公共料金はクレジットカード払いがおすすめ!メリットやカードの選び方とは?
公共料金の支払いは銀行の引き落としやコンビニ払いなどを利用している方も多いですが、実は「クレジットカード払い」がとってもお得になるということはご存知でしょうか。
今回は、公共料金をクレジットカード払いでしはらうメリットやおすすめのカードの条件、注意点などを解説します。ぜひ参考にして、公共料金もお得に決済できるようにしましょう。
公共料金を支払うならクレジットカードがおすすめ!
まず、冒頭でも軽くお話をしましたが、公共料金を支払うには銀行引き落としやコンビニ払いなど様々な方法がありますが、その中でも「クレジットカード払い」が最もおすすめです。
銀行引き落としを利用している場合は基本的に表示料金がそのまま引き落とされ、お得にはなりませんが、クレジットカードで支払える場合は活用すれば公共料金をちょっとだけ「お得」に支払うことができます。
詳しくは後の章で解説いたしますが、例えばポイント還元率の高いカードなら「ポイント」分がお得になり、公共料金の種類によっては、携帯電話会社と提携しているカードなどは特別な割引やキャッシュバックが受けられたりしますので、まさに「使わない手はない」と言えるでしょう。
公共料金支払いにおすすめのクレジットカード5選
公共料金の支払いに便利なクレジットカードを上手に選べない、悩んでしまうという方のために、公共料金支払いに特におすすめのクレジットカードを3枚ご紹介いたします。
迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
三井住友カード デビュープラス
三井住友カード デビュープラスは、三井住友カードが発行する若者向けのクレジットカード。18~25歳限定で年齢制限がある分、ポイント還元率や年会費など、様々な優待が用意されています。
公共料金だけでなく、日常でもお得な万能クレジットカード
常時ポイント2倍、1.0%の還元率が魅力です。ショッピング補償も付帯で、新たな生活を始める若者にこそ活用してほしい1枚です。
JCB CARD W
年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5%※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 | 発行日数 | 最短3日 通常1週間 |
JCB CARD Wは、日本発の国際ブランド「JCB」が発行するお得なカード。常時一般カードの2倍、1.0%の還元率です。
常時1.0%の還元率でポイントが貯まる!貯めたポイントはギフトカードに
もちろん、公共料金の支払いでもポイント還元率は1.0%。毎月の固定費を支払えば、効率よくポイントが貯まります。貯めたポイントは、JCB加盟店で使いやすい「JCBギフトカード」への交換がおすすめ。
39歳以下の申し込み限定ですが、独自サービスが多数用意されている汎用性の高いカードです。
dカード
dカードは、docomoから発行されているクレジットカード。年会費無料で、共通ポイント「dポイント」が高還元率で貯まります。
常時1.0%以上でdポイントが貯まる、ドコモユーザーならさらにお得
dポイントの還元率は1.0%以上。加盟店ならさらにお得です。ドコモケータイ・光の料金支払いでは、1.0%のポイントが付与されるほか、ケータイ補償が1万円分つきます。
ショッピング保険、旅行傷害保険なども付帯しており、ハイスペック。ドコモユーザーはもちろん、そうでない方にもお得なカードです。
リクルートカード
リクルートカードは、リクルートが発行するポイント還元率最強のクレジットカード。常時1.2%の破格の還元率を誇ります。
常時1.2%のポイント還元率!ポイントはリクルート系サービスで利用できる
一般的な「高還元率カード」が1.0%程度なのに対し、リクルートカードはその1.2倍。非常に高還元率と言えます。
公共料金支払いでもポイント付与の対象ですので、毎月しっかり貯められます。貯めたポイントは「ホットペーパービューティ」「じゃらん」「ホットペッパー」などのリクルート系サービスで1ポイント=1円の価値で利用可能。貯めやすく使いやすいポイントが魅力です。
楽天カード
楽天カードは、楽天経済圏で便利なお得なクレジットカード。共通ポイント「楽天ポイント」が1.0%~の高還元率で貯められます。
楽天系サービスに強み、1.0%還元で楽天ポイントが貯まる
楽天カードで公共料金を支払うと、常時1.0%の還元率でお得。さらに、「楽天モバイル」の利用料金を楽天カードで支払うと、通常3.0%還元となる楽天市場でのポイント還元率が、さらに1.0%プラスの「常時4.0%」になります。
