飲食店のクレジットカード決済の導入、どこがベスト?決済サービス各社を比較
最近の飲食店では、地方の店舗であっても「クレジットカード決済」の導入が進んでおり、小規模店舗でもクレジットカード決済の導入を検討する店舗も増えています。
集客効果もあり「導入メリット」が大きなクレジットカード決済ですが、初期費用やランニングコスト等もかかりますので、簡単に導入するのは難しいですよね。
そこで今回は、飲食店のクレジットカード決済を導入しようと考えたとき、どの決済サービスを取り入れるのがベストなのか、比較してみました。
これからクレジットカード決済を導入しようと考えている飲食店の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
編集部K
本記事は2021年3月24日時点の情報について解説しています。クレジットカード決済サービス各社の最新情報は公式サイト等をご参照ください。
飲食店ならもはや導入必須のクレジットカード決済
冒頭でお話した通り、飲食店のクレジットカード決済導入率は上がってきており、キャッシュレス決済が使えない飲食店は利用しない層もいます。もはや導入は「必須」と言えるでしょう。
クレジットカード決済に限らず「キャッシュレス化」の波は押し寄せている
2020年にオリンピックを開催する予定があったこともあり、日本では政府も「キャッシュレス化」に力を入れており、もはやキャッシュレス決済ができない飲食店は「時代遅れ」です。
今後ますます増えるキャッシュレス決済のニーズに応えるためにも、クレジットカード決済の導入を、ぜひ前向きに検討してみましょう。
飲食店のクレジットカード決済導入サービス各社を比較
飲食店でよく導入されている下記クレジットカード決済導入サービス7社を比較してみました。まずは表をご覧ください。
・Square(スクエア)
・エアペイ
・おてがるPay
・楽天ペイ
・Storesターミナル
・ゼウス
・Paypay
サービス名称 | 対応カード | 対応QRコード決済 | 対応電子マネー | 手数料率 |
---|---|---|---|---|
Square(スクエア) | ・VISA ・マスターカード ・アメックス ・JCB ・ダイナースクラブ ・ディスカバー |
なし | ・iD ・クイックペイ ・アップルペイ ・クレジットカードタッチ決済 ・交通系電子マネー |
3.25%~3.95% |
エアペイ | ・VISA ・マスターカード ・アメックス ・JCB ・ダイナースクラブ ・ディスカバー ・銀聯 |
・d払い ・PayPay ・LINEPay ・auPAY ・Jcoin ・wechatpay ・Alipay |
・iD ・クイックペイ ・アップルペイ ・交通系電子マネー・クレジットカードタッチ決済(未実装) |
3.24%~3.74% |
おてがるPay | ・VISA ・マスターカード ・アメックス ・JCB ・ダイナースクラブ ・ディスカバー ・銀聯 |
なし | ・iD ・クイックペイ ・アップルペイ ・Googleペイ ・交通系電子マネー |
3.24%~3.74% |
楽天ペイ | ・VISA ・マスターカード ・アメックス ・JCB ・ダイナースクラブ ・ディスカバー |
・wechatpay ・Alipay ・楽天Pay |
・iD ・クイックペイ ・アップルペイ ・交通系電子マネー ・楽天Edy ・manaca ・WAON |
3.24%~3.74% |
Paypay | なし | ・PayPay | なし | 0円 |
Storesターミナル | ・VISA ・マスターカード ・アメックス ・JCB ・ダイナースクラブ ・ディスカバー |
・wechatpay | ・交通系電子マネー | 3.24%~3.74% |
ゼウス | ・VISA ・マスターカード ・アメックス ・JCB ・ダイナースクラブ ・ディスカバー |
なし | なし | 非公開 |
Square(スクエア)
Square(スクエア)は、初期費用を抑えつつ、クレジットカード決済を手軽に導入したい飲食店にぴったりのクレジットカード・電子マネー決済導入サービス。
