ゴールドカード審査に落ちた!原因と対処法を徹底解説
ゴールドカードはステータス性が高い分審査基準が厳しめになっているカードも多く、審査落ちも珍しいことではありません。
審査落ちしてしまった後、再チャレンジしてゴールドカードを手に入れようと思うのであれば、原因をきちんと理解した上で対策を練ることが大切です。
今回は、ゴールドカード審査に落ちてしまった際に考えられる原因を始め、審査基準や対策などを徹底解説します。
一度審査に落ちてしまった方も、しっかりと対策をしてゴールドカード取得を目指しましょう。
ゴールドカードの審査に落ちた時に考えられる原因
ゴールドカードの審査に落ちてしまった際は、次のような原因が考えられます。
- 属性などの発行条件を満たしていない
- クレヒスに問題がある
- 他社での借り入れが多い
原因1.属性などの発行条件を満たしていない
ゴールドカード審査に落ちた原因として、借金の状況や過去のカード利用歴などに心当たりがない場合、多くは「属性」などのカード発行条件を満たしていないことがネックとなっています。
属性とは、年収や勤続年数、勤め先や業種など「支払い能力」を判断するのに大切な情報で、申込者が「社会的にどんな立場の人間か」を示しています。
例えば、無職で配偶者もいない、家族にも収入がなく資産もないような場合は「属性」は最悪と言えます。
一方で、年収が1,000万円以上あり、職業は公務員で20年間務めているようなケースは収入の安定性も高く属性がかなり「良い」と言えます。
ゴールドカードは属性もある程度良くないと落ちてしまうケースもあるため、すぐに変えるのは難しい分、属性が原因で審査落ちしたと考えられるときは同じゴールドカードに再チャレンジするのはやや厳しいと言えるでしょう。
原因2.クレヒスに問題がある
クレヒスとは、日本に3つある個人信用情報機関に記録されている信用情報、通称「クレジットヒストリー」の略称です。
クレヒスは信用を担保にお金を貸し借りする「信用取引」に関する情報の履歴であり、クレジットカードの申し込みから利用、ローンに関するまで様々な情報が載せられています。
クレヒスを見れば「借金をきちんと返してくれる人か」という部分が判断できるため、クレジットカード会社はゴールドカード審査だけではなく、すべてのカード審査でチェックしており、問題があれば審査落ちの対象となります。
クレヒスに「問題がある」と判断されるのは、主に「金融事故を起こした履歴がある」、「信用情報がない」の2パターンです。
金融事故を起こした履歴がある
金融事故とは、長期の延滞や自己破産など、簡単に言うと「借金を返せなかった」ということを指しています。
信用を担保にお金の貸し借りを行う信用取引は、当然過去に借金を踏み倒した記録がクレヒスに残っている方にお金を貸すほど甘くありません。
当然、ゴールドカード審査だけではなく、どんな信用取引の審査にも確実に落ちてしまいますので、金融事故の記録が消えるまではカードは作れないと考えて良いでしょう。
信用情報がない
信用情報がないというのは、「クレジットカードやローンを全く利用したことがない」方と、「過去に金融事故を起こしたことがある」方に当てはまります。
前者の場合は今まで現金主義できた可能性もあり、信用に値しないとはならないと思いますが、自己破産などの重大な金融事故を起こしたとなると話は別です。
ふつう、金融事故を起こしてしまうと、信用情報に記録が残っている間の5年〜10年間は問題を起こした会社だけではなく、他社での借り入れも一切できなくなります。金融事故を起こした記録はクレヒスで確認できるので、当然ですね。
そして、記録の保存期限(5〜10年)が終わると、最後の記録である「金融事故」の記載が無くなり、信用情報が「ない」状態になります。
クレジットカード会社は、一言で信用情報が「ない」といっても、本当に今までクレヒスに残るようなことをしたことがないのか、それとも金融事故を起こしたのかの判断ができないため、特に30代以降で信用情報がないような方は警戒されて審査に不利になり、ゴールドカード審査には落とされる可能性が高くなります。
どうしてもゴールドカードを手に入れたければ、審査難易度の低めなクレジットカードでクレヒスを磨き、再チャレンジするのがおすすめです。
原因3.他社での借り入れが多い
ゴールドカードの審査では、他社からの借り入れがどの程度かということもチェックしています。
年収に対して他社からのローンやクレジットカードなどの借り入れが多過ぎれば、クレジットカードを発行して使ってもらっても「お金が返せない」状態になってしまうことも考えられますので、審査落ちの原因になります。
リボ払い・分割払い多用も注意
リボ払いや分割払いは支払いの一度の負担が減らせて便利ですが、多用しすぎるとクレジットカードの「借金」が溜まってしまい、気がついたら利用限度額の上限ギリギリになってしまったという例もありますので、注意が必要です。
やはり一括払いで支払っている人よりも、手数料を支払ってまで分割にするのは「お金に困っている」印象がついてしまうのもマイナスですね。
クレヒスではそういったところも確認できますので、きちんと支払っていても審査は厳しくなってしまいます。
ゴールドカードは利用可能額が大きく設定されることも多いため、特にその傾向は強いと言えます。
ゴールドカードの審査で見ているポイント、審査基準は?
