クレジットカードのポイント還元率とは?高還元率でポイントが貯まるお得なクレカを比較検証
せっかくクレジットカードを使ってお買い物をするのなら、より「ポイント」が貯まりやすく、お得にお買い物ができるカードを選びたいところですよね。
今回は、ポイントの還元率が高いクレジットカードについて、具体的にはどんなカードがあるのか、詳しい選び方のポイントなどをしっかり解説します。「ポイントが貯まりやすいカードが気になるけど選び方がわからない」という方でも今日から上手にカード選びができる内容になっていますので、ぜひご活用ください。
クレジットカードのポイント還元率とは
クレジットカードのポイント還元率とは、かんたんに言うとクレジットカードの利用額に対して、どの程度「ポイント」として還ってくるかを表したものです。
例えば、1000円につき1ポイントが付与され、そのポイントの価値が1ポイント=5円相当であれば、ポイント還元率は1ポイント×5円/ポイント÷1000円×100%=「0.5%」です。
各社提供のポイントプログラム、ポイント名、ポイント還元率
それぞれのポイントプログラムとポイント名、ポイント還元率をみていきます。
カード名 | ポイント名 | ポイント還元率 |
---|---|---|
楽天カード | 楽天ポイント | 1.0%(100円で1ポイント獲得/1ポイント=1円) |
イオンカード | WAON POINT | 0.5%(200円で1ポイント獲得/1ポイント=1円) |
三井住友カード | Vポイント | 0.5%(200円で1ポイント獲得/1ポイント=1円) |
JCBカード | OkiDokiポイント | 0.5%(1,000円で1ポイント獲得/1ポイント=5円) |
Tカード プラス | Vポイント | 0.5%(200円で1ポイント獲得/1ポイント=1円) |
ダイナースクラブ | ダイナースクラブ リワードポイント | 0.4%(100円で1ポイント獲得/1ポイント=0.4円) |
アメリカン・エキスプレス | ポイント(メンバーシップ・リワード) | 0.333%(100円で1ポイント獲得/1ポイント=0.333円) |
このようにクレジットカードによって、貯まるポイント名もポイント還元率も違います。
1ポイント獲得に必要な金額はクレジットカードによって異なる
主なクレジットカードのポイントやポイント還元率を表にまとめてみたものの、正直分かりにくいですよね。
これは1ポイントの重みがそれぞれ異なり、また、1ポイントを獲得するための利用金額も違っているからです。
1,000円で1ポイントのカードと100円で1ポイントのカードでは、同じ金額を使っても獲得ポイントに差が出るので、注意が必要です。1,000円の利用で1ポイントのポイントプログラムでは、999円の利用ではポイントを獲得できず、累積での合計金額にも当てはまりません。
クレジットカードのポイントは合算できない
また、クレジットカードで貯まるポイントは、合算できません。例えば、楽天ポイント1,000ポイントとVポイントが1,000ポイントあるからと言って、合計で2,000ポイントには出来ないのです。
当たり前のようにご存知だと思いますか、クレジットカードのポイントプログラムの基礎となるので、間違わずに覚えておきましょう。
ポイント還元率、一般的なクレジットカードの平均は0.5%
一般的なクレジットカードのポイント還元率は、平均的なラインでいうと「0.5%」程度です。
0.5%というとあまりピンとこないかもしれませんが、例えば年間で100万円クレジットカードを使う方なら、0.5%還元で5,000円分のポイントが還元される計算です。
多いとは言いませんが、あるとないとでは大きな違いですよね。
高還元率クレジットカードとはポイント還元率1%以上のカードのこと
クレジットカードで高還元率と言われているものは、1.0%以上の還元率のカードを指しています。
1.0%の還元があれば、先の例でいくと年間100万円カード決済をすれば、1万円相当のポイント還元がうけられる計算です。
1万円あれば、使い道としてかなり色々な選択肢があると思いますので、お得感がありますよね。
もし、クレジットカードを「ポイント還元率」重視で選ぶのであれば、基準は「1.0%以上」とするようにしましょう。
クレジットカードは「ポイント還元率」で選ぶとお得!
