JCB法人カードに付帯する保険の種類・内容は?
ビジネスにおいては、事故やトラブルが起こらないとは言い切れません。万が一のために保険や補償はしっかりと備えておきたいですよね。
JCB法人カードの発行を考えている方も、JCB法人カードについている、いざというときに使える保険の種類や内容を知っておくのがおすすめです。
この記事では、JCB法人カードに付帯する保険の種類や内容を解説しています。JCB法人カードを検討している方、JCB法人カードの保険や内容について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
JCB法人カードに付帯する保険の種類・内容を解説!
JCB法人カードには、いくつもの保険が付帯します。
「旅行保険とショッピング保険がある」ことは把握しているという方もいるかと思いますが、どのような保険なのか、内容まではわからない、という方も多いと思います。
ここでは、「JCB法人カード」を参考に、付帯する保険を種類ごとに分けて内容を解説しますね。ただし、JCBゴールドカード以上の法人カードにしか付帯しないものは、そのことを明記の上該当カードの内容を参考にしています。
JCB法人カードに付帯する保険(一般ベース)
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- 国内・海外航空機遅延保険(JCB法人ゴールドカード以上)
- ショッピングガード保険
- カーアクシデントケア見舞金(JCB法人プラチナカードのみ)
海外旅行傷害保険
JCB法人カードには海外出張や旅行へ行く際に、安心の海外旅行傷害保険が付帯しています。
一言に海外旅行傷害保険最高何億円、と表記されていることが多いですが、保険の種類により保険金の支払いの金額や、支払いされるケースに違いがあります。
海外旅行傷害保険は、細かくいうと、以下の6項目に分けられます。
- 死亡・後遺障害
- 傷害
- 疾病
- 損害賠償責任
- 携行品損害
- 救助者費用等
上記6項目をそれぞれ詳しく解説していきますね。
1.死亡補償・後遺障害
一般的に「海外旅行保険最高何万円」と言われている項目が、この死亡補償・後遺障害補償項目を指しています。
死亡・後遺障害についての保険金が支払われる条件は「旅行期間中の事故によるケガが原因となり、事故の日から180日以内に死亡または後遺障害が生じた場合」のみ。
死亡保障・後遺障害の保険金支払い金額は、JCB法人カードの場合
・本会員/家族会員……最高3,000万円
となります。
海外での事故によるケガが原因となり死亡してしまったり、後遺障害が残ってしまったりなど、いわば最悪のケースに上記の金額が支払われるのですね。
JCB法人カード全体として、カードランクによって差はあるものの、万が一のケースを想定した手厚い補償が年会費以上のクオリティで付帯しています。
2.傷害治療費
「傷害」とは、旅行期間中に事故によってケガをしてしまった場合のことを指します。
保険金の支払いが行われる条件として、
・旅行期間中の事故によるケガが原因となり医師の治療を受けた
・事故の日から180日以内に要した治療費
の2つの条件が設けられています。また、保険金の支払い金額は
・本会員/家族会員……1事故につき100万円限度
となっています。
日常の中でも怪我をしてしまうシーンはありますよね。海外へ行ってもそれは同じこと。足を踏み外して階段から落ちてしまった、という場合でも傷害の保険適用となります。
傷害は、海外旅行保険の中で特に利用頻度の高い項目となっており、海外へ行く前に一度内容を確認しておくのが良いかもしれませんね。
3.疾病治療費
この項目は、旅行期間中にかかってしまった病気の治療費用についての保険となります。
疾病保険の支払いを受ける条件として
・旅行期間中に発病または原因が発生
・旅行期間中または旅行工程終了後72時間を経過するまでに医師の治療を受けた(特定感染症の場合は30日を経過するまで)
場合となっています。
また疾病保険の支払い金額は
・本会員/家族会員……1回の病気につき100万円限度
となっています。
保険金の支払い対象は、「最初に治療を受けた日から180日以内に要した費用」と限定されます。
海外で病気にならない保証はありません。海外通院や治療が必要となった場合には、多額の費用がかかってしまいます。
治療費用の保証があれば、万が一治療が必要となっても病院へ行きやすくなりますね。さらに、JCB法人カードは基本的にキャッシュレス診療が使用可能。現金の立て替えがないのも嬉しいポイントです。
特定感染症についての詳しい内容は、JCB公式ホームページの海外旅行傷害保険の欄をご覧ください。
参考リンク:JCB公式ホームページ
4.損害賠償責任
損害賠償とは、旅行期間中に他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊してしまったりした場合に、被害者から法律上の損害賠償を請求された際に利用できる保険のこと。JCB法人カードでは「賠償責任」という項目でついています。