ゴールドカードの審査落ちを経験すると、「審査では何を見ているのか」というところが気になりますよね。
ここでは、ゴールドカードの審査で見ているポイントや、一般的な審査基準について解説します。
基本的には「3C」と呼ばれる基準がある
ゴールドカードだけにとどまらず、クレジットカードの審査は「3C」という項目が昔から注目されています。
3Cとは、「Capacity(支払い能力)」、「Character(性格)」、「Capital(資産)」の3つの頭文字からとったもので、年収や勤続年数などから判断される「支払い能力」と、クレヒスで確認できるお金を借りる上での「性格・性質」は非常に重視されます。
資産は持ち家の有無などで判断されますが、最終的な担保となるものがあるかを判断するだけですので、基本的には賃貸だからと行って不利になることはありません。
「支払い能力」と「信用情報」で審査はほぼ決まってしまう
ゴールドカードなどの「クレジットカード」の審査では、「支払い能力」と「信用情報」が非常に重要で、この2つの項目で審査の可否はほとんど決まってしまうと言えるでしょう。
支払い能力は年収や勤務先、勤続年数などのいわゆる「属性」から判断されるもので自分ではすぐに変えることは難しいですが、「信用情報」は自分の行動がそのまま反映されていますので、審査への対策はしやすくなっています。
ゴールドカードを発行できるだけの支払い能力がなければその時点で審査落ちしてしまいますが、ある程度安定した収入があれば、あとは「きちんと借金を返す性格か」、つまりクレヒスがどうなっているのかをチェックし、問題がなければそのまま審査に通るでしょう。
ゴールドカードの審査落ち後、再チャレンジは「半年後」がベスト!
ゴールドカードの審査落ち後、再チャレンジするにはどのくらい期間を空けるべきか、ということで悩む方も多いと思います。
結論から言うと、ベストは「半年後」で、理由としてはクレジットカードに申し込みをして落ちたと判断できる履歴が残っているのが半年間だからです。
他社のゴールドカードで審査落ちしたというのはマイナス情報にしかならず、中には直近で審査落ちした記録のある方は審査に通さない、というやり方をとっている会社もあると言われており、審査落ちに対して厳しい見方をされるケースが少なくありません。
クレジットカードに申し込むと、審査に通れば「発行された」記録は残りますが、落ちてしまうと「申し込んだ」履歴のみで発行記録がないため、他社から「審査に落ちた」と判断できてしまいます。
慎重にゴールドカード発行を狙うのであれば、他社のゴールドカードに半年後以降に申し込むのがおすすめです。
ゴールドカードの審査に落ちてしまった際の対処法
ゴールドカードの審査に落ちてしまった際は、再チャレンジでどこに気をつければ良いのか、何をしておくと有利になるのかを知っておくと対処しやすくなりますよね。
ここでは、ゴールドカードの審査に落ちてしまい、再チャレンジを狙う方のためにおすすめの「対処法」をご紹介いたします。
ゴールドカードに再チャレンジする際のおすすめ対処法
- 再申し込みは期間をあける
- クレヒスを磨く
- 他社のゴールドカードに申し込む
- 借り入れは可能な限り完済する
1.再申し込みは期間をあける
先に解説した内容と被っていますが、審査落ち後の再申し込みは、申し込み履歴が消える「半年後」以降がベストです。
できるだけマイナスの影響を与える情報を減らす意味でも、次の審査に確実に通りたいのであれば期間はしっかり空け、焦らないのが鉄則です。
2.クレヒスを磨く
支払い能力は自分の意思ですぐに変えることは難しいですが、クレヒスなら既に持っているクレジットカードを使えばコツコツと磨くことができます。