・固定費
・解約費用
・振込手数料
すべて無料です。導入手数料もカードリーダーのみと良心的。
導入費用はカードリーダー台数×7,980円(税込)のみ
iOS、androidに対応したモバイル端末さえあえば、導入費用はカードリーダー代金(7,980円(税込))の支払いのみ。1つの店舗に2台必要な場合は2台×7,980円=15,960円かかるだけです。非常にリーズナブルと言えるでしょう。
導入のスピーディさが魅力!業界最速の「最短当日決済開始」
スクエアの魅力はなんといっても導入のスピーディさ。導入まで一週間以上かかることも珍しくない決済サービスですが、なんと最短当日から決済開始可能。
対応したモバイル端末と、Square Readerさえそろえば、登録・審査後、すぐに決済が始められます。
毎日無料で振り込み!キャッシュフローの心配いらず
小規模の店舗が心配なことの一つが「キャッシュフロー」ではないでしょうか。スクエアの場合は、「みずほ銀行」または「三井住友銀行」の口座を登録の場合は、決済の翌営業日に「無料」で振り込まれます。現金とほぼ変わらない感覚で収入が得られるため、キャッシュフローを心配する必要がありません。
カード決済はほぼ3.25%と低く設定!カード決済を中心に利用したい飲食店に
他社のクレジットカード決済は3.25%~3.74%程度が多く、約半分のカードブランドが3.74%となっていることもありますが、スクエアなら「JCB以外」は3.25%。非常に低く設定されています。
JCBのみ3.95%と高くはなっていますが、「VISA」「マスターカード」「アメックス」「ダイナースクラブ」「ディスカバー」がすべて3.25%というのは魅力的。クレジットカード決済を中心に利用したい飲食店にはおすすめです。
エアペイ
エアペイは、とにかく多種多様なキャッシュレス決済をお得に導入したい飲食店にぴったりのクレジットカード・キャッシュレス決済導入サービス。
・固定費
・振込手数料
・解約手数料
すべて無料。導入時にカードリーダーも無料で使えるのは嬉しいですよね。
エアペイなら導入時の手数料も今なら無料!
通常は約2万円の導入手数料がかかる「エアペイ」ですが、今ならiPadもしくはiPhoneさえあれば「導入手数料」は無料。カードリーダーもタダで貸してもらえます。
エアペイ・エアペイQRを組み合わせれば非常に多くの決済手段に対応できますので、もはや選ばない理由がない、といったところでしょうか。
導入までは最短2週間程度かかる
エアペイの導入期間は最低でも約2週間。導入の早さを売りにしているところと比較すると、やや弱い印象です。
とはいえ、それだけ多くの決済手段について同時に審査するからこその「期間」でもあります。決して「遅い」わけではありません。
振り込みは月に3~6回!手数料無料
エアペイは、下記3銀行の登録であれば月に6回の入金が「無料」で行われます。
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
毎月1回の振り込みでは不安という飲食店の方も、約5日に1回の振り込みであればキャッシュフローも安定しやすいですね。
とにかく決済種類が豊富で手数料が安い「エアペイ」
エアペイの最大の強みは「決済手段が豊富」という点です。特に、QRコード決済導入のサービスは個別のQRコード会社でしか用意されていないケースが多い中、手数料はかかるものの、一括で用意できるのは魅力。
一度に多くの決済手段を導入したい飲食店にぴったりです。
おてがるPay
おてがるPayは「JCB」「三菱UFJニコス」「UC」の大手カード会社3社が出資しているレジットカード決済導入サービス。大手が出資している安心感がある上に、顧客側のクレジットカード決済の自由度が魅力です。
・月額固定費
・カードリーダー
・プリンター
・振込手数料
以上すべてが無料です。プリンター代まで無料なのは嬉しいですね。
導入費用は今なら0円!プリンターまで無料なのが魅力
導入費用は2020年9月現在無料です。キャンペーン終了時点は明らかにされていませんが、「プリンター代金」まで無料なのが魅力です。
おてがるPay導入までの期間は約1か月!