クレジットカードは現金を持ち歩かなくても手軽に買い物ができる、もしくは持っているクレジットカード「ならでは」の優待が受けられるなど、多くのメリットがあります。
様々なメリットの中で、お買い物を現金精算よりも「お得」にしてくれる「ポイント還元率」を重視して選ぶという方法は、普段のお買い物から常にその恩恵を受けられるので特におすすめです。
貯まっていくポイントの種類やシステムはクレジットカード会社ごとに大きく異なりますが、多くのポイントが商品や金券など使いやすい形に交換できます。そのため、たくさんポイントを貯められるクレジットカードは、他のサービス面がそれほど充実していなくても、単純にポイント還元率が高いというだけで十分な利用価値があります。
ポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶ3つのポイント
ポイント還元率が高い、というのをうたい文句にしているクレジットカードは多くありますが、そういったカードの中でよりお得なカードを選びたいのなら、
- 「ポイント還元率」
- 貯まったポイントの「ポイント交換率」
- 「ポイント利用方法」
という3つの項目をチェックする必要があります。
例えば、極端な話をしますと、ポイント還元率は常時1.0%以上でも、ポイントを商品などにいざ交換しようと思うと手数料などであまりポイント交換率が良くならず、結果的に還元率が0.5%まで下がってしまっては意味がありませんよね。
それ以外にも、使い道が1つしかないなど、あまりに使い勝手が悪いのも考えようです。
このことから、ポイント還元率が高く、お得なクレジットカードを選びたいのなら、還元率の数字だけではなく、ポイント交換時の交換率や交換後の使い勝手、3つの項目のバランスは最低限見ておきましょう。
ネット通販などでは「専用」の高還元率カードも!
普段のお買い物でのポイント還元率を気にするのはもちろんですが、よくインターネットでのショッピングを利用する、特に特定の通販サイトをよく利用する場合は、そのサイト「専用」でポイント還元率がとてもお得になるクレジットカードを利用するのが最もおすすめです。
例えば、楽天市場でのお買い物は、通常の高還元率カードを利用しているとポイント還元率が1%程度。ですが、「楽天カード」を利用すれば「3.0%以上」の高いポイント還元率で常にお買い物が可能です。
このように、特定のお店やポイントばかりを頻繁に利用する場合は、そのお店が用意している「専用カード」を利用するのが選ぶコツの一つです。
消費税がポイント付与対象になるかもチェック
クレジットカードの中には、消費税の支払いがポイント付与の対象になるものも存在します。
消費税がポイント付与となるかは、各カード会社のポイントプログラムのルールにより異なります。
カード名 | 消費税が付与対象かどうか |
---|---|
楽天カード | 付与対象 |
イオンカード | 対象外 |
三井住友カード | 付与対象 |
JCBカード | 対象外 |
Tカード プラス | 対象外 |
ダイナースクラブ | 対象外 |
消費税が付与対象になるかどうかだけを見てみると、対象外のポイントプログラムが多いですね。
カード利用金額が年間110万円(商品代100万円+消費税10万円)の場合、単純計算で「消費税の10万円分が付与対象になるかどうか」なので、かなり大きく違ってきます。
消費税が付与対象になるかどうか、もクレジットカードをお得に利用したいなら、チェックしておくべきポイントの1つです。
ポイントの有効期間も確認しておこう
各ポイントプログラムには、「2年間のみ」や「永久ポイント」など、ポイントを使える期間にもそれぞれ違いがあります。
ポイントの有効期間はクレジットカード会社・カードの種類によってもまちまちです。QRコード決済をはじめとした電子マネーの普及にともない、最近ではキャンペーンによる獲得ポイントを「期間限定ポイント」として、通常のポイントと分けて配布するケースも増えており、ポイントの有効期間は非常にバリエーションが増えてきている状態です。
当然ですが、有効期間を過ぎてしまうと、そのポイントは失効となり使えなくなります。ムダな失効を避けるには、失効前のポイントはきちんと使い切ることが重要です。
クレジットカードを申し込んだ後に変えられるものではないため、自分のお買い物のペース・スタイルも考慮して、ポイントの有効期間はカード選びの段階で把握しておくことをおすすめします。
ポイント高還元率カードランキング3選
