海外旅行におすすめなゴールドカードは?出発前後も旅行中に使えるクレジットカードの選び方
付帯保険をはじめとする「海外旅行に役立つ」サービスは、一般カードと比べて「ゴールドカード」の充実度が高く、人気があります。
今回は、そんな海外旅行に役立つゴールドカードについて、なぜゴールドカードがおすすめなのか、具体的にはどんなゴールドカードがおすすめなのかなどを解説します。海外旅行に役立つゴールドカードについて知り、自分に合ったカードを見つけましょう。
海外旅行に行く人はゴールドカードがおすすめ
海外旅行によく行く方は、旅行会社のツアーなどに有料でつけることができる「海外旅行傷害保険」などを利用した経験があると思います。
付帯サービスの少ない一般カードを使っていると、意外に気にしていない方が多いのですが、実はクレジットカードの中には「海外旅行傷害保険」を無料で付帯しているカードも多くあります。そうした海外旅行に特化したサービスが手厚く受けられるものの多くは、「ゴールドカード」のカテゴリに分類されるカードです。
分かりやすいので保険で例えますが、有料で海外旅行のたびに保険をかけていると、補償金額や旅行日数によっては、1回の旅行で10,000円以上かかってしまうこともあります。一方、ゴールドカードでは「無料で自動付帯、もしくは利用付帯」することが多く、年会費が10,000円程度にも関わらず、補償金額も高めに設定されています。
それ以外にも、海外旅行に行くならゴールドカード、とオススメしたい海外旅行向けのサービスがたくさんあります。
付帯サービスで安心して旅行ができる!
ここではゴールドカードの海外旅行向けサービスのほんの一例として、飛行機の遅れで出費を余儀なくされた場合にその費用を補償してくれるサービスや、旅先でのレストランの予約や観光の情報サポートなど、様々な「相談」を日本語でできるサービスなどもあります。
もちろん、この特典はクレジットカード会社やカードの種類にもよりますが、年会費が10,000円以上のゴールドカードにはこういった海外旅行に役立つサービスが多く盛り込まれています。
海外旅行におすすめのゴールドカード3選!
海外旅行に持って行くなら断然ゴールドカード、という理由や注意点などを細かく解説しましたが、それでもゴールドカードの種類が多くて悩むという方向けに、ここでは海外旅行時に特におすすめのゴールドカード3枚をご紹介します。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
年会費 (初年度) |
31,900円(税込) | 年会費 (2年目) |
31,900円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード(以下、アメックスゴールド)は、海外旅行に持って行くならこれが安心、と言えるサービス内容・利用限度額で、同じ「ゴールドカード」というカテゴリ内でも最もサービスが充実していると言えます。
年会費は31,900円(税込)と他社に比べて高めではありますが、国内主要空港ラウンジや海外の一部ラウンジ利用権だけではなく、通常プラチナカードクラスのクレジットカードに付帯する空港VIPラウンジサービス「プライオリティ・パス」も年に2回利用可能など、値段以上のサービスです。
特に海外旅行者におすすめなのが「オーバーシーズ・アシスト」という海外からでも24時間無料で電話での相談や緊急支援を受けられるサービスです。
現地でのレストランの予約はもちろん、いざという時に日本語で相談できるのは頼もしく、使い勝手はとてもいいと言えます。
- 海外旅行ならこれがあれば安心の充実サービス
- ゴールドカードでは珍しい「プライオリティ・パス」付き
- 海外旅行傷害保険は自動付帯!利用付帯でさらに上の保証も
三井住友カード ゴールド
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜1.0% | 発行日数 | 最短3営業日 |
三井住友カード ゴールドは、世界で最も普及率の高い「VISA」または「マスターカード」ブランドから選べるゴールドカードです。1枚だけ旅行に持って行くならVISAまたはマスターカード、と言えるほど普及率が高く、アメリカなどではほとんどのカード加盟店で利用可能です。
海外旅行傷害保険を最高1,000万円まで自動付帯しており、ツアーのパッケージ料金や航空券の支払いに利用すれば自動付帯分と合計で5,000万円までの保証が受けられます。
もちろん、キャッシュレス診療にも対応しているので安心して海外旅行に出かけられます。
また、国内の主要な空港ラウンジが無料で利用できるので、出発までの長い時間をゆったりと過ごせます。
年会費は11,000円(税込)と一般的なゴールドカードの水準で、使い勝手やサービスを含め、海外旅行を頻繁に利用するのなら持っておいて損のないゴールドカードです。
- 国内主要空港ラウンジを利用可能で搭乗まで有意義に過ごせる
- 海外旅行傷害保険自動付帯!ただし利用付帯部分あり
- 安心のVISA・マスターカードブランドで海外には1枚は持っていきたい
セゾン ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.75%〜1.08% | 発行日数 | 最短当日発行 |
セゾン ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンアメックスゴールドカード)は、普及率が比較的高い「アメックス」ブランドのゴールドカードを、プロパーカードの約3分の1の年会費で持つことができる人気のゴールドカードです。
カードフェイスもアメックスの象徴である「センチュリオン」がしっかりと描かれており、海外でもステータス性の高いカードとして十分に利用できます。
セゾンアメックスゴールドのおすすめしたい点は、自動付帯で最高5,000万円の海外旅行領外保険がついてくるというところです。
利用付帯でいくら、というカードが多いなか、持っているだけで保険を利用する権利があるのは安心できますね。
また、海外旅行先や、出発前でも都市情報やオプショナルツアーの案内や予約、トラブル対応などを受け付けてくれる「海外アシスタンスデスク」も電話で利用可能ですので、困った時の相談役になってくれます。
- 空港ラウンジサービスがしっかり受けられる!
