PASMO一体型のクレジットカードのPASMO機能が使えなくなったらどうする?
通勤・通学に便利なPASMO一体型クレジットカードですが、急にPASMO機能が利用できなくなった場合、通勤や通学に支障をきたしてしまいますよね。今回はクレジットカード一体型のPASMO機能が使えなくなってしまった時の対処法と、PASMO機能が使えなくなってしまう原因について説明いたします。
事前に対処法と原因を把握しておくことで予防したい方、現時点で使えずに困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
クレジットカード一体型PASMOが使えないときの対処法
ここでは、クレジットカード一体型PASMOが使えない場合にできる対処法をご紹介します。
- 保管状況・利用方法を確かめる
- PASMOを再発行する
1.保管状況・利用方法を確かめる
PASMOの保管状況や利用状況によっては、PASMOが故障してしまったり、通信を遮られて反応しなかったりする場合があります。
例えば、非接触式ICカードを2枚重ねた状態で保管・利用していないかなどをたしかめ、もしそのようにしている場合は、1枚ずつ使うようにしましょう。考えられる詳しい原因は後述しておきますので、参考にしてください。
保管状況によっては故障やエラーの原因となります。まずは状況を確認し、障害となるものを取り除いても使えない場合は、PASMO再発行手続きが必要です。
2.PASMOを再発行する
故障してPASMO機能が使えなくなってしまった時には、「再発行」が可能です。しっかりと手続きを行えば、使えなくなってしまったPASMOの残高や定期券、オートチャージサービス機能は再発行されたカードに引き継ぐことができるので、安心してください。
使用できなくなってしまったPASMOを再発行する際には、該当のPASMOを持って、駅窓口もしくは営業所等に申し出をしてください。
クレジットカード一体型PASMOの再発行の手順
- 障害の申し出・再発行申請書を記入
- 再発行登録・再発行整理票を受け取る
- クレジットカード会社へ連絡
- 再発行の手続き
- 新しい一体型PASMOを受け取る
1.障害の申し出・再発行申請書を記入
使えなくなったPASMOを持って、PASMO・Suicaエリアの駅やバス営業所へ行きます。渡された再発行申請書に名前・生年月日、電話番号や再発行したいPASMOの情報などの必要事項を記入し係員へ提出しましょう。
2.再発行登録・再発行整理票を受け取る
係員に再発行登録をしてもらい、再発行整理票を受け取ってください。この再発行整理票は、再発行時に必要となります。また、再発行整理票は再発行できませんので大切に保管してください。
定期券が付加されているPASMOの場合は、再発行登録を行った翌日以降に定期券発行事業者へ連絡し、定期券の代わりになる票を発行できるケースもあります。票がなくても定期利用できる方法もありますので、詳しくは事業者にご確認ください。
3.クレジットカード会社へ連絡
再発行登録だけでは再発行の手続きを行うことはできません。必ずPASMO一体型となっているクレジットカード会社へ連絡をしてください。クレジットカード会社への連絡をすることで、はじめて新しいクレジットカード一体型PASMOが送付されます。
送られてきた一体型PASMOは、そのままの状態でPASMO機能を使用することはできませんので、再発行手続きを行ってくださいね。
4.再発行の手続きを行う
PASMO事業所まで行き、PASMO再発行の手続きを行います。
・使用できなくなったPASMO
・再発行整理票
・新しい一体型PASMO
・一体型PASMOと一緒に届いた案内状
の4つをPASMOエリアの駅やバス営業所へ持って行き、案内に従って手続きを行ってください。
5.新しい一体型PASMOを受け取る
手続きが完了すると、以前使用していたPASMOのオートチャージサービスや、チャージ残高、定期券など、全ての情報が引き継がれた状態で受け取ることができます。手続き完了後はすぐに利用することが可能です。
クレジットカード一体型PASMOを再発行する際の注意点
一体型PASMOを再発行する際には、いくつか注意点があります。再発行となってしまう前に知っておくことで助かることもありますので、まだ失くしていないという方も、ぜひチェックしておいてくださいね。
- 再発行完了までの間も定期券区間内は利用可能
- 有効期限の切れた定期券情報は削除しておく
1.再発行完了までの間も定期券区間内は利用可能
新しい一体型PASMOが手元に来るまでの間に定期券区間を利用する場合は、