どんなクレジットカードが「高還元率」なのかが少し分かったところで、実際にポイント還元率が高いクレジットカードをランキング形式で5種類ご紹介いたします。
とにかくポイント還元率が良いカードが知りたい、という方は必見ですので、順に見ていきましょう。
1位.楽天カード
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%〜4.0% | 発行日数 | 最短3日 |
楽天カードは、年会費無料で楽天から発行される「楽天ユーザー」におすすめの高還元率カードです。
日常使いでもポイントが貯まりやすく、どのお店で利用しても常時1.0%以上のポイント還元が、楽天市場で利用すれば常時3.0%以上のポイント還元が「楽天ポイント」で行われます。
様々な商品やサービスが提供されている楽天関連のショッピングサイト、トラベルサイトなどで利用できるため、利用用途は無限大です。楽天スーパーポイントの形では使いづらいという方には、電子マネーの「楽天Edy」にも交換できるので、一般の店舗でも利用しやすくなります。
2位.JCB CARD W plus L
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5%※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 | 発行日数 | 最短3日 通常1週間 |
JCB CARD Wは、国際ブランド「JCB」が発行する年会費無料の高還元率カードです。
常時1.0%の還元率で、JCBオリジナルの「Oki Dokiポイント」が貯まるほか、JCBオリジナルパートナー(提携店)利用でポイント最大5.5%還元に。たとえば、人気のコーヒーショップ「スターバックスコーヒー」のカードにオートチャージ設定をしておくと、チャージのたびに5%以上還元されます。
貯めたポイントはJCBギフトカードなど幅広く用途があり、便利です。汎用性やお得度、カードの信頼性どれをとっても優秀なクレジットカードと言えます。
3位.PayPayカード
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%以上 | 発行日数 | 最短5分 |
PayPayカードは、バーコード決済「PayPay」と連携すると常時1.5%還元が受けられるお得なカード。
PayPayが使えないお店でも、クレジットカード決済で1.0%のPayPayボーナスが貯まります。PayPayボーナスは、「PayPay」の残高に充当して利用できるため、非常に使い道が幅広いのが特徴。実質「キャッシュバック感覚」で利用できるのがメリットです。
高還元率、かつキャッシュバックのように還元されたポイントが使いやすいカードを探している方におすすめの1枚です。
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶポイント5つ
ポイント高還元率カードをしっかり見極めて選びたい、自分好みの特典がついているカードから「ポイント高還元率」のカードを選びたいという方は、きちんとカードを選ぶ「基準」を知っておかなくてはいけません。
ここでは、ポイント還元率が高いカードを選ぶためのポイントを5つご紹介します。
高還元率カードを選ぶポイント
- 還元率1.0%以上のクレジットカードを選ぼう
- ポイント交換率は基本的に1ポイント1円相当のものを
- ポイントは自分の使いやすいものに交換する
- マイルを貯めたいなら交換手数料に注意
- 年会費は「無料」がベスト
還元率1.0%以上のクレジットカードを選ぼう
先にご紹介した5枚のクレジットカードはどれも全てポイント還元率が「常時1%以上」というものばかりでしたが、実は一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%程度のものが多く、1.0%はその2倍の数字ですので、かなり還元率が良いことがわかりますよね。
ポイント還元率が高いかどうか見極める基準として、まずは最低でもポイント還元率が「1.0%」以上のものを選ぶようにするのがおすすめです。
ポイント交換率は基本的に1ポイント1円相当のものを
ポイント還元率と同じようにチェックしたいのがポイントの「交換率」です。
ポイント交換率とは、貯めたポイント1ポイントに対して何円相当のサービスや他者ポイントに交換できるかで決定します。
例えば、100ポイントで500円の金券やギフト券と交換してもらえるのであれば、このポイント交換率は1ポイント=5円相当になります。
