三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の借り換え・一本化のメリットやデメリット
「現在利用中のカードローンの金利が高くて返済に困っている」
「複数のカードローンでキャッシングしているが、毎月の返済負担が大きくて苦労している」
という方の中には、メガバンクの三菱UFJ銀行が提供するカードローンへ「借金の借り換えや複数カードローンの一本化」をしたいと考えている方もいるでしょう。
本記事では、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」を詳しく解説しながら、バンクイックでの借り換えや一本化のメリット・デメリット、などについて分かりやすく解説していきます。
この記事で分かること
三菱UFJ銀行「バンクイック」は借り換えや一本化にも使える
三菱UFJ銀行では借り換えや借金一本化専用のローンは用意されていませんが、通常のカードローンである「バンクイック」を、他社カードローンからの「借り換えローン」、複数のカードローンからの「一本化ローン」として利用できる可能性があります。
借り換え・一本化に使える「バンクイック」のスペック
借り換えや一本化に使える可能性がある三菱UFJ銀行「バンクイック」の商品スペックについて、確認しておきましょう。
限度額 | 800万円まで |
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金利 | 1.4%〜14.6% |
資金使途 | さまざまな用途に使える(事業性資金を除く)。 |
申し込み対象者 | 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人で、保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられる方。 原則安定した収入がある方。 ※外国人の方は永住許可を受けている方が対象。 |
返済期日 | 毎月指定日、または、35日ごと |
担保や保証人 | 不要 |
総量規制 | 対象外(法律上は対象外だが、三菱UFJ銀行側で貸付金の自主規制あり) |
三菱UFJ銀行のカードローンであるバンクイックは、限度額800万円、金利1.4%〜14.6%で、カードローンとしては優秀なスペックであると言えるでしょう。
また、バンクイックの資金使途(=借りたお金の使い道)は、事業性資金以外であれば「何に使ってもOK」なので、借り換えや一本化ローンとしての利用も期待できます。
三菱UFJ銀行の「バンクイック」を借り換え・一本化に利用する時のメリット
三菱UFJ銀行カードローンの「バンクイック」を借り換えローンや一本化ローンに利用する時のメリットとなるポイントを以下にまとめてみました。
・現在利用しているカードローンよりも金利を下げられる可能性大
・バンクイックへの一本化ローンにより毎月の返済負担を減らせる
・毎月の返済期日を自分で指定できる
現在利用しているカードローンよりも金利を下げられる可能性大
カードローン「バンクイック」の金利は1.4%〜14.6%となっていて、消費者金融カードローンの上限金利17.8%〜18.0%と比較すると、3.2%以上も金利の差があります。
このため、金利18.0%で消費者金融カードローンからキャッシングしているという方は、三菱UFJ銀行のバンクイックへ借り換えすることで、金利を大幅に下げられる可能性があります。
バンクイックは限度額と比例して金利が下がる
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の金利の特徴として、利用限度額に比例して金利が下がります。
利用限度額 | 適用される実質年利率 |
---|---|
~100万円 | 年13.6%~14.6% |
110万円~200万円 | 年10.6%~13.6% |
210万円~300万円 | 年7.6%~10.6% |
310万円~400万円 | 年6.1%~7.6% |
410万円~500万円 | 年4.6%~6.1% |
510万円~600万円 | 年4.1%~4.6% |
610万円~700万円 | 年3.6%~4.1% |
710万円~800万円 | 年1.4%~3.6% |
出典:バンクイック公式サイト
上の表の通り、借入金額100万円ごとにはなりますが、高額な限度額になるほど金利が下がっていくため、他社カードローンでの大きな借金をバンクイックへ借り換えする方は、金利を圧縮できるでしょう。
バンクイックへの一本化ローンにより毎月の返済負担を減らせる
また、バンクイックでの毎月の最小の返済負担額は、借入残高により以下の表のようになっています。
