県民共済でお金を借りられる?契約者貸付の方法やデメリットを解説
県民共済に加入している方の中には、
「非営利団体が運営する県民共済で、低金利でお金を借りられるサービスはある?」
「県民共済は契約者貸付によってお金を借りられる?」
など、県民共済からの借入を検討している方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、
「県民共済にはローンなどの融資のサービスがあるのか」
「県民共済加入者は契約者貸付を利用できるのか」
「生命保険加入者が利用できる契約者貸付のメリット・デメリット」
「できるだけ低金利でお金を借りる方法」
などについて、詳しく解説を進めていきます。
この記事で分かること
県民共済でお金を借りられる?
結論から言うと県民共済には無担保のカードローンやフリーローン、不動産ローンなどの有担保ローン等の「融資商品」はありません。
県民共済は非営利団体である「全国生活協同組合連合会」が提供している保険で、日本国民のおよそ6人に1人が県民共済に加入しているため県民共済でお金を借りたいという方は多いはずです。
しかし、残念ながら県民共済には融資サービスはないので、お金を借りたい方はカードローンや消費者金融などを利用する必要があります。
「契約者貸付」サービスもない
県民共済には、生命保険の「契約者貸付」のサービスはありません。このため、県民共済加入者であっても契約者貸付による借入はできない点に注意してください。
次の項目では、民間の生命保険加入者が利用できる可能性のある「契約者貸付」について、詳しく解説します。
県民共済以外の生命保険には契約者貸付がある場合も
生命保険の中でも解約時に払戻金がある「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」がある保険サービスでは、解約返戻金の7割〜9割ほどのお金を借りられる「契約者貸付」を利用できる可能性があります。
生命保険において、保険契約の解約、失効、解除などの場合に契約者に還付される金額。解約返戻金は、保険の種類、加入年齢、加入後の経過年数などによって異なるが、加入後の経過年数が短いと、通常、払込み保険料より少ない。出典:解約返戻金|コトバンク
契約者貸付とは解約返戻金を前借りするようなサービス
この契約者貸付とは「生命保険の解約返戻金のお金を前借りする」というような性質の貸付制度のことです。
解約返戻金が設定されている多くの生命保険では、契約者貸付のサービスが提供されています。このため、ご自身が加入している生命保険に「解約返戻金」がある方は、契約者貸付を利用できるかどうか加入先の保険会社に確認してみましょう。
生命保険の契約者貸付を利用するメリット
- 審査なしでお金を借りられる
- カードローンなどに比べて低金利
- 保険の保証を継続しながら借入できる
- 返済タイミングを自分で決められる
- 契約者貸付の利用履歴は信用情報に残らない
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
審査なしでお金を借りられる
生命保険の契約者貸付は、「解約返戻金」の一部(7割〜9割)を借入できる制度です。
支払い済み保険料の返戻金の前借りのような制度のため、契約者貸付利用時の審査は不要で、「本人確認」さえ問題なければ、そのままお金を借りられる場合がほとんどです。
カードローンなどに比べて低金利
また、生命保険の契約者貸付はカードローンなどに比べて非常に低金利に設定されています。
消費者金融カードローンであれば、上限金利17.8%〜18.0%ほどですが、契約者貸付では(保険会社などにより異なりますが)金利2.0%〜8.0%ほどで、非常に低金利でお金を借りられます。
保険の保証を継続しながら借入できる
生命保険の契約者貸付は「返済」を条件に借入するため、保険の保証を継続しながらお金を借りられるというメリットがあります。
返済タイミングを自分で決められる
また、生命保険の契約者貸付には、返済日が決められていません。
契約者貸付の限度額以内の借入であれば、好きなタイミングで返済できるため、ボーナスなどでまとまったお金が入ってきた時に、借入を一括返済することも可能です。
契約者貸付の利用履歴は信用情報に残らない
生命保険の契約者貸付は、ローンなどの融資商品とは性質が異なるため、「信用情報」に利用履歴が残されません。
契約者貸付を何度利用しても「信用情報」に影響がないのは、契約者貸付のメリットと言えるポイントでしょう。
生命保険の契約者貸付を利用するデメリット
続いて、契約者貸付のデメリットとなるポイントについて解説していきます。
- 契約者貸付は複利で返済総額が大きくなりやすい
- 元金と利息が解約返戻金を超えると保険が解約される
- 保険金や生存給付金の支給は返済に充てられる
契約者貸付は複利で返済総額が大きくなりやすい
生命保険の契約者貸付は、金利が低いことがメリットと言えるポイントでしたが、「複利」となる点に注意してください。
例えば100万円を金利5%で借りた場合、(一度も返済しなければ)1年後には返済額は105万円になります。さらに1年経過すると、元利金(元金と利息)の105万円に対して利息がかかっていく(=複利)ため、返済額は110万2,500円になります。