日用品を普段から楽天市場で購入している方、楽天モバイルユーザーには必携の1枚です。
クレジットカード支払いが可能な公共料金
クレジットカード支払いに対応している主な公共料金は以下の通りです。
- 電気料金
- ガス料金
- 水道料金
- 各種税金
- 国民健康保険料
- 国民年金保険料
- 通信料金
- NHK受信料
- 新聞購読料
電気料金
電気会社の多くは、クレジットカード払いに対応しています。
例えば、東京電力では、5大国際ブランドをはじめとする、全24種類のクレジットカードによる支払いが可能。
大手電力会社であればクレジットカード払いに対応しているケースが多い
電力会社により、電気料金のクレジットカード支払いの対応は異なりますので、各電力会社公式ホームページや問い合わせをして、確認しましょう。
また、電気会社によりますが、口座振替割引サービス(毎月55円前後の割引)が受けられる会社もあります。
口座振替割引がある場合には、毎月の請求金額に応じたクレジットカード払いによる獲得ポイントと、割引額を比較して、どちらがお得になるか検討しましょう。
ガス料金
ガス料金の支払いについては、都市ガスであれば、クレジットカード払いに対応していることが多いですが、LPガスや地方ガス会社などでは、非対応となっている会社もあります。
ガス料金の支払いにクレジットカードが使えるかどうかは、会社により異なるため、契約するガス会社に問い合わせたり、ホームページなどで確認したりしましょう。
口座振替割引とカードのポイント還元のお得度を比較し選ぼう
なお、ガス会社でも口座振替割引を採用している会社もありますので、利用料金・口座振替割引・ポイント還元などを比較してみましょう。
上下水道料金
水道料金は、電気・ガスとは異なり、各自治体(市区町村)が運営していることが多く、カード払いに対応している市町村がある一方で、クレジットカード非対応となっている自治体もあります。
実際に筆者の住む自治体では、クレジットカードによる支払いには対応していませんが、同一県内の別の市では、クレジットカードでの水道料金の支払いが可能です。
水道料金の支払いは各自治体によってカード払い対応が異なる
上下水道料金のクレジットカード支払いへの対応は、自治体により異なりますので、確認しましょう。
なお、水道料金においても、口座振替割引がある自治体もありますので、確認・比較し、お得な方を選びましょう。
各種税金
住民税、固定資産税、自動車税種別割などの国税もクレジットカードでの支払いが可能です。
全ての自治体ではないものの、近年対応率は上がってきており、今後も対応地域は増加していくと予想できますね。
例えば、東京都のクレジットカードで支払える税金は以下の通りです。
東京都でクレジットカード払いが可能な主な税金
- 自動車税種別割(令和元年9月30日以前の自動車新規登録の場合は「自動車税」)
- 固定資産税・都市計画税(23区内のみ)
- 固定資産税(償却資産)(23区内のみ)
- 不動産取得税
- 個人事業税
- 鉱区税 など
上記の税金がクレジットカードを使って支払えます。
税金支払いをクレジットカードで行うと手数料がかかる
なお、クレジットカードによる税金の支払いでは、税額に応じた手数料が必要となりますので、クレジットカードで各種税金支払いをする場合には、獲得ポイントと手数料を比較してみましょう。
先にも述べましたが、税金の支払いにクレジットカードが使えるか、使える場合の対応クレジットカードは自治体により異なりますので、自治体のホームページまたは直接問い合わせるなどして確認しましょう。
国民健康保険料
国民健康保険料も、クレジットカードでの支払いが可能です。
国民健康保険料の支払いをクレジットカードにしたい場合には、
- モバイルレジ(NTTデータ提供サービス)
- Yahoo!公金支払い
などを使うことで、可能になる自治体があります。
すべての自治体がカード払いに対応しているわけではない点に注意
しかし、全ての自治体が必ずどちらかのサイトに対応しているわけではありませんので、確認が必要です。対応自治体は下記の各公式ホームページにて確認できます。
クレジットカードを使って国民健康保険料の支払いを検討している方は、お住いの自治体に問い合わせるか、ホームページでしっかり確認しましょう。
国民年金保険料
国民年金保険料も、クレジットカード支払いが可能です。
日本年金機構ホームページより申込書をダウンロードし、お近くの年金事務所窓口に提出・郵送にて手続きが完了します。
従来、口座振替や納付書のみだった支払い方法にクレジットカードが加わり、お得に納付できます。
国民年金保険料は自動で支払いが完了するクレジットカード納付が簡単・お得!
