マイナポイントにどのキャッシュレス決済サービスで申し込んだ?アンケートに見るマイナポイントの評判
マイナポイントとは、マイナンバーカードにキャッシュレス決済サービスを紐付けることでポイント還元を受けられるサービス。キャッシュレス決済の普及と消費活性化が、その目的とされています。
2020年9月1日にマイナポイント付与がスタートして、3カ月。『クレジットカード比較ガイド』では、サイト訪問者の皆様のマイナポイント申込状況についてアンケート調査を実施しました。
100を超えるアンケートの回答から浮き彫りになったのは、マイナポイントに対する日本人のリアルな本音です。
実施:クレジットカードおすすめガイド 編集部
回答方法:Webサイト内フォームを利用したアンケート調査
回答者 :クレジットカード比較ガイドの訪問者(匿名回答)
調査日時:2020年09月25日〜2020年12月8日
回答者数:110件・複数回答可
※記事中で取り上げている性別・年齢・地域は匿名回答者の自己申告に基づきます。
アンケート結果はWEBサイト利用者の意識調査であり、
厳密に個人の行動実態を伝えるものではない点、あらかじめご了承ください。
「マイナポイントを信用していない」ので今後も申込まない人が最多!
今回のアンケート調査で最も多かった回答は、「マイナンバーを信用していないので申し込む予定は無い(25.50%)」!
マイナンバー制度に対してこれまで蓄積されてきた不信感から、マイナポイントの申込みにも消極的である人が目立ちました。とくに目立ったのが、マイナンバーと消費行動を紐づけされることにより、個人情報を国に細かく管理されるのではないかという懸念です。
マイナンバーで管理されてる様でイヤ(60歳代女性・兵庫県)
別に役所の手続きがワンストップで出来るようになったワケでも、ポイントがずっと付くワケでも無いのに、カードを作る意味が分からない。カード以前にマイナンバーを使って何か便利に成ることが有るなら教えて欲しい(50歳代男性・北海道)
全てを管理して搾取を加速しようとの魂胆がミエミエだな。ベーシックインカムのたくらみもよく知っているよ。今までの年金を削ってきた流れでまた同じことをやるつもりだよね。自分たちで生きていくからもう政府は要らない(年齢・性別・居住地不明)
政府なんて一番信用できないものだからな。庶民は税金を取る対象でしかない。文書破棄、捏造、隠蔽、なんでもやる。問題ない、当たらない、バカの一つ覚え(年齢・性別・居住地不明)
『何にいつどこでお金を使っているのか』には、その人の経済状況や行動パターンだけでなく、思想や価値観までもがにじみ出るもの。
買い物金額に対して数パーセントの経済的メリットのために、自分と家族のセンシティブな情報を預けてしまってもいいものだろうか……という強い不安をあらわにしている回答者が目立ちました。
マイナポイントに申し込んだ人の中で最も多いのは、クレジットカード
一方マイナポイントに申し込んだ人の中では、「クレジットカード(22.70%)」25人が最多となりましたが、2位の「電子マネー(交通系のICカードなど)(21.80%)」24件とは僅差でした。
今回、マイナポイントに申し込んだ方の全体数(63件)に対する比率で見ると、クレジットカードは39.7%、電子マネーは38.1%。
合計するとマイナポイント申込者の77.7%、4分の3以上の方はクレジットカードか電子マネーでのマイナポイント還元を選択したことになります。
他の新しいキャッシュレス決済に比べて、クレジットカードはその歴史が長く、多くの人にとって馴染みのあるもの。使い慣れているクレジットカードをとりあえず登録してみた、ということかもしれませんが……。
申し込んだけど、もらえるポイントが少ない(30歳代男性・大阪)
操作が思った以上に複雑。高齢者には難しいのでは?(50歳代女性・千葉)
勉強になりました(70歳代男性・千葉)
申込みや操作の方法が複雑で分かりにくいわりに貰えるポイントが少ないという不満の声が上がっています。実際に申込みをしたという人も、正直なところ、そこまで大きな魅力やメリットを感じている訳ではないようです。
たらればの話ではありますがもしマイナポイントの受け取り上限が「2万ポイント」だったなら、全然違う結果になったのかもしれません。
キャッシュレス上級者?電子マネー&QRコード決済を選択した人の意見
上位にはマイナポイントについてネガティブな意見が目立ちましたが、これが2位以下の「電子マネー(交通系のICカードなど)」(24件・21.80%)、「QRコード決済(○○Pay)」(14件・12.70%)になると少し風向きが変わります。
楽天Edy(クレジットカード付帯)で登録しました。丁度クレジットカードの更新時期でした。11月以降に付与されるポイントは受け取れなくなりました(40歳代男性・鳥取県)
一番つかうSuicaでポイント還元を貰いました(50歳代男性・東京都)
イオンのお店で簡単に申し込み出来た為(60歳代女性・徳島県)
電子マネーとQRコードを選択した回答者は、キャッシュレス決済とポイント還元に慣れ親しんでいる“上級者”であるため、比較的苦手意識が低いようです。アンケート調査では、いつも使用している具体的な電子マネーの名前を挙げている人が目立ちました。
回答からは、キャッシュレス決済でポイントを貰うことを“ごく当たり前のこと”として捉えていることが伺えます。
電子マネーとQRコード決済、選んだ人数の差は、両サービスの浸透度の違い?
