電気料金をクレジットカードで支払うメリットとデメリット。口座振替とどちらがお得?
電気料金はクレジットカード支払いがお得・便利です。ですが、支払い金額や使っているクレジットカードの種類によっては、口座振替の方が、メリットが大きいケースも。
今回は、電気料金をクレジットカードで支払うメリットとデメリット、口座振替とどちらがお得なのかを解説します。
電気料金をクレジットカードで支払おうか検討している方、口座振替とどちらが良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
電気料金はクレジットカード払いが便利でお得
一般的に、電気料金の支払い方法は、以下の3通りです。
・口座振替
・クレジットカード
・振込用紙
振り込みの手間がかからず、口座振替割引サービスが受けられるため「口座振替」を利用する方が多いですが、金額やカードの種類によっては、クレジットカード払いが断然お得になるケースも。
特に、年間の電気料金が多い方は、便利でお得なクレジットカード払いに切り替えてみるのがおすすめです。
クレジットカードで電気料金を支払うメリット・デメリット
クレジットカードで電気料金を支払うメリット・デメリットは以下の通りです。
カードで電気料金を支払うメリット
カードで電気料金を支払うメリットは次の2点です。
- ポイント還元が受けられる
- インターネットから明細を簡単に確認できる
ポイント還元が受けられる
たとえば、1.0%還元のクレジットカードで、毎月3万円の電気料金を支払っていたとすると、月々300円分のポイントが還元されます。何も還元がない振込用紙での振り込みや、固定の金額しか割引が受けられない口座振替よりも、お得と言えます。
インターネットから明細を簡単に確認できる
クレジットカードで電気料金を支払えば、電気料金がカード明細に載ってきますので、カード会社のお客様専用ウェブサイトから、いつでも簡単に確認可能です。
しかも、その他の生活費用までカード払いをしていれば、電気料金だけではなく、生活費全体でいくらかかっているのかすぐ確認できますので、非常に便利と言えます。
カードで電気料金を支払うデメリット
カードで電気料金を支払うデメリットは、以下の通りです。
- 国際ブランドによっては支払いに使えない
- カードの有効期限が切れたら切り替えの必要がある
国際ブランドによっては支払いに使えない
カードで電気料金を支払う際は、電気会社の対応している国際ブランドのカードを持っている必要があります。対応外のブランドしかもっていない場合は、新たに対応国際ブランドのカードを発行しなくては支払いに使えませんので、ご注意ください。
カードの有効期限が切れたら切り替えの必要がある
クレジットカードには有効期限があり、有効期限が切れてしまった場合は、電気料金の支払先を更新後のカードに切り替える必要があります。
しっかり覚えている方であればよいのですが、忘れてしまうと電気料金の滞納に繋がる可能性も。カード更新時には、忘れず手続きを行いましょう。
口座振替で電気料金を支払うメリット・デメリット
ここでは、口座振替で電気料金を支払うメリット・デメリットをご紹介します。
口座振替で電気料金を支払うメリット
口座振替で電気料金を支払うメリットは、以下の通りです。
- 口座振替割引サービスで安くなる
- 一度設定したら切り替え等の必要はない
口座振替割引サービスで安くなる
口座振替の場合、多くの電気会社で「口座振替割引サービス」を行っています。口座振替割引サービスでは、毎月口座振替を利用すると、電気の利用料金から50円ほど安くなります。
毎月50円、年間600円安くなるので、振込用紙では何の割引も受けられないことを考えるとお得と言えます。
一度設定したら切り替え等の必要はない
口座振替は一度設定しておけば、口座自体を解約しなければずっと切り替え手続き等は必要ありません。残高さえちゃんと残っていれば、毎月スムーズに引き落としが行われるのは大きなメリットです。
口座振替で電気料金を支払うデメリット
口座振替で電気料金を支払うと、以下のデメリットがあります。
- 割引は定額しか受けられない
- 明細書か通帳でしか引き落とし額が見られない
割引は定額しか受けられない
口座振替の割引は、いくら電気料金が高額になっても、一律です。電気料金の支払額に応じて変わるわけではありません。よって、毎月たくさん電気を使う家庭にとっては、カード支払いよりもお得度は低いと言えます。
明細書か通帳でしか引き落とし額が見られない
口座振替の場合は、クレジットカードのウェブ明細のように気軽に確認しづらく、
・電気料金の明細書
・通帳
いずれかを確認しなくてはいけません。通帳をウェブ通帳にしている方は便利ですが、そうでない方は、明細書をいちいち確認するか、もしくは通帳を印字して過去の明細を確認しなくてはいけませんので、少々面倒です。
クレジットカードと口座振替はどちらが得か比較
一般的な口座振替割引サービスの金額は「55円/月」と、定額になっています。電気代の金額によって、クレジットカードのでのポイント還元(0.5%のカード、1.0%のカード2パターン)と口座振替では、どちらがお得かを表にしてみました。
電気代/月 | クレジットカード | 口座振替割引 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
還元率0.5% | 還元率1.0% | 割引額/月 | 割引額/年 | |||
還元額/月 |
還元額/年 |
還元額/月 |
還元額/年 |
|||
3,000円 | 15円 | 180円 | 30円 | 360円 | 55円 | 660円 |
5,000円 | 25円 | 300円 | 50円 | 600円 | 55円 | 660円 |
7,000円 | 35円 | 420円 | 70円 | 840円 | 55円 | 660円 |
9,000円 | 45円 | 540円 | 90円 | 1,080円 | 55円 | 660円 |
10,000円 | 50円 | 600円 | 100円 | 1,200円 | 55円 | 660円 |
11,000円 | 55円 | 660円 | 110円 | 1,320円 | 55円 | 660円 |
12,000円 | 60円 | 720円 | 120円 | 1,440円 | 55円 | 660円 |
13,000円 | 65円 | 780円 | 130円 | 1,560円 | 55円 | 660円 |
14,000円 | 70円 | 840円 | 140円 | 1,680円 | 55円 | 660円 |
15,000円 | 75円 | 900円 | 150円 | 1,800円 | 55円 | 660円 |
口座振替は各社割引額がほぼ同じ
大手電力会社の「口座振替割引サービス」の金額は、以下の通りです。
・東京電力…55円(税込)/月
・関西電力…55円(税込)/月
・中部電力…55円(税込)/月
・四国電力…55円(税込)/月
・中国電力…55円(税込)/月
・北陸電力…55円(税込)/月
・九州電力…55円(税込)/月
・東京電力…55円(税込)/月
沖縄電力などの一部電力会社では口座振替割引サービスは実施していませんが、主要電力会社はいずれも「55円/月」、年間660円の割引となっています。
クレジットカードはポイント還元率によりお得度が異なる
クレジットカードを電気料金の支払いに利用する場合、カードの還元率によってお得度は異なります。
毎月お得に電気料金を支払いたいのであれば、年会費無料で1.0%以上の還元率、というカードがおすすめ。JCB CARD W、dカードなどが挙げられます。
一方で、ポイント還元がなし、というカードも存在します。せっかくカード払いを使うのであれば、還元がしっかり受けられるカードを選びましょう。
電気料金が5,500円以上ならカード払いがお得
ポイント還元率1.0%以上のカードを利用していると仮定すると、電気料金が5,500円の時にクレジットカードの還元額が口座振替割引サービスの還元額に並びます。
電気代 | 還元額/月 | 還元額/年 | |
---|---|---|---|
クレジットカード(1.0%還元) | 5,500円 | 55円/月 | 660円/年 |
口座振替 | 55円/月 | 660円/年 |