- 自動付帯で最高5,000万円の海外旅行傷害保険
- 年会費11,000円(税込)でもアメックスブランドのゴールドを持てるのが魅力
海外旅行に役立つゴールドカードの条件
ゴールドカードは海外旅行に役立つ、とはいっても、全てのゴールドカードが同じように役立つわけではありません。ここでは、海外旅行に持って行って役立つゴールドカードの「条件」を解説します。
海外旅行に役立つ条件
- 付帯保険は充実している?キャッシュレス診療可能か
- 空港ラウンジへの対応をしている
- 利用限度額が大きめに設定されているか
- 海外での使いやすさやサポート、普及度はどうか
1. 付帯保険は充実している?キャッシュレス診療可能か
海外旅行に便利、と言えるゴールドカードの条件として、まず外せないのが「付帯保険が充実しているか」という点です。ここで言う付帯保険には、「海外旅行傷害保険」のほか、「航空便遅延補償」などの補償も含んで話しています。
ゴールドカードのうち、特に格安ゴールドカードと呼ばれる年会費の安いカードの一部では、あまりこの部分が充実していないことがあります。具体的には、保険はついていても、利用付帯(航空券やパッケージツアーの支払いにカードを利用することで付帯する)であったり、いざという時の補償金額が低かったりという例があります。
年会費が1万円以上の年会費がかかるゴールドカードでは、カードを旅行関連の支払いに利用しなくても保険がつく「自動付帯」になっているカードが多く、補償金額も多め(最高5,000万円や1億円など)になっているため、安心して利用することができます。
ただし、利用条件などは各社で異なりますので、実際に適用されるかは確認してから旅行に行った方が安心です。
海外旅行なら「キャッシュレス診療」機能は必須
クレジットカードに付帯している保険と提携している医療機関であれば、保険を付帯しているクレジットカード会社に事前連絡し、紹介された保険提携の医療機関を訪れることで、「キャッシュレス」で簡単に受診することができます。
この機能は、今や多くのクレジットカードが対応していますが、もし対応していなければ、一時的に現金もしくはクレジットカードでの支払いで「立て替え」する必要があります。
立て替えは一時的とはいえ、海外の医療費は日本に比べて桁違いに高額になるケースがありますので、大きな負担ですよね。そうならないためにも、この「キャッシュレス診療」が可能なカードに絞って選ぶようにしましょう。
ただし、キャッシュレス診療サービスは「保険との提携病院」でしか利用できないため、対応していない病院しか近くにない場合は立て替えが必要ですのでご注意ください。
2.空港ラウンジへの対応をしている
空港ラウンジへの対応というのは、空港での搭乗までの待ち時間を快適に過ごせる専用ラウンジが利用できるようになっている、ということです。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードでは国内の28の空港やハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港 (旧・ホノルル国際空港)の空港のラウンジを「同伴者1名まで無料」で利用できるだけでなく、空港内のVIPラウンジが年間2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」がついています。
空港での待ち時間は状況によっては何時間もありますので、その間にインターネットで現地情報を調べたり、ゆったりと疲れを癒しながらドリンクや軽食を楽しんだりなど、有意義な時間が過ごせるのはとても嬉しい特典です。
空港ラウンジへ対応しているかというのは、ゴールドカードを選ぶ際の大きなポイントになります。
各社対応のしかたも異なりますので、選ぶ際にはよく吟味してくださいね。
3.利用限度額が大きめに設定されているか
海外旅行に出かける際は、現地で何があるかわからない為クレジットカードの利用限度額は多めに設定されているものを持って行くのがおすすめです。現地通貨を多めに持って行くには限度がありますし、現金をたくさん持ち歩くのはトラブルに巻き込まれた際に被害が大きくなってしまうからです。
一般的なクレジットカードは利用限度額が最高50万円程度のものが多いですが、ゴールドカードは最高200〜300万円というカードも多く、現地で何かあっても余裕をもってカードを使うことができます。
ただし、信用情報(クレヒス)がきちんと磨かれていないなどの理由で、ゴールドカードでも利用限度額があまり多く設定されないケースもありますので、その場合は事前にカード会社に「海外渡航のため」と事情を話して一時的に利用限度額を上げておく必要があります。
4. 海外での使いやすさやサポート、普及度はどうか
