親からお金を借りる・援助してもらう時のマナー
お金が無くて困っている方の中には、親からお金を借りる、または親から資金を援助してもらうことを検討している方もいるでしょう。
ただし、いくら親子でも、お金の貸し借りでトラブルが起これば、親子関係が悪化してしまうケースもあるでしょう。
そこで本記事では、お金の貸し借りによるトラブルを未然に防ぐために、「親からお金を借りる時、援助してもらう時のマナー」を中心に、「親からの借入や援助の2つのケース」、「親に借金を断られた時にお金を借りる方法」、「親から借入できなくても利用してはいけない金融業者」などについて、詳しく解説を進めていきます。
この記事で分かること
親からの援助・お金を借りる〜目的や金額感が異なる2つの種類
まず、「親からお金を借りたい・援助してもらいたい」という方は、以下の2つのケースのいずれかが当てはまるのではないでしょうか。
- マイホーム・車など高額なモノを買う購入費を援助してもらう
- 金欠のため日常的な生活費を借りる・援助してもらう
それぞれのケースについて解説します。
マイホーム・車など高額なモノを買う購入費を援助してもらう
親からの借入や援助を考えている方の中には、マイホームや車などの購入資金、結婚資金などの費用など、親から高額な資金の融資を考えている方もいるでしょう。
親からの援助は贈与税がかかる点に気をつける
ただし、親から高額な援助を受ける場合は、贈与税がかかる可能性がある点に気をつけておきましょう。
年間で110万円までの援助であれば、「暦年課税」として非課税となるため、110万円までの援助で収まるケースであれば、税金は発生しません。(※贈与税の申告も不要)
親から高額なお金を借りる時に税金はかかる?
なお、110万円以上を親から借りる場合、贈与ではないため法律上「贈与税」はかかりませんが、口約束だけでの貸し借りの場合、銀行口座への振り込み履歴などから、税務署から「贈与」だと判断されてしまうケースもあります。
親から110万円を超える借入をする場合は、貸主(親)と借主(子)の住所と氏名、押印、借入金額や返済期日、利息など、借入に関する内容を記載した「契約書」を作っておき、税務署から問い合わせがあった時には、いつでも税務署へ提出できる状態にしておきましょう。
住宅購入時には最大3,000万円まで非課税
また、親から援助してもらったお金を住宅の購入、新築、増築などに利用する場合は、「住宅取得等資金贈与の非課税」として、最大3,000万円(※)までが非課税となります。
※消費税率8%時は最大1,200万円までが非課税対象でしたが、消費税10%時から最大3,000万円へと非課税対象枠が増枠されました。
親からの借入は住宅ローンを利用するよりもお得
親からお金を借りる時は「無利息」となる場合が多いため、親の資産が潤沢にあるという方であれば、住宅ローンを利用するよりも「親から借入する」ほうが、お得な借入が可能でしょう。
金欠のため日常的な生活費を借りる・援助してもらう
また、高額なお金ではなく、金欠により生活資金が足りなくなり、一時的な資金を親から借りたい・援助してもらいたい…という方もいるでしょう。
生活費のお金は贈与税が発生しない
国税庁のホームページには、生活費、教育費のお金は、贈与税がかからないとの記載があり、生活費の借入や援助には税金は不要です。
夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産で、通常必要と認められるもの出典:国税庁公式ホームページ
ただし、「110万円を超える高額なお金」の援助で、「必要最低限の生活費や教育費として認められない」場合は、贈与税が発生するケースもあるので注意しておきましょう。
親からお金を借りる・援助してもらう時の注意点
続いて、親からお金を借りる時のマナー、援助してもらう時のマナーについて、それぞれ紹介します。
- 親からお金を借りる時に気をつけたいマナー
- 親から資金援助を受ける時のマナー
親からお金を借りる時に気をつけたいマナー
- 借りたお金を何のために使うのかを伝える
- 親に嘘はつかない
- 返済期間をしっかりと決めておく
借りたお金を何のために使うのかを伝える
親からの借入を希望する時には、「◯◯円借して欲しい」とだけ伝えるのではなく、「借りたい理由」をキチンと伝えるようにしてください。
どのような理由でお金を借りたいのかを親に理解してもらえれば、融資をしてくれるでしょう。
親に嘘はつかない
また、親に嘘をついて借金をするのは絶対にやめておきましょう。
嘘の理由でお金を借りた後に嘘がバレてしまうと、嘘の内容や程度により、親に怒られるだけではなく、勘当されてしまうなケースもあるでしょう。
親に嘘をついてお金を借りると、家族間で大きなトラブルになってしまう恐れがあるため、絶対に嘘をつかないようにしてください。
返済期間をしっかりと決めておく
親からお金を借りる時には、返済期間や毎月の返済日など、「返済に関する約束」をしておきましょう。
先ほども解説したように、書面で契約書を作成しておき、書面通り親に返済していくことで、お金のトラブルを未然に防げるでしょう。
親から資金援助を受ける時のマナー
また、親から借入ではなく、「援助」を求める場合について解説します。
- 何に使うお金なのかをしっかり説明する
- 親から援助を受ける時に嘘をつかない
親から資金援助を受ける場合も、借入をする時と同じように「何のために資金援助が必要なのか」をしっかりと説明し、「親に絶対に嘘はつかない」ようにしましょう。
