ステータスカードと一般的なクレジットカードの違いを徹底解説
クレジットカードは数多くの発行会社から発行されており、一般カードのほか、ゴールドやプラチナなどのランクやステータスが存在しています。
クレジットカードを利用するのであれば、カードの「ステータス」について、一般カードとステータスカードとの違いを知っておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、クレジットカードの「一般カード」と「ステータスカード」の違いを、項目ごとに分けて解説しています。
ステータスを理解すれば、自分に合うカードがどのようなものか、判断しやすくなりますよ。
自分に合うクレジットカードを探している方や、ステータスカードと一般カードの違いを知りたい、という方はぜひ一度参考にしてみてくださいね。
クレジットカードの「ステータス」とは?
クレジットカードの「ステータス」とは、そのカードが持つ社会的な評価や格付けのことをさします。
そして、このステータスは、クレジットカードのランクに応じたものと、国際ブランドに応じたものの2種類があります。
- クレジットカードのランクによるステータス
- 国際ブランドによるステータス
クレジットカードのランクによるステータス
クレジットカードは、いくつかのランクに分けられているものがあります。ランクとしては、一般カード<ゴールド<プラチナ<ブラックの順に高くなっています。
ランクの高いものになる程、審査は厳しく、年会費は高額なものとなるため、社会的信頼も高いと判断されることとなります。
一般的にゴールドカード以上のクレジットカードは、高いステータス性を持つカードと判断されることが多いですが、さらに上級ランクの高いカードになればなるほど、ハイクラスの人にふさわしいステータス性を持つクレジットカードと言えます。
国際ブランドによるステータス
クレジットカードは、発行している会社によってもステータス性が異なります。一般的にアメリカン・エキスプレスやダイナースクラブは、世界的にみても高いステータスを持つブランドとして有名です。
例えば、同じ「ゴールドカード」でも、ステータス性の高い国際ブランド(アメックス等)から直接発行されているものは、そうでない国際ブランドのものに比べて、ステータス性が高いと評価されるケースが多くあります。
このように、クレジットカードの発行ブランドも、クレジットカードのステータスを決める大きな要因となります。
一般的なクレジットカードとステータスカードの違い
ここでは一般的なクレジットカードと、ステータスカードの違いについて、5つの項目ごとに解説していきますね。
一般的なクレジットカードとステータスカード、5つの違い
- 年会費は一般カード<ステータスカード
- 利用限度額はステータスカードが有利
- ステータス性に大きな違い(海外では身分証がわりになるので重要!)
- サービス内容重視ならステータスカード
- 付帯保険の手厚さは違いあり!
1.年会費は一般カード<ステータスカード
一般的なクレジットカードは年会費が無料や格安となっているものが多く、気軽に持つことができます。しかし、ゴールドカード以上のステータスカードは、一般的なクレジットカードと比較した場合、高額な年会費となります。
同じ「ステータスカード」でも年会費は非常に幅広く、数千円で持てるゴールドカードから、中には10万円を超えるハイステータスなプラチナカードも。
とはいえ、一定条件を満たせば年会費の割引があるゴールドカードなどもあり、一概にステータスカード=高額な年会費とも言い切れません。
プラチナやブラックなどの最高ステータスカードは、やはり高額な年会費設定となっているものが多いですが、ゴールドカードであれば、比較的リーズナブルにもてるものもありますよ。
2.利用限度額はステータスカードが有利
一般的なクレジットカードと、ステータスカードでは利用限度額に大幅な違いが出てきます。
ステータス別利用限度額の目安は以下のようになっています。
ステータス別利用限度額の目安
- 一般的なクレジットカード……10万円〜100万円
- ゴールドカード……〜200万円前後
- プラチナカード ……〜500万円前後
- ブラックカード……〜1,000万円前後
しかし、クレジットカードの利用限度額は、個人の年収やクレヒスにより審査され決定されるため、この限りではありません。
高額な年収・良いクレヒスがある場合、一般的なクレジットカードでも高額な利用限度額が可能となる場合もあります。一方でステータスカードでも、持つ人の年収やクレヒスがあまりよくないと、限度額が低くなるケースもあります。
そのため、一概にはいえませんが、一般的にはステータスカードの方が一般カードよりも利用限度額は高額です。
収入が高く、クレジットカードの利用金額が大きくなる方は、一般的なクレジットカードよりも、ステータスカードを利用する方が快適にカード決済ができるでしょう。
3.ステータス性に大きな違い(海外では身分証がわりになるので重要!)