一見するとポイント交換率が高いため、還元率が良いと思ってしまいがちですが、クレジットカードの利用額1,000円に対して5ポイントつく、というポイントシステムをつかっているクレジットカード会社も少なくないため、実際のポイント還元率は「0.5%」相当です。
1ポイント=1円相当としているカードも多いので、基本は利用金額100円に対して1ポイント付与、さらに1ポイント=1円の価値、というのを基準として、最終的に得られる純粋な「還元率」が「1.0%」以上になるかを計算して確かめたほうが良いでしょう。
見た目の還元率が良くても、しっかり確認を
ポイント還元率だけみれば、例えばダイナースクラブカードは100円で独自ポイントが1ポイント付与されるので、一見すると還元率は1.0%ですが、いざ商品やギフト券に交換しようとすると、実際は1ポイント=0.4円相当の価値しかありません。
このように、ポイント還元率がよくても、実際に金銭的にどれだけお得かを確かめてみると、実は還元率はさほど良くないという例もありますので、ご注意ください。
ポイントは自分の使いやすいものに交換する
ポイント還元率がいくら高くても、利用先がほとんどないのでは貯める意味がありませんよね。
ポイント還元率が高くお得なカードを選ぶ上で、「ポイントがどのように利用できるか」というのはおさえておきましょう。
ポイントを電子マネーに交換できるカードも
商品などに交換できるというのは一般的ですが、貯まったポイントを「Suica」や「楽天Edy」などの電子マネーに交換できるのは利用しやすく、「使い勝手が良い」と言えますし、商品券やギフト券などの「お金として使える」ものにすぐ交換できるのもいいですね。
その他には、ポイントを交換しなくてもそのポイント自体が1ポイント=1円として様々な場所で利用できる「dポイント」や「楽天スーパーポイント」、「Vポイント」などもありますので、利用しようと考えているカードが「自分の使いやすい形でポイントを利用できるか」はきっちりと確認してください。
4.マイルを貯めたいなら交換手数料に注意
ポイントを「マイル」に交換したい時、多くのクレジットカード会社では「交換手数料」や「年間参加料」を取ることがあります。
マイルとは、ANA(全日空)やJAL(日本航空)などで利用されている「ポイント」のようなもので、マイルを貯めれば貯まったマイルと交換で航空券を手に入れることもできるため、人気がある制度です。
マイルを多く貯めたいなら「専用カード」を選ぼう
はじめから貯まったポイントをマイルに交換したい、マイルを貯めたいのであれば、交換率が悪くなるクレジットカードよりも、利用金額に応じて「マイル」が貯まる専用カードを利用しましょう。
「JAL普通カード(Master)」や「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」などは、航空会社のマイルがそのまま貯まるので交換手数料も必要なく、利用を検討する価値があるでしょう。
ANAの専用カードは年度ごとに6,000円の移行手数料が必要になるので、一部の航空会社から発行されているカードはマイル交換手数料不要ではないことを頭に入れておきましょう。
ちなみに、1マイル=2円相当で利用できますので、100円で1マイル貯まるというカード(例えば、デルタ発行のカードが該当します)は、かなり高還元率と考えてくださいね。
5.年会費は「無料」がベスト
ポイント還元率を重視してクレジットカードを選ぶなら、忘れちゃいけないのが「年会費が安い」カードを選ぶことです。
例えば、還元率が1.0%のカードを選んだとしても、年会費に3,000円もかけていれば、年会費ぶんをなかったことにするのに「30万円」も利用しなくてはいけません。
はじめから年会費無料でポイント還元率が常時1.0%以上というカードもあるなか、こうした選択をするのは、よほど他に欲しい特典がある、という理由がない限りはやめておいたほうがよいでしょう。
ポイント還元率、つまり「お得さ」を重視して選ぶ際は、まず「年会費無料」というカテゴリから選ぶのが、金銭的メリットとしてはベストです。
クレジットカードのポイントを上手に貯める方法
クレジットカードのポイントを効率よく上手に貯めるには、次の方法があります。
クレジットカードポイントを貯めるコツ
- ポイント還元率の高いクレジットカードを使う
- メインカードを決めてカードの利用を集中させる
- クレジットカードが使える場所では徹底的にカード払いをする
- 家族カードを発行して家族と共同でポイントをためる
