プラチナカードのメリットは?知っておくべき基礎知識を徹底解説!
プラチナカードと聞くと「お金持ちだけが持てるカード」という印象がありますが、実際には普通に会社勤めをしているような方でも持てるカードも存在します。
今回は、持っているとメリットの多い「プラチナカード」について、特徴やメリット・デメリット、審査についてなどのプラチナカードを所持するなら「知っておくべき」基礎知識を徹底解説します。プラチナカードに興味がある方はぜひ参考にしてください。
「プラチナカード」はどんなカード?
プラチナカードは、一般的には「ゴールドカード」と「ブラックカード」の中間に位置するハイクラスなクレジットカードの総称です。
プラチナカードといっても、名称は「プラチナカード」となっていないカードもあるため、名称にプラチナと入っているか、もしくはゴールドカードよりも上位のカードをそう表現することが多いと言えます。
ゴールドカードよりもワンランク上のカード
ざっくりとした特徴としては、ステータス性が高く、ゴールドカードよりも年会費・サービスともにワンランク上ということが挙げられます。
クレジットカードの発行会社によっては「プラチナカード」が最高ランクのカード、ということも少なくないため、会社によっては実質的な「最高峰のステータスを誇る」カードです。
非日常が味わえるサービスや優待を利用したい方、ゴールドカードの特典内容では物足りないという方、とにかくステータス性を重視したい方などに特におすすめのカードカテゴリです。
プラチナカードの特徴
プラチナカードはカード会社ごとにその特徴は大きく異なりますが、ここではプラチナカードの「一般的」な特徴を3つご紹介します。
プラチナカードの特徴3つ
- 年会費が高めのカードが多い
- ハイクラスなサービスが揃っている
- ステータス性が高い
1.年会費が高めのカードが多い
プラチナカードの年会費はカードによって2万円〜10万円以上までとかなり幅があり、一概に「このくらいの値段設定が多い」とは言えません。傾向としては、一般的なクレジットカードの年会費と比較するとかなり「高め」になっているカードが多いと言えるでしょう。
とはいっても当然ですが年会費が高額になるにつれてサービス内容も充実する傾向がありますので、年会費が高めだからといって「割高」というわけではありません。
プラチナカードの年会費=サービスの充実度と捉えるようにして、手厚いサービスを求めるなら年会費が高額なカードを、プラチナカードとして最低限のサービスさえついていればよいというのであれば比較的年会費が抑えられたカードを選ぶと間違いがいないでしょう。
2.ハイクラスなサービスが揃っている
プラチナカードには、一般カードでは受けられないような「ハイクラス」なサービスが揃っているカードが多いと言えます。
例えば、海外旅行の際に役立つ「空港ラウンジ」を利用できるサービスである「プライオリティパス」は、130カ国500都市の指定空港ラウンジを利用できる会員制サービスで、プラチナカードに会員権がよく付帯しています。
しかも、ゴールドカードについている国内空港ラウンジよりもラグジュアリーな「VIPラウンジ」が対象となっていることも多く、海外旅行や出張の機会が多い方にはとても重宝します。
それ以外にもプラチナカードには「非日常」を味わえるサービスがついていますので、一般カードやゴールドカードの付帯サービスでは物足りない方にぴったりです。
3.ステータス性が高い
プラチナカードは、一般的にステータス性の高いカードとして知られる「ゴールドカード」よりも上位のカードですので、ステータス性の高さは抜群です。
カードフェイス(券面のデザイン)によってはプラチナカードとわかりにくいこともありますが、デザイン面も凝っているカードが多く、持っているだけで一目置かれることもあります。
実際のサービス面ではなく、「ステータス性」を重視してプラチナカードを作る方もいるほど、やはりカードのステータス=本人のステータスと感じる方が多いようです。
海外ではクレジットカードで身分を判断される(クレジットカードを持っていないとホテルに泊まれないことも少なくありません)こともあり、プラチナカードを所持していればより「良い待遇」を受けられるきっかけになることも考えられますので、たかがステータス性と侮らない方が良いでしょう。
プラチナカードを持つ4つのメリット
プラチナカードには様々なメリットがありますが、ここでは代表的なメリットを4つご紹介いたします。
プラチナカードのメリット4つ
- 一般カードでは味わえない体験のきっかけになる
- 忙しい時に「コンシェルジュサービス」が便利
- ホテルやレストランなど各種優待・特典が手厚い
- トラベル関連・付帯保険が充実している
1.一般カードでは味わえない体験のきっかけになる
プラチナカードに付帯する代表的なサービスとして「プライオリティパス」の会員権を挙げましたが、これはクレジットカードの付帯サービスとしてではなく、普通に年会費(99〜399米ドル、会員ランクによる)を支払えば入会できるものです。
