家族カードに審査はある?審査基準と内容、審査に落ちるケース
家族カードを発行する際、一般的なクレジットカードのように「審査」があるのか気になるところですよね。今回は、家族の支払い能力やクレヒスが低くても発行しやすい「家族カード」の審査について解説していきます。
家族カード発行時の審査内容や、審査の有無が気になる方は参考にしてくださいね。
家族カードに審査はある?
結論から言うと、審査という表現を使わない会社もありますが、審査は「ある」のが正解です。ただし、本会員としてカードを作る時とは審査の内容は異なるため、便宜上「審査は(ほぼ)ない」と言われることも多くあります。
クレヒスなど「一般的な審査」はなし
たとえば、本会員としてクレジットカードを発行する際に必ずチェックされる以下の2点については、家族カード審査の対象外です。
- クレヒス(クレジットヒストリー、個人信用情報)
- 支払い能力
こちらについては、本会員の支払い能力とクレヒスに基づき判断されますので、家族会員の審査は原則行われません。家族カードの支払いは本会員が責任をもち、本会員の口座からの引き落としになるため、このようなしくみになっています。
ただし、エポスカードゴールドなど「個別に利用限度額と口座を設定」するような特殊な家族カードは審査が行われるケースがあるため、注意してください。
本会員とは異なるが独自審査はあり
本会員のような審査内容とは異なりますが、各カード会社で「独自審査」は行われています。たとえば、申し込み条件に合っているか、続柄は発行できる関係かなども含め「この人に家族カードを発行してもOKか」をチェックしています。
楽天カードやJCBなどの会員規約を見てみると、家族会員についても各カード会社が「みとめた者」と記載されています。
第2条(家族会員)
本会員が本条第2項及び第3項の責任を負うことを承認した家族で、当社が適格と認めた方を家族会員(以下本会員と家族会員を「会員」といいます。)とします。
何の審査もなしに発行されるものではないということが伺えますね。
参考リンク:JCBカード 会員規約(PDF)
家族カードの審査に通るための条件
家族カードの審査に通るための一般的な条件は、大きく分けて2つです。
- 本会員のクレヒス、利用状況が良い
- 年齢、続柄など家族カード発行基準を満たしている
本会員のクレヒス、利用状況が良い
家族カードの審査で最も大切なのは「本会員のクレヒスや利用状況」です。発行元のカード会社で延滞を繰り返していたり、クレヒスが発行時よりも悪くなっていたりする場合には家族カード発行は難しくなります。
しっかり真面目に利用し、返済も行っている本会員であれば問題はありませんので、まずは最近の利用状況が大丈夫かを確認してみましょう。
年齢、続柄など家族カード発行基準を満たしている
本会員の信用情報がOKなら、あとは家族会員が「家族カード発行の基準」を満たしているか、が大切です。年齢や続柄など、基本的な「発行条件」を満たしているか、チェックしてみてください。
たとえば、18歳以上の家族なら発行できるカードでも、高校生は不可というクレジットカードが多いため、発行は見送られます。
また、叔父や叔母など少し血縁が遠い方への発行も、原則は対応していないカード会社がほとんど。ただし、同居で家計をともにしている相手柄なら、カード会社への交渉次第で発行できる可能性も。
原則の条件に合わないけれど発行したい……という事情がある場合は、まずカード会社に問い合わせてみるのがおすすめです。
家族カード審査に落ちた!原因は?
