珍しく「キャッシング」にも対応しています。リボ払いもOKですので、支払いの幅が広がるのは嬉しいですよね。
ポイント還元率も0.5%と悪くありませんので、信頼性の高い銀行系カードでお得にキャッシュレス還元を受けたい方は、ぜひご検討くださいね。
法人カードもキャッシュレス決済の5%還元は受けられる!活用して経費削減を
政府が行う「キャッシュレス決済でポイント還元」の恩恵は、法人カードであっても同じように受けられます。そもそも、お店側ではキャッシュレス決済手段が「法人カード」なのか「個人カード」なのかを区別できません。
キャッシュレス決済手段としてお得に法人カードを活用しようと思った時は、カード選びも重要です。目的にあわせて、年会費や内容のバランスを調整しながら選んでくださいね。
特におすすめなのは、下記の3枚です。
ぜひ、政府のお得なキャンペーンをしっかりと活用し、法人カードで経費削減を目指してくださいね。
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