ですが、年間になんども利用したいとなると400ドル近い年会費を支払わなくてはいけないので、なかなか一般の方がこのサービスを利用する機会は少ないですよね。
カードの付帯サービスとしてなら気軽に利用できるため、これも「プラチナカードならでは」の体験と言えそうです。
これ以外にも、カード会社が厳選したレストランの所定のコース料理を2名以上で楽しむと「1名分無料」になるダイニングサービスなど、日常ではなかなか味わえない体験を「お得」に利用できるサービスもありますので、そういったサービスを利用するだけでもプラチナカードを持つ価値があります。
2.忙しい時に「コンシェルジュサービス」が便利
プラチナカード以上のハイクラスなカードについてくることが多い「コンシェルジュサービス」ですが、上手に活用すれば実はとても便利なサービスです。
例えば、ゴールデンウィークなどの混雑する季節に人気観光地のホテルの手配をするのはとても手間がかかりますが、コンシェルジュデスクに連絡すれば「希望の条件」を伝えるだけで空いているホテルを探してくれます。
さらに、候補の中からこちらが選べば手配や決済まで代行してくれるので、あとは行って楽しむだけです。
基本的にはクレジットカード支払いができるサービスが関連する内容ならばどんなことでも調べてくれますので、「専属の秘書」がついている感覚でしょうか。
秘書を雇うと思えば年会費以上の価値がありますので、ちょっと調べるのが面倒、わからない、時間がない時にしっかり活用したいですね。
3.ホテル・レストランの各種優待が手厚い
ホテルやレストランなどの各種優待は、一般カードでは5%〜10%の割引しか受けられないところを、プラチナカードでは30%、それ以上の割引を受けられる場合もあります。
金銭的な優待だけではなく、クレジットカードと提携したホテルのグループでは「アップグレード」を無料で受けられるなどのサービスが受けられることもありますので、事前に確認しておくといいでしょう。
優待対象となるレストランやホテルを頻繁に利用する機会のある方は、割引だけで年会費以上になることも十分考えられます。
4.トラベル関連・付帯保険が充実している
トラベル関連・付帯保険サービスの代表例は「旅行傷害保険」や「ショッピング保険」、「航空機遅延保険」、「手荷物無料宅配サービス」などです。
そのほかには先に紹介した「プライオリティパス」などもトラベル系サービスに含まれます。
旅行傷害保険は国内と海外で補償内容や金額が異なることもありますが、一般カードと比べると何倍もの補償金額になっているケースが多いです。
また、保険の適用条件も持っているだけで保険適用になる「自動付帯」もしくは旅行代金をカードで支払う必要がある「利用付帯」のどちらかになりますが、カードランクが高いと「自動付帯」が増える傾向があると言えます。
中には「一部自動付帯」で、満額の補償を受けたい場合は利用する必要があるということもあるので、保険の適用条件はしっかり確認しておきましょう。
ここでご紹介したサービス以外にも、プラチナカードについている旅行先でのデスクサポートやレストランの手配など、様々なサービスの活用で旅行をより快適にすることができます。
プラチナカードのデメリット
プラチナカードを持つ前・審査を受ける前に、理解・納得しておきたいデメリットがあります。デメリットといっても「当然」と言える内容ですが、ここでは2つ解説します。
プラチナカードのデメリット2つ
- 年会費が高額になりがち
- 取得難易度が高い
1.年会費が高額になりがち
プラチナカードを所持するデメリットの1つが、年会費が高いということです。
一般カードの年会費が2,000円前後のものが多いと考えると、プラチナカードの年会費は最低でも2万円以上はかかるので「10倍以上」です。
受けられるサービスなどを加味すると決して割高とは言えませんが、単純に年会費を抑えたい方にとっては大きなデメリットでしょう。
ただし、クレジットカードに付帯する優待やサービスを活用すれば年会費以上の価値があるケースも少なくありませんので、損をしたくない方は入会前にどんな優待をどの程度使うかをシミュレーションし、実際に年会費と比較してどれほど「得をする」か見極めるといいですね。
2.取得難易度が高い
プラチナカードのもう1つのデメリットが「取得難易度がやや高い」ことです。
審査難易度は詳しくは後の章で解説しますが、最近では「格安ゴールドカード」といって年会費が安く取得しやすくなっているゴールドカードが出てきているのに対し、プラチナカードは「ステータス性」重視のカードなため、やはり誰でも作れるという訳ではありません。
とはいっても、普通の会社員をしていてもプラチナカードを所持している方ももちろんいますので、一概に「とても厳しい」とは言えません。
ですので、同じカード会社内での一般的なカードやゴールドカードと比較すると厳しい、程度に認識しておくともしもの審査落ちの際にも納得できると思います。
プラチナカードの審査難易度・取得方法は?