生命保険の契約者貸付での借入が長期化してしまうと、複利により返済総額が大きく膨らむ恐れがある点に気をつけておきましょう。
元金と利息が解約返戻金を超えると保険契約が失効する
契約者貸付は返済期日が決められていないサービスがほとんどです。
しかし、元金と利息である「元利金」が解約返戻金を超えた場合、生命保険会社から通知のあった金額を指定された期日までに支払わなければ、保険契約が失効してしまうので注意してください。
保険金や生存給付金の支給から返済に充てられる
また、契約者貸付の利用中に「病気をしてしまって保険金の給付を受ける」、「生存給付金(祝い金)を受ける」場合、給付金から借入の返済に充てられてしまう点にも注意しておきましょう。
契約者貸付で借入したままの状態では、万が一の病気や怪我の時に、想定していた金額の給付を受けられなくなるため、契約者貸付を利用した場合は速やかに完済するように心がけてください。
低金利で借入するなら県民共済よりも公的融資かカードローンが最適
県民共済や契約者貸付による借入を探していた方の中には、「できるだけ低金利の借入を探している」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの項目では、生命保険の契約者貸付を利用できなかった方へ向けて、低金利でお金を借りる方法を紹介していきます。
- 生活費に困っているなら生活福祉資金貸付制度を利用する
- 一時的な借入なら消費者金融カードローンも有利に使える!
生活費に困っているなら生活福祉資金貸付制度を利用する
生活費に困っている…という方は、公的融資である「社会福祉資金貸付制度」の利用がオススメです。
社会福祉資金貸付制度には多くの種類があるのですが、生活費に困っている方が利用しやすい貸付についてまとめてみました。
社会福祉資金貸付制度の種類 | 内容や利用目的 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|---|
生活支援費 | 生活再建までの間に必要な生活費用 | (二人以上)月20万円以内 (単身) 月15万円以内 | 連帯保証人あり無利子 連帯保証人なし年1.5% |
一時生活再建費 | 生活を再建するために一時的に必要かつ日常生活費で賄うことが困難である費用 | 60万円以内 | |
福祉費 | 生業を営むために必要な経費 | 580万円以内 | |
緊急小口資金 | 緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に貸し付ける少額の費用 | 10万円以内 | 無利子 |
生活費や生業を営むための費用が必要な場合は、上のいずれかの社会福祉資金貸付制度の利用を検討してみましょう。
ただし、緊急小口資金以外は、申し込み〜融資まで1ヶ月以上かかる場合が多い点に注意してください。
一時的な借入なら消費者金融カードローンも有利に使える!
また、一時的な借入であれば、消費者金融が提供しているカードローンの利用も有利に利用できます。
消費者金融カードローンを利用したことがないという方は「金利が高いのでは…?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、ほとんどの消費者金融では「30日間無利息」のサービスを提供しているので、利用次第では生命保険の契約者貸付や公的融資よりもお得にお金を借りられる場合があるのです。
はじめてカードローンを利用するなら「アコム」がオススメ
はじめてカードローンを利用する方であれば、消費者金融で最大手の「アコム」のカードローンがオススメです。アコムの契約件数は、およそ156万件(2019年6月末時点)となっていることから、非常に多くの方がアコムを利用していることが分かるでしょう。
アコムの30日間無利息でお得にキャッシング
もちろんアコムのカードローンには、はじめて契約する方に対して「30日間の無利息期間」のサービスがあります。また、融資までのスピードが早く、最短即日融資できるのも特徴です。
アコム
審査時間 | 最短20分 | 融資時間 | 最短20分 |
---|---|---|---|
利用限度額 | 最大800万円 | 実質年率 | 3.0%~18.0% |
アコムのカードローンは最短で即日融資可能! はじめてアコムを使う方は30日間無利息なので、お得にお金を借りられます。
県民共済でお金を借りる方法まとめ
本記事では、「県民共済にはローンなどの融資のサービスがあるのか」、「県民共済加入者は契約者貸付を利用できるのか」、「生命保険加入者が利用できる契約者貸付のメリット・デメリット」、「できるだけ低金利でお金を借りる方法」などについて、詳しく解説を進めてきました。
安い保険料が人気の県民共済ですが、カードローンやフリーローン、住宅ローンなどの融資サービスの提供はありません。
また、生命保険の契約者貸付などの制度もなく、県民共済からは直接お金を借りられないので注意してください。
一時的にお金を借りたいという方は、消費者金融カードローンの「30日間の無利息期間」などもうまく活用し、できるだけお得に借入できるようにしてみましょう。