海外旅行でも使える自動付帯保険付きクレジットカード3選!チェックすべき補償内容のポイントも解説
海外旅行へ頻繁にいくような方なら、クレジットカードに付帯する海外旅行保険を活用するとお得です。
今回は、知っていると便利な海外旅行保険が付帯するクレジットカードの選び方や、海外旅行保険のメリットや利用時の注意点などを解説します。
できるだけカード付帯の保険を上手に使い、旅行時に支払う保険料の負担を減らせるようにしましょう。
海外旅行に役立つ保険が付帯するクレジットカード3選!
ここでは、海外旅行に行くのに役立つ付帯保険付きのおすすめクレジットカードを3枚ご紹介いたします。
1.アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
年会費 (初年度) |
31,900円(税込) | 年会費 (2年目) |
31,900円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードは富裕層向けカードとして有名な「アメックス」の発行するゴールドカードです。
年会費は31,900円(税込)と高めですが、サービスの質やステータス性の高さから人気があります。
旅行傷害保険は基本的に「自動付帯」で、持っているだけで5,000万円、利用すれば最高1億円の死亡補償、傷害・疾病治療は自動付帯で最高300万円という付帯保険では最高クラスの補償が受けられます。
特に嬉しいのが「家族特約」で、同行する家族(子供や配偶者、両親など)も補償内容は変わりますが一応保険適用となり、傷害や疾病の治療費にもなんと「200万円」もの補償が無料で受けられます。
これ以外にも、様々な旅行関連サービスが充実しており、プライオリティパス(空港ラウンジの利用権)などがついてくることを考えると、海外旅行好きの方に非常におすすめできるカードです。
2.三井住友カードゴールド
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
11,000円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%〜1.0% | 発行日数 | 最短3営業日 |
三井住友カードゴールドは、銀行系のカードとして信頼性が高い「三井住友カード」から発行されているゴールドカードで、年会費は初年度無料、2年目以降11,000円(税込)です。
2年目以降でも条件を満たせば最大4,400円まで割引が受けられるので、ゴールドカードとしては決して高くない年会費です。
海外旅行保険は基本的に自動付帯で傷害死亡、後遺障害1,000万円、傷害・疾病治療費が300万円となっており、利用付帯で最高5,000万円の傷害死亡・後遺障害補償になります。年会費を抑えられれば、付帯保険の内容から比較すると格安です。
ゴールドカードならではの「空港ラウンジサービス」など、トラベル関連のサービスもしっかりついていますので、堅実な銀行系ゴールドカードが欲しい、海外旅行傷害保険をしっかり付帯させたい方は検討してみてくださいね。
3.JCB CARD W/W plus L 【JCB ORIGINAL SERIES】
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5%※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 | 発行日数 | 最短3日 通常1週間 |
JCB CARD W/W plus L 【JCB ORIGINAL SERIES】は、日本唯一の国際ブランドであるJCBが発行するプロパーカードで、年会費無料、かつ高いポイント還元率とサービス力で人気です。
WEB入会限定、かつ39歳以下しか申し込みできないという制限はありますが、年会費無料なのに海外旅行傷害保険が「死亡・後遺障害最高2,000万円」、「疾病・傷害治療費用100万円」といったようにしっかり付帯しているので、利用付帯扱いではありますが、サブカードとして持っていても重宝します。
日本ブランドならではのきめ細やかなサービス、お得さ重視のカードが欲しい方にぴったりの1枚です。
海外旅行にはクレジットカードの付帯保険が役立つ
海外旅行に行く際は、多くの方が「海外旅行保険」に加入しています。パッケージツアーなら旅行代理店から、そうでないなら空港でも簡単に加入することができますが、日程や補償金額によっては負担額が多くなってしまいますよね。
できるだけ負担を減らしつつ、補償はしっかりと受けたいなら、実は活用できている方がそれほど多くない「クレジットカード付帯」の海外旅行保険を使うのがおすすめです。
希望の補償内容によっては1枚のカード保険だけでは足りないことも