- インターネットのショップ・サービスはポイントモールを経由する
- ポイント特約店を活用する
1.ポイント還元率の高いクレジットカードを使う
ポイントを効率よく集めるには、まず「ポイント還元率」の高いカードを普段使いしなくてはいけません。
先に解説したように、一般的なポイント還元率である0.5%と、高還元率カードの1.0%では「2倍」もの差があります。
同じように売れじっとカードを利用し、ポイントを集めていても、単純にためられる早さに2倍の差がついてしまうので、効率の良さを求める際は必ず1.0%以上の還元率を持つクレジットカードを選んで使いましょう。
メインカードにするカードは「常時1.0%以上」の還元率がおすすめですが、よく利用するお店などの優待が「1.0%」を超えるお得度で受けられるカードがある場合は、そういったお店で使うことを前提にしてサブカードとして数枚持っていてもいいでしょう。
2.メインカードを決めてカードの利用を集中させる
クレジットカードのポイントを効率よくためるには、ポイントをためる「メインカード」を決めておきましょう。
流通系のカードはお店ごとにお得なポイント還元率や優待が受けられるというメリットがありますが、全てのお店のクレジットカードを持つわけにはいきませんよね。
お店によって支払いカードをバラバラにしていては、集中して特定のポイントを貯めることができずに非効率的です。
汎用性の高いポイントが貯まる「メインカード」を決めたら、サブカードで支払いたい特定の条件以外では全てそのカードに支払いを集中させましょう。
年間利用額に応じてポイント還元率がかわる場合も
「JCB スターメンバーズ」のように、年間の利用額に応じて翌年のポイント還元率が変わるプログラムを導入しているカード会社もあります。
そういった会社のカードを持っているかたならなおさら、クレジットカードをたくさん利用することでポイント還元率がアップしますので、メインカードに支払いを集中させる意味が出てきます。
クレジットカードの種類によってはポイント還元率が最大70%もアップするケースもありますので、ポイントアップ制度ありの場合は「徹底的」にメインカードを使い込むのがおすすめです。
3.クレジットカードが使える場所では徹底的にカード払いをする
クレジットカードを使うことができる場所では、徹底して「カード払い」にするようにしましょう。
少額だからカードは恥ずかしい、というのは昔の考え方で、今は100円でもカードや電子マネー払いにする方だって珍しくありません。
意外とコンビニやスーパーなどの店員さんも、小銭の煩わしさがなくミスが減るので、カード払いはありがたかったりします。
クレジットカードを使う=ポイントが貯まる=節約になる という意識をもって、とにかくカード払いができる場所ではカード支払いを徹底してください。
最近では、国民年金なんかも「クレジットカード払い」ができるようになっており、クレジットカードが使える幅はかなり広くなっています。
支払いも後から一括ですから、何にいくら使っているかを一覧で確認できて便利です。
4.家族カードを発行して家族と共同でポイントをためる
しっかりポイントをためたいなら、「家族カード」は積極的に活用しましょう。
夫婦で持っているカードがバラバラ、という家庭も少なくないですが、メインカードは共有していると「年間利用額」も稼げる上に、ポイントも集中してお得です。
もちろん、完全に自分名義のみのクレジットカードを1枚くらいはもっていてもいいですが、家計に関連するものの支払いは家族カードをつかうように徹底すると、本当に効率よくポイントがたまっていきます。
もちろん、使う金額にもよりますが、1人で使っていては絶対に到達しない数字までポイントが貯められるのが、家族カード活用の魅力です。
5.インターネットのショップ、サービスはポイントモールを経由する
インターネット経由でお買い物ができるショップや予約ができるサービスなどは、カード会社が運営する「ポイントモール」を経由することで、ポイント還元率を大幅にアップすることができます。
Amazonや楽天市場などがポイントアップの対象になっているケースも少なくありませんので、とにかくネット経由でお買い物をするまえに「このショップはポイントアップの対象か」をチェックしましょう。
同じカードで決済しても、ポイントモールを「経由する」と「経由しない」とでは10倍以上の差がつくこともありますから、注意してくださいね。
ポイントモールを経由するだけでポイントアップするのは不思議だと思いますが、その理由は、ポイントモールを経由することで「カード会社が紹介したお店を消費者が利用した」という形になるからです。
