クレジットカードの特典・優待は使わなきゃ損!お得な活用法は?
クレジットカードには、そのカード発行元や提携先によってそれぞれ「特典」や「優待」がついています。特典・優待はクレジットカードを上手に活用している方にとって選ぶ際の重要なポイントですが、活用できていない・よくわからないという方も少なくありません。
今回は、クレジットカードの特典について、どんな種類・活用法があるのか、カードの選び方や注意点などを解説します。クレジットカードの特典について理解し、自分に合った特典のあるカードを選べるように参考にしてくださいね。
クレジットカードにはお得な特典や優待がある
ただの決済手段としてのみクレジットカードを利用しているという方も少なくないですが、年会費無料など作りやすいクレジットカードでもお得な「特典」や「優待」が用意されているカードも多いことはご存知でしょうか。
クレジットカードで受けられる特典の一例としては、カードと提携している施設の割引や通常では受けられない待遇(サービスでホテルの部屋がランクアップするなど)があります。
クレジットカードごとに特典内容は全く異なりますので、自分が欲しい特典やサービスを提供しているものを上手に見つけ、選ぶことが大切です。
クレジットカードの特典・優待の種類
1.提携カード会社の系列店優待特典
提携カードとは、家電量販店やスーパー、ショッピングモールなどと提携しているクレジットカードのことです。
多くの提携カードでは、提携先に応じた様々な特典が用意されていますが、特に多いのが提携先店舗やサービスを利用する際に「割引」や「ポイント還元」が受けられるといった内容です。
具体的にはどんなカードにどんな特典があるのか、簡単に一例を見てみましょう。
ショッピングモール・店舗系提携で割引などの特典が受けられるクレジットカード
ショッピングモールや店舗と提携しているカードは、提携先の割引などが受けられるケースが多いと言えます。
例えば、日本最大手の流通系グループである「イオングループ」から発行されているイオンカードでは、イオンモールだけではなく系列店で「割引」や「ポイント還元」といった特典を受けられます。
イオンカードのポイント還元は常時イオン関連の対象店舗利用で通常の「2倍」になるほか、特定のお客様感謝デーなどのキャンペーン時にカード利用すると、通常の買い物よりも対象店舗で5%オフという待遇が受けられるというサービスが人気です。
そのほか、類似のサービス・特典内容を提供しているカードとして、セゾン系列の店舗(西友・リヴィン)で毎月5日と20日に5%OFFの割引が受けられる「セゾンカード」や、ルミネのお買い物が常時5%オフになる「ルミネカード」などがあります。
流通系店舗以外で割引などの特典が受けられるクレジットカード
ドコモの携帯・スマホ・ドコモ光など通信費の使用料10%分がdポイントで還元される「dカードゴールド」、出光SSでガソリン・軽油を給油すると常時2円/リッター 値引きになる「出光カード まいどプラス」などもあります。
いずれのカードも生活によく利用するお店やサービスがお得に使えるという特典内容ですので、本当によく利用する先との提携カードであれば持っておいて損はありません。
2.カード発行会社の優待特典
カード発行会社の優待特典とは、特定の店舗やサービスに特化した内容だけではなく、三井住友カード、三菱UFJニコス、ANA、JALなどの「カード発行元」と提携している様々な店舗の特典・割引が受けられるものを指しています。
単純に特定の店舗利用で5%オフ、ポイントが貯まりやすいなどの内容もありますが、特に人気の高い特典や優待は次のものです。
上位ランクカードは特に充実!飲食関連のお得な特典
特に上位ランク(ゴールド、プラチナ、ブラックカードなど)になればなるほど充実していると言える飲食関連の特典ですが、プラチナカード以上のランクでよく見られる人気特典に「飲食店を2名以上利用で1名無料になる」というものがあります。
例えば、三井住友カードは「プラチナグルメクーポン」、JCBは「グルメベネフィット」といったように各社名称は異なりますが、上位カードの鉄板といってもいいほどの特典です。