カードの保険に付帯する補償としては、死亡・後遺障害など最高1億円、傷病治療費用300万円といった高額なものもありますが、例えばアメリカなどの「医療費が高い」場所にいくと付帯保険だけでは足りないこともあります。
アジア圏やヨーロッパなど多くの地域では治療費は数百万円で収まるケースが多いですが、アメリカで治療を受けてしまうと1,000万円を超えることも十分にあります。
もっと言えば、基本的に海外では「お金が払える保証のない人」は治療を受けることができないので、保険に未加入だと治療さえ受けさせてもらえないこともあります。
カード保険を活用する際は、アメリカ以外なら「カードの複数持ち」で補償を上乗せしてカバーし、アメリカなどの医療が高額になる地域はそれに有料の保険をつけるのがおすすめです。
カードの付帯保険は、死亡保証や後遺障害以外なら持っている保険の補償額(例えばAカードとBカードそれぞれの補償金額)を合算できますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
海外旅行保険付きクレジットカードを選ぶポイント
海外旅行保険を目当てにクレジットカードを選ぶ際、チェックしておくべきポイントがありますのでご紹介します。
先に触れた内容と重複する部分もありますが、選ぶ際のポイントをまとめたものですので、ぜひ参考にしてください。
- 最高補償額よりも「治療費」にどれだけ補償があるか
- 利用付帯か、自動付帯か
- 保険専用で持つなら年会費も重要
- キャッシュレス診療に対応しているか
最高補償額よりも「治療費」にどれだけ補償があるか
先に触れたように、海外旅行保険で最も重視すべきは「障害・疾病」の「治療費用」がいくら補償されるかというところです。
例えば、死亡補償が1億円ついていたとしても、病気や怪我の時に1円も使えないのは意味がありませんよね。そのため、もっとも使う機会が多い治療費にいくら付帯するかを重視して選ぶのがおすすめです。
できるだけ年会費を支払いたくない方は、年会費無料でも治療費の保険もついてくるカードもありますので、そういったカードをうまく利用してくださいね。
利用付帯か、自動付帯か
クレジットカードの付帯保険には「利用付帯」と「自動付帯」の二種類があります。利用付帯はパッケージツアーや航空券などの「旅行に直接関係する支払い」にクレジットカードを使う必要があり、自動付帯は利用の有無に関わらず「持っているだけ」で保険が適用されます。
カード保険は死亡補償以外なら何枚分でも「合算」して適用されますので、できれば2枚以上の海外旅行保険付帯カードを持っていると安心です。
その場合、両方利用付帯カードを選んでいると、どちらかでパッケージツアー代金を支払ってしまった際、もう一方は旅行関連の支払いができず、保険適用がされなくなってしまいますので、できればサブカードとして自動付帯カードを選んでおきましょう。
どうしても利用付帯カードを2枚以上持っていきたいなら、どちらかをツアー代金、どちらかを公共交通機関の利用代金の支払いに充てれば保険適用可能です。
保険専用で持つなら年会費も重要
海外旅行保険だけを目的としてクレジットカードを選ぶ時には、「年会費」=「維持コスト」が重要です。一般的に、選ぶ補償金額や日数にもよりますが、10日以下の一回の旅行で保険費用が1万円を超えるのは珍しいといえます。
それなのに、例えば、年に1度だけ海外旅行に出かけるだけの方が、保険のためのカード年会費に1万円以上も支払っているのはちょっともったいないですよね。
カードの付帯保険は確かに便利ですが、付帯保険のために「保険料以上」の金額を支払うことのないよう、サービス内容と年会費のバランスを見て申し込むようにしてください。
もちろん、保険目的だけではなく、カードのサービス内容が気に入っているのであれば少々高めの年会費でも全く問題はありません。
キャッシュレス診療に対応しているか
キャッシュレス診療とは、お金を立て替えること無しに医療機関を受診することができる保険サービスのことです。
クレジットカードの一部は、付帯保険で「キャッシュレス診療」を受けられるようになっており、この機能を活用すれば旅行先で高額な医療費を支払う必要はありません。
キャッシュレス診療に対応していないカードでは、一時的に自腹で医療費を支払わなくてはいけなくなってしまい、お金は後からかえってくる仕組みなので、高額だと支払いが厳しいですよね。
旅行先で困ったことにならないためにも、持って行くカードのうち1枚は「キャッシュレス診療」可能なものを選んでおきましょう。自分の持っているカードがキャッシュレス診療に対応しているかどうかは、カード会社のデスクに問い合わせるか、ホームページで確認できます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険補償内容