先述のように、「ステータス性の有無」は一般カードとステータスカードの大きな違いと言えます。
一般的なクレジットカードは、持っていることで社会的に高い信頼を得るシーンはほとんどありませんが、持っているだけで一目置かれるようなステータスカードは、高い社会的信頼を獲得することができます。
日本国内で一目置かれることはもちろん、海外においてのクレジットカードは、身分証がわりとも言える重要な役割を持っており、社会的地位の証明をしてくれます。
海外ではステータスカードの提示によって、「信頼できる客である」という印象を与えることができます。また、ハイステータスカードの提示がなければ利用できないサービスもあり、海外におけるクレジットカードのステータスは、多大な影響力を持っています。
海外へ行かれるのであれば、ステータスカードを持っていくと、より充実した良い旅になるでしょう。
4.サービス内容重視ならステータスカード
一般的なクレジットカードと、ステータスカードで大きく異なるものの一つが、サービス内容です。一般的なクレジットカードのサービスは、高いポイント還元率やお買い物での優待がメインとなっています。
一方で、ステータスカードには、一般的なクレジットカードにはない、上質なサービスの付帯があります。相対的なお得さが高いだけでなく、ワンランク上のサービスを利用できるようになるのが魅力。
例えば、高級レストランや高級ホテルをお得に利用できたり、空港ではラウンジを無料で利用できたりする特典もあり、毎日をより快適で上質なものにできますよ。
5.付帯保険の手厚さは違いあり!
ステータスカードと一般的なクレジットカードには付帯保険の内容にも違いがあります。
一般的なクレジットカードでは、最低限の保証しかされないというケースも多いですが、ステータスカードの付帯保険なら、一般的に、充実した手厚い内容となっています。
具体的に言うと、一般クレジットカードでは、保険がついていても2,000~3,000万円程度の旅行保険のみという場合が多いですが、ステータスカードであるプラチナカードでは最高1億円となるカードも。
補償金額や、家族特約の有無など、一般カードとステータスカードでは保険内容も大きく変わります。
また、ショッピング保険金額や、航空機遅延の補償、付帯する保険の種類も一般的なクレジットカードに比べ、ステータスカードの方が圧倒的に多くなっています。
付帯保険を重視するのであれば、ステータスカードがおすすめです。
よくある「格安ステータスカード」のステータス性は?
格安ステータスカードは「一般カード」よりもワンランク上!より高いステータス性を求めるなら本格派ゴールドカードがおすすめ
ステータスカードの中には、年会費が格安となっている「格安ステータスカード」と呼ばれるものもあります。
ステータスカードの入門編という立ち位置で、よりリーズナブルにステータスカードを持ちたいという方や、コストは抑えたいがワンランク上のサービスを受けたい、という方であれば、利用するのもオススメです。
ただし、年会費が高額となる本格ステータスカードと比較した場合、実際のステータス性や、付帯するサービス内容はやや物足りなくなってしまいます。
一般クレジットカードより、ワンランク上のステータスカードを試して見たい方にはおすすめですが、ステータス性を重視するのであれば、やはり本格ステータスカードを持つのが良いでしょう。
こんな人には一般的なクレジットカードがおすすめ
高いステータス性を持つカードも魅力的ですが、一般的なクレジットカードを利用する方が無駄はなく、お得にクレジットカードを使えるという場合もあります。
ここでは、一般的なクレジットカードがおすすめな人の特徴をご紹介します。
こんな人には一般的なクレジットカードがおすすめ
- ステータスに価値を感じない
- クレジットカードは決済ができればOK
- 付帯サービスは使わない
- 海外旅行に行かない
- 決済額がそれほど大きくない
これらの特徴にあてはまる方には、「一般カード」がおすすめ。むしろ、高い年会費を支払ってまで、ステータスカードを持つ意味は全くないでしょう。
特に、付帯サービスや海外旅行にいくかどうか、というポイントは一般カードかステータスカードかを選択する分かれ道。
海外旅行に行く方にとって、ステータスカードはフライト前のひとときを楽しめる空港ラウンジ特典や、付帯保険、また、身分証代わりとして役立つといったメリットがありますが、そうでなければそれほど利用価値はありません。
ただし、ほとんどの条件に当てはまってなかったとしても「ステータス」そのものに価値を感じるのであれば話は別です。買い物のたびにいい気分を味わえ、満足感を高められるという意味ではステータスカードを再考する余地はあります。
総合して「ステータスカード」を持つ価値を感じないのであれば、お得度の高い一般カードを活用するのが賢いと言えます。
こんな人にはステータスカードがおすすめ