「良いクレヒス」つまり「信用に足る人物だ」と判断されるためには、クレジットカードをコツコツと使い、滞りなく返済し続けることが近道です。
信用は積み重ねが重要ですので、少し時間はかかるかもしれませんが、カード会社は1回で大金を使うよりも、少額でも長期で頻繁に使ってくれる顧客を好みます。
今までカード自体作った経験がない方は、審査落ちしてしまったのであればいきなりゴールドカードに申し込むのではなく、審査が厳しくない一般カードを作って1〜2年はクレヒスを積んでおくと間違いないでしょう。
3.他社のゴールドカードに申し込む
目標とするゴールドカード審査に落ちてしまい、同じカードに再チャレンジ・・・という気持ちは分かりますが、「支払い能力」で落ちたとしても、「クレヒスの弱み」で落ちたとしても、半年で属性やクレヒスの状況が劇的に変わることがない限りは、また落ちてしまっても不思議ではありません。
そこで、再チャレンジには同じゴールドカードではなく、他社のゴールドカードがおすすめです。
同じような難易度のゴールドカードであっても、なぜか審査落ちすることもあれば、発行に至ることもあるため、カード会社を変えたほうが審査に通る期待ができます。
もちろん、明らかにクレヒスなどに問題があればそれ以前のお話ですが、強いこだわりがなければ同じカードに申し込むのは得策ではありませんので、もし同じカードが良ければ、審査落ちの原因と考えられることが解決してから申し込むようにしましょう。
4.借り入れは可能な限り完済する
リボ払いや分割払いの分も含め、「借金」は審査においてマイナス評価にしかなりませんので、できるだけ完済してから申し込むようにしましょう。
ちなみに、クレジットカードの1回払いは借金とは数えられませんので、気を使わなくても大丈夫です。
全て返しきるのが難しくても、はたから見て多すぎると思われない程度には減らしておくと安心です。
注意!ゴールドカード審査落ち後に絶対にやってはいけないこと
ゴールドカードの審査に落ちてしまった後、絶対にやってはいけないことは、焦って他社のゴールドカードに「多数の同時申し込み」をすることです。
一度審査に落ちてしまったという履歴は、先述の通り半年間は保持されますので、審査落ち直後に申し込みをしてもすぐに落とされてしまう可能性が高いと言えます。
それだけではなく、一度に多数の申し込みをすると、「他社にもたくさん申し込んでいる」ということはクレヒスでわかってしまい、「お金に困っている」、もしくは「発行してもつかってもらえないかも」という印象を持たれ、いわゆる「申し込みブラック」扱いになってしまいます。
そのため、必死になって多数のゴールドカードに申し込めば申し込むほど審査落ちを繰り返し、状況が悪くなることが考えられるため、ゴールドカード審査に落ちてしまったからと言って手当たり次第に他社のゴールドカードに申し込むのは絶対にやめましょう。
ゴールドカード審査落ち後は対策をすれば再チャレンジの価値あり!
ゴールドカードに申し込み、審査落ちしてしまった時は次の行動を迷ってしまうと思います。
ゴールドカードは、基本的に「支払い能力」と「信用力」が審査で重視されますので、再チャレンジを狙うのであれば、まずは信用を高めるためにも「クレヒス」を磨くのが良いでしょう。
属性などはすぐに変えることはできませんが、対策をきちんととっていけば再チャレンジする価値は十分ありますので、ゴールドカード取得を目指す方はぜひ、実践してみてくださいね。
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