やや想定外だったのは、QRコード決済(○○Pay)が、交通系のICカードなど電子マネーを選んだ人より一回り少なかった点。
PaypayやLINE Pay、ファミペイなど、現在QRコード決済を使用している方ならわかると思うのですが、QRコード決済各社は独自の追加ポイント付与など還元キャンペーンをそれぞれで行っており、マイナポイント登録をそこそこ積極的にPRしている印象です。
電子マネーには、Suica や楽天edyなどが該当するものと考えられますが、当サイトを訪れるようなクレジットカードに関心のあるユーザーからすると、電子マネーと比べ、QRコード決済はまだまだ「汎用的に使えるポイントサービス」としては浸透しきっていないのかもしれません。
絶対申し込まない訳ではないけれど、「今はいい」という人が17%
そして今回最も少なかったのが、「興味はあるけど申し込んでない(19件・17.30%)」という人も、約6人に1人の割合でいました。
第一位の「マイナンバーを信用していないので申し込む予定は無い(28件・25.50%)」ほど強い拒否感はないけれど、『とりあえず今のところはいいや』という人々です。まずは周りの様子を観察して、大丈夫そうであれば申込もうかなあ……という慎重派もいます。
うまみが少ない(20歳代女性・長崎県)
マイナカードの必要性を感じないので、(紛失時等のリスクを考えると)たかが5000円のためにマイナカードを取得する気にならない(50歳代男性・東京都)
まだ様子見してます…。(`・ω・´)(40歳代男性・東京都)
そして、すでに申込みを決めているけれど準備が整っていないだけ、という人も含まれています。
使用しているクレジットカードが対応していない(60歳代男性・愛知県)
マイナンバーカードがまだできていないので、申し込んでませんが、Dカードで申し込む予定です!(30歳代女性・神奈川県)
クレジットカード会社側の対応状況が申し込みに進まない理由になってしまうケースも。
また、マイナンバーカードは申込みから発行までに1か月程度の時間がかかります。マイナンバーカードをお持ちでない方の場合、申し込もう!と思ってすぐに申し込めるものではない点は注意が必要です。
まとめ
マイナポイントについて、今回のアンケート調査では世代別の傾向はとくに見られませんでした。必ずしも若年層だからマイナポイントの申込みに積極的であるとか、反対に中高年層だから消極的というわけではないようです。年齢よりも、一人ひとりの性格やライフスタイルが与える影響の方が大きいのかもしれません。
報道によると、2020年9月時点でマイナンバーカードの普及率は20.3%。政府は2022年度末までに、ほぼ全国民にマイナンバーカードが行き渡ることを目標にしています。マイナポイント制度は4,000万人を対象と定めている中、11月19日時点での申込みは940万人。
キャンペーンとしては苦戦が続いている状況をふまえ、12月4日、菅総理が会見で半年間のマイナポイント還元期間の延長を発表しました。
参考リンク:菅総理、マイナポイント延長やデジタル化推進を表明。ドコモ新プランは「節目」
マイナンバーカード普及の旗振り施策であるマイナポイント。この仕組みを支持してポイント還元を受けるか、ポイント還元は受けられなくても今段階での発行を見合わせるか。どちらがよいか判断はご自身でどうぞ。
25%還元は2021年3月末までの申し込み者が対象!マイナンバーカード申し込みはお早めに!
25%還元は、2021年の年度末、3月31日までにマイナンバーカードを申し込んだ方が対象。半年の延長措置により、受け取ったマイナポイントは、9月末日まで利用可能です。
マイナンバーカードは申し込んでから発行まで約1カ月かかるので、のんびりしているとマイナンバーカードの発行を待ってる間に申し込み期限を過ぎてしまう可能性も。
マイナポイント還元に興味のある方は、まずマイナンバーカードの申込みをお早めに。
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