おてがるPay導入までは、約1か月の期間がかかります。多数のクレジットカードブランドや電子マネーに対応しており魅力的ですが、期間はややスピーディさに欠けると言えるでしょう。
振り込みは月に最大6回!手数料は無料
おてがるPayの売上代金の振り込みは最大月に6回。約5日に1回のペースで現金化できますので、キャッシュフローが安定します。
・月に2回
・月に6回
の2パターンから、振込回数が選べます。
おてがるPayは決済回数の柔軟さ、レジアプリ対応力が魅力!
他社では、クレジットカード決済に対応していても「1回払い」や「2回払い」しか選べないなど、自由度が低い場合もありますが、おてがるPayはクレジットカード会社が出資しているサービスだけあって、「1回」「2回」「分割」「リボ」「ボーナス払い」など豊富な選択肢があります。
また、複数のレジアプリに対応しているのも魅力的。飲食店によって、使いやすいレジアプリを選択できます。クレジットカード払いやレジアプリでの管理に力を入れているなら「おてがるPay」がおすすめです。
楽天ペイ
楽天ペイは、楽天が提供する決済導入サービス。クレジットカード決済のほか、スマホ決済や電子マネーにも対応しており、なにより豊富な「電子マネー決済」が選べるのが魅力です。
・初期費用
・維持費
・カードリーダー本体
今なら上記が無料です。
初期費用が無料!さらにカードリーダーをプレゼント
楽天ペイの初期費用は、現在無料です。その期間以降はクレジットカード・電子マネー対応カードリーダーが約2万円で提供される予定です。
導入期間は2週間以上!1か月程度かかる可能性も
楽天ペイは決済サービスが豊富なことから、すべての審査が終了するまでに最低でも2週間はかかります。
その後、カードリーダーを購入し、設定をして……といった過程があるため、最低でも2週間以上、場合によっては1か月以上かかると予想できます。決して遅いわけではありませんが、スピーディさを売りにしている決済サービスと比較すると、やや遅めと言えるでしょう。
振り込みは最短翌日自動入金!キャッシュフローの心配なし
楽天ペイを飲食店で利用する場合、振り込みは指定銀行を「楽天銀行」にすれば、最短翌日には自動入金されます。
365日振り込みに対応していますので、キャッシュフローの心配が一切ありません。しかも、振込手数料は無料です。
楽天経済圏からの流入が狙えるのが最大の魅力!
nanacoやWAON、楽天Edyなどの豊富な電子マネー決済が選べるのも魅力ではありますが、飲食店にうれしいのが、楽天ペイなら「楽天ポイント」が使えて貯められるので、「楽天経済圏」からの顧客流入が狙える点ではないでしょうか。
のべ1億人の楽天会員に対してアプローチできるため、単なる決済手段以上のメリットがあります。
Storesターミナル
Storesターミナル(旧Coiney)は、スマホさえあれば気軽に導入できるクレジットカード決済導入サービス。
・初期費用
・固定費
・振込手数料(期間限定)
以上が無料で利用できます。
導入手数料無料!初期費用がかからないのが魅力
Storesターミナルの導入手数料は無料です。決済端末も実質無料のキャンペーンを行っており、利用分の手数料のみかかる点がシンプルでおすすめです。
導入期間は最短3営業日!スピーディに導入可能
導入期間は公式情報によると、最短3営業日。導入するクレジットカードブランドや電子マネーの種類によって期間は大幅に伸びますが、すぐに決済を導入したい場合は助かりますね。
振り込みは自動入金・手動入金が選べる
振込サイクルははじめから設定されておらず「自動入金」もしくは「手動入金」から選べます。
自動入金の場合は毎月の売り上げが、翌月20日に振り込まれます。もしくは、必要な時に振込依頼をして、決済日から最短翌々日入金される「手動入金」も便利。
いずれも、決済金額が10万円以上の場合は振込手数料無料です。
スピーディにクレジットカード決済を導入したい方におすすめ
Storesターミナルの最大の魅力は、スピーディにクレジットカード決済が導入できること。最短3営業日というのは、なかなかマネできる速さではありません。
Storesターミナルは、任意のタイミングでの振り込みと、スピーディな導入を希望する方におすすめです。
ゼウス
ゼウスは、SBIグループに属するクレジットカード決済導入サービス。25年以上の実績と大手の信頼感が魅力です。
・開設契約金(初期費用)
・システム利用料(月額費用)
・手数料(含:カード会社手数料)
・売上処理料
以上の料金が「かかります」。一切無料ではありません。
導入手数料は見積次第!店舗の規模によっては安くなる?
