クレジットカードの審査では在籍確認される?確認されないのはどんな時?
クレジットカードの審査を受ける際には在籍確認として職場に連絡がいくケースがあります。職場の事情によっては、できるだけ連絡されたくない場合がありますよね。実際に在籍確認を受ける可能性が高いのかどうかは知っておきたいところです。
今回は、クレジットカード審査の在籍確認について、されやすい・されにくい条件や、口コミ上在籍確認をあまり行っていないクレジットカードなどを解説します。
クレジットカードの在籍確認は実際にどんな状況で受けやすくなるのか知りたい、できるだけ在籍確認なしのカードが作りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
カード会社からの在籍確認は必ずされるわけではない
カード会社からの在籍確認は「必ず行う」というものではありません。在籍確認不要と判断される=信用してお金を貸せるとみられるだけの条件が揃えば、行われないことも多くあります。とはいえ、在籍確認は
・カード申し込み者が実際に職場で働いているのか
・収入がきちんとあるのか
という確認には有効な手段ですので、一般的なカード会社では普通に行っているようです。
一般的なカード会社では在籍確認を行っている
楽天カードのような「審査・発行がスピーディ」なカード会社では、あまり在籍確認されるイメージがない方も多いですよね。
ですが、実際にはスピード審査を行っているカード会社でもしっかりと在籍確認は行っていますので、基本的には、在籍確認全くなしでカードを作るのは難しいと言えるでしょう。
クレヒスに残っている勤務先情報と同じなら確認されない場合も
中には在籍確認されないこともある……とお伝えしましたが、たとえば、クレヒスに残っている勤務先情報と、申し込み情報として送った勤務先情報が同じ場合は、確認されないといったことも多くあります。
職場が以前と変わっていないということは、安定して職についている=収入があるという信頼につながり、確認不要とみられやすいのです。
クレカ申込時に在籍確認の電話をされるケース
以下のケースにあてはまる場合は「しっかり勤務しているのか」を確認するため、在籍確認されやすいと言えます。
・就職後初めてクレジットカードを作る場合
・勤務先が以前と異なる
・過去に金融事故を起こした
・クレヒスが全くない
・勤続年数が短い(転職を繰り返している)
就職後初めてクレジットカードを作る場合
初めてクレジットカードを作る際は、たとえ3年以上しっかり務めている会社であっても、勤務先の情報がクレヒスにないので確認される可能性が高いと言えます。
学生時代からのクレヒスがあっても初回は確認される可能性が高い
実際に、筆者の知人は就職して3年以上たってからはじめてカードを作る際、職場に在籍確認の電話がありました。それまでは学生時代から使っていたカードを使っていましたが、就職後としては初のカード発行だったので職場を確認されたのでしょう。
勤務先が以前と異なる
勤務先が以前と変わった場合も、在籍確認の対象となります。
以前カード発行した際の申し込み情報が「クレヒス」には数年残ります。その勤務先情報と、新たに申し込んだ際の勤務先情報が異なる場合、「本当にこの職場で働いているのか」の確認のために在籍確認の電話がかかってくる可能性が高くなります。
過去に金融事故を起こした
過去に重大な金融事故(自己破産等)を行った場合には、クレヒスをチェックされた段階で審査落ちとなります。ですが、軽い支払い遅延といった金融事故だった場合は、支払い能力をチェックするため、発行前に在籍確認されることもあります。
クレヒスが全くない
クレヒスが全くない状態を「スーパーホワイト」と呼びます。スーパーホワイトの状態というのは、信用できるかどうか判断できる材料が少ないとも言えますよね。そういった状態でカード申し込みがあった場合は、安定して職についているかの確認するために「在籍確認」の電話がかかってくる可能性があります。
よって、過去に金融事故を起こして一度クレヒスが真っ白状態になった方も、在籍確認されやすいと言えます。
勤続年数が短い(転職を繰り返している)