親に借金を断られた時にお金を借りる方法
万が一、親から借金を断られた場合は、どうすれば良いのでしょうか。
住宅ローンやマイカーローンを利用する
親からの借入や資金援助で住宅や車の購入を検討していた方で、借金や資金援助を断られた方は、「住宅ローン」や「マイカーローン」の利用を検討してください。
住宅ローンであれば銀行や固定金利、変動金利などの違いにより金利0.6%〜3.0%ほど、マイカーローンの場合は利用する金融業者により金利2.0%〜6.0%ほどが多いでしょう。
少しだけお金を借りたい方はカードローンも検討
また、高額な借入ではなく、一時的な生活費などの少額融資の場合であれば、銀行や消費者金融が提供しているカードローンの利用も検討してみましょう。
銀行カードローンは消費者金融より低金利
銀行カードローンは即日融資ができませんが、消費者金融カードローンよりも低金利な傾向があります。
一時的なお金を借りたいという方は、少しでも返済総額を抑えてお得なキャッシングができるように、銀行カードローンへの申し込みを検討してみましょう。
なお、銀行カードローンで最も低金利のカードローンは、下の「住信SBIネット銀行」が提供しているカードローンです。
住信SBIネット銀行MRカードローン
審査時間 | 最短即日審査 | 融資時間 | 最短即日融資 |
---|---|---|---|
利用限度額 | 1,200万円 | 実質年率 | 0.99%~14.79% |
住信SBIネット銀行カードローンは銀行カードローンの中でも特に「低金利」でオススメ! 初めての方も銀行ならではの安心感があります。
親から援助してもらえなくても「闇金」の利用だけは絶対NG
また、親から援助してもらえなくて困っている場合でも、金融庁に登録のない「違法金融業者(=闇金)」だけは絶対に利用してはいけません。
闇金は甘すぎるサービスが特徴
この違法金融業者である闇金(やみきん)は、「審査なしで融資OK!」、「ブラックでも借入できる」などの甘すぎるサービスを提供しているのが特徴です。
また、インターネット上には「ソフト闇金」という名称の業者が多く存在していますが、これらも「闇金」と同じく違法業者なので、問い合わせなどは絶対にやめておきましょう。
闇金を利用すると必ず大きなトラブルに巻き込まれる
闇金を一度利用してしまうと、違法で高額な利息を請求されたり、脅迫的な取り立てが行われたりして、大きなトラブルに発展してしまう可能性が高いので、闇金の利用は避けるようにしてください。
闇金の見分け方
金融庁の公式サイトには、誰でも無料で利用できる「登録貸金業者情報検索サービス」という、貸金業者の登録があるかどうかを調べられるサービスがあります。
闇金業者は金融庁への届け出、登録がないため、金融庁のサイトで確認できない金融業者は「闇金」だと判断し、絶対に利用しないようにしてください。
親からお金を借りる・援助してもらう時は最低限のマナーも大切に
本記事では、「親からお金を借りる時、援助してもらう時のマナー」を中心に、「親からの借入の2つのケース」、「親に借金を断られた時にお金を借りる方法」、「親から借入できなくても利用してはいけない金融業者」などについて、詳しく解説を進めてきました。
親からお金を借りられない場合はカードローンなども利用する
- 親からの援助やお金を借りる時にはマイホーム購入費などの高額となるケースか、少額の生活資金となるケースが多い
- 親から高額な援助をしてもらう時には贈与税がかかる場合があるので注意
- 年間で110万円までであれば「暦年課税」として贈与税は不要
- 親から高額なお金を借り入れする場合は「贈与」と判断されてしまうケースもある
- 親からの借入であることを証明するためには親子間で貸し借りの「契約書」を作成しておく
- 住宅購入の費用なら最大3,000万円まで非課税となる
- 親からの借入なら住宅ローンよりもお得な借入が可能
- 生活費や教育費の援助は「贈与税」の対象外
- 親からお金を借りる時には「借りたお金を何に使うのか」をしっかり説明する
- 親に嘘をついてお金を借りない
- 親に借りたお金の返済期間を決めておく
- 親にお金を借りる時でも最低限のマナーを守る
- 親に借金を断られた場合は住宅ローンやマイカーローンを利用する
- 少しだけのお金を借りたい場合はカードローンも検討する
- 銀行カードローンなら金利を抑えてキャッシングが可能
親からお金を借りたい、援助を受けたいと考える方は、住宅購入時や自家用車購入時などの「高額なお金」となるケースか、金欠により生活費などの「少額のお金」になるケースがほとんどでしょう。
また、親から数百万円単位の高額なお金を援助してもらう場合には、「贈与税」がかかってしまう可能性がある点に注意しておきましょう。なお、年間で110万円以内であれば「暦年課税」として、贈与税の対象外となり未申告でOKなため、少額の援助の場合は税金に関して注意する必要はありません。
親からお金を借りる・援助してもらう時は絶対に嘘はつかない
また、いくら親子間でのお金の貸し借りであっても、お金の問題が大きなトラブルへと発展してしまう恐れがあります。
このため、親子間であってもお金のトラブルを未然に防ぐために、借りたお金の使いみちを知らせる、嘘はつかない、返済期限を約束する等の最低限のマナーは守るようにしてください。
なお、親に借金を断られてしまった場合は、カードローンなどの利用も検討してみましょう。銀行カードローンであれば、消費者金融カードローンよりも低金利なので、返済総額を抑えながら便利にお金を借りられるでしょう。