クレジットカードの海外旅行保険には、一般的に次のような項目があります。
カード付帯の海外旅行保険補償内容
- 死亡補償、後遺症
- 病気や怪我
- 損害賠償
- 携行品損害(盗難、破損)
- 救援者費用
1.死亡補償、後遺障害
死亡補償や後遺障害は、カードの付帯保険の場合「事故などによる怪我」が原因の場合のみ保険の対象になります。
カード会社のパンプレットに付帯保険「最高3,000万円」などの表記がある場合は、この「死亡補償」の金額を指していることがほとんどです。
疾病による死亡や後遺障害は対象外ですが、旅行中に急に病気にかかって死んでしまうというのは考えにくいのでついていなくてもそれほど気にしなくてもいいでしょう。
2.病気や怪我
病気や怪我の治療は、「傷害/疾病治療費用」でまかなわれます。一般的な医療保険に相当する補償で、カードの付帯保険ではそれほど高額な補償がされていないことが多いですが、実を言うとこの補償金額が最も重要、かつ使う頻度が高い補償です。
そのため、海外旅行傷害保険がついているカードでも、この「病気・怪我」の補償がついていなければ持っている意味はほとんどありません。
3.損害賠償
損害賠償は、お店や宿泊先の備品などを壊してしまい、損害賠償請求された際に活用する補償です。
4.携行品損害(盗難、破損)
持っていったものが盗難にあったり、事故で破損してしまったりした際には携行品損害の補償が受けられます。ただし、紛失は補償の対象外なので注意が必要です。
また、カード保険は「3,000円」などの免責金額(自己負担金額)が設定されていることもあるので、小額の品物は保険がききません。
5.救援者費用
救援者費用は、日本から家族が看病しに来るのに必要な費用や、行方不明者の捜索費用など、とにかく被保険者を「助ける」目的で動く人にかかる費用を補償する項目です。
これには、ヘリコプターなどでの救急搬送の費用も含まれています。
保険会社の有料保険とカード付帯保険の違い
海外旅行に行く前に加入する有料の保険とクレジットカードの付帯保険では、主に次の項目が異なります。もちろん、保険の種類のよって細かな違いはありますが、ここでは「共通してよくある」違いをまとめましたので参考にしてください。
- 補償期間
- 補償対象の「範囲」
- 補償の支払い方法
補償期間
有料の加入保険は、1日から希望の日数を選べ、日数に応じて保険金額が増えますが、クレジットカードの「付帯保険」は自動付帯の場合出国から60日もしくは90日間有効です。
利用付帯の場合は、パッケージツアーなどの料金をあらかじめ支払っていた場合は出国から60〜90日間、場合は現地で手配したタクシーや公共交通機関の利用時にクレジットカードで支払った時点から60〜90日間です。
補償対象の「範囲」
補償の対象範囲の大きな違いは、先にご紹介した5種類の補償に加え、有料の保険は「疾病による死亡」にも対応していることです。
基本的に病気などによる死亡保障は国内で保険加入していることが多いこと、国内で保険加入していない方にとって海外だけ疾病死亡の補償をつけることに魅力を感じないケースが多いことから、この違いはそれほど大きなマイナスにはなりません。
補償の支払い方法
補償の支払い方法は、クレジットカードの付帯保険では病院で「立て替え」が発生し、帰国後に保険会社へ請求して保険料が下りるというパターンが多いのに対し、保険会社の有料保険は自己負担が発生せず、そのまま治療を受けられます。
一部のクレジットカードはキャッシュレス診療に対応しており、その場合立て替えは必要ありませんが、事前にカード会社にキャッシュレス診療を受けたい旨を連絡しておく必要があります(キャッシュレス診療に対応している医療機関を紹介されます)。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険のメリット
有料の海外旅行保険と比較し、クレジットカードに付帯する海外旅行保険のメリットは次の通りです。
- 基本的な費用は「カードの年会費」のみ
- 家族特約がついていることも
- うっかり保険に申し込みし忘れることがない
- 必要に応じて保険を上乗せできるカードもある
1.基本的な費用は「カードの年会費」のみ
クレジットカード付帯の海外旅行保険なら、追加のトッピング保険などに加入していなければ維持費は「カードの年会費」のみです。
年会費が無料なら維持費はなし、3,000円程度の年会費だったとしても、年に1回以上海外旅行に出かける方なら、多くの場合同じ補償内容の有料保険よりも安くすみます。
2.家族特約がついていることも
家族特約とは、本会員だけではなく、本会員と生計を一にする家族に対しても旅行保険が適用されるというものです。
