法人カードで経費精算をするメリットと意外なデメリット
法人代表者や個人事業主の方は、法人カードでの経費精算を検討している方も多いのではないでしょうか。
事業に必要な経費は、法人カードにまとめて精算することで、数多くのメリットを得ることができます。
この記事では、法人カードを活用した経費精算で得られるメリット・デメリットを解説しています。
法人カードでの経費精算を検討している法人代表者・個人事業主の方は、ぜひ一度参考にしてみてくださいね。
経費精算をするなら法人カードがおすすめ!
キャッシュレスで経費精算をしたいなら、法人カードがおすすめです。
経費精算をする際に、個人カードを利用しても良いのでは、と考える方もいますが、「プライベート用」と「事業用」をしっかり分けるのであれば、あらぬ誤解をうけないためにも法人カードが便利。
万が一税務調査が入った際も、しっかりとカードを分けていれば、堂々としていられます。
また、詳しくは後述しますが、ビジネスにおける必要経費を法人カードで決済すれば、様々なメリットがあります。
メリットを活かしつつ法人カードで経費精算をすれば、経費精算や経理業務の効率化を測ることができますので、ぜひ取り入れましょう。
法人カードで経費精算をするメリット
法人カードで経費の精算をすれば、経費にまつわる管理や業務などの、様々な場面でメリットを感じられるようになります。
ここでは、法人カードで経費精算をした際に得られるメリットを解説します。経費精算を法人カードで行いたい、と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
法人カードで経費精算をするメリット
- 経費精算が簡単になる
- 仮払いや立て替えの必要がなくなる
- 経費の計上漏れや請求漏れを防げる
- 経費とプライベートの混同を防げる
- キャッシュフローが安定する
1.経費精算が簡単になる
現金での経費精算の場合、領収書が必要となりますよね。一般的には、その領収書をひとつひとつ管理しなくてはなりません。
しかし、法人カードで経費精算をすれば、明細に一覧で載ってくるため、その手間が省けるだけでなく、誰が・いつ・どこで・いくら使ったのかが可視化できるようになります。
また、会計ソフトと連携することも可能なため、経費の仕分けや記帳が簡単にできるようになり、大幅な負担軽減ができますよ。
経費精算を効率的に行えるだけでなく、経理担当の負担も軽減できるのが大きなメリットです。
2.仮払いや立て替えの必要がなくなる
消耗品の購入や出張費用などは従業員や社員が立て替えをし、後日精算するというケースが多く、また、立て替えが高額となる場合には、仮払いを行っておく必要がありますよね。
一時的な立て替えだけではなく、高額な現金を用意するのは個人にも会社にも負担となります。しかし、法人カードを利用すれば、現金のやり取り(立て替え・仮払い)をする必要がなくなりますよね。
細かい現金のやり取りは手間がかかるだけでなく、1円単位のミスなどが起こりやすい場面も。法人カードで経費精算をすることで、手間だけでなく、リスクを減らすことができるようになりますよ。
3.経費の計上漏れや請求漏れを防げる
法人カードで経費の精算をすれば、毎月の経費を明細書で確認できるようになります。経費の計上漏れ・請求漏れ・領収書紛失などの、人為的なミスを未然に防げるのは嬉しいですよね。
また、あってはなりませんが、改ざんなどの不正が起こるリスクもぐっと低くなります。法人カードでの経費精算は、計上漏れや請求漏れを防げるだけでなく、不正防止にも役立つ、というのは素晴らしいメリットといえるでしょう。
4.経費とプライベートの混同を防げる
先述の通り、法人カードを利用すれば、事業利用での経費と、プライベートでの利用を明確に分離することが可能。
経費とプライベートを混同してしまうと、利用明細を見てもプライベートか経費のどちらかわからなくなってしまうというケースがあるほか、プライベート利用が多すぎて利用限度額に達してしまう、などのトラブルが起こる場合もあります。
それだけではなく、仕分けなどの経理業務が複雑になったり、さらには税務署から指摘を受けたり、と個人カードで法人の精算を行うメリットはありません。