ショップでの購入金額の一部がカード会社へ紹介報酬として支払われますから、その一部がカード利用者にポイントとして還元されているイメージですね。
6.ポイント特約店を活用する
ポイント特約店というのは、特定のカード会社、シリーズの提携店舗で利用するとポイント何倍、となる「特別なポイント還元が受けられる店舗」のことです。
イオンカードならイオン関連のお店で還元率がアップすることがあるほか、JCBなら、例えばスターバックスカードへのオンライン入金でポイント10倍になります。
そのほかにも様々なカード会社と特約店の組み合わせがありますが、自分が持っているクレジットカード、もしくはこれから選ぼうと思っているクレジットカードで特約店があるかは見ておくと、より効率よくポイントを貯められます。
ポイント還元率でクレジットカードを選ぶのはこんな人におすすめ
ポイント還元率を重視してクレジットカードを選ぶ方法が分かったところで、実際に自分に「ポイント還元率」を見て選ぶのは本当にあっているか不安に思う人もいるでしょう。
ポイント還元率重視でクレジットカードを選ぶのは、次の特徴に当てはまる人に特におすすめですので、気になる方は一度チェックしてみてください。条件が1つでも合う方は、ポイント還元率が高いカードを利用する価値は十分にあります。
こんな人は高還元率カードを選ぼう
- クレジットカードの年間利用額が多い
- 毎月決まった固定費の引き落としがある
- 住民税や国民年金、国民健康保険料などの支払いがある
1.クレジットカードの年間利用額が多い
まず、単純にクレジットカードの年間利用額が多い方は、特別な理由がない限りはポイント還元率の高いカードを利用しない手はないでしょう。
年間で利用する金額が多いということは、還元率が高いカードに乗り換えればそれだけお得に買い物ができるということになります。
例えば、年間で200万円のクレジットカード利用があったとすると、一般的な還元率の0.5%では「1万円相当」のポイントしか得られませんが、還元率が1.0%では「2万円相当」のポイントが得られます。
1万円違う、2倍の金額になるというのはかなり大きく感じるのではないでしょうか。
逆に言えば、年間利用額が多いのにポイント還元率の高いカードを選ばないのは「損」ですので、当てはまる方は自分に合ったポイント還元をしてくれるカードを探してみましょう。
2.毎月決まった引き落としや支払いがある
食費や通信費、水道光熱費などはいまやクレジットカード払いができるものも多く、単純に引き落としをしているだけではお金は全く還元されないので、クレジットカード払いに比べると損ですよね。
それだけではなく、例えばある程度の規模のチェーン店になればクレジットカード払いができるのは当たり前になっていますので、これも今まで現金で支払っていたものを「ポイント還元率」の良いクレジットカードに変えるだけで、考え方によっては「どのお店でも常に1.0%以上割引」になるとも言えます。
1.0%と聞くと小さな金額に聞こえますが、先述の通り年間を通して利用する金額が大きければ大きいほど「損」は大きくなってしまいますので、毎月ある程度支払いや引き落としがある方は、ぜひポイント還元率の高いクレジットカードでの支払いに切り替えてみましょう。
3.住民税や国民年金、国民健康保険料などの支払いがある
住民税や国民年金、固定資産税などのある程度まとまった金額の支払いがある方は、普段クレジットカードを利用しなくても「楽天カード」や「Yahoo! JAPANカード」などのポイント還元率が高いカードを作っておくのがおすすめです。
というのは、普通に税金などを支払っていても割引は絶対に受けられませんが、JCBブランドのクレジットカードを使って、電子マネー「nanaco」にチャージすることで、クレジットカードにはチャージ分のポイントがつきます。
あとは、nanacoにチャージされたポイントを使って税金や国民年金などを支払えば、実質「1.0%引き」で支払いができます。
たとえ戻ってくる金額が数百円分だとしても節税には変わりませんので、ちょっとしたテクニックとして使う価値は十分にあります。
クレジットカードのポイント還元率でよくある質問Q&A
クレジットカードのポイントを還元率重視で貯めていきたい! というときに、よく出てくる質問を集めてみました。
ポイント、ポイント還元率関連で疑問がある方はぜひ参考してくださいね。
- クレジットカードのポイント還元とキャッシングの違いは?