勤続年数が短い、もしくは過去のクレヒスの勤務先がころころ変わるなど「安定して長く一つの職場で働いていない」と判断されると、勤務を疑われて在籍確認されることも。転職後すぐなどは「以前の勤務先とは異なる」状態も重なり、特に確認されやすいので、覚えておきましょう。
クレカ申込時に在籍確認の電話をされないケース
以下の条件にあてはまる方は、在籍確認されるケースが少ないと言えます。
・以前のカード申し込み時から勤務先が変わっていない
・他社カードのクレヒスが良好
・勤続年数が長い
・すでに同じカード会社のカードを持っている
・派遣社員として働いている
・春先など審査が集中する時期の申し込み
以前のカード申し込み時から勤務先が変わっていない
以前、別のクレジットカードに申し込みをしたことがある方は、その時の情報と変わっていなければ、在籍確認されないことが多いようです。
以前の段階で在籍確認しているだろうから、変わっていなければ信頼できる……と判断されるのでしょう。カードに申し込むごとに職場に何度も電話がかかってくることは、考えにくいでしょう。
他社カードのクレヒスが良好
新しいクレジットカードに申し込みがあった際も、他社カードのクレヒスが良好であれば、わざわざ在籍確認を行わないことがあります。
クレヒスが良好=長期にわたってしっかり借りたお金を返済していることが証明されているので、信用できる、お金を貸しても大丈夫な人物と判断されやすいと言えます。
勤続年数が長い
勤続年数が長く、同じ職場でしっかり安定して働いている方は、安定して収入を得ていると判断され、在籍確認されないことがあります。長年勤めた会社から転職する場合には、転職前にクレジットカードを作っておいた方がスムーズかもしれませんね。
すでに同じカード会社のカードを持っている
すでに同じカード会社のクレジットカードを持っている場合には、それまでの利用実績から信用度を判断され、わざわざ在籍確認されないことが多いと言えます。もちろん、遅延なしでしっかり利用している方に限ります。
逆に、同じカード会社のクレジットカードの今までの利用実績が悪ければ(お金をちゃんと返さない等)、即審査落ち……という可能性もあるので、ご注意ください。
派遣社員として働いている
派遣社員として働いている場合は、派遣会社の事務員に対して登録している人数が膨大な数になるため、在籍確認には応じないケースが多いと言われています。クレジットカード会社もそのあたりの事情をよく分かっているため、派遣会社勤務の場合は在籍確認されないことが少なくありません。
春先など審査が集中する時期の申し込み
春先など、クレジットカードを新たに発行して新生活をスタートする方が集中する時期に申し込むと、カード会社側が在籍確認まで手が回らず、在籍確認がスキップされるケースも。
ただし、過去のクレヒスや勤務事情などによってはそれでも確認されるケースはもちろんあります。信用できそうな要素があれば、繁忙期はスキップされやすいということですね。
クレジットカード審査の在籍確認の電話内容
クレジットカード審査での在籍確認の電話では、以下のことをよく聞かれるようです。個人名でかかってくることも多いため、カード会社からだとはバレにくいと言えます。
・○○さんはいますか。(単なる在籍確認のための質問)
・名前(本人が出た場合)
・生年月日(本人が出た場合)
・住所(本人が出た場合)
本人確認のための簡単な質問で済むことがほとんど
原則、名前や電話番号といった個人情報など、本人が確認できる簡単な質問をされることが多いですが、申し込み情報やサービスの種類によって内容が異なるケースも。多くは上記のような簡単な質問ばかりなので、質問に答えられないかも……と心配する必要はありません。
本人不在でも「在籍」さえ確認できればOK
たとえ、電話がかかってきたときに本人が不在であっても、「○○は現在出かけています」など、電話に出た方が伝えれば、本人が会社に属していることは分かります。そのことさえわかればOKですので、本人が出なかったときに電話口の方にアレコレと質問されることはありません。
在籍確認なしの可能性が高いクレジットカード4選!