ゼウスは導入手数料がかかります。ただし、いくらかは公開されておらず、見積次第で変わるようです。
当然ではありますが、店舗の規模や導入後に見込める利益によっては安くなる可能性があります。
導入期間は最短3営業日!スピーディに導入可能
導入期間は最短3営業日。導入するクレジットカードブランドや状況によって変わる可能性はもちろんありますが、比較的スピーディに導入可能です。
原則振り込みは翌月末日!やや遅めの入金
ゼウスの入金サイクルは、月末締め、翌月末日入金となっています。他社と比較すると非常に遅いイメージではありますが、クレジットカード決済専用の「早期入金サービス」をオプションとして利用すれば、早めの入金サイクルを実現できます。
徹底したサポートと実績を重視する飲食店におすすめ
ゼウスの魅力は、なんといってもその実績とサポート力でしょう。大手ならではのきめ細やかなサービスが期待できます。
クレジットカード払いも、1回払いや2回払いだけではなく、分割払い・リボ・ボーナス払い等も選択可能。
手数料は公開されていませんが、大規模店舗なら他社サービスより安くなる可能性もあります。店舗の規模が大きく、しっかりサポートを受けたい方におすすめです。
Paypay
Paypayは、クレジットカード決済ではありませんが、手数料無料でキャッシュレス決済を導入したい方にはぴったりの「QRコード決済」です。
・初期導入費用
・決済システム利用料(2021年9月まで)
・入金手数料
以上、すべて「無料」です。
導入手数料は無料!とにかく費用が抑えられる
PayPayは導入手数料が無料。とにかく費用が抑えられるのが魅力の決済手段です。カードリーダーなど特殊な機械も必要ないため、気軽に導入できます。
導入期間は最短1週間程度
導入期間は最短1週間程度。また、導入する決済手段も「PayPay」のみのため、複数の審査結果を待つ必要もありません。
ジャパンネット銀行なら最短翌日入金!
PayPayは、指定銀行にジャパンネット銀行を選べば、自動で最短翌日入金が可能です。土日、祝日関係なく毎日振込されますので、キャッシュフローも安定します。
とにかく今導入するならデメリットなし!最強QRコード決済
クレジットカード決済の導入はできませんが、PayPayは利用者が支払い手段としてクレジットカードも選べるため、間接的にクレジットカードを使いたい方にも魅力。
とにかくお得にキャッシュレス決済を導入したい飲食店に、まずおすすめです。入金サイクルの早さ、利用者の多さ、どれをとっても魅力です。クレジットカード決済導入は費用が心配……という方は、一度ご検討ください。
飲食店のクレジットカード決済導入サービスの選び方
クレジットカード決済を導入したいといっても、目的は様々です。基本的にチェックしておきたいポイントは、
・費用(初期費用、利用料等)
・導入までの期間
・導入する決済手段
・入金サイクル
など。これらを総合し、判断するのが一番ではありますが、自分で選ぶのは難しいと感じる方のために目的に応じたおすすめクレジットカード決済導入サービスを紹介していきます。ぜひ、サービス選びの参考にしてくださいね。
- スピーディに決済を導入したい
- たくさんの決済手段を導入したい
- 分割決済を手軽に導入したい
- 実績ある会社から徹底サポートを受けたい
- 手軽な電子マネー決済に力を入れたい
- とにかく手数料は払いたくない
スピーディに決済を導入したいなら「Square(スクエア)」
とにかくスピーディに決済を導入したい飲食店なら、スクエアがおすすめ。決済手数料や入金サイクルなども他社と比較しても良く、さらに審査が最短1営業日で終了するため、すぐに決済が導入できるのが魅力です。
導入期間が長いものですと1か月以上かかることもありますので、導入速度重視なら「スクエア」をぜひ検討してみましょう。