クレジットカードを使って前納すれば、割引だけでなく、クレジットカードのポイント還元が加わり、よりお得に国民年金保険料が支払えます。
また、クレジットカード払いにて前納を利用する場合には、金額が大きくなりますので、利用限度額に注意しておきましょう。
詳しくは、国民年金機構公式ホームページをご覧ください。
通信料金
通信料金とは、携帯電話利用料金や、インターネット回線などの支払いのことであり、多くの方が利用・支払っていることと思います。
通信料金は、サービス提供会社のほとんどがクレジットカード払いに対応しているため、非対応というケースは少ないと言えます。
通信料金関係はほとんどがクレジットカード払いに対応
例えば、大手携帯キャリアであるdocomoは、VISA・MasterCardをはじめとする、24種類ものクレジットカードでの支払いが可能。
とはいえ、会社により、そもそもカード払いに対応していなかったり、支払いに利用できるクレジットカードに制限があったりするケースも。各会社の公式ホームページなどでしっかり確認しておきましょう。
なお、通信料金の支払いにおいては、口座振替割引はありません。
そのため、ポイント還元が受けられる、クレジットカードでの払いがお得な支払い方法です。
NHK受信料
NHK放送受信料も、クレジットカード払いが可能です。
また、NHK放送受信料は、口座振替・クレジットカード払いのどちらも、一ヶ月につき50円の割引が受けられます。
カードのポイント還元だけでなく、請求額からの値引きがあるのは嬉しいですね。
利用可能なクレジットカードも5大国際ブランドに加え、MUFGカードやニコス、イオンカード、オリコなど数多くのクレジットカードが対応しています。
新聞購読料
新聞購読料も、新聞会社・新聞販売所(エリア)により、クレジットカード払いに対応しています。
全ての新聞会社が対応しているわけではなく、さらに、同一新聞会社であっても、地域ごとの販売所によって、クレジットカード支払いに対応していないケースも。
同一新聞社でも販売店によってクレジットカード払いの有無が異なる場合も
そのため、新聞購読料をクレジットカード払いにしたい場合には、担当販売所への問い合わせが必要です。
なお、国内で最も発行部数の多い読売新聞においては、「株式会社 読売ハートサービス」というサービスが提供されており、インターネットからクレジットカード支払いの手続きが可能です。
とはいえ、読売新聞においても、クレジットカード支払い非対応の地域もありますので、お近くの販売店に問い合わせるのが良いでしょう。
公共料金をクレジットカードで支払うメリット
公共料金をクレジットカードで支払う場合は、メリットが3つあります。
公共料金をクレジットカードで支払う3つのメリット
- クレジットカードのポイントが付与される
- 一括で管理できるので確認が楽、支払い忘れがない
- 優良なクレヒスを積むことができる
1.クレジットカードのポイントが付与される
クレジットカードの種類によってはポイントが付与されないものもありますが、世の中にある多くのクレジットカードはそれぞれ「ポイントプログラム」を採用しているカードが多く、クレジットカード決済の大きなメリットになっています。
先の話と重複してしまいますが、銀行引き落とし(口座振替)、コンビニ支払いなど直接現金で支払う形の場合は公共料金に割引などが無いケースが多いですが、クレジットカード支払いは通常の「ショッピング」と同じ扱いで利用できるので、しっかりと利用金額に応じたポイントが貯まっていきます。
クレジットカードで支払える公共料金を全てクレジットカード払いに切り替えれば、場合によっては月に数万円分以上が毎月自動的にクレジットカード払いになるので、例えばポイント還元率1.0%とすると、毎月数百円分のポイントになります。
1年間、公共料金をクレジットカード払いにするだけで数千円~1万円以上お得に
これを1年続けるだけでもご家庭によっては「家族でディナーが食べられる」程度のお金(数千円〜1万円以上)をポイントとして得したことになりますので、現金払いよりも確実にお得です。
2.一括で管理できるので確認が楽、支払い忘れがない
公共料金の支払いをクレジットカードにすると良い理由の一つが、「管理が楽になる」ということです。
銀行引き落としやコンビニ支払いなどは、指定している銀行が公共料金によってまちまちだったりすると、毎月お金が足りているかの確認が必要だったり、支払い忘れてしまったりというトラブルが考えられますよね。
変更できる範囲で全ての公共料金を「クレジットカード払い」に変更すれば、それ以降の支払いは全てクレジットカード1枚に集約できるので、インターネットなどから簡単に支払い金額を確認できる上、支払い忘れは生じません。
公共料金の管理が大変、あちこちに支払いするので忘れてしまうという方は、一元管理できる「クレジットカード」がおすすめです。
3.優良なクレヒスを積むことができる
公共料金は、ガス、電気、水道、通信費などの毎月必要な「固定費」ですので、クレジットカード支払いをすることで自動的にカードの利用履歴が蓄積され、優良なクレヒスを作ることができます。
優良なクレヒスというのは、「定期的にクレジットやローンなどを利用し、きちんと無理なく支払いができている」クレヒスのことです。
優良なクレヒス作りには「公共料金クレジットカード支払い」がぴったり!