多くの場合、本会員に適用される内容よりも劣っていたり、キャッシュレス診療の対象外になっていたりしますが、特別にお金を払わなくてもついているのは、いざという時に助かりますね。
3.うっかり保険に申し込みし忘れることがない
有料の海外旅行保険は出発前に申し込みを済ませておかなくてはいけませんが、クレジットカード付帯の保険なら特別な申し込みは必要ありません。
利用付帯の場合はカードで旅行に関連する代金の支払いをする必要がありますが、それさえ済んでいれば、あとは必要になったときに電話でカード会社(もしくはカード会社が提示している保険専用ダイヤル)に連絡するだけです。
キャッシュレス診療を受けたい場合は必ず医療機関を受診する前にカード会社(または保険会社)に連絡しておく必要がありますが、事前の特別申し込みなどはないので、気軽に利用しやすくなってします。
4.必要に応じて保険を上乗せできるカードもある
クレジットカードの付帯保険は「死亡補償・後遺障害」に対しては手厚い補償がついていることがありますが、旅行時に最も利用頻度の高い「病気・怪我」の治療に対してはやや金額が少ないこともあります。
特に、アメリカなどの医療費が高額な国に行く際は数百万円の補償では足りないケースもあるので、有料でカード会社の「上乗せ保険」、つまり追加で保険料を支払って、補償金額を上乗せする保険に入っておくと安心です。
初めから有料の保険に加入するよりは、もともとカードに付帯していた保険を活かし、足りない金額だけ補填する方が、保険料の負担が減らせます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する時の注意点
クレジットカードに付帯する海外旅行保険を利用する時には、注意しておきたいことが3つあります。
こんなはずじゃなかったと後悔しないためにも、覚えておきましょう。
- 病気死亡・緊急歯科治療費用などは保証されない
- 携行品損害には「免責金額」がある場合も
- 医療費が高額な国に行く際は有料保険にも加入しておく
1.病気死亡・緊急歯科治療費用などは保証されない
先に少し触れましたが、カードに付帯する保険では疾病死亡、緊急歯科治療の費用などは補償対象外です。
旅行中に急病で死んでしまう、旅行中に急に歯が悪くなって緊急で病院に行く必要がある・・・といったシーンはあまりないと思われますので、それほど気にしなくてもいいかもしれませんが、不安がある方はこうした場合でも対応してくれる有料保険に追加で加入しておいた方がいいでしょう。
ただし、疾病死亡などは日本で保険に加入している方が多いと思いますので、おそらく実質的にはあっても無くても困らないケースが多いのではないでしょうか。
2.携行品損害には「免責金額」がある場合も
携行品損害補償には、いわゆる「免責金額」が設定されており、3,000円以上の損害額に対してしか補償は受けられないことが多いと言えます。
よほど大きな金額の商品を盗難・破損被害にあった場合は別ですが、さほど高くない商品なら諦めた方がいい場合もありそうです。
3.医療費が高額な国に行く際は有料保険にも加入しておく
医療費が高額になる国、と聞いて思いつくのはやはり「アメリカ」と答える方が多いのではないでしょうか。
アメリカ合衆国は医療費が非常に高額なことで有名で、日本が「この検査はこのくらい」といったように国からある程度の基準が定められているのに対し、アメリカは病院が自由に金額を決められるようになっているため、日本の何十倍もの費用がかかってしまっているそうです。
そうなると、盲腸などで1泊2日入院いただけで数百万円の治療費が請求されるのも普通にあることですから、カードの付帯保険だけでは不安が残りますよね。
そういった背景から、念のため「有料」の海外旅行保険や、トッピング保険といったカード保険に料金を少しプラスして加入する保険に入っておく必要があります。
世の中には高額な医療費のせいで破産する方もいるということですので、決してなんの対策もせずに旅行にいくようなことがないようにしましょう。
まとめ|海外旅行保険はクレジットカード付帯保険を活用しよう!
海外旅行に行く際に欠かせない「海外旅行保険」は、多くの方が有料の保険に加入することが多いと思いますが、クレジットカードに付帯している旅行保険を活用することで保険の費用負担を軽くすることができます。
海外旅行保険には数種類の補償内容がありますが、最も大切なのは「疾病・傷害治療費」の手厚さです。
アメリカなどの医療費が高額な国に行く際は、カードの付帯保険だけでは補償金額が足りないこともありますので、複数枚カードの保険を組み合わせながら、有料保険もうまくプラスして賢く利用してくださいね。
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