プライベートは個人用カード(個人名義口座)を、事業で必要となる経費の支払いには法人カード(法人名義口座)を利用する、としっかり公私を区別することで、利用金額の把握が明確になるだけでなく、快適に経費の管理ができるようになりますよ。
5.キャッシュフローが安定する
小口の現金ではその都度精算する必要がありますし、家賃や光熱費などの引き落とし日にはバラつきがありますよね。しかし、様々な経費を法人カードで精算すれば、バラバラになりがちな引き落とし日を統一できます。
さらに、法人カード利用日から引き落とし日までにタイムラグがあるため、現金での経費精算に比べ、支払いサイクルを遅らせることができます。
総合して、支払いをまとめられるだけではなく、支払い期限も少し伸びるため、キャッシュフローの安定を測ることが可能です。創業したての企業などは、売り上げが遅れて入ってくることも珍しくないため、このシステムは非常にありがたいですね。
法人カードで経費精算をする際の意外なデメリット
数多くのメリットがある法人カードでの経費清算ですが、その一方でデメリットも存在します。より快適に法人カードで経費の精算をするためには、事前にデメリットも把握しておきましょう。
法人カードで経費生産をする際の意外なデメリット
- 慣れるまでは精算のタイムラグに注意
- こまめにチェックしないと経費を使いすぎてしまうケースも
1.慣れるまでは精算のタイムラグに注意
先述した通り、法人カードで経費生産した場合には、法人カード利用日から引き落とし日までに、タイムラグが発生します。
引き落としまでに余裕があるというメリットの反面、期間が空くということは、その間に支払うお金を使い込んでしまわないよう、しっかりと口座の管理をしておかなくてはなりません。
現金で経費精算をしていた場合、タイムラグに慣れるまで時間がかかるケースもありますが、残高不足になることのないように、しっかりと準備をしておきましょう。
2.こまめにチェックしないと経費を使いすぎてしまうケースも
法人カードを利用した経費の支払いでは、実際の現金の流れが把握しにくくなってしまいます。そのため、想像以上の請求がきてしまうなど、法人カードでの経費清算でのメリットよりも不便さを感じてしまうケースも。
無駄に経費を使い込んでしまわないように、利用明細をこまめにチェックして、どの程度利用しているのか把握するようにしましょう。
経費精算の利用におすすめの法人カード
ここでは経費精算の利用におすすめの法人カードを3枚紹介します。
1.アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
年会費 (初年度) |
31,900円(税込) | 年会費 (2年目) |
31,900円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、国際ブランドの一つ、アメリカン・エキスプレスが発行するビジネスゴールドカード。
年会費はやや高めとなっていますが、充実な特典と保険が付帯した、他社プラチナカードに匹敵するほどの高いステータス性を持つ1枚です。経費精算にも、もちろん便利に利用できます。
オンラインから利用状況の確認、過去の利用代金明細(PDFデータ)の確認ができるほか、公式アプリから直近のカード利用額の確認や、過去6ヶ月分までの明細をダウンロード可能。どこにいても明細をチェックできるのは安心ですね。
さらに、追加カード(年会費13,200円(税込)/枚)が発行が可能となっており、従業員に法人カードを手渡しておくことで、小口現金のやりとりをなくし、経費精算が楽になりますよ。
利用限度額に一律の制限なし!大口決済もアメックスにおまかせ
また、利用限度額に一律の制限がなく、審査の内容次第では高額な利用限度額で法人カードの利用が可能となり、余裕を持った対応が可能になります。
なお、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの締め日と支払い日は、申込者ごとに異なるため、他社法人カードのように統一されていません。契約内容をしっかり確認して経費精算に利用しましょう。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、ワンランク上の上質な特典・手厚い保険の付帯するハイステータスな法人カード。
経費精算の利用だけでなく、ステータス性や上質なサービスなども欲しい、という方におすすめの1枚です。