・本会員/家族会員……1事故につき2,000万円限度
となっています。
ショッピング中に故意ではなく棚のものを落としてしまう、お客さんの備品を壊してしまう、などのハプニングもありますので、損害賠償があると安心ですね。
5.携行品損害
携行品損害は、旅行期間中に携行する身の回りの品(被保険者所有のもの)が事故によって壊れたり、盗難にあってしまったりした場合に支払われる保険です。
・本会員/家族会員……1旅行中20万円限度/保険期間中100万円限度
となっています。
携行品損害では、1事故につき3,000円の自己負担が必要になることと、携行品1つあたり最高10万円が限度となっています。とはいうものの、携行品が万が一盗難にあった場合や壊れてしまった場合に、しっかりと補償が受けられると助かりますよね。
6.救援者費用等
救援者費用とは、旅行中に病気や怪我などで3日以上入院した場合や、遭難などによる捜索が必要な際に、家族や捜索者が現地へ駆けつける費用を補償するものです。
現地までの航空運賃、宿泊費なども含まれます。
具体的な条件としては、旅行期間中に
・ケガをして事故の日から180日以内に亡くなった
・病気により亡くなった
・病気により医師の治療を受け、旅行工程終了後30日以内に亡くなった
・ケガまたは病気により3日以上入院
・搭乗している航空機や船舶などが行方不明または遭難
・事故により生死の確認ができないまたは緊急な創作や救助活動が必要
となった場合に救援者費用の支払いを受けることができます。
保険金の支払い金額は
・本会員/家族会員……1事故につき100万円限度
となります。
万が一家族が現地へ行くことになった場合に、救援者費用の補償があると、お金の心配までする必要がなく、現地へ飛んでいけますね。
海外旅行保険の補償対象旅行期
海外旅行障害補償は、「日本出国日から3ヶ月」と補償の対象となる期間が設けられています。
日本国内にある自宅を出発してから自宅に帰るまでの間で、なおかつ日本を出国した前日の午前0時から日本に帰ってきた翌日午後12時までと定められており、これ以外の範囲での事故や病気は補償対象となりません。
保険の内容とともに、対象となる期間も覚えておきましょう。
国内旅行傷害保険
JCB法人カードには、もちろん国内旅行傷害保険も付帯しています。国内旅行傷害保険は「死亡・後遺障害」「入院日額」「手術」「通院日額」が含まれており、国内出張・旅行のトラブルにも十分対応できます。
国内でも交通機関利用中の事故や、宿泊中の爆発事故にあってしまった場合など、思わぬ事故に巻き込まれてしまうこともないとは言えません。
海外旅行傷害保険よりは適用条件限定されていますが、国内旅行傷害保険があれば、万が一の事故に備えておくことができますね。JCB法人カードの場合、内容としては次のようになっています。
・死亡・後遺障害のみ補償
死亡・後遺障害
旅行中の事故により、死亡または後遺障害が残ってしまった場合に保証される保険です。死亡・後遺症の補償内容は、JCB法人カードの場合以下の通りです。
・カード使用者……最高3,000万円
国内旅行でも最高3,000万円の付帯があり、手厚い補償が受けられます。
また、JCB法人ゴールドカード以上の場合は、この補償に加え、以下のような補償(入院、手術、通院)もついてきますので、カード選びの参考にしてくださいね。
- 入院日額
- 手術
- 通院日額
入院日額(JCB法人ゴールドカード以上)
入院の必要がある場合に、カード使用者、家族特約対象者ともに日額決まった保険金の支払いが受けられます。
手術(JCB法人ゴールドカード以上)
手術を受ける場合には、カード使用者、家族特約対象者ともに入院日額×所定倍率(10倍、20倍、または40倍)の保険金の支払いが行われます。
1事故につき1度が限度となっており、1度の事故において2度の手術が必要となった場合、2度目の手術への保険金の支払いはありません。
通院日額(JCB法人ゴールドカード以上)
事故やケガによって通院が必要となった場合に、日額決まった金額が補償されます。通院が必要となった事故日から180日以内かつ90日が限度となっています。
入院・手術・通院においては、「8日以上の治療から対象」となっており、事故日を含む7日目までに治療が終了した場合は補償の対象となりません。
国内・海外航空機遅延保険(JCB法人ゴールドカード以上)
JCB法人カードは、ゴールドカード以上なら出張や旅行中の事故や病気への保険だけでなく、旅行傷害保険には、国内外共に航空機に関するトラブルへの保険も付帯。
搭乗予定だった航空機の遅延や欠航、手荷物の到着の遅れや紛失も対象となります。
航空機遅延保険の補償内容
- 乗継遅延費用保険金
- 出航遅延費用等保険金
- 寄託手荷物遅延費用保険金
- 寄託手荷物紛失費用保険金
乗継遅延費用保険金と出航遅延費用等保険金
搭乗遅延費用保険金と出航遅延費用等保険金とは、搭乗予定の航空機が遅延や欠航などによって搭乗できない、または、代替便の利用が出来ない、などのトラブルが起こった場合に、発生した費用を補償するというもの。