プラチナカードを実際に持とうと考えた時、きになるのが「審査難易度」や「取得方法」だと思います。
ここでは、プラチナカードを取得するのに実際「どの程度難しい」のか、また一般的には「どんな方法で取得できるか」を解説します。
- プラチナカードの審査難易度は?
- 取得方法は「直接申し込み」か「招待」がメジャー
プラチナカードの審査難易度は?
プラチナカードの審査難易度は、「ゴールドカード」よりは高く、一般的には「難しい」と言えます。
とはいっても、年会費2万円程度のプラチナカードと15万円程度のプラチナカードでは当然審査難易度は全く異なりますので、はっきり言って「カードによってまちまち」と言えるでしょう。
年収がそれほど高くなくても審査に通るケースも
一般カードではパートやアルバイト、専業主婦といった方でも発行可能なものがあるのに対し、プラチナカードは基本的に年収400万円前後、最低でも300万円以上はないと厳しいと言えます。
年収300万円台でも審査に通るという方は、会社経営や自営業で経費はたくさんかかっていても、実際の手取りは少ない、つまり実質的にカード決済する余力は普通のサラリーマンと比べて多いというケースもあります。
また、中には20代でも申し込むことができるプラチナカードも存在するので、年齢が何歳以上という条件も一概に当てはまりません。
基本的には、ある程度の「支払い能力」と良い「クレヒス(信用情報)」が条件に合っていれば審査には通るでしょう。
取得方法は「直接申し込み」か「招待」がメジャー
プラチナカードの取得方法ですが、ゴールドカードが直接申し込みできる会社が多いのに対し、プラチナカードは「招待制」になっているものが多い印象です。
そのため、基本的にはまず狙っているプラチナカードと同じシリーズの「ゴールドカード」に申し込み、メインカードとして利用実績をしっかり積んでいくことで「プラチナカード」の招待を受けるというのが王道でしょう。
プラチナカードの中には、「三井住友カード プラチナ」や「セゾン・プラチナ・ビジネス・アメックスカード」のように招待(インビテーション)なしで直接申し込みができるカードもいくつか存在しますので、ゴールドカードを作ってコツコツ実績を積むなんて待てないという方や、できるだけ早くプラチナカードを手にいれたいという方はそちらをおすすめします。
まとめ
プラチナカードは上手に活用すればコスパの良いカード!
プラチナカードと聞くと「お金持ちのためのカード」、「選ばれた一部の人しか持つことができない雲の上のようなカード」というイメージがあり、実際にプラチナカードやブラックカードといった最上位カードの保有率はクレジットカード保有者の中でわずか1.4%にとどまっています(2011年/楽天リサーチ/クレジットカードに関する調査)。
保有者が少ない分、そのステータス性の高さは折り紙つきとも言えますので、持っていることで一目おかれたいという方、上質なサービスを求める方には人気があります。
高級なイメージのプラチナカードは、盛り込まれている優待・特典やサービスをしっかりと使い倒せば実は非常に「コストパフォーマンス」が高くなり、年会費に対して「お得感」が出るカードでもあります。
興味のある方は、ぜひ自分が使いたい、よく使うサービスがしっかりついているプラチナカードを上手に選んで理想のカードライフを手に入れてくださいね。
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