公共料金をクレジットカードに集約すると、ある程度のまとまった金額になることが多いので、クレジットカードの利用履歴は「毎月まとまった金額を利用し、しっかり返済している」記録が続くことになりますよね。
そのため、ローンやクレジットカードなどの信用取引を結ぶ・新たに申し込む際に必ず参照される「クレヒス」つまり信用情報には、クレジットやローンなどの利用履歴が残りますので、固定費の支払いにクレジットカードを利用すれば上手にクレヒスを積むことに繋がっていきます。
クレヒスを磨きたい、優良なクレヒスが欲しい人ほど、「公共料金」の支払いにクレジットカードを利用しましょう。
公共料金をクレジットカードで支払うデメリット
クレジットカードを使って公共料金を支払う場合、メリットしかないわけではありません。
ここでは、公共料金をクレジットカードで支払うデメリットを解説します。
- 口座振替割引が受けられない
- カード利用枠の圧迫
- 引き落としができなかった場合の支払い遅延金の発生
口座振替割引が受けられない
電気・水道・ガス会社は、各会社により「口座振替割引」がある場合があります。
口座振替割引とは、口座から引き落としがかかる際に、毎月一定額の割引が受けられるもの。
例えば、東京電力の場合、口座振替で支払いをすると、毎月55円の割引が受けられますが、クレジットカード払いにすると、この割引が受けられません。
カード払いのメリット(簡便さ、還元率)と比較して支払い方法を選ぼう
ポイント還元率0.5%のクレジットカードで東京電力の支払いをしている場合、55円(ポイント)以上に還元を受けるのであれば、毎月11,000円以上の請求が必要。
ポイント還元率1.0%のクレジットカードなら、毎月5,500円以上の支払いがあれば、口座振替割引以上のポイント還元が受けられます。
利用するクレジットカードのポイント還元率により、ポイント還元がお得か、口座振替割引がお得かを見極めましょう。
カード利用枠の圧迫
公共料金全てを1枚のクレジットカードにまとめると、毎月ある程度一定額の利用枠を占めることとなります。
旅行へ行ったり、高額なショッピングにクレジットカードを使ったりした場合に、利用枠が足りない……などとならないように、公共料金で使うカード利用枠の把握しておきましょう。
また、クレジットカードを分けるなど、工夫して活用するのもおすすめです。
引き落としができなかった場合、支払い遅延金が発生するケースも
クレジットカードで公共料金の支払いをまとめている場合、引き落とし日には、全ての公共料金分の残高が必要となります。
うっかり入金を忘れたり、再引き落とし日に間に合わなかったりした場合、支払い遅延金(遅延手数料)が加算されるケースがあります。
口座振替による個別での引き落とし不可となった場合と比べて、余計な出費が増えてしまうので、入金忘れはもちろん、残高には注意しておきましょう。
公共料金を支払うのに選ぶべきクレジットカードの条件
公共料金を支払う際には、どんなクレジットカードでも得するというわけではありません。ここでは、公共料金の支払いに適したクレジットカードの条件を詳しく解説していきます。
公共料金の支払いに適したクレジットカードの条件
- ポイント還元率・キャッシュバック率が高い
- 審査が厳し過ぎない
- 貯まったクレジットカードのポイントが使いやすい
- できるだけ「年会費無料」のカードを選ぶ
1.ポイント還元率・キャッシュバック率が高い
公共料金の支払いに使いたいクレジットカードの第一条件は、とにかく「ポイント還元率」や「キャッシュバック率」、「割引率」などが高いというものです。
クレジットカードで支払うメリットはポイント還元率や割引率が高いという「金銭的なお得さ」というのが大きいので、せっかくクレジットカード払いを選んでも実際にお得にならないカードなら意味がありません。
例えば、一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%程度のものが多いですが、高還元率なカードは1.0%以上のものもあるため、単純に比較するとポイント還元率が「2倍」違いますよね。
