クレジットカードの使い方。使える場所や利用額の確認方法も解説
クレジットカードを初めて持つ方や、持っているけど具体的な使い方がよく分からないという方は、お店で利用する前に「予習」しておきたいですよね。
実際にお店で使う時に困らないためにも、今回は以下の内容について解説いたします。
・お店でのカードの使い方
・オンラインでのカードの使い方
・カードが使える店舗や利用額の確認方法・注意点など
クレジットカードの使い方をしっかり知っておきたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
クレジットカードの使い方:お店編
店頭でのクレジットカードの使い方(決済方法)は、以下の4通りです。
- ターミナル端末で決済する
- サインで支払う
- サインレスで支払う
- タッチ決済を使う
ターミナル端末(決済端末)で決済する
ターミナル端末とは、店頭に置かれている決済端末のこと。ICカードや磁気読み取りで決済可能です。カード決済の方法としては、最もスタンダードだと言えるでしょう。
ターミナル端末を使った決済方法は以下の手順です。
- 店員に「クレジットカードで」と伝える
- カードを店員に渡す(自分で挿し込む店舗も)
- 端末にカードを挿入し、読み取り
- 暗証番号を入力・送信
- 認証・決済完了
ターミナル端末での決済では、多くの場合「暗証番号」が必要です。万が一思い出せなかった場合には、次に紹介する「サインで支払う」方法もとれる店舗がほとんどですので、無理せずサインで決済しましょう。
暗証番号は連続3回間違えるとカードが停止される
ちなみに、暗証番号を連続で3回間違えると、問答無用でカードが使えなくなります。解消は「再発行」しかありませんので、分からなかった場合には何度もトライせず、素直にサインで支払うのが良いでしょう。
サインで支払う
クレジットカード決済では、カード読み取り後、サインを書いて支払うケースもあります。
以前はボールペンで専用用紙へサインを書く方法が多くありましたが、最近ではタッチパネルにサインを行う店舗も。具体的な手順は以下の通りです。
- 「支払いはカードで」と伝える
- 端末で読み取り
- 決済金額確定
- サインを専用用紙や端末に記入
- 決済完了
暗証番号が分からないときにも「サイン」で決済可能
暗証番号が分からなかった際にも「サインで」と伝えれば、サインでの決済に応じてもらえます。うっかり暗証番号を忘れてしまった時など、覚えておくと便利です。
サインレスで支払う
コンビニやスーパーなど一部店舗では、暗証番号もサインも不要の「完全サインレス」で支払えるケースもあります。
サイン・暗証番号入力の手間なしで支払いがスムーズ
決済手順としては、サインや暗証番号の入力がないだけでほぼ同じ。
急いでいるときやサインの手間が面倒なときでも、サインレスの店舗ならスムーズに決済出来て便利です。
タッチ決済を使う
最新のクレジットカードの中には、国際ブランドの「タッチ決済」機能付きのカードもあります。
・Visaのタッチ決済
・マスターカードコンタクトレス
・JCBコンタクトレス
・アメックスのタッチ決済
・ダイナースクラブコンタクトレス
など、国際ブランドごとにサービス名称は異なります。目印は、タッチ決済マークの有無。マークがついているカードなら、タッチ決済が使えます。使い方は以下の手順です。
- 「◯◯(タッチ決済名称)で」と伝える
- 専用端末にタッチ
- 決済完了
決済方式を伝えた後は「タッチするだけ」で電子マネーのように簡単に決済が完了します。スマートに決済を済ませたいシーンにも役立ちますね。
クレジットカードの使い方:ネットショップ編
ネットショップ(オンラインショップ)でクレジットカードを利用する手順は、以下の通りです。
- 支払い方法「クレジットカード」を選択
- 必要事項を入力
- セキュリティコードまたは本人認証サービスで認証
- 支払い確定
- 支払い完了
- 後日口座からカード分まとめて請求
基本はこの手順で決済が完了します。手順が異なる場合も、決済手段として「クレジットカード」さえ選べば、あとは案内に従って進めていくだけでOK。難しいことはありません。
スマホ決済でクレジットカードを使う場合も
画像のように、d払いなど、オンライン・実店舗両方で使える決済方法では間接的にカードを利用するケースもあります。
d払いだけではなく、PayPayや楽天Payなど、クレジットカードを支払い方法に設定できるスマホアプリは増えています。