借入残高 | 最小返済額 |
---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超~20万円以下 | 4,000円 |
20万円超~30万円以下 | 6,000円 |
30万円超~40万円以下 | 8,000円 |
40万円超~50万円以下 | 10,000円 |
50万円超 | 借入残高が10万円増すごとに2,000円が追加 |
出典:バンクイック公式サイト
現在複数のカードローンを利用しているという方は、毎月複数回の返済があり、毎月高額なお金を返済している方も多いと思います。
しかし、複数のカードローンからの借金を三菱UFJ銀行のバンクイックへ一本化すれば、バンクイックへ毎月1回のみの返済でOKとなるため、毎月の返済負担を圧縮できます。
さらに、バンクイックのみへの返済となることで返済に関する支出額を把握しやすくなり、借金完済までの計画も立てやすくなるでしょう。
毎月の返済期日を自分で指定できる
バンクイックへの返済期日には2種類あります。
バンクイックへの返済期日
・毎月指定日返済
・35日ごとの返済
毎月指定日返済
バンクイックでは、ご自身で返済期日を指定できます。
給料日直後を返済期日として指定したり、家賃の引き落とし直後を返済期日としたり、ご自身の好きな返済日を指定できるため、できるだけお金に余裕がある日にちを「返済期日」として指定しましょう。
なお、返済期日を指定していない場合は、自動的に「月末」に指定される点に注意してください。
35日ごとの返済
また、バンクイックでは35日ごとの「返済期日」の設定も可能です。「35日ごとの返済」は、直近の返済から35日目が返済期日となります。
このため、「少しでも返済回数を減らしたい(※)」という方は、35日ごとの返済期日を利用するのもオススメです。
※返済タイミングにもよりますが、35日ごとの返済を選べば、年間最小10回だけの返済で済ませられる可能性があります。
三菱UFJ銀行「バンクイック」を借り換えや一本化に利用するときにはデメリットもある?
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」を借り換えや一本化として利用する時のメリットを紹介してきましたが、デメリットと言えるポイントもあります。
・バンクイックの借り換え・一本化ローンの審査は難しい傾向あり
・貸付金の自主規制により総量規制を超える金額を借りられない
バンクイックの借り換え・一本化ローンの審査は難しい傾向あり
基本的に借り換えや一本化ローンは、「返済に困っている方が利用する」ローンです。このため、バンクイックへの借り換え・一本化を検討している方の中には、「高額な借入がある」または、「多くのカードローン会社からの借金がある」という方も多いのではないでしょうか。
4〜5社以上の借入がある方はバンクイックの審査に通らない
現在4社〜5社のカードローンを利用しているという方は、借入件数の多さから「借入・返済の計画性がない方」というマイナス評価を受けてしまうため、バンクイックのカードローン審査に落とされる可能性が非常に高いでしょう。
また、他社カードローンで高額な借金があるという方も「一時的に、今回のバンクイックと他社カードローンを含めてさらに高額な借入」となるため、年収などの返済能力に関する審査基準が厳しくなると考えられます。
事前に三菱UFJ銀行へ借り換え相談を
少しでも審査難易度を緩やかなものとするために、事前に三菱UFJ銀行の窓口へ「バンクイックを借り換えローンとして利用したい」と相談しておきましょう。
審査難易度が緩やかになるとは言い切れませんが、「具体的な利用目的」、「返済までの計画」などを相談しておくことで、バンクイックの審査が有利になる可能性もあるでしょう。
貸付金の自主規制により総量規制を超える金額を借りられない
三菱UFJ銀行のバンクイックは、銀行カードローンのため法律上は「総量規制の対象外」となっています。しかし、バンクイックでは貸付金を自主規制している傾向があり、申込者の年収3分の1以下の貸付しかしてくれない場合がほとんどです。
バンクイックでの貸付額の自主規制の影響から、一時的であっても「年収3分の1」を超える金額を融資してくれる可能性は低いです。このため、すでに年収3分の1に近いお金を借りている方は、そもそもバンクイックへの借り換え・一本化ローンは難しいでしょう。
口コミなどを参考にすると、バンクイックを借り換えとして利用したかったけれど、審査に通過したら「希望する限度額が足りず、借り換えローンとして利用できなかった」というケースもあるようです。
三菱UFJ銀行「バンクイック」への借り換えや一本化に向いているのはどんな人?