海外旅行にせっかく利用限度額の大きいクレジットカードを持って行っても、サポートが全く充実していない、普及していないのでは全く意味がありませんよね。そもそも、レストランやホテルでの決済に「このカードは使えません」と言われてしまうと困ってしまいます。
世界で最も加盟店が多いのは「VISA」ブランド
まずはこのVISAブランドを1枚を保険として持っておくと安心です。
そのほか、アメリカン・エキスプレスやマスターカードなども多くのお店で支えることが多いので、おすすめです。実際に自分が持っているカードが対応しているかは、事前に利用したいお店に確認をするか、情報サイトなどでチェックしておくと間違い無いでしょう。
現地でサポートが受けられるかもポイントの1つ
普及度のほかに、現地で電話サポートが受けられるなどのサポート体制が整っているかでかなり旅行時の負担や不安は軽減されます。
気になるレストランがあるけれど、予約を取るのにどうしたらよいかわからない、予算はどうかなど様々なことに日本語で相談にのってもらえれば、いざという時に安心できますので、海外での電話サポートやサポートデスクがあるかなども選ぶ基準に入れておいてもいいでしょう。
ゴールドカードを海外旅行で使う注意点
海外でゴールドカードや付帯サービスを利用するにあたって、特に注意しておきたいことが3つありますので順にご説明します。
- キャッシュレス診療可能な医療機関があるかチェックしておく
- 海外旅行傷害保険の適用条件を確認しておく
- クレジットカードのブランドは2枚程度分けて持っておく
1.キャッシュレス診療可能な医療機関があるかチェックしておく
キャッシュレス診療の有無はゴールドカードを選ぶ大切なポイント、というお話をしましたが、先述の通りキャッシュレス診療は所持しているゴールドカードの保険と提携している医療機関でしか利用できません。つまり、何も確認せずに近くの病院に飛び込むと、その場の支払いをしなくてはいけないということです。
保険会社に後日請求すれば、保証額までは保険金がおりますが、手間や時間がかかってしまい負担になってしまいます。
せっかくキャッシュレス診療を受けられるゴールドカードを持っているのなら、事前に泊まるホテル近くの病院などでキャッシュレス診療を受けられるかをゴールドカードのサポートデスクに問い合わせておけば安心です。
2.海外旅行傷害保険の適用条件を確認しておく
海外旅行傷害保険は、ゴールドカードを持つ大きなメリットですが、カードによっては一部利用付帯ということもあるため、適用条件をよく確認しておきましょう。
また、一般的にはクレジットカードに付帯する保険は長期の渡航(3か月以上など)には対応しておりませんので、長期の海外主張や留学などにはまた別の保険をかけておく必要があります。
自分の旅行が適用条件に当てはまるか不安な場合は、クレジットカード会社に確認しましょう。
3.クレジットカードのブランドは2枚程度分けて持っておく
クレジットカードの普及度が高いブランドを持って行くのがおすすめですが、やはり1枚では、1枚なくしたなどいざという時に不安が残りますよね。
それ以外にも、メインカードとして利用しているカードブランドがお店で使えない、なんてことも考えられます。
そこでおすすめなのが、海外旅行時は「VISA」と「アメリカン・エキスプレス」のブランドを2枚もつなど、カードブランドを分けて2枚以上持って行く方法です。
メインカードとして使っているアメックスが利用できなくても、VISAなら大丈夫というケースもありますので、この方法はおすすめです。
あまりに多く持って行くと、今度は管理が大変などのリスクがありますので、だいたい2~3枚もあれば十分と考えてください(利用限度額や付帯保険にもよります)。
また、持っていくカードはまとめて財布に入れるのではなく、分散して持つ方がスリなどの被害にあった際にリスクを軽減できます。
まとめ
海外旅行好きなら1枚はゴールドカードを
ゴールドカードには、海外旅行に役立つ付帯サービスが多く用意されており、海外旅行によく行く方にはおすすめです。
中でも、海外旅行傷害保険を始めとする充実した保険サービスや、海外旅行先でも安心して電話相談可能なサポートデスクが完備されているなど、ゴールドカードを持っていけば受けられる特典が多くあります。
ただし、ゴールドカードの中でもそれほど付帯サービスが充実していないカードも存在しますし、カードによってサービス内容が全く異なりますので、海外旅行に役立つゴールドカードを選びたいのであれば、本記事でご紹介した「選び方」を参考にしてみてください。
海外旅行好きなら1枚あるととても便利な「ゴールドカード」は持っておいて損はありませんので、ぜひ一度検討してみてくださいね。
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