・乗継遅延費用保険金……搭乗予定便到着時刻から4時間以内に代替便を利用できなかった場合(客室料・食事代)
・出航遅延費用等保険金……出航予定時刻から4時間以内に代替便を利用できなかった場合(食事代)
どちらの支払い限度額も2万円となっています。
天候やトラブルなどにより遅延してしまった場合に、食事をとったりホテルに宿泊する必要があるケースもありますよね。その費用を補償してくれるのが乗継遅延費用保険金と出航遅延費用等保険金です。
寄託手荷物遅延費用保険金と寄託手荷物紛失費用保険金
この2つは、搭乗の際に航空会社に預けた荷物が目的地に到着後届かなかった場合の補償。荷物の到着がなければ、衣類や生活必需品などを現地で購入することになりますが、その購入費用を補償する、というものです。
・寄託手荷物遅延費用保険金……現地到着後6時間以内に手荷物が届かなかった場合、かつ到着後48時間以内に購入した場合
・寄託手荷物紛失費用保険金……到着後48時間以内に手荷物が届かなかった場合「紛失」とみなし、到着ご96時間以内に購入した場合
遅延の場合の保険金支払額は2万円限度、紛失となった場合には4万円を限度として保険金の支払いを受けることができます。
JCB法人カード全体として、付帯する国内外旅行傷害保険は、現地での事故やケガ、病気をはじめ、万が一に備えた保険が充実しています。
航空機の遅延や手荷物の紛失などのトラブルも補償されるため、安心して出張・旅行へ行くことができますね。
ショッピングガード保険
出張や旅行へ行った際に、買い物をする機会は必ずありますよね。ショッピングガード保険は、にJCBカードを利用して購入した品物が、事故より壊れてしまった場合や、盗難にあった場合に生じた損害を補償する保険です。
・海外……100万円限度
と海外でのショッピングのみ補償がついています。
1事故につき、10,000円の自己負担が必要となりますが、最高100万円までの保険を受けられるのは嬉しいポイントですね。
保険金支払い条件として、
・JCBカードで決済していること
・購入日(配送の場合は到着日)から90日以内の不慮の事故
・補償対象内の品物であること
が挙げられます。
コンタクトレンズや、動物・植物、携帯電話や食料品など一部の品物は補償の対象となりません。
補償対象外となる品物の詳細については、JCB公式ホームページ、ショッピングカード保険欄にてご確認くださいね。
参考リンク:JCB公式ホームページ
ちなみに、JCB法人カード(一般)での補償は海外のみですが、JCB法人ゴールドカード以上になれば国内ショッピング保険も対象となります。限度額ももちろんUPしますので、より手厚い補償が欲しい方はそちらをご検討ください。
カーアクシデントケア見舞金(JCB法人プラチナカードのみ)
「カーアクシデントケア見舞金」は、被保険者が日本国内での自動車における事故やトラブルがあった際の損害に対して一律5万円の見舞金が支払われる、というもの。JCB法人プラチナカードにのみ付帯する特別な保険です。
・交通事故による入院
・車内(トランクを含む)の携行品の損害
・車上荒らし
・ETC車載器の盗難
・ETC通過時の事故
・高速道路走行中の事故
など、自動車での事故やトラブルも補償してくれます。
公共交通機関のみでなく、自動車を利用する方には、安心の保険ですね。
JCB法人カードの付帯保険を利用する際の注意点
JCB法人カードに付帯する保険を利用する場合には、気をつけておきたい注意点があります。いざ、保険を使おうと思った時に、困らないように覚えておきましょう。
JCB法人カードに付帯する保険を利用する際の注意点
- カードの種類によって対応している保険や金額が異なる
- 保険の適用条件をよく確認する
- 利用時は必ずカード会社に確認を
1.カードの種類によって対応している保険や金額が異なる
先に解説した保険内容は「JCBプラチナ法人カード」を参考とし解説したもので、すべてのJCB法人カードに共通するものではありません。
カードの種類により、対応する保険や、保険金額は異なります。
これからカード発行をする方、現在カードをお持ちの方は、カードの種類や付帯する保険について一度確認してみてくださいね。
2.保険の適用条件をよく確認する
いざ保険が必要だ、となったときに、保険適用条件を満たしていないと保険が適用されません。
例えば、旅行保険では、「旅行費用の支払いをカードで行う」というのが保険適用条件となっている場合もあります。保険を利用する可能性がある場合には、再度保険適用条件の確認をしておきましょう。
3.利用時は必ずカード会社に確認を
保険金を請求する際に必要となる書類は使う保険により異なります。海外で事故にあった場合などには、現地でしか用意できない書類があるケースや、状況によっては保険が使えないケースもあります。
保険を利用する場合には、必ずカード会社に確認しましょう。
保険でおすすめのJCB法人カードは?
