転職直後にカードローンでお金を借りる場合の3つのポイント
最近転職した方や、これから転職を検討している方の中で、生活費等に困っている方は、「転職直後に銀行や消費者金融カードローンでお金を借りられるのかどうか」が気になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、「転職直後はカードローン審査が不利になるのか」、「転職直後にカードローン審査を受ける時に注意しておきたいポイント」、「転職前にカードローンへ申し込むべき理由」、「転職に関するカードローンのよくある質問」などについて、詳しく解説を進めていきます。
これから転職するという方や転職直後の方は、ぜひ本記事を参考にしながらカードローンの審査通過を目指してください。
この記事で分かること
転職直後はカードローンの審査が不利になりやすい
転職は、カードローン審査にどのような影響があるのでしょうか。カードローンへの申し込み時に審査される項目を解説しながら、「転職がカードローン審査に与える影響」について確認していきます。
転職後のカードローン審査でチェックされるポイント
転職後のカードローン審査では、年収や雇用形態、勤務先、勤続年数など、収入(返済能力)に関する審査が行われています。
それぞれの審査対象となる項目について詳しく見てみましょう。
年収
年収は、申込者の返済能力を測る大きな目安です。年収が高い方ほど「返済能力が高い」と見なされるため、カードローン審査が有利になります。
転職直後に年収が大幅にアップしたというような場合は、カードローン審査が有利になる傾向がありますが、転職によって「年収が下がった」という場合はカードローン審査が不利になります。
利用先の金融機関により異なりますが、口コミなどを参考にすると、銀行カードローンであれば年収200万円、消費者金融カードローンであれば年収150万円が審査通過のボーダーラインであると言えます。
雇用形態
雇用形態もカードローン審査でチェックされる項目で、
正社員 > 契約社員 > 派遣社員やアルバイト、パート
の順で審査が有利です。「アルバイトから正社員になった」というような方は、審査が有利になり、「正社員から契約社員になった」というような方は、審査がやや不利になるでしょう。
勤務先
また、申込者が勤務している先が大企業や公務員など、「安定している勤務先」ほど、カードローン審査が有利になります。
「中小企業から大手企業へ転職した」というような方は、返済能力に関するステータスを高く評価してもらえるため、カードローン審査に通過させやすくなります。
勤続年数
カードローン審査では「勤続年数」も審査対象になり、勤続年数が長い方ほどカードローン審査が有利になります。これは、統計的に勤続年数が長い人ほど退職する可能性が低く(=返済能力が高い)、勤続年数が短い人ほど退職する可能性が高い(=返済能力が低い)傾向があるためです。
なお、カードローンの審査通過に必要な勤続年数は、一般的に「3ヶ月〜6ヶ月以上」と言われています。「転職直後」は勤続年数が短いため、カードローンの審査が不利になりやすい(もしくは審査に落ちる)ので注意しておきましょう。
転職直後でもカードローン審査が有利になる可能性があるケース
なお、転職直後でも、勤続年数の短さをカバーできるほどのステータスがあれば、カードローン審査が有利になる場合があります。
倒産の可能性が低い企業や公務員へ転職するとカードローン審査が有利に
カードローンの審査で重視されるのは、「申込者の返済能力」です。
カードローン会社は貸したお金を完済してもらえると利息分の利益を上げられるため、貸し倒れの心配がない返済能力の高い人へ貸付したいと考えています。
倒産の可能性が低い大企業、公務員などへ転職すれば、カードローン会社から「高い返済能力がある人」として判断してもらえるため、転職直後でもカードローン審査が有利になる可能性があります。
転職直後のカードローン審査で注意すべきポイント
以前の勤め先よりも大きな企業へ転職できた、年収が大幅にアップした等、ご自身の返済能力に関するステータスが上がっても、以下のポイントを抑えておかなければ、カードローンの審査通過は難しいでしょう。
- 「信用情報」に傷をつけないように注意しておく
- 希望借入額はできるだけ少額にする
- 転職後3ヶ月以上経過してからカードローンへ申し込む
「信用情報」に傷をつけないように注意しておく
カードローン審査では、JICC、CIC、全国銀行協会などの信用情報機関が保管している「信用情報」も審査対象となります。信用情報とは、クレジットカードやカードローンなどの金融サービスの利用履歴のことです。
クレジットカードやカードローンを利用中に滞納などをしてしまった場合、信用情報に「滞納」の履歴が残されてしまいます。信用情報の滞納履歴は、カードローン審査が不利になるため、現在クレジットカードやカードローン利用中の方は、返済に遅れないように十分に注意してください。
61日以上滞納すると信用情報がブラックになる
また、61日以上滞納してしまうと、信用情報がブラック(=金融事故履歴、異動情報)となり、ブラック履歴が消える5年間はカードローンの審査に通過できなくなります。
希望借入額はできるだけ少額にする
中小企業→大企業への転職に成功したとしても、転職直後は勤続年数が短いためカードローンの審査が不利になりやすい傾向があります。
カードローンは高額な借入限度額ほど審査難易度が高まる傾向があるため、転職直後にカードローンの審査通過を目指す方は、できるだけ少額の限度額(10万円〜30万円ほど)を希望するようにしてください。
消費者金融カードローンは必ず年収3分の1以内の限度額を希望する
なお、消費者金融カードローンには、貸金業法の「利用者は年収3分の1以内のお金までしか借入できない」という総量規制の法律が適用されます。