具体的な内容は、カード会社と提携している飲食店(有名、もしくは高級なレストランなどが多い)を2名以上でコース予約すると、1人分のコース料金を「無料」で利用できるというものです。アルコールなどのドリンク、追加注文などは対象外ですが、2名で利用すれば実質半額で食事が楽しめるのは非常にお得ですよね。
こうしたサービス以外にも、提携店舗での食事をすると「30%オフ」や「10%オフ」になるなど、通常よりもお得な金額で利用できる特典もありますので、どんな特典がついていると嬉しいかを考えてカード選びをするのもいいでしょう。
業務委託先を通じた特典提供
ちょっと変わった特典として、カード発行会社が契約している顧客特典代行サービスを通じた特典もクレジットカードによっては付帯しています。
特に、個人事業主やビジネス向けのカードには高確率で付帯しているケースが多いですね。
内容としては、企業の福利厚生に近いもので、映画館の割引や商業施設の優待、テーマパークのチケットが安く手にはいるといったものが多い印象です。中には、提携しているホテルを格安で利用できるという特典もありますが、いずれも提供しているサービス元によって割引率などは異なるので注意が必要です。
特典代行サービス経由は、サービス内容が多いのが魅力ですが、自分が属している企業の福利厚生や保険の会員サービスと似ている、もしくは同じであまりメリットがないという場合もありますので、どんなサービスが盛り込まれているか確認が必要です。
個人事業主やビジネス向けのカードとして、優待特典が豊富なクレジットカードの利用を考えているのであれば、オリコ 法人カード EX Gold for Biz が最適です。法人ゴールドカードが2,000円台のリーズナブルな年会費で利用できるのが魅力となっています。
年会費 (初年度) |
無料 | 年会費 (2年目) |
2,200円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.45%〜0.50% | 発行日数 | 申し込み後約1週間 |
3.国際ブランドが提供している優待特典
クレジットカードに付帯している優待特典として、VISA、MasterCard、JCB、アメックスなどの「国際ブランド」が直接提供しているものもあります。
JCBなら「JCB優待ガイド」、アメリカン・エキスプレスなら「アメリカン・エキスプレス・コネクト」、VISAなら「VISA優待」など、クレジットカード会社とは関係なく、該当する国際ブランドのカードを持っていれば受けられる優待特典が用意されています。
国際ブランドというだけあり、海外の店舗でも適用される優待(10%オフなど)も多いため、対象となる国際ブランドのカードさえもっていれば適用されるというのが嬉しいポイントですね。ただし、利用時には事前にクーポンの発行などが必要な場合もありますので、利用条件をしっかり調べておくことをおすすめします。
優待特典が用意されている高ステータスカードが欲しいという方は、アメリカン・エキスプレス・カードが良いでしょう。アメックス会員だけの優待プログラムが適用され、海外のホテルやレストラン、ショップでの優待・特典が受けられるのはもちろん、各種プロテクションも優秀で、生活のパートナーとして最適です。
年会費 (初年度) |
13,200円(税込) | 年会費 (2年目) |
13,200円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.4%〜1.0% | 発行日数 | 最短15営業日 |
特典でクレジットカードを選ぶ際の選び方
クレジットカードには様々な魅力的な特典がついていますが、実際に選ぶ際には3つほど大切にしたいポイントがあります。
特典でカードを選ぶポイント
- 年会費とサービスのバランス
- 自分の生活に合った内容か
- 無駄に多くのクレジットカードを所持していないか
1.年会費とサービスのバランス
サービス内容が気に入って申し込んだところ、サービス内容に対して年会費が高額だったというシーンを想像してみてください。いくらお得と感じるサービス内容でも、それをはるかに上回る年会費ではあまり意味がないと言えますよね。
年会費が高額になるカードは、サービス以外にも「ステータス性」など他の面で優れているカードも多いので一概に「高すぎる」とは言えないのですが、ステータスなどの付加価値は置いておいて、とにかくお得に特典を利用したい、カードで得したいという方にとっては年会費とサービスのバランスは最重要です。