たくさんの決済手段を導入したいなら「エアペイ」
とにかくクレジットカード決済から電子マネー、QRコードまで様々な決済手段を導入したい方におすすめなのは「エアペイ」。他社のクレジットカード決済導入サービスではあまり導入されていない「QRコード決済」にも幅広く対応しており、様々な決済手段を持った顧客層を取り入れられます。
・クレジットカード決済
・電子マネー決済
・QRコード決済
これらの決済手段をバランスよく取り入れられるのは、今回の比較の中ではエアペイだけ。とにかく決済手段を豊富に! という飲食店におすすめです。
分割決済を手軽に導入したいなら「おてがるPay」
手軽に導入できるクレジットカード決済ですが、中には「1回払い」「2回払い」など少ない支払回数にしか対応していない場合も。
おてがるPayは大手クレジットカード会社が出資しているだけあって、クレジットカード決済の自由度もトップクラス。1回払いのほか、2回、分割、リボ、ボーナス払いが利用できます。
特に高級店では、飲食店であっても分割払いを利用したい顧客がいることも考えられます。そういった顧客のニーズに応えたいのであれば、おてがるPayがおすすめです。
実績ある会社から徹底サポートを受けたいなら「ゼウス」
昔からの実績ある、しっかりとした会社にクレジットカード導入サポートをしてもらいたい飲食店には「ゼウス」がおすすめ。
導入時の手数料や運用にかかる費用などすべてが「見積次第」ではあるものの、実績を考えると、サポート力やクレジットカード決済の自由度などは総合して高い水準と言えます。
他社と比較して初期費用などはかかるかもしれませんが、トラブル時のきめ細やかな対応などを求めるのであれば、ある程度コストをかけ、安心をとるのも良いでしょう。
手軽な電子マネー決済に力を入れたいなら「楽天Pay」
手軽な電子マネー決済をどんどん導入したい飲食店には「楽天Pay」がおすすめ。電子マネーの対応力はトップクラスです。
nanacoやWAON、楽天Edyなど、他社ではなかなか取り扱いのない決済手段が導入可能。カフェやテイクアウト専門店など、それほど客単価が高くなく、手軽な決済手段と親和性の高い飲食店には特におすすめです。
楽天経済圏からの顧客流入も期待できますので、メリットの多い決済手段と言えます。
とにかく手数料は払いたくないなら「PayPay」
クレジットカード決済は必ず導入後に「コスト」がある程度かかります。まだ経営が安定していない新しい飲食店や、とにかく薄利多売で、利益のために少しでも手数料を支払いたくない……という飲食店には、思い切ってクレジットカード決済はいったんあきらめ、今ならコストゼロで導入できる「PayPay」がおすすめです。
ただし、どうしてもクレジットカードそのものと比較すると保有率・利用率は低くなってしまいますので、カード決済を重視するのであれば、他の決済手段を選びましょう。
クレジットカード決済なしは飲食店の機会損失の原因に
JCB「クレジットカードに関する総合調査 2019年度版 調査結果レポート」によると、クレジットカード利用者がカード決済を行うシーンとして、第4位が「飲食店」となっています。
それだけ飲食店でのクレジットカード決済ニーズは高まっているととらえられますね。
クレカ非対応で来店を避ける顧客も
飲食店でのクレジットカード決済ニーズが高まっているということは、逆に言えば「カード決済なし」なら入店しない客層がいる可能性を示唆しているとも言えるでしょう。同調査によると、クレジットカード保有率も85%と非常に高く、日常生活でのカード利用はますます多くなっています。
実際に筆者は来店前にクレジットカード決済の有無は必ず調べ、高級店でカード決済がない場合は利用を控えることも。たったの数%の手数料を惜しみ、クレジットカード決済ができない、現金以外の決済手段をもたないというのは、客にとっても、店舗側にとっても「デメリット」と言えるでしょう。