低コストで利用できる、お得度の高い一般的クレジットカードがおすすめな人がいる一方で、ステータスカードの利用がおすすめな人の特徴もご紹介します。
こんな人にはステータスカードがおすすめ
- 決済額が大きい
- ステータス性を重視する
- 海外旅行によく行く
- 付帯保険・サービスをよく利用する
これらの特徴にあてはまる方には、断然ステータスカードがおすすめ。特に、カードにステータス性を求める方、付帯保険やサービスを重視する方には、ぜひ持って欲しいですね。
先述の通り、ステータスカードは海外旅行においてその真価を発揮します。もちろん、上位カードになれば国内旅行やグルメサービスなどでも十分に価値はありますが、海外旅行での使い勝手と比較すると、やや決め手として弱いかもしれません。
また、実用面として、決済額は一般カードよりも大きいため、毎月高額な利用額を重ねたい、もしくはすでに重ねている方にとってはステータスカード一択です。
これらの条件に対し、総合してあてはまる方は、ぜひ気に入ったステータスカードを取得しましょう。
迷ったらこれ!おすすめの一般カード・ステータスカード
クレジットカードの発行を検討した際、どんなクレジットカードが良いか迷ってしまうという方も多いかと思います。
ここでは、一般的なクレジットカードとステータスカード、それぞれおすすめのクレジットカードをご紹介します。
迷ったらこれ!おすすめの一般カード・ステータスカード
ステータスカード:アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費 (初年度) |
31,900円(税込) | 年会費 (2年目) |
31,900円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、高いステータスを誇る国際ブランド「アメリカン・エキスプレス」が発行する、ゴールドカード。
国内外ともに、ステータスカードとして認識されており、国内はもちろん海外においても上質なサービスを受けられる1枚です。
年会費は31,900円(税込)と高額ではありますが、充実した付帯特典の活用で、年会費以上の価値があるといえます。
付帯特典には、グルメ優待、旅行・宿泊優待、空港ラウンジサービス・プライオリティパス、ゴルフ優待など、一般的なクレジットカードにはない、より上質なサービスが数多く付帯。
保険も最高1億円の旅行保険が付帯。航空機遅延にも対応しています。さらに5つのプロテクションの付帯で補償サービスが充実。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、名称こそゴールドカードですが、他社でいうプラチナカードクラスとも言える、高いステータスを持つおすすめの1枚です。
一般カード:三井住友VISAクラシックカード
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
1,375円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.4%~1.0% | 発行日数 | 最短3営業日 |
三井住友VISAクラシックカードは、安心と信頼の三井住友が発行する、VISAブランドの定番クレジットカード。一般カードの中ではステータス性が決して低くなく、メインカードとして持つのにふさわしい1枚と言えます。
年会費割引があり、条件次第では実質無料にすることも可能です。
国内外ともに加盟店が多いVISAカードは、国内だけではなく、海外でクレジットカードが利用できるところであれば、どこでも快適に使えます。
さらに一般的なクレジットカードでありながら、最高2,000万円の海外旅行保険の付帯や、年間100万円のショッピング保険も付帯。
また、ココイコ!やポイントUPモールの活用でポイントも貯まりやすく普段使いのメインカードとして、お得に利用することも可能です。
三井住友VISAクラシックカードは、コストは抑えつつ、国内外ともに快適に利用できるお得で便利な一般カードです。
一般的なクレジットカードとステータスカードは大きく異なる!利用予定や求める機能によって選ぼう
一般的なクレジットカードと、ステータスカードには、年会費をはじめ、サービスや保険など、様々な項目に違いがあります。
国内利用のみ、決済額が大きくないのであれば、コストのかからない一般的なクレジットカードの発行がおすすめ。
ステータス性や決済額が高額となる場合、また充実したサービスを利用したいとお考えであればステータカードを利用する方が良いでしょう。
クレジットカードにどのような機能やサービスを求めているのか、によって選ぶべきクレジットカードは異なります。
クレジットカード発行の際には、それらも考慮してカード選びをするようにしましょう。
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