クレジットカードの支払いが遅れたらどうなる?滞納・延滞時の対処法を解説
クレジットカードの引き落とし日なのに口座にお金を入れ忘れてしまった、という経験がある方は意外と多いのではないでしょうか。そんな時にはクレジットカードの支払い忘れをしたら、即「ブラックリスト」に入れられてしまうのかなど、心配は尽きないと思います。
今回は、クレジットカードの支払いが遅れてしまった場合、何が起こるのか、またそういった際にどう対処したらよいのかを解説していきます。支払いが遅れそう、もしくは遅れてしまった方はぜひ参考にしてください。
クレジットカードの支払いが遅れたらどうなる?
クレジットカードの支払いが遅れたらどうしたらどうなるのかというと、ほとんどの場合はすぐにカード会社に連絡し、返済スケジュールを立てるなどの「対処」をすれば大ごとにはなりません。
しかし、何度も繰り返したり、長期で滞納・延滞をしたりすれば次のような事態になる可能性もあります。
支払い遅れが続くとどうなる?4パターン解説
- 利用限度額の制限がかかる
- 滞納・延滞すると金融事故扱いになることも
- 遅延損害金が発生するケースもあり
- クレジットカードそのものがつかえなくなる
1.利用限度額の制限がかかる
クレジットカードの利用料金の支払いが遅れてしまい、すぐに返済せずに少し延滞してしまうということが続けば、「支払い能力」を疑われてしまい、利用限度額が下げられてしまうこともあります。
それでもカードが使える分だけましだと言えるかもしれませんが、信用度としてはそこまでくると「かろうじて」使わせてもらえている状態です。
さらに信用度を落とせば、カードの利用自体が難しくなるでしょう。
2.滞納・延滞すると金融事故扱いになることも
滞納や延滞を繰り返し、支払いできない状況が続けば「金融事故」扱いになることもあります。
そうなれば、クレヒス上に「異動」と表記されてしまい、「借りたお金を返済しなかった」ことが記録として残ります。
そうなれば、すべての信用取引はできなくなってしまい、信用度は「ゼロ」です。
ローンは当然のことながら、5年程度現金を一切借りることもできなくなり、その後の人生にも大きな影響があるでしょう。
人生を棒にふることのないように、くれぐれも「金融事故」には気をつけてください。
3.遅延損害金が発生するケースもあり
支払いをせずに放置してしまった場合は、「遅延損害金」が発生することがあります。
遅延損害金は、お金を期日までに返せなかった「ペナルティ」のようなものです。
もちろん、借りたお金を返すことは前提ですので、「借りたお金」にプラスでその損害金を支払うことになります。
お金を返さないということは、相手の会社に「返してもらったお金があればできたこと」をさせないのと同じですから、当然の措置と言えます。
4.クレジットカードそのものがつかえなくなる
クレジットカードは「信用取引」、つまり信用を担保にお金の貸し借りをするものです。
当然、お金の支払いが遅れて、延滞・滞納があればカード会社からの信用を失ってしまい、カードの利用ができなくなってしまいます。
とはいっても、これまでの「起こりうる事態」も含め、無責任に無視したり全く支払う姿勢を見せなかったりせず、きちんと誠意をもって対処すれば、それほどひどいことにはならないはずです。
次の章で解説する「対処法」をきちんと行い、責任ある行動を心がけましょう。
クレジットカード支払いが遅れた際の対処法!長期滞納・延滞しないために
クレジットカードの支払いがもし遅れてしまったら、長期の滞納や延滞にならないためにも、次のことをすぐに実践するようにしましょう。
大切なのは「カード会社に誠意ある対応をすること」ですので、万が一支払い遅れが発生しても無責任な態度をとらないように注意してください。
クレジットカードの支払い遅れ時にやるべきこと
- すぐにカード会社に電話で事情を説明する
- 引き落とし口座にお金を入れておく
- 届いた払込用紙を利用してお金を支払う
1.すぐにカード会社に電話で事情を説明する
支払い遅れが発生しそう、もしくはすでに発生してしまった時にすぐにするべきことは、「カード会社に連絡」することです。
これは支払いができる時でも、できない時でも、必ずしておくようにしましょう。
放っておいてもカード会社からの連絡がありますが、やはり「自分から」電話をして事情説明(入金を忘れていた、すぐにできるなど)をしたほうが会社からの印象もよく、「誠実な人」というイメージになります。
もちろん、その後の対応も大切ですが、まずは第一印象を良くしておくことは重要です。
支払いが難しければスケジュール調整をしよう
支払い遅延が実際に起こってしまった時に「手元にお金がない」場合には、支払い可能な時期まで遅らせてもらうか、分割などに変更をしてもらうなどの支払いスケジュールを調節しなくてはいけません。
これについても、カード会社へ電話をした時に相談をし、今後どのように支払いをしていくかを決めると良いでしょう。
何度も遅延しているようなケースではわかりませんが、初めてのことであればカード会社の方もこちらが対応をしっかりすれば、スケジュール調整も認めてくれるはずです。