このため、消費者金融カードローンへ申し込む時には、必ず年収の3分の1以内の希望限度額に抑えなければならない点にも注意しておきましょう。
転職後3ヶ月以上経過してからカードローンへ申し込む
申し込み先のカードローン会社にもよりますが、転職直後で勤続年数が短すぎる場合は「安定収入」を認めてもらえず、カードローン審査に落とされる可能性もあります。
転職後にカードローン審査に通過させるためには、少なくとも3ヶ月以上の勤続年数を積み上げておくことをオススメします。
転職前にカードローンへ申し込むのもオススメ
なお、これから転職を控えている方でカードローンの利用を検討している方は、転職前にカードローンへ申し込むことも検討してみましょう。
転職後に給与がアップするという場合でも、転職前にカードローンへ申し込む方が審査通過の可能性を高められるためです。
カードローン会社は年収よりも勤続年数を重視する傾向がある
金融業者により異なりますが、カードローン審査は年収の高さよりも「勤続年数の長さ」を重視する傾向があります。
例えば、
年収1,000万円(見込み)の方で勤続年数が2週間
年収300万円の方で勤続年数が10年間
という方がいた場合、年収1,000万円の方よりも、勤続年数が長い年収300万円の方のほうが、カードローンの審査通過率が高いと考えられます。
次の仕事が決まっていない方はカードローンへ申し込まない
なお、退職するけれど、次の勤務先が決まっていないという方は、退職前にカードローンへの申し込みはやめておきましょう。
これから収入がなくなる方は、カードローンの借入を返済できずに、自己破産してしまう可能性が非常に高いためです。
※自己破産すると、10年間はカードローン、クレジットカード、スマホ等の分割払い購入を利用できなくなります。
転職に関するカードローンのよくある質問
最後に、転職に関するカードローンのよくある質問について解説します。
- カードローン利用中に転職したけれど、継続利用できる?
- カードローン利用中に転職したらカードローン会社に報告は必要?
- 転職の回数が多いとカードローンの審査に影響はある?
カードローン利用中に転職したけれど、継続利用できる?
カードローン利用中に転職したという方は、そのまま継続してカードローンを利用できるのでしょうか。
カードローン利用中に転職しても継続利用OK
カードローン利用中に転職しても、そのままカードローンを継続して利用できます。カードローンの再審査や解約は(原則)行われないので安心してください。
カードローン利用中に転職したらカードローン会社に報告は必要?
カードローン利用中に転職した場合、カードローン会社へ勤務先変更の届け出は必要なのでしょうか。
転職後は速やかにカードローン会社へ連絡する
カードローン会社へは必ず正しい「勤務先」を伝えておかなくてはなりません。このため、転職後には速やかにカードローン会社へ「勤務先変更の届け出」を行いましょう。
なお、転職後に大幅に年収がダウンする等の場合は、総量規制(=年収の3分の1が借入上限)の適用により、カードローンの利用限度額を下げられる可能性がある点には注意しておきましょう。
転職の回数が多いとカードローンの審査に影響はある?
転職を何度もしているという方は、カードローンの審査に影響はあるのでしょうか。
カードローン審査に転職の回数は影響しない
転職の回数はカードローン審査に影響はありません。ただし、転職後に勤続年数が短い場合はカードローン審査が不利になるため、6ヶ月〜1年以上の勤続年数を積み上げてから、カードローンへ申し込むようにしましょう。
転職後は3〜6ヶ月以上勤務してからカードローンへ申し込む
本記事では、「転職直後はカードローン審査が不利になるのか」、「転職直後にカードローン審査を受ける時に注意しておきたいポイント」、「転職前にカードローンへ申し込むべき理由」、「転職に関するカードローンのよくある質問」などについて、詳しく解説を進めてきました。
転職に成功させてカードローン審査の通過を目指そう
- カードローン審査で重視されるのは年収や雇用形態、勤務先、勤続年数などの返済能力に関する項目
- 銀行カードローンは年収200万円〜、消費者金融カードローンは年収150万円〜が審査通過の目安
- アルバイトやパートよりも正社員のほうがカードローン審査が有利になる
- 中小企業から大企業へ転職した方はカードローン審査が有利になりやすい
- 信用情報に傷がある方は転職してステータスが上がってもカードローン審査に落とされる可能性あり
- 転職前にカードローンへ申し込むのもオススメ
- カードローンは長期の勤続年数があるほうが審査が有利になりやすい
- 退職するだけで次の勤務先が決まっていない方はカードローンへ申し込まない
- カードローン利用中に転職しても継続利用できる
- カードローン利用中に転職すれば速やかに金融業者へ勤務先の変更届けを提出する
- 転職の回数が多くてもカードローン審査に影響なし
カードローンの審査では、年収や雇用形態、勤務先、勤続年数などの返済能力に関する項目が重視されます。このため、転職後に大手企業で働いたり、年収が上がったりすれば、カードローン審査が有利になる傾向があります。
ただし、転職直後は勤続年数が短いため、カードローン会社から「安定収入」を認めてもらえず、カードローン審査が不利になりやすい点に注意しておきましょう。転職後にカードローン審査に通過させるためには少なくとも3〜6ヶ月以上、できれば1年以上の勤続年数を積み上げてからカードローンへ申し込むようにしてください。
転職を控えているけれど、今すぐお金を借りたい…という方は、転職前にカードローン申し込み〜契約を済ませておくのもオススメです。なお、転職後には必ずカードローン会社へ勤務先変更の届け出を忘れないよう、十分に注意しておきましょう。