特定の支払い方法がお得なキャンペーンをやっていることもあるので、カード払いに集約したい場合は、その決済方法の支払元をカードに設定するのが良いでしょう。
クレジットカードが使える場所
クレジットカードが使える場所は、多岐に渡ります。国際ブランドによって利用店舗は異なりますが、チェーン店や大規模店舗などを中心に、多数の店舗・ネットショップが対応しています。
・ショッピングモール
・デパート
・スーパーマーケット
・コンビニ
・ドラッグストア
・ガソリンスタンド
・美容院
・エステサロン
・飲食店 など
ネットショップやチェーン店、個人店でも対応多数
最近のキャッシュレス決済の流行で、iDやQUICPayなどの「後払い式電子マネー」を通じてクレジットカードを利用できる店舗も増えました。
ひと昔前は現金支払いが当たり前の世の中でしたが、小さなお店でもカード払いを取り扱っているケースも少なくありません。
ただし、同じ系列のお店でもオーナーによってカード決済が使えないといったこともありますので、事前確認は必要です。
自分が持っているカードがどの店舗で使えるかは、店舗の情報を確認するか、国際ブランドの下記のようなページで加盟店をチェックするのが確実です。
クレジットカードで使った金額の確認方法
クレジットカードを使った後は、いくら使ったのか、支払いがいつなのかなどしっかり確認しておきたいですよね。
一般的に、クレジットカードで利用した金額の確認方法は下記の2通りです。
- マイページやアプリで確認する
- 利用明細を確認する
マイページやアプリで確認する
JCBカードの「My JCB」など、カード会社の会員ページにログインすると、マイページから利用金額の確認ができます。また、カード会社によっては独自のスマホアプリがありますので、アプリからも簡単にチェック可能。
一度登録さえしてしまえば、いつでも・どこでも確認できる方法です。
利用明細を確認する
スマホ操作やパソコンが苦手、という方でも確認しやすいのが、毎月カード会社から送られてくる紙の利用明細です。
オンラインでの確認方法に切り替えている場合は利用明細が送られてこないカード会社がありますが、基本的には「紙で確認」「オンラインで確認」どちらかを選べます。
たとえば、イオンカードなどは原則「オンラインで確認」ですが、有料(110円/税込)で郵送も選べます。コストはかかりますが、紙の明細が選べない訳ではありませんので、使いやすい方を選びましょう。
クレジットカードを使用する際の注意点
クレジットカードを使用する際には、次の3点に注意しましょう。
- 締め日・支払日の確認
- 利用限度額をチェックしておく
- オンラインでの不正利用被害に注意
締め日・支払日の確認
締め日、支払日はカードを利用するなら知っておきたい基本の確認事項です。締め日・支払日を知らないと、計画的に利用ができません。
締め日、支払日を知ることで計画的にカード利用できる
例えば、一か月の生活費の予算が決まっている場合、締め日を把握しておけば、予算いっぱいの時には締め日を超えてから買い物をするといった工夫ができます。逆に、何も考えずに買い物をしていると、請求がまとめてきてしまい困るケースも。
また、うっかりと支払日を忘れて口座にお金が入っていない……となるのを防ぐためにも、締め日と支払い日はセットで知っておきましょう。
利用限度額をチェックしておく
利用限度額を超えると、当然次の支払日を過ぎるまではカードの利用ができません。
限度額を知れば毎月利用できる金額の目安になる
たとえば、利用限度額が毎月ほぼいっぱいであれば、大きな買い物の前に、利用枠をあけておくために「事前返済」しておく、一時増枠するなどの工夫が必要になってきます。
毎月の利用目安を把握するためにも、利用限度額は知っておきましょう。
オンラインでの不正利用被害に注意
クレジットカードを落としてしまったどうしよう、と不安に思う方もいると思いますが、実は物理的にカードを落とさなくても不正利用被害にあうことがあります。
オンラインで巧みにカード情報を聞き出し、不正利用されるケースあり
たとえば、フィッシング詐欺。支払い情報を変更する必要がある、といった内容を偽ったメールからカード情報を巧みに聞き出し、オンラインでの不正利用を行う詐欺です。
このような「オンライン詐欺」にあわないためにも、不正利用に対する警戒は怠らないようにしてくださいね。
クレジットカードの使い方に関するよくある質問
ここでは、クレジットカードの使い方に関してよくある質問をまとめました。
- 国内と海外でクレジットカードの使い方は違う?
