家族カードの名義は誰になる?名義変更はできる?
家族カードを作ろうと思った時、名義人が「本会員」になるのか、それとも「家族会員」のものになるのかが気になりますよね。
今回は、家族カードの名義はどうなるのか、変更はできるのか、名義に関する注意点は何かを解説します。家族カードの名義について知りたい方は、参考にしてくださいね。
家族カードの名義は誰になる?利用者?親会員?
家族カードの名義が誰のものになるかというと、実はこれは「家族会員」のものです。つまり、利用者ですね。
例えば、本会員が夫、家族会員が妻の場合、家族カードの名義は「妻名義」です。
基本的に、クレジットカードは「利用者」=「名義人」と決まっています。そのため、いくら家族であっても、妻が使うクレジットカードが夫名義ということはありません。
家族カードの名義は別の人に変更できる?
家族カードの名義を他の人に変更できるかというと、「できません」。
名義変更は基本的にできませんので、例えば妻が使っていた家族カードを息子に譲りたい……という事情がある場合は、妻は家族カードを解約し、息子が新たに家族カードに申し込む流れになります。
また、結婚して名字が変わった……という場合も、生計を同一としなくなりますので、原則、変更はできません。対応はクレジットカード会社によって異なりますので、気になる場合は自分の使っているカード会社に問い合わせてみましょう。
ちなみに、有名なクレジットカード会社である「アメリカン・エキスプレス・カード」であれば、名字か違っても、そもそも家族じゃなくても(内縁の妻など)家族カードが発行できます。
原則は配偶者、親、子供だけですが、どうしてもそれ以外の人に家族カードを発行してあげたいという場合はアメックスに問い合わせてみるといいでしょう。
名義が別でも、家族カードの利用ポイントは本会員に貯まる
家族カードは、本会員とは名義が別。利用する家族名義のカードが発行されます。
ですが、カードを利用して貯まる「ポイント」は、本会員の分と家族会員の分が合算で、本会員に付与されるしくみです。
例えば、ある月に
- 本会員……100ポイント
- 家族会員……50ポイント
のポイント付与があれば、実際には合計で「150ポイント」が本会員・家族会員の共有ポイントとして付与されます。
付与されたポイントは共有ポイントとして本会員・家族会員どちらも使える
ちなみに、付与されたポイントは「家族会員」も「本会員」もどちらも利用可能。支払いは本会員にまとめられるものの、ポイントはどちらでも使えるのは便利ですね。
ただし、ポイントをどんどん使ってしまうような家族ですと、ポイントの使い道をめぐってトラブルが起きる可能性もありますので、注意が必要です。
dカードなら家族のコンビニ・ドコモ利用でもポイントがどんどん貯まる
家族カードを最大限活用できるクレジットカードのひとつが、ドコモ「dカードゴールド」。
家族会員の日常利用分も、ポイントが合算されて付与されます。dカードゴールドの特徴のひとつが、ローソン(コンビニ)利用で2%ものdポイントが付与され、さらに3%が割引されること。合計5%もお得です。
ローソン利用で家族分も2%のポイントが付与される
家族でコンビニをよく利用する方なら、家族分のコンビニ利用ポイントも合算されて非常に効率的。
さらに、家族でドコモユーザーなら、dカードゴールドの家族カードにドコモの電話番号を紐づければ、各家族のドコモ利用料金の10%のポイントもまとめて付与されます。
ドコモ料金の10%が家族分もポイント付与される
例えば、家族で合計10,000円のドコモ料金の場合、10%である「1,000ポイント」が付与されるしくみ。光通信などの周辺サービスも「ドコモ」にそろえれば、毎月非常に高還元率でポイントが貯まります。
家族でドコモユーザーの方、普段から家族でコンビニ(ローソン)を利用している方なら、dカードゴールドがおすすめです。
楽天カードは家族間でのポイント移行が可能
楽天ゴールドカードなら、家族カードを作れば家族間でのポイント移行が可能です。
基本的には本会員にすべてのポイントが集約されますが、本会員⇔家族会員間でのポイント移行が可能なため、家族で楽天関連のサービスを利用するなら非常に便利です。
家族で楽天ユーザーならポイント移行の活用で便利に
例えば、楽天市場で買い物をすれば、楽天ゴールドカードでの支払いなら3%以上は還元されます。それが家族全員分ですから、使えば使うほどポイントがまとめてどんどん貯まりますよね。
貯めたポイントを、お買い物がしたい家族会員に移行すれば、ポイントでのお買い物が可能。ポイントを有効活用できてお得なだけではなく、非常に便利です。
家族で楽天ユーザーなら、楽天ゴールドカードがおすすめです。
家族カードの名義に関する注意点
家族カードの名義に関する注意点は、以下の通りです。それぞれについて、解説していきます。
- 家族カードの名義と違う人が使うのはNG!絶対にやめよう
- 注意!家族カードは名義が違っても支払いは同じ
- 本会員が債務整理すると、名義が家族でも家族カードも使えない
- 原則、家族カードは名字が違うと作れない!