- クレジットカードのポイント還元とショップのポイントカードのポイント、貯めるならどっち?
- クレジットカードのポイント、一番お得に使う方法は?
- マイルとポイント、どっちがお得?
- 税金の支払いでポイントを貯めることはできる?
- 公共料金の支払いのポイント還元率
- デビットカードでもポイントは貯まる?
- クレジットカードの使い分けはポイントを貯めるには不利?
クレジットカードのポイント還元はキャッシングでも受けられる?
クレジットカードのポイント還元は、キャッシングでは「受けられません」。
というのは、ポイント還元というのがそもそもカードを利用した時に、お店からクレジットカード会社に入る「加盟店料」の一部を消費者に還元するというしくみだからです。
カード会社としての意図はさておき、ポイントの還元は「外部からの収入」があるからこそできることですよね。
キャッシングはカード会社と直接やりとりをするので、キャッシング手数料以外の収入は入りませんから、ポイント還元はできないということになります。
現金を貸す、というリスクをおかしながらポイント還元までしていては、赤字になってしまう可能性もあるので、当然といえば当然ですね。
一般的にはキャッシング=ポイント還元なしと覚えておきましょう。
クレジットカードのポイント還元とショップのポイントカードのポイント、貯めるならどっち?
基本的には「どちらかだけ」に限定してためるよりも、「二重取り」がおすすめです。
ふつうはショップのポイントといえば、お店で使った金額に応じてためられるショップ独自のポイントシステムになっていることが多く、支払い方法は関係ありません。
となれば、ショップのポイントを貯めた上で「クレジットカード決済」を選べば、ショップポイントとカードポイント、どちらも得られますよね。よって、どちらかだけに限定する必要はないでしょう。
ただし、どちらか一方しか貯められない状況下で「クレジットカードのポイント」と「ショップのポイント」どちらをためたほうがいいかといえば、基本は「クレジットカードのポイント」の方がおすすめです(還元率にもよります)。
一般的には共通ポイントじゃない限り、ショップポイントは「そのショップだけ」で使えるものですよね。
一方、クレジットカードのポイントは、多くの場合共通ポイントやギフトカードなど様々な用途がある上に、カードが使えるところならどこでもためられます。
ためやすく、使いやすいという意味で、クレジットカードのポイントはショップポイントよりも「効率がいい」といえます。
クレジットカードのポイント、一番お得に使う方法は?
クレジットカードのポイントを一番お得に使う方法は、「カードの種類による」としかいえません。
クレジットカードやカード会社によって、ポイント交換先のレートが異なるからです。
例えば、あるカード会社ではAmazonギフトカードが等価で交換(ポイント:ギフトカード=1:1)できても、他のカード会社では同じギフトカードが8割くらいのレート(ポイント:ギフトカード=1:0.8)でしか交換できないこともあります。
よって、基本は使っているクレジットカードで最もお得に交換できる「ギフトカード」や「共通ポイント」など、お金の代わりになるようなものへの交換がおすすめです。
ですが、それをあえて交換レートを下げずに交換できると仮定すれば、最もお得になる「可能性」があるのは、ポイントを「マイル」に交換することです。
航空会社にもよりますが、マイルは特典航空券などに交換することで1マイルが2円以上、最高10円近くの価値を持つこともあります。
使いこなせる自信があれば、マイルの交換率が高いカードならマイルへ交換するのがおすすめです。
マイルとポイント、どっちがお得?