飲食店がクレジットカード決済を導入するメリット
飲食店がクレジットカード決済を導入するメリットは、以下の通りです。
- 客単価が上がりやすくなる
- 集客効果がある
- 外国人観光客も取り込みやすくなる
- 現金取り扱いのリスク回避
客単価が上がりやすくなる
飲食店がクレジットカード払いを導入すると、現金払いと比較して「客単価」が上がることが期待できます。
銀行系カード会社の業界団体の調査でも、カード払い利用者は現金利用者の1.7倍客単価が高いという結果になっています。
極端に言えば、飲食店で使える金額の上限がお財布の中身から「クレジットカードの上限」まで上がります。高単価のお店はクレジットカード払い対応にしているのは客単価の上昇に効果的です。
参考リンク:日本経済新聞「クレジット利用額、現金の1.7倍」
集客効果がある
筆者をはじめとするクレジットカード払いで日常生活を送っている方にとって、カード払いができるか、できないかは飲食店を利用する際にも重要です。カードユーザーを集客したいなら、クレジットカード払いの導入はおすすめです。
外国人観光客も取り込みやすくなる
外国人観光客の多くは「クレジットカード払い」を利用し、カード払い不可の店はそもそも利用しないケースも少なくありません。外国人観光客を取り込みたいなら、カード払いは必ず導入しましょう。
現金取り扱いのリスク回避
現金取り扱いを行い、店舗に売上金を置いておくことは、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。例えば、強盗に遭ってしまった場合、現金主義の飲食店は多額の損失となりますが、カード払いならお店の口座に直接振り込みされるので売り上げが守られます。
飲食店がクレジットカード決済を導入するデメリット・注意点
飲食店がクレジットカード決済を導入するデメリット・注意点は以下の通りです。
- 初期費用がかかるケースがある
- 入金タイミングによっては初期の資金繰りが大変に
- 導入するまでの労力・時間がかかる
初期費用がかかるケースがある
導入するクレジットカード決済サービスによっては、初期費用がかかる場合があります。経営が始まったばかりの飲食店では負担が大きくなりますので、許容できる範囲での導入コストに抑えましょう。
入金タイミングによっては初期の資金繰りが大変に
クレジットカード決済導入サービスによっては、入金サイクルが月に1回と少なく、さらに翌月の末などの入金となると、初期の資金繰りが大変となることも考えられます。入金サイクルはカード決済利用時には重要ですので、無理なく運用できるサイクルの会社を選ぶのがおすすめです。
導入するまでの労力・時間がかかる
簡単にクレジットカードや電子マネー決済が可能なサービスもありますが、多くのクレジットカード決済導入サービスは導入するまでの労力や時間がかかるもの。
導入するまでは、時間や労力が多少はかかることは知っておきましょう。
まとめ
飲食店のクレジットカード決済導入は必須の時代!ぴったりのサービスを利用しよう
飲食店のクレジットカード決済の導入は、今や必須。JCBの調査結果によると、クレジットカードユーザーは利用先の第4位として飲食店を上げています。それだけ、飲食店でのクレジットカード利用のニーズは高まっていると言えるでしょう。
飲食店がクレジットカード決済を導入する際は、目的に応じて比較して選ぶことが大切です。
メリット・デメリットを比較した上で、ぜひ運営する飲食店にぴったりのクレジットカード・キャッシュレス決済を導入してください。
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