- 家族カードの名義人が死亡してしまった場合は解約する
1.家族カードの名義と違う人が使うのはNG!絶対にやめよう
先述の通り、基本的にクレジットカードは「名義人」=「利用者」です。
例えば、子供にクレジットカードを渡して買い物をしてきて……という行為はNGです。不正に利用したとみなされ、万が一子供に預けている間に不正利用の被害にあっても補償はされません。
完全なルール違反ですから、クレジットカードを家族カードの名義人と異なる人に使わせるのは絶対にやめましょう。どうしても利用したい場合は、新規に家族カードを発行するのがおすすめです。
2.注意!家族カードは名義が違っても支払いは同じ
家族カードは基本的に名義が異なっても、支払いはまとめて「本会員」に請求されます。ですので、全ての利用履歴は本会員がチェック&管理可能です。
支払いを分けられる特殊な家族カードもありますが、家族カードのメリットを最大限生かしたいのであれば、あまりおすすめはしません。
原則、「名義は違っても支払いは同じ」ということは覚えておきましょう。
3.本会員が債務整理すると、名義が家族でも家族カードも使えない
本会員が何らかの事情で債務整理してしまうと、名義が家族のものであっても、家族カードは使えなくなります。
家族カードは本会員の信用情報をもとに発行されているので、本会員の信用がなくなってしまえば、当然家族カードの維持もできなくなる……ということです。
その場合、非常に残念ですが家族カードは強制的に解約になってしまいます。そうならないようにするのが一番ですが、万一債務整理などで本会員がカードを使えなくなった時はこうなる、ということは知っておいた方がいいですね。
そういったリスクを負いたくない方は、あらかじめ自分専用のカードを持っておくのも一つの対策です。
4.原則、家族カードは名字が違うと作れない!
これも先に解説しましたが、原則、家族カードは名字が違うと発行は難しくなります。というのは、カード会社が家族と認める範囲が「両親、配偶者、子供(生計を同一とする)」だからです。
名字が違う=家族じゃないとみなされてしまうため、結婚して名字が変わった娘にカードを発行するといった行為は難しくなります。
どうしても家族カードを別の名字で発行したい場合は、アメックスでカードを作るといいでしょう。この会社は考え方がアメリカ的で、内縁の妻といった名字が違う相手でも、会員が「家族」とみとめた相手であれば家族カードを発行してもらえるケースがあるようです。
ただし、状況によって発行できないケースがあることも考えられますので、発行してしまう前に必ず「発行可能か」の確認はしておいてくださいね。
5.家族カードの名義人が死亡してしまった場合は解約する
家族カードの名義人が死亡してしまった場合は「電話をして解約」が一番手っ取り早い対処方法です。
これはあまり考えたくないケースですが、家族カードを使っている家族がなんらかの原因で亡くなってしまうことは十分に考えられます。
そんな時は、すみやかにカード会社にその旨を伝え、解約をしておきましょう。そのままにしておくと、カードが有効なまま管理されなくなってしまい、不正に利用される……ということも考えられますからね。
家族カードの名義は家族のもの!変更はできない点に注意!
家族カードの名義は、利用者である家族のものです。変更したい事情があっても、名義変更は基本的にできない点に注意してください。
また、家族カードは「本会員」の信用と支払い能力の上に発行されているカードですから、場合によってはデメリットとなる面もあります。デメリット面をうまく解消し、家族カードを上手に活用するには、家族カードだけに買い物は頼らないようにしましょう。
こっそり買い物をしたい、もしくは家族がカード解約になっても使える環境が欲しい方は、家族カードの他に、自分が本会員となる自分名義のクレジットカードをもっておくことがおすすめです。
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