ここでは、口コミや独自調査により「在籍確認」が行われないケースが多いクレジットカードを4枚ご紹介します。
楽天カード
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%〜4.0% | 発行日数 | 最短3日 |
楽天カードは、スピード審査が売りのお得なクレジットカード。
場合によっては在籍確認があるものの、かかってくるのは「個人名」ですので、楽天カードからとバレることもありません。もちろん、スピード審査優先で在籍確認されなかった、というケースも多くあります。
還元率も良く、長期で使っていくにもお得なカードとして人気があります。
ビューSuicaカード
年会費 (初年度) |
524円(税込) | 年会費 (2年目) |
524円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.50%~1.84% | 発行日数 | 最短1週間 |
ビューSuicaカードは、ビューカードが発行するスタンダードなクレジットカード。
意外かもしれませんが、ビューカードシリーズも「在籍確認された」の声が少なめとなっております。Suica定期券やオートチャージを活用していきたい方におすすめです。
イオンカードセレクト
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%~1% | 発行日数 | 2週間程度 |
イオンカードセレクトは、イオンが発行するクレジットカード。イオン銀行のキャッシュカードと一体型になっています。
公式ページでは「在籍確認の電話がある可能性」をうたっていますが、実際にはクレヒスや勤務先などに不審な点がなければかかってこないケースの方が多いようです。イオンユーザー必携の、お得な1枚です。
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0〜2.0% | 発行日数 | 最短8営業日 |
オリコカードは、オリエントコーポレーションが発行するクレジットカード。還元率が高く、お得なカードです。
オリコカードも、在籍確認された! という口コミが少なく、「確認しなければいけない条件」さえそろわなければ基本は行われにくいようです。
クレジットカードの在籍確認に関するよくある質問
ここでは、クレジットカードの在籍確認に関する「よくある質問」をまとめてみました。
- 在籍確認の電話に本人が出ないと再度連絡は来る?
- 在籍確認が絶対にされないカード会社はある?
- 在籍確認の電話だと会社に知られる可能性はある?
- 在籍確認を断ることはできる?
- 在籍確認されやすいカードはある?
- 在籍確認を無視したらどうなる?
在籍確認の電話に本人が出ないと再度連絡は来る?
在籍確認の電話に本人が出なかったとしても、原則再度の連絡はありません。なぜなら、他の方が「今出かけています」との回答をするだけで、その名前の人物が在籍していることが明らかになるため、在籍確認としては十分だからです。何度も連絡が来る心配はいらないと言えるでしょう。
在籍確認が絶対にされないカード会社はある?
在籍確認が絶対にされないカード会社は、一般的には存在しません。在籍確認は「支払い能力」を確かめる上で有効な手段です。支払い能力が疑われるシーンにおいては、スピード審査が売りのカードであっても在籍確認されるケースが少なくありません。
在籍確認の電話だと会社に知られる可能性はある?
原則、カード会社から「在籍確認のための電話です」と明かされることはありません。カード会社の中には、個人名でかけてくるケースがあります。よって、相手の会社名まではバレないものの、社名を名乗らないことから、かえって怪しまれて「在籍確認では?」と推測されてしまうことも考えられます。
個人専用の社内電話番号などがある場合は別ですが、100%会社に知られずに在籍確認を受けるのは難しいと言えます。
在籍確認を断ることはできる?
在籍確認を断ることはできません。審査上必要な手順だから行っているのであって、在籍確認を断固拒否するのであれば審査が受けられず、カード発行もできません。
在籍確認されやすいカードはある?
同じクレジットカード会社であっても、一般カードは在籍確認されなくても、ゴールドカード以上にいきなり申し込むと在籍確認されることは多くあります。
実際に、同じ「JCB」のカードを申し込んだ知人は、一般カードの方は在籍確認なしだったものの、ゴールドカードを申し込んだ方は会社に在籍確認の連絡がありました。
ハイステータスなクレジットカードを申し込みする際は、在籍確認を覚悟しておいた方が良いでしょう。
在籍確認を無視したらどうなる?
在籍確認を無視した場合は、在籍が確認できないため「審査落ち」となる可能性が高くなります。在籍確認は審査上、必要なことですので、無視をせずにしっかり対応しましょう。
まとめ
クレジットカード会社からの在籍確認は必ずあるわけではない
クレジットカード会社からの「在籍確認」は必ずあるわけではありません。ですが、逆に「在籍確認」が絶対にされないクレジットカード会社というのもありません。
スピード発行やスピード審査が売りのクレジットカード会社だとしても、審査上、支払い能力を確認したい場合は在籍確認を行います。
在籍確認は、
・過去にカードを作ったことがある
・勤務先が以前と同じ
・クレヒスが良好
といった条件が揃えば行われない可能性も高いと言えます。在籍確認を確実に避けることはできませんが、可能性を下げたり、在籍確認がされにくいカードを選んだりすることは可能です。
在籍確認が苦手な場合は、クレヒスを磨いたうえで、今回ご紹介したようなカードから選ぶようにしましょう。
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