2.三井住友ビジネスゴールドカード
年会費 (初年度) |
11,000円(税込) | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.454%〜0.975% | 発行日数 | 約3週間 |
三井住友ビジネスゴールドカードは、安心と信頼の三井住友が発行する、中小事業者向けのゴールド法人カード。
年会費は11,000円(税込)、追加カードは2,200円(税込)/枚で持つことのできるビジネスカードです。
三井住友ビジネスゴールドカードは、会計ソフト「勘定奉公」とのデータ連携が可能。経理業務の負担を減らし、お金の流れをより簡単に管理・把握できます。
追加カードは最大20枚まで発行可能。ETCも追加発行が可能なため、事業において社用車を利用する場合には、より利便性が高くなりますね。
また、インターネットサービス「Vpass」へログインすれば、カード利用情報が常に確認できます。カード明細の確認やCSVデータのダウンロードを行えます。
パソコンからのみとなっていますが、利用明細をインターネットから簡単に確認・把握できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
三井住友ビジネスゴールドカードは締め日・支払日が選べる
三井住友ビジネスゴールドカードの締め日、支払日は下記の2つから選択できます。
・15日締め/翌月10日払い
・月末締め/翌月26日払い
都合の良い方を選ぶことができるため、よりキャッシュフローの安定を図りやすくなりますね。
三井住友ビジネスゴールドカードには、Visaビジネスオファーをはじめとする、様々なビジネスシーンで活用できる特典やサービスが付帯。さらに付帯保険も充実しています。
ゴールドカードとしてのステータス性も高く、経費の精算のみに止まらない魅力を持ったおすすめの1枚です。
3.JCB法人ゴールドカード
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜1.5% | 発行日数 | 約2週間 |
JCB法人ゴールドカードは、日本初の唯一の国際ブランドであるJCBが発行する法人カード。個人事業主や中小企業代表者向けとなっています。
年会費はオンラインからの入会で初年度無料、次年度以降も11,000円(税込)、追加カード1枚3,300円(税込)/年と、総合してコストパフォーマンス良く持つことのできる1枚です。
JCB法人ゴールドカードを利用して経費精算をすれば、管理の一本化はもちろんのこと、経理業務の効率化を図れます。
また、ポイント還元率を活用すれば、経費削減も叶えられるのが嬉しいですね。
複数枚発行可能なETCカードで交通費精算を楽にできる1枚
ETCスルーカード(ETC専用ICカード)は複数枚発行ができるため、社用車を利用する事業の方は、より快適にETC利用代金を一括管理できるようになりますよ。
ちなみに、全体の利用金額は、WEB明細を利用すればインターネット上で確認が可能です。会計ソフトへの連携にも対応しており、経理業務の負担をより軽減できるのも魅力ですね。連携可能な会計ソフトは「弥生」「freee」となっています。
JCB法人ゴールドカードには、最高1億円となる手厚い旅行保険や、ビジネスにおいて十二分に活用できる充実した付帯特典が数多く付帯しています。
快適な経費精算・経理業務の効率化だけでなく、特典・保険が充実した、コストパフォーマンスが高いおすすめの1枚です。
事業における経費の精算には、法人カードを利用して経理業務の効率化をはかろう
ビジネスに利用できる法人カードは、事業で必要となる様々な経費精算の利用におすすめです。
現金での経費管理で必要となる細かい小口現金のやりとりや、都度支払いなどの手間を省けるだけでなく、人為的ミスのリスク回避にも大いに役立つのがメリット。
ここで紹介した3枚の法人カードは、経費精算への利用におすすめなだけでなく、ビジネスに活用できる充実な特典や、手厚い保険の付帯したカードばかり。
法人カードでの経費精算を検討している方は、参考にしつつ、法人カードを探してみてくださいね。
編集部のピックアップ記事
記事がお役に立ちましたらシェアお願いします
この記事が役に立ったら
いいね!をお願いします
最新情報をお届けします