提携カードなどはサービスが豊富でも年会費無料で発行されている種類も多いので、年会費をできるだけ安く抑えたい方はまず「年会費無料」のクレジットカードから探してみましょう。
2.自分の生活に合った内容か
申し込んだ時にはいいと思っていた特典や優待でも、実生活で利用する機会が皆無では、その方にとって「良い特典」とは言えません。
良い特典や優待内容というのは、個人の生活パターンや利用するお店・サービスの種類によって全く異なりますので、一概に「このカードは特典がすごく良いので誰にでも絶対におすすめです」とはなりません。
そのため、おすすめカードとして店頭などで紹介されていても、本当に自分に必要なサービス内容なのか、持っていると利用する機会はあるのかというのを一度考えてから申し込まなくては、無駄にカードを発行してしまうことになります。
特典を重視してクレジットカードを選ぶときは、まず「本当に使うか?」、「活用できるか?」を考えて選びましょう。
3.無駄に多くのクレジットカードを所持していないか
特典目当てでクレジットカードを発行する時にやってしまうのが、「とりあえず申し込んでおこう」というパターンです。
実際に使うかはわからないけれど、お得そうで年会費も無料とくれば発行したくなる気持ちも分かります。
ただし、なんとなくで発行して使わないままのカードや、使う頻度が低いカードをいつまでも所持していると、「管理」の面でも「信用情報(クレヒス)」の面でもあまり良いとは言えません。いくつもカードを所持していると、使いたい時にどのカードがわからなくなってしまったり、財布に何枚もカードが入りすぎて使うのが面倒になってきたりという「管理の面倒さ」が出てきてしまいます。
それだけならまだしも、クレジットカードを何枚持っているか、申し込んだかなどの情報は信用情報(信用取引に関する記録)にしっかり残るので、本当に手に入れたいカードを申し込む際に不利になることもあります。
こうした理由から、特典目当てでカードを申し込むのはいいですが、「不要」なカードをいくつも持たないようにすることが大切です。
クレジットカードの優待・特典目当てで申し込む際の注意点
クレジットカードの優待や特典目当てで申し込みをする際に注意したいのが、先にも少し触れた内容ですが、「長く使うカードを吟味する」ことです。
特に、なんとなくカードを作って、やはり必要がないのですぐに解約するといった「短期解約」を繰り返すことは絶対に避けましょう。
必要かどうか吟味しない、もしくは申し込み時の特典だけを目当てに何度もクレジットカードの申し込みと解約を繰り返すと、その履歴は「信用情報(クレヒス)」にしっかり残ることになります。
短期解約はクレヒスに問題ありと判断される
クレジットカードの申し込みと解約を短期間に繰り返すと、端的に言えばクレジットカードの審査に通りにくくなってしまいます。
クレジットカードは申し込みや解約の記録まで、クレヒスにしっかりと記録されており、解約後の5年間はしっかりと短期解約の記録が残ることになります。
新たにクレジットカードを申し込んだ際は、必ずクレヒスを照会して確認するため、短期解約を繰り返した履歴があれば「この人は特典だけ取得してすぐに解約するかも」と判断されてしまうのは当然ですよね。
良いクレヒスを保つためにも、よくカードを吟味せず、短期解約を繰り返すことはNG行為です。
まとめ
クレジットカードの特典を活用して賢い消費者になろう
クレジットカードにはカード発行元や提携先によって独自の特典や優待サービスがついてくるものも多く、自分が利用したいサービスや特典でカード選びをする方も少なくありません。
クレジットカードの特典には、大きく分けて「提携先の特典」、「カード会社の特典」、「国際ブランドの特典」がありますが、そのいずれもカードの種類やランクによって全く内容が異なりますので、上手に選びたいときはまず「自分の生活」に合っているかを判断することが大切です。
クレジットカードの特典を活用すれば、いつものお店での買い物を常に「5%オフ」にするなど現金では得られないメリットがたくさん受けられますので、ぜひ自分に合った特典のクレジットカードを選び、賢く利用してくださいね。
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