さいごに、三菱UFJ銀行カードローン・バンクイックは、どんな方が「借り換えや一本化ローン」として有利に利用できるのかを解説します。
カードローンの金利を下げたい方はバンクイックへの借り換えがオススメ!
借り換え金額が少額という方で、金利を少しでも下げたい方は、バンクイックのカードローンへの借り換えがオススメです。
本記事ですでに解説したように、バンクイックの上限金利は14.6%なので、消費者金融カードローンの金利18.0%から借り換えれば、利息をグッと圧縮できるでしょう。
また、バンクイックは、メガバンクの三菱UFJ銀行が提供しているカードローンなので、「銀行からお金を借りる」という大きな安心感も得られるでしょう。
総量規制を超える金額の借り換えや一本化をしたい方は他社借り換えローンも検討
ただし、三菱UFJ銀行が貸付額を自主規制しているため、バンクイックで総量規制(年収の3分の1)を超える借入は難しいと考えられます。
借り換え時に総量規制を超えるなら「アコムの借り換え専用ローン」がオススメ
このため、借り換え時に総量規制の金額を超える場合は、消費者金融アコムが提供している「借り換え専用ローン」への申し込みがオススメです。
アコムの借り換え専用ローンは、消費者金融のローン商品となりますが利用者に一方的に有利となる貸付として「総量規制の例外(=対象外)」となるため、総量規制を超える金額の借り換えローンが期待できます。
限度額 | 1万円~300万円 |
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金利 | 7.7%~18.0% |
資金使途 | 貸金業者債務の借換え |
必要書類 | 運転免許証(交付を受けていない方は個人番号カードや健康保険証等) |
総量規制を超える限度額の借り換えや一本化ローンを希望している方は、三菱UFJ銀行のバンクイックではなく、「アコムの借り換え専用ローン」などの総量規制が適用されないローンへの申し込みを検討してください。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は少額の借り換えにオススメ!
本記事では、「バンクイックでの借り換えや一本化のメリット・デメリット」、「どんな方がバンクイックの借り換えに向いているのか」などについて詳しく解説を進めてきました。
他社借入の状況によりバンクイックより使いやすい借り換え専用ローンもある
- バンクイックは(通常の)三菱UFJ銀行カードローンだが「借り換えや一本化」として利用できる
- バンクイックは消費者金融よりも3.2〜3.4%以上も低金利!
- 100万円超の高額な借り換えとなれば、さらに金利を抑えられる可能性アリ!
- バンクイックへの返済は最小2,000円〜でOK!
- バンクイックへの返済は「指定日」または「35日ごと」から選べる
- バンクイックを借り換えや一本化に利用するときには「審査」が難しくなる傾向あり
- 4〜5社以上の他社借入がある方はバンクイックの審査に通過できない
- バンクイックでは総量規制(年収3分の1)を超える金額を借り換えできない可能性が高い
- 少額の借金を借り換えたい方にはバンクイックがオススメ
- 総量規制超の借り換えなら「アコムの借り換え専用ローン」などへの申し込みを検討
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、他社からの借金の借り換えや、複数カードローンからの借金の一本化として利用できます。 また、バンクイックの上限金利は14.6%となっているため、消費者金融カードローンの上限金利17.8%〜18.0%よりも金利を抑えてお得なキャッシング可能です。
バンクイックは毎月2,000円からの返済でOKなので、現在返済負担が大きいという方は、バンクイックへ借り換え・一本化することで、毎月の返済金額を抑えられるという大きなメリットもあります。
ただし、バンクイックは銀行カードローンなので「法律上」は総量規制の対象外ですが、貸付額の自主規制により限度額の上限は申込者の年収3分の1程度となっています。このため、バンクイックでは高額な借金の借り換えを期待できない点に注意してください。
他社借り入れ金額が大きいという方は、本記事で解説した「アコムの借り換え専用ローン」などへの申し込みも検討してみましょう。