せっかく公共料金というポイントをたくさん還元しやすい支払い先に利用するのですから、この「お得度」というのはとことん重視していきましょう。カードによっては「特定の支払いでポイントがたくさんつく」というものもありますので、管理の面では少し面倒ですが、支払い先によって利用するカードを変えてもいいですね。
2.審査が厳し過ぎない
いざクレジットカードを作ろうと思った時に、審査が厳しすぎて落ちてしまっては当然利用もできないので困ってしまいますよね。
公共料金の支払いは「主婦」や一人暮らしの「学生」なども関わってくるので、そういった方が作りにくい、条件の厳しいカードはあまりおすすめしません。
ポイント還元率が高く使い勝手の良いカードでも、今では審査がそれほど厳しくないカードがたくさんあります。ですので、公共料金の支払いに利用したいカードを申し込む時は、できるだけ審査に通りやすいものを選んでおくと安心です。
3.貯まったクレジットカードのポイントが使いやすい
公共料金の支払いにクレジットカードをバンバン利用してポイントをたくさんためても、自分が利用したいサービスには使いにくいポイントだったという経験はないでしょうか。
例えば、せっかくためたポイントでもクレジットカード会社の提供している商品カタログの中からしか選べない、というのは、正直どのくらいの価値のある商品かも分かりづらくあまり嬉しくありませんよね。
共通ポイントを採用しているクレジットカードなら、貯まったポイントを様々なお店で1ポイント=1円として利用できるということもありますので、どうせ貯めるなら使いやすいポイントを貯めましょう。
汎用性は高くなくても、旅行好きな人なら「マイル」など特殊なポイントを貯めるのも、使う楽しみが増えて良いですね。
4.できるだけ「年会費無料」のカードを選ぶ
公共料金を賢く支払うためだけに発行したカードの年会費が「高額」だった場合、果たしてわざわざカードを使う意味があるのか疑問になってきますよね。
せっかくポイントが1万円分ついても、年会費がそれ以上にかかっていては金銭的なメリットがほとんどなくなってしまいます。
何か他に目的となる使い道(空港ラウンジサービスや優待など)がある場合はもちろんOKですが、わざわざ公共料金のためだけにカードを発行するのなら、いくらポイント還元率が高くても「年会費」がかかりすぎるものは避けましょう。
公共料金の支払いにクレジットカードを利用するには?
公共料金の支払いをクレジットカード払いに変更したい時には、「問い合わせ・確認」、「申し込み」、「手続き」が基本のステップです。
基本的には問い合わせた際に支払い先の指示に従えば大丈夫ですが、念のためそれぞれについて簡単に解説いたしますね。
- 問い合わせ・確認
- 申し込み
- 手続き、書類発送など
STEP1.問い合わせ・確認
まずは、自分が利用している公共料金の支払い先がクレジットカード払いに対応しているかを確認しましょう。
確認はホームページの情報や、直接電話するという方法があります。
もちろん利用している会社にもよりますが、クレジットカード払いが可能な公共料金は次の通りです。
光熱費 | 電気料金、ガス料金、水道料金など |
---|---|
税金・社会保険 | 国民健康保険、国民年金、自動車税、住民税、固定資産税など |
通信費 | 固定電話、携帯電話、プロバイダ料など |
テレビ・新聞 | NHK、新聞講読料など |
STEP2.申し込み
公共料金の支払いがクレジットカード払い可能かを確信したら、今度は支払い方法の切り替えを申し込む必要があります。
申し込みは支払い先の企業のホームページ、もしくは電話、郵送などでできますので、どの方法で申し込みをすれば良いかはSTEP1の確認時に一緒に見ておきましょう。
STEP3.手続き、書類発送など
申し込みが済んだら、実際に支払い方法変更の手続きへと進みます。
手続きは送られてきた用紙に記入して返送する方法や、ホームページから申し込みと同時に行う方法など各社異なりますので、案内に従って切り替え手続きを進めましょう。手続きから切り替えまではおおよそ1〜2か月かかるのが普通ですので、手続きしてすぐに支払い方法が変更にならないこともあると覚えておいてくださいね。
公共料金の支払い、クレジットカードとスマホ決済、どっちがお得?