- 支払いが勝手にリボ払いになっていたけど?
- 支払日よりも先に返済できる?
- 利用した覚えのない請求があった場合は?
国内と海外でクレジットカードの使い方は違う?
国内と海外でクレジットカードの使い方自体は「同じ」です。ただし、以下の2点は異なります。
・海外はクレジットカード払いが主流
・海外では支払い方法が店頭で選べない
海外はクレジットカード払いが主流
国内ではまだまだ現金払いのお店も多いですが、米国を中心とした先進国では、クレジットカード払いが主流となっている国も多くあります。よって、ちょっとした支払いだからと現金を出すと、かえって変な顔をされてしまうこともありますので、ご注意ください。
海外では、いざという時の不正利用対策を含めて「カード払い」が最適です。
海外では支払い方法が店頭で選べない
日本では店頭で「2回払い」「ボーナス払い」などの支払い方法が選べますが、海外ではカードに設定された支払い方法「のみ」適用されます。
海外・国内ともに「一括払い」設定のクレジットカードなら、店頭で変更はできず、自動で一括払いになります。
現地で高額な支払いをした場合も、当然その場で支払い方法は変更できません。必要に応じて、あとからオンライン会員ページで支払い回数の変更などは行いましょう。
支払いが勝手にリボ払いになっていたけど?
普通に一括払いのつもりで買い物をしていたら、リボ払いになっていた! というのはたまに聞く話です。
そういったケースの多くが、下記の2パターンに当てはまります。
・初期設定がリボ払い設定
・リボ払い専用カード(支払い方法は変更できない)
前者の場合は支払い設定を変更すればOKです。
リボ払い専用カードは実質一括払い専用カードにすればデメリット解消
後者の場合はリボ払いを解消しようと思うと、「リボの支払い金額=利用限度額いっぱい」に設定することで、実質的に一括払い専用カードとして使えます。
初回の支払手数料は無料となっているカード会社もありますので、うまく使えば手数料もかかりません。カード自体に不満がない場合には、ぜひこの方法をお試しください。
そもそもリボ払い専用カードが嫌な場合は、別カードへの乗り換えも検討してみてくださいね。
参考:国民生活センター|クレジットカードを利用したら、知らぬ間にリボ払いになっていた
支払日よりも先に返済できる?
決まっている支払日(引き落とし日)よりも先に返済したい場合、カード会社に連絡すればOKです。
とはいえ、一回払いの場合、手数料はかかりませんので、コスト的には支払いを早める意味はありません。
利用限度額がいっぱいで使えない場合に早期返済が便利
早期返済が便利なのは、利用限度額がいっぱいになってしまい、カードが使えないというケース。大きな買い物を控えているときなどにも、先に使った分を返しておけば枠に余裕ができますので、上手に早期返済制度を使っていきましょう。
利用した覚えのない請求があった場合は?
利用した覚えがない請求の多くは、利用元として記載してある会社と、自分が利用したと認識している施設(サービス名)が異なり、認識できないことから発生しています。
請求元と利用店舗の名称が違うケースも!きちんと請求元の確認を
迷った際は、まずは請求元がどの会社かしっかり確認することで混乱を招きません。たとえば、よく問い合わせのある請求元の一部を抜粋してみました。
・アツプル アイチユ-ンズ……アップル系の音楽、動画、映画、アプリケーション提供などを行うサービス
・アマゾンプライムネンカイヒ……Amazonプライムの会費
・オプテージ利用料金……mineoサービス利用料金の請求
・一休……ホテル予約サイトの利用料金
・トレンドマイクロ……デジタルコンテンツやショッピングなどの代金を月々の携帯料金とまとめて支払えるサービス
これ以外にも、身に覚えがないと感じた場合はまずオンラインで調べてみるなど、自分なりに確認をしてから問い合わせに移るとスムーズです。
ただし、それでも身に覚えがない場合は不正利用の可能性があります。カード会社に相談してみましょう。
まとめ
クレジットカードは店頭でも、オンラインでも、手元に現金を用意することなく決済可能な便利なツールです。
基本的に、利用したい先の案内に従えば簡単に使えますが、適宜利用額の確認は行い、使い過ぎ内容コントロールしていきましょう。
昨今のキャッシュレスブームにより、これからますます利用シーンが増える「クレジットカード。この機会に、ぜひ活用してキャッシュレスの恩恵を受けていきましょう。
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