・使えなくなってしまったPASMOの定期券内容が印字された面
・再発行整理票
の二つを係員に提示して乗車することが可能です。
また、バスの定期券を利用する場合は、使えなくなってしまったPASMOと再発行整理票に合わせて、「IC定期券内容控」を提示して利用してくださいね。
事業所によっては、定期券の代わりになる票を発行してもらえるケースがありますので、詳しくは窓口までご相談ください。
2.有効期限の切れた定期券情報はきちんと削除しておく
使えなくなってしまったPASMOに、有効期限の切れた定期券がついたままの場合、定期券を発行した鉄道事業者でしか再発行することができなくなってしまいます。
有効期限の切れた定期券情報はその都度削除しておくことで、万が一使えなくなった際に、PASMOエリアの駅や窓口で手続き可能となります。必要のない定期券情報は削除しておきましょう。
クレジットカード一体型のPASMOが使えなくなる原因は?
クレジットカード一体型のPASMOが使えなくなってしまう原因を事前に把握しておき、故障を未然に防ぐことができるといいですよね。
故障が原因で使えなくなるケース、故障以外で使えなくなるケースのそれぞれをご説明いたします。
- 故障が原因で使えなくなるケース
- 故障以外の原因で使えなくなるケース
故障が原因で使えない場合
故障してしまうと、PASMOを再発行しなければなりません。一体型PASMOが故障してしまう原因には以下のようなものが挙げられます。
- 傷や激しい汚れによる故障
- 高温になる場所に放置した
- 強い圧力による変形
1.傷や激しい汚れによる故障
落としたり、乱雑に扱ったりしたことによって、IC部分に傷がつき、故障してしまうことがあります。また、激しい汚れなどでもIC部分がうまく読み取れずに使用できなくなります。
激しい傷や汚れにはくれぐれも注意し、もし汚れてしまった場合はきれいにしておきましょう。どうしても取れない場合は再発行になります。
2.高温になる場所に放置した
プラスチックでできているカードは熱に弱く、高温に耐えることができません。
車内に放置してしまうと、高温によって変形・故障してしまう場合があります。
特に夏の車内は50度以上、ダッシュボードは70〜80度にもなると言われているため、カードが熱に耐え切れず、故障してしまう可能性があります。車内放置は絶対にやめましょう。
3.強い圧力による変形
カードをお尻のポケットなどに入れて持ち運んだり、踏んでしまったなど、強い圧力・衝撃によってカードが変形・破損してしまうと、故障の原因となり、使用できなくなる場合があります。
故障の原因として、強い圧力をかけていなかったかなども、チェックしておいてくださいね。
故障以外の原因で使えない場合
PASMOが使えなくなってしまう原因は故障だけではありません。保管方法・利用方法などによって使用できなくなっている場合があります。
- 2枚以上・通信をさえぎるものと一緒にタッチした
- 入出場情報が正しくない
- 有効期限が切れている
1.2枚以上・通信をさえぎるものと一緒にタッチした
PASMOタッチする際に、Suicaや他のICカードと同じ定期券ケースなどに入れた状態でタッチしてしまうと、読み取りエラーを起こしてしまう場合があります。また、金属や銀紙などの通信を遮るものと一緒にタッチした場合も同様に読み取ることができなくなってしまいます。
PASMOを利用する際には、他のICカードや通信をさえぎるものがない状態で利用しましょう。
2.入出場情報が正しくない
PASMOで入場していないのにPASMOを使って出場したり、逆にPASMOで出場完了していないのに、新たに入場したりすることはできません。入場と出場の情報は対となっているため、片方だけの状態では利用することができなくなってしまいます。
入場時にPASMOを利用しなかった場合には、出場時にも利用できませんので覚えておきましょう。
3.有効期限が切れている
定期券や一体型PASMOの有効期限が切れている場合、当然ながら使用することはできません。一体型PASMOは有効期限が近づくと、クレジットカード会社から新しい一体型PASMOが届きます。
新しい一体型PASMOへのPASMO機能の移し替えを忘れて、有効期限の切れたPASMOを使用し続けてしまった場合、クレジットカード機能だけではなく、全てのPASMO機能が使えなくなります。
新しい一体型PASMOが届いたら、忘れずに有効期限までにPASMO機能の移し替えを行いましょう。
クレジットカード一体型PASMOのオートチャージ機能が使えない!原因は?