公共料金の支払いは、クレジットカードだけでなく、PayPayやLINEPayなどのスマホ決済でも支払える「請求書払いサービス」が提供され始めています。
従来公共料金の支払いでポイント還元が受けられるのは、クレジットカードのみとなっていましたが、スマホ決済でもポイント還元が受けられるため、お得に支払いが可能です。
クレジットカードは高還元率といっても1.0%程度なのに対し、PayPayでは最大1.5%、LINEPayでは最大3.0%もの還元が受けられるケースもあります。
純粋な還元率だけを比較するとスマホ決済がお得
例えば、5,000円のガス料金を、ポイント還元率1.0%のクレジットカードで支払った場合の獲得ポイントは、50ポイント。
しかし、還元率最大1.5%のPayPayで支払えば、最大75円分のPayPayボーナス獲得、還元率0.5%のLINEPayなら、25ポイントのLINEポイントが獲得できます。
PayPay | LINEPay | クレジットカード |
---|---|---|
還元率 1.5% | 還元率 0.5% | 還元率 1.0% |
PayPayボーナス75円分 | LINEポイント25ポイント | 50ポイント |
スマホ支払いはサービスをしっかり使っているとお得
クレジットカードで公共料金を支払うより、一部のスマホ決済での支払いの方がお得なケースもあります。ただし、LINE Payは以前よりも還元率が下がってしまい、カード払いよりも還元率は低く、PayPayもサービスをしっかり使い込んでいないと1.5%還元を実現するのは難しいという現状があります。
とはいえ、カード支払いとは異なり、請求書を読み込んでサッと支払えるのは非常に大きなメリットです。
スマホ決済とクレジットカード決済を使い分けて公共料金を支払うのがベスト
お得に公共料金を支払いたい!というのであれば、クレジットカード支払いのみならず、対応している公共料金についてはスマホ決済も使い分けるなど、状況に応じて便利・お得と感じる方を活用していきましょう。
クレジットカードで公共料金を支払う際の注意点
クレジットカードで公共料金を支払う際には、注意しておきたいことが2つあります。
- 各種税金などは自治体によって支払いできないケースもある
- クレジットカード支払いにするとかえって損になる場合に注意
各種税金などは自治体によって支払いできないケースもある
前の章で「税金をクレジットカード払いできる」ということはお伝えしましたが、自治体によってはクレジットカード払いに対応していないケースもあります。
対応している場合には、納税通知書と一緒に封筒に案内が同封されているなどなにかしらの案内があるはずですが、そういった案内が一切ない場合は一度自治体の窓口に確認すると良いでしょう。
クレジットカード支払いにするとかえって損になる場合に注意
もう一つ気をつけたいのが、よかれと思ってクレジットカード払いにしたところ、銀行引き落とし(口座振替)だけの優遇措置などが受けられなくなったり、手数料がかかってしまったりして、逆に「損」するといったことがあります。
ここまでにご紹介した通り、電気料金や水道料金などには「口座振替割引」がありますし、税金のクレジットカード払い時の手数料がかかります。実際の利用料金以外の部分で費用が変わることもあるので、「公共料金をクレジットカードで支払う=お得」とは限らないのです。
クレジットカード支払いがお得になるのは、支払額が一定より高い場合です。たとえば口座振替割引であれば、口座振替にすることでおおよそ50円程度値引きされます。
ポイント還元率1.0%のクレジットカードを使う場合、支払額が5,000円に満たない程度の場合は、口座振替にした方が実質安くなります。
クレジットカード払いで得できるかどうかは、支払料金の状況や、会社や収納先が行っているサービスにより異なります。クレジットカードへの切り替えが本当にお得かどうか、よく確認した上で切り替えるようにしましょう。
まとめ
公共料金はお得な「クレジットカード払い」に切り替えよう
公共料金の支払いは口座振替やコンビニ支払いにしているという方も多いですが、ポイント還元を考えると「クレジットカード払い」が最もお得な支払い方法です。
そのほかにも、クレジットカードにまとめることで支払い忘れを防いだり、自分自身の信用情報を蓄積できたりするなど、様々なメリットが得られます。
支払いに使うクレジットカードには選ぶためのいくつかの基準がありますが、それを満たしているカードであれば積極的に支払いを切り替えることがおすすめです。
記事の内容を参考にして、ぜひ損のないようにクレジットカード払いを最大限活用してくださいね。
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