クレジットカードのICチップ 役割とメリット・注意点
クレジットカードについている小さな「ICチップ」は、なんとなく何かの情報が入っているというイメージがあるかもしれませんが、実際になんのためについているかはご存知でしょうか。
今回は、ICチップつきクレジットカードについて、メリットや注意点などを解説します。
今まで知らなかった方も、ぜひこの機会にICチップの良さを知ってくださいね。
クレジットカードのICチップはなぜついているの?
ICチップとは、IC対応端末で決済に使うことで、チップの中に保存された情報を使って細かな「認証作業」を行うことができる、小さくても高機能な「コンピュータ」のようなものです。
クレジットカードのICチップがついているのは、一言でいうと「セキュリティ対策のため」。
ICチップを活用したクレジットカードの決済では「暗証番号」が必要となるので、暗証番号さえ知られなければ高いセキュリティを誇ります。
海外でもセキュリティ性を重視したICチップ付きカードは普及しており、ICチップつきカードでないと決済できないお店もあります。それだけ信頼性が高く、不正利用に強い証拠と言えますね。
クレジットカードにICチップがついているメリット
クレジットカードにICチップがついているとどんなメリットがあるのか、3つのメリットを解説します。
ICチップ付きクレジットカードを使うメリット
- セキュリティが高度になる
- 偽造がしにくく情報をコピーできない
- スピーディで簡単な決済
1.セキュリティが高度になる
ICチップ付きクレジットカードは、クレジットカードに含まれるデータを「暗号化技術」を使って安全に保管しています。
対応端末では、ICチップを介して、短い間に「暗証番号は正確か」、「本物のICチップつきカードか」、「端末は正規のものか」などの安全確認を行っています。
そのため、磁気ストライプのクレジットカードを使うよりもより「セキュリティ対策」をしっかりと行えるというメリットがあります。
2.偽造がしにくく情報をコピーできない
ICチップは偽造が非常に困難で、データの抜き取りや解析といった行為をすることができません。
磁気ストライプのクレジットカードは、「スキミング」で情報をコピーされ、偽造カードが作られてしまうリスクがあるため、比較するとより安全性が高いと言えます。
3.スピーディで簡単な決済
磁気ストライプに対応したクレジットカード端末では「サイン」が主流ですが、ICチップ付きクレジットカードは「暗証番号」で決済するため、スピーディです。
また、サインではなく「本人しか知らない」暗証番号で確実に本人確認を行うため、サインでは筆跡を真似られてしまえば使えてしまいますが、万が一クレジットカードを盗まれてしまっても、暗証番号さえ分からなければ不正利用されにくくなっています。
ICチップ付きクレジットカードの注意点
まだICチップに対応していないお店もあるため、決済時に「サイン」を求められるケースも多く存在します。
そういった「サイン」での決済ではICチップのセキュリティは機能しないため、ICチップならではの安全性(端末が本物かのチェックなど)は発揮されません。
また、国内外で「加盟店がICカードに対応していないケース」があることから、ICチップ付きクレジットカードのほとんどは「磁気ストライプ」にも対応しており、スキミング被害にあう可能性があるのも事実です。
このことをよく覚えておき、海外などでスキミング被害にあわなくて済むよう、機械に不審なところがないかをよくチェックするなど「自分で対策」をすることも必要です。
クレジットカードの「ICチップ」は安全のために必要
クレジットカードのICチップは、セキュリティを高めてより安全・安心に決済するために必要なものです。
ICチップ付きクレジットカードで決済をするときは、「暗証番号」が必要なので、本人しか知り得ない情報ですから、安全性が高く不正利用を防ぎやすくなっています。
まだICチップだけではなく、磁気ストライプでサインを求めて決済する場所も多いですが、ICチップ付きのカードの方がより「安全性」を高めやすくメリットが多いことは覚えておいてくださいね。
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