家族カードの審査に落ちてしまった時、原因としてよくあるものを解説していきます。
- 本会員が最近金融事故や延滞を起こした
- 年齢などの発行条件を満たしていない
- 申し込む家族が「ブラックリスト入り」している
- 申込内容の不備
本会員が最近金融事故や延滞を起こした
本会員が家族カード発行の前に金融事故や延滞を起こしている場合、本会員が「信用できない」とされて家族カード発行が否決される場合があります。
本会員に信用力、支払い能力がないと、どうしても追加カードの発行は難しくなるため、家族カードを発行する際は、クレヒスがしっかり積み重ねられているタイミングでの申し込みがベストです。
年齢などの発行条件を満たしていない
年齢などの発行条件を満たしていない場合、当然ながら家族カードは発行されません。クレヒスなどの審査がない分、家族の「条件」に当てはまっているかどうかはしっかりチェックされます。
ただし、特別な事情がある上で生計を同一にしている家族であれば、カード会社に相談すれば発行される場合も。高校生のお子さんが留学する、事情が合って条件外の家族(同性パートナーなど)にも発行したい場合は、まずカード会社に相談してみましょう。
申し込む家族が「ブラックリスト入り」している
申し込む家族がブラックリスト入りしている、つまり家族のクレヒスに問題がある場合、基本的には家族カード発行に問題はありません。影響があるのは、本会員のクレヒスのみ。ただし、「申し込み先カード会社の中でブラックリスト入り」している場合には、発行が難しいケースがあります。
クレヒスに不安がある家族の家族カードを申し込む場合は、過去に金融事故を起こしてしまったカード会社以外で検討するのが無難です。
申込内容の不備
意外と多いのが、申込内容の不備で申し込みができなかった……というパターンです。名前や生年月日、住所などミスをしてしまうと、機械的に審査を行っているところではそれだけではじかれてしまうことも。
申し込みの際は入力内容をしっかりと確認し、ミスのないように注意してください。
家族カードの審査にかかる日数
家族カードの審査・発行にかかる日数はカード会社により異なります。最短で3日程度で届く会社もあれば、1週間以上かかる会社もあります。
基本的には、同じカード会社の本カード発行より長くなる傾向があると認識しておきましょう。
本カード発行よりも長くかかる傾向
本カード発行が最短即日発行のクレジットカード会社でも、家族カード発行は一週間前後となっていることも珍しくありません。
たとえば、JCBカードはオリジナルシリーズの一部なら最短即日発行・翌日受取可能ですが、家族カードの発行目安は一週間程度。もっと早く届くことも多いようですが、本カードよりは対応に時間がかかります。
家族会員自体の審査内容は簡単
家族会員自体の審査内容は、条件にあっているかなど簡単な内容が一般的。審査内容は公開されていませんが、家族会員だけではなく、本会員の利用状況などのチェックなども行うため時間がかかると予測できます。
家族カードの利用日があらかじめ決まっている場合は、早めに申し込んでおくと安心です。
家族カードを作りやすいクレジットカード2選
ここでは、家族カードを作りやすい、審査が柔軟なクレジットカードを2枚ご紹介します。
JCB CARD W
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5%※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 | 発行日数 | 最短3日 通常1週間 |
JCB CARD Wは、年会費無料のクレジットカード。家族会員ももちろん無料で発行可能です。
年会費無料でもハイスペック、留学する高校生の子にも発行可能
常時1.0%以上の還元率に加え、海外旅行・留学時に役立つ旅行傷害保険やショッピング保険が付帯。さらに、原則発行不可の「高校生の子ども」に対しても、留学などの事情がある場合には申し込みOKなのがJCBの魅力です。
一般的な申し込み方法では高校生不可とされていますので、まずはカードデスクに相談してください。学生や専業主婦OKのカードですので、本カードの審査基準も厳しくありません。コストをかけずに家族カードを気軽に発行したい方におすすめです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費 (初年度) |
31,900円(税込) | 年会費 (2年目) |
31,900円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、アメックスが発行する正統派ゴールドカードです。家族カード1枚目は年会費無料で発行できます。
独自審査で同性パートナーにも発行か可能!コスパも優秀
独自の審査基準で、家族カードは事前に相談・申請を行えば同性パートナーや内縁関係の配偶者でも発行できるのが大きな魅力です。本カードは継続特典の活用で実質無料に近い待遇になるほか、家族カードもお得に持てます。
プラチナカード級のハイステータスなクレジットカードを、家族で持ちたい方や、柔軟な発行基準の家族カードを探している方にぴったりの1枚です。
まとめ
家族カードの審査はないと言われがちですが、厳密に言えば審査は行われています。ただし、本カードとは異なり、独自の審査内容になっていることがほとんどです。基本的には本会員の信用情報をもとに審査されるため、家族会員のクレヒスは気にしなくても大丈夫です。
とはいえ、条件次第では場合によっては家族カードの発行が見送られるケースもあります。心配な場合は、申し込み条件をしっかり満たせるカード会社や、家族カードの発行基準が柔軟なカードを選んで申し込むのがおすすめです。ぜひ、家族にぴったりの1枚を見つけて活用してくださいね。
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