2.引き落とし口座にお金を入れておく
引き落とし日のうちであれば、うっかり口座にお金を入れ忘れていても、何度か引き落とし処理をしてくれることもありますので、その場合はすぐに入金すれば問題はありません。
また、即日の入金が難しくても、電話でカード会社に連絡した後に「引き落とし期日」が決まれば、それまでに入金しておく必要があります。
決められた期日になっても、まだお金が振り込まれていなければ「信用」はなくなってしまいますので、ギリギリに入金しようとは思わずに、決めたことはきちんと守るように「できるだけ早く入金」するようにしましょう。
3.届いた払込用紙を利用してお金を支払う
支払いが遅れてしまい、口座引き落としができなければ「払込用紙」がカード会社から送られてきます。
当然、振込手数料は自己負担で、さらに「遅延損害金」も発生するケースもありますが、先に解説したように、これは当然の措置ですのですぐに対応するようにしましょう。
払込用紙は「コンビニ」で支払えることもありますので、その場合はコンビニ支払いで簡単に済ませましょう。
クレジットカードの支払い遅れや滞納・延滞を起こさないための予防策
クレジットカードの支払い遅れを2度と起こさないためには、「予防策」をとっておくことが有効です。
ここでは、予防策としてできる方法を3つ解説します。
- 支払いが難しければリボ払いや分割に変えておく
- 支払える金額分のみ使うようにこころがける
- 引き落とし日の確認メールの設定をしておく
1.支払いが難しければリボ払いや分割に変えておく
はじめから支払いが遅れることがわかっている場合は、それがわかった時点で、支払日よりも前でも「リボ払い」や「分割」に変更をしておけば、一度に支払う金額が少なくて済みます。
決められた期間内であればクレジットカード会社のWEBページから変更できる会社も多いので、分割などで乗り切れそうな場合はそのように対処しましょう。
あらかじめ変更しておき、分割の分さえ支払っておけば何の問題もありませんので、できるのであれば使いすぎた場合はこの方法が一番スマートです。
ただし、分割やリボ払いなどを利用しすぎると、気がついたら手数料がとんでもない額になっていることも考えられますので、ほどほどにとどめておくようにしてくださいね。
2.支払える金額分のみ使うように心がける
これができれば支払日にお金がない、なんてことにはならないかもしれませんが、そもそも「支払える金額」を決めておいてクレジットカードを使いすぎなければ、支払いできないということはありえませんよね。
例えば、カード払いをした分は実際に現金を「使ったもの」として移動させておくなど、目に見えて使った額を把握できれば使いすぎを防ぐこともできます。
また、利用明細書はWEBから常にチェックできる会社も多いので、もうしこし買い物をしたいなという時に一度「明細書」を確認し、これ以上使っても大丈夫か確認することも大切です。
いくら使っているか把握できていないと使いすぎてしまいますが、すでに何万円つかった、などを常に知っておけば「今月はこのくらいにしておこう」と自分でストップをかけやすくなるはずです。
それでもどうしても使いすぎてしまう、無駄遣いがやめられないという方は、もうクレジットカードというものが向いていないと言えますので、大変なことになる前にカードを手放してしまうことをおすすめします。
3.引き落とし日の確認メールの設定をしておく
クレジットカードの引き落とし日が近づいたら「お知らせ」をするメール配信を希望できるカード会社もあります。
もし、「うっかり」で口座にお金を入れ忘れてしまうタイプであれば、この方法が有効ですので、早速カード会社のお客様ページで設定をしましょう。
もし、利用中のカード会社に該当サービスがなければ、スマホや携帯の「スケジュール通知」設定をしておくことがおすすめです。
いずれにしても、何らかの方法で「忘れないように」すればよいので、常に引き落とし日には気を配るようにしてください。
まとめ|クレジットカードの支払い遅れは「誠意」ある対応が大切
クレジットカードの支払いが遅れてしまった時には、まずはカード会社に連絡をして安心をしてもらう、「誠意ある対応」をすることが大切です。
一番いけないのは、会社から支払いの連絡が来ても無視をして、支払いもせずに放置するというものです。
どう考えても信用力を落としてしまう行動なのですが、中には本当に「無視」を決め込もうとする方もいるようです。
それよりは、カード会社に早急に連絡をして、今後の相談をしたほうがおなじ「支払えない」ことに対しての信用度が違います。
支払い遅れは程度によっては人生に大きな影響を与えるケースもあります。いずれローンなどが組めなくなってしまわないためにも、発生してしまったらすぐに対処をして、今後はそういったことがなくなるようにきちんと予防策をたてておくようにしましょう。
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