100円で1マイルたまるのがお得か、100円で1ポイント(=1円相当)たまるのがお得かと問われれば、十分活用できる方なら「マイル」の方がお得です。
マイルは、交換先によっては価値が下がってしまい1円以下になってしまいますが、特典航空券や座席のグレードアップなど「航空会社関連」のサービスに利用することで、その価値は2円〜10円相当まで高まります。
よって、旅行が大好きで航空会社関連のサービスに効率よく交換できる! という方ならマイルをためるのがオススメですが、マイルはお得な使い道がかなり「限定的」かつ国内航空会社の場合はマイル有効期限がそれほど長くありません。
普段あまり航空会社は利用しない……という方なら「ポイント」のほうが無理なく使いこなせるでしょう。
結局のところ、自分がどういった使い方をしたいかによると思いますので、単純に最終的な価値をいえばマイルがお得ではありますが、使いこなせないならむしろ汎用性の高い「ポイント」を貯めるのが正解ですね。
税金の支払いでポイントを貯めることはできる?
税金の支払いでポイントを貯めることは可能です。
方法は、電子マネー「nanaco」や「WAON」へのチャージを、セブンカードプラスやイオンカードセレクトなどの「チャージでポイントが貯まるカード」で行い、チャージされた電子マネーを使い、コンビニで税金を支払うという流れです。
nanacoは事前にクレジットカードを登録しておかないとチャージできないこともあり、ちょっと面倒ではありますが、これで税金を0.5%節約できます。
また、直接クレジットカードで税金を支払う方法もありますが、こちらは手数料が高いのでむしろ赤字になってしまい、あまりおすすめしません。
公共料金の支払いのポイント還元率は?
公共料金の支払いのポイント還元率は、カードの種類にもよります。
基本的には常時還元率1.0%のカードなら、公共料金の支払いでも変わらず1.0%です。
中には公共料金の支払いでポイント還元率がアップするカードもありますが、公共料金だからと言って「ポイント還元率が下がる」ことはないので安心してください。
むしろ、カード会社にとっては「毎月決まって決済がある」嬉しい支払い先ですから、優遇措置をとっていることも珍しくないですね。
デビットカードでもポイントは貯まる?
デビットカードの種類にもよりますが、「ポイントが貯まる」タイプのデビットカードも増えてきています。
即時決済で銀行口座から直接引き落としがされるため、使い過ぎが心配な方には重宝すると思いますが、クレジットカードと比較すると「ポイント還元率」は低い傾向です。
クレジットカードで高還元率と聞くと1.0%以上を思い浮かべるでしょうが、デビットカードの場合は高くても0.5%程度です。
純粋に節約効果を期待するなら、今の市場ではクレジットカードが優勢と言えますね。
クレジットカードの使い分けはポイントを貯めるには不利?
クレジットカードの使い分けは、やりすぎるとポイントを貯めるのに不利になります。
ふつうはクレジットカードによってためられる「ポイント」の種類は異なりますので、どうしても使うカードが分散すると効率が落ちてしまいます。
メインカードを決めておき、ポイント還元率やお得度が明らかに高くなる場合のみ「サブカード」を使うという方法なら、基本はメインカードにポイント集中するので不利にはなりません。
サブカードは多くても2〜3枚程度にとどめておき、ポイントはメインカードに集中させるというやり方が理想的です。
まとめ
ポイント還元率が高いカードは万人におすすめ
今回はポイント還元率が高いカードやその選び方について詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
海外旅行に強いカードや、ショッピングに強いカードなど、カードによって特徴が様々ですが、万人に間違いなくおすすめできるのが「ポイント還元率が高い」クレジットカードです。
利用した金額に応じて確実に還元されるしくみは、どんな方でも損をすることはないため、特にクレジットカードにこだわりのない方は、メインカードとしてポイント還元率の高いカードを選べば間違いがないと言えます。
還元されるポイントの種類や使い道なども各社で異なりますので、興味がある方はまず自分の生活パターンを考えてみて、今回ご紹介したポイントを念頭に置き、知識を活用しながら、自分の生活に合ったポイント形態のカードを選ぶようにしてくださいね。
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