クレジットカード一体型PASMOで利用できるオートチャージ機能ですが、様々な原因により使えなくなってしまうことがあります。
クレジットカード一体型PASMOのオートチャージ機能が使えなくなる原因
- PASMOオートチャージエリア以外で使用した
- SF残額がオートチャージの設定額に達していない
- オートチャージサービスの有効期限が過ぎている
- 支払いクレジットカードの利用限度額などに問題がある
- 出場時にオートチャージを実施しても運賃の精算額に満たない場合
1.PASMOオートチャージエリア以外で使用した
PASMOオートチャージ機能には使用できないエリアやお店があります。PASMOエリア以外で相互性の高いSuicaエリア以外の、
・交通系ICカード全国相互利用参加事業者エリア
・連絡改札口や一部改札機・バスなどのIC運賃機
・電子マネー利用可能なお店など
で利用した場合、オートチャージが利用できない場合があります。トラブルを避けるため、覚えておきましょう。
2.SF残額がオートチャージの設定額に達していない
SF残高がオートチャージの設定金額に達していなかった場合には、オートチャージ機能は使えません。
オートチャージ機能の初期設定では、残高が2,000円を下回ると3,000円チャージ されるようになっています。
オートチャージの条件や金額は1,000円~10,000円までの範囲(1,000円単位)で変更が可能です。自分の都合の良い、管理のしやすい設定金額へ変更するといいですね。
3.支払いクレジットカードの利用限度額などに問題がある
オートチャージができない原因の一つとして、一体型PASMOの支払い用クレジットカード側に問題があることもあります。
例えば、利用限度額近くまで利用していると、オートチャージへの支払いをすることができないことも。いつもギリギリでクレジットカードを利用している方は、オートチャージの支払い用クレジットカードの利用限度額なども意識しておくと良いでしょう。
4.出場時にオートチャージを実施しても運賃の精算額に満たない場合
オートチャージされたとしても、出場に必要となる金額にならない場合には、オートチャージ機能は使えません。
例えば、チャージ 残高が 1,000円を下回ると、1,000円チャージ される設定にしているとき。チャージ 残高が1,200円入っているパスモを使い、2,600円となる区間を利用した場合( 1,000円を下回ると、1,000円チャージ される設定)チャージ をしても合計は2,200円。利用区間の支払いに必要となる2600円に満たないため、オートチャージされません。
こういったケースでは改札から出場することができなくなるため、精算機等でチャージ して出場してください。なんども同じようなシーンで使えなかった場合、チャージ額の設定を見直す必要があるかもしれませんね。
クレジットカード一体型PASMOが使えなくなったら、まず保管状況の確認を
クレジットカード一体型PASMOが使えなくなったときには、まずカードをどのように保管しているか、どのような状況で利用したかを確認し、故障や通信を阻害していないかを確かめてみましょう。
万が一故障していた場合には、壊れてしまったPASMOを持って駅窓口やバス営業所で再発行の手続きを行うことができます。その際は、クレジットカード会社への連絡も忘れずに行ってくださいね。
故障の原因や利用できない状況は様々です。PASMO一体型クレジットカードの「PASMO」が使えなくなった時には、どんな可能性があるのか事前に把握し、対策をしておくのがおすすめです。
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