JCBで法人カードの発行を考えている方のなかで、保険の充実したカードを希望する方も多くみえると思います。ただし、プラチナカードまでいくと年会費が高額となり手が出にくい……というケースも多いですよね。
ここでは、付帯する保険と年会費のバランスででおすすめのJCB法人カードを2枚ご紹介します。
JCBゴールド法人カード
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜1.5% | 発行日数 | 約2週間 |
JCBゴールド法人カードは、JCBが発行する法人カードの中でもハイクラスのカードです。
年会費は、オンラインからの入会で初年度無料、次年度以降11,000円(税込)、追加カードは1枚につき3,300円(税込)で枚数制限なく発行が可能。ゴールドカードとしてはリーズナブルな価格で持つことができます。
利用可能額は50万円〜最高250万円となっており、仕入れや出張費用など、様々な経費の支払いに活用することができます。
付帯する保険は、
・最高1億円の海外旅行障害保険
・最高5,000万円の国内旅行傷害保険
・国内外航空機遅延保険
・最高500万円のショッピングガード保険
と手厚い保険が付帯しており、国内外の出張や旅行での万が一のトラブルにしっかり備えることができるため、安心ですね。
また、JCBゴールド法人カードは、付帯する特典も充実。国内主要空港、ハワイの航空ラウンジを無料可能。さらに、海外ではJCBプラザコールセンターが利用でき、現地での予約・各種手配・緊急時のサポートを日本語で受けることができます。
そのほか、福利厚生サービスや、健康サービス、ゴルフ場などのエンターテイメントのオンライン予約、お金の相談など、ビジネスにおいて役立つ特典が十分に付帯。また、個人向けのJCBゴールドの特典である「GOLD Basic Service」も付帯するため、贅沢なサービスを受けることが可能です。
リーズナブルなゴールドカードでありながら、十分な保険や特典がついてコスパの良い1枚です。
JCB法人カード
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
1,375円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜1.0% | 発行日数 | 約2週間 |
JCB法人カードは、オンラインからの入会で初年度無料、次年度以降1,375円(税込)、追加カードも同額で発行可能な、低コストで持つことのできる法人カード。
国内外ともに最高3,000万円の旅行傷害保険が利用付帯。電車やバスなどの交通費もカードでの支払いをすれば、旅行保険が適用されます。
また、海外でJCBカードを使って支払った購入品については、最高100万円の補償が受けられるショッピング保険が付帯するため、海外でも安心してお買い物することができます。
JCB法人カードは、安い年会費でありながら、保険だけでなく充実したビジネス関連の優待サービスが付帯しているのもポイントです。
リーズナブルに持てるだけでなく、付帯保険や付帯特典が充実した、国内で抜群の使い勝手を誇る1枚。スタンダードなカードをまずは持ちたい、という方におすすめです。
JCB法人カードに付帯する保険はカードの種類により内容や金額が異なる!事業スタイルにあったカードを選ぼう
JCB法人カードに付帯する保険は、カードの種類により対応する保険や金額に違いがあります。この記事で解説した付帯保険はすべてのJCB法人カードに共通するものではありません。
年会費バランスを考慮して、保険が付帯するおすすめJCB法人カードは以下の2枚です。今からJCB法人カードを持つ方は、ぜひご検討ください。
現在JCB法人カードをお持ちの方は、カードに付帯する保険内容を見直してみるのもいいですね。ご自分の事業スタイルに合うカードや付帯保険を見極め、安心して出張や旅行、お買い物ができるようにしましょう。
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