3社目のカードローン申し込みなど2社以上でお金を借りるコツと注意点
「カードローンでお金を借りているけれど、手持ちのお金に余裕がない…」という方の中には、2社目、3社目のカードローンで借り入れできるのか心配…という方もいるでしょう。
本記事では、2社目、3社目のカードローンの審査通過を目指す方のために、「2社以上、3社目のカードローンで借り入れできるのか」、「2社目、3社目のカードローンの審査難易度」、「2社目や3社目のカードローンでお金を借りる時の注意点」、「2社目以上のカードローン審査に通過できない時の対処法」などについて、詳しく解説していきます。
なおプロミスは「他社ご利用の方でも審査可能ですが、お客様のご状況によってご利用いただけない場合もございます」とのことです。あくまでもケースバイケースです。
この記事で分かること
2社以上、3社目のカードローンで借り入れできる?
すでにカードローンでお金を借りていても、2社以上、3社目のカードローンで借り入れできるのでしょうか。
2社目や3社目のカードローンでも審査に通過できる可能性あり
カードローンの利用は1社だけに限定されません。このため、すでにカードローンを利用している方でも2社以上、3社目のカードローン審査に通過できる可能性があります。
下に、消費者金融や信販会社系の利用履歴を保管している信用情報機関の「JICC」が公開している、「残高がある人の借入件数」について表にまとめました。
借入件数 | 登録人数 | 一人当たりの残高平均 |
---|---|---|
1件 | 718.6万人 | 63.9万円 |
2件 | 240.8万人 | 92.2万円 |
3件 | 88.1万人 | 118.0万円 |
4件 | 27.7万人 | 151.0万円 |
5件以上 | 10.0万人 | 248.9万円 |
全体 | 1,085.1万人 | 78.5万円 |
出典:統計情報 |日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関
上の表は、消費者金融や信販会社系のカードローンを含むローン利用の統計ですが、消費者金融や信販会社のローン利用者全体およそ1,085万人の中のうち、「350万人以上の方が2社以上のローンを利用している」ことが分かります。
同じカードローンと複数契約はできない
このように、2件以上や3件目でも審査に通過すれば、カードローン契約〜借り入れが可能です。
ただし、同じカードローンの商品と複数契約はできないため、2社目、3社目のカードローン利用を希望する方は、利用中のカードローンではなく、他社のカードローン商品へ申し込まなければならない点に注意しておきましょう。
2社以上や3社目のカードローンの方が審査が難しい理由は?
2社以上や3社目のカードローンを利用できる可能性はありますが、カードローンの利用件数が増えるほど、カードローンの審査難易度が高まるので注意してください。
2社以上のカードローンで審査通過の難易度が高まる理由
すでに1社のカードローンを利用している方が、2社目、3社目のカードローンへ申し込んだ時、1社目のカードローンの審査よりも難易度が上がる理由について紹介します。
- 総量規制
- 返済比率
総量規制
2社以上のカードローンを利用する場合は、「総量規制(そうりょうきせい)」の法律に注意が必要です。
総量規制とは、貸金業者の消費者金融(や信販会社)カードローンに適用される法律の一部で、利用者の借り過ぎを防ぐために、「貸金業者は利用者の年収3分の1超のお金を貸してはいけない」と定められています。
また、総量規制の金額は、借入総額が対象です。このため、利用しているカードローン1社から、すでに総量規制の金額に近いお金を借りている方は、2社目、または3社目のカードローン審査に落とされる可能性があるのです。
このように、総量規制の影響により、2社目、3社目のカードローン審査が不利になる可能性がある点には十分に注意しておきましょう。
アコム
審査時間 | 最短20分 | 融資時間 | 最短20分 |
---|---|---|---|
利用限度額 | 最大800万円 | 実質年率 | 3.0%~18.0% |
2社目のカードローンでも、アコムなら借入できる可能性あり!安定収入があり、借入総額が総量規制の範囲内の方であれば、アコムの審査通過〜キャッシングできる見込みがあります。
返済比率
また、2社目、3社目のカードローンの利用により返済比率が上がるという点も、カードローン審査の難易度が高まる理由の一つでしょう。
例えば、年収300万円の方が1社のカードローンを利用し、年間10万円返済している場合、返済比率は3.33%です。2社目のカードローンを利用し、年間20万円の返済になると、返済比率が6.66%に膨れ上がります。
カードローン会社により、返済比率の基準は様々ですが、「返済比率が高まる=返済してもらいにくくなる」と判断されるため、カードローン審査が不利になりやすい傾向があります。
2社目、3社目のカードローンでお金を借りる時の注意点
続いて、2社以上、または、3社目のカードローンでキャッシングする時の注意点について、解説していきます。
2社以上のカードローンでキャッシングする時の注意点
- 信用情報の傷に注意する
- 借りる前には返済計画をしっかりと立てる
- 借りたお金でカードローンへ返済しない
信用情報の傷に注意する
2社以上のカードローンを利用する前には、カードローンやクレジットカードの利用履歴が残される「信用情報」に注意が必要です
2社目以上のカードローン審査は、1社目のカードローン審査よりも審査難易度が高まるため、信用情報に滞納などの傷(履歴)がある場合、審査通過が難しくなるためです。
なお、61日以上または3ヶ月以上滞納している場合、信用情報がブラックとなり、2社目、3社目のカードローン審査に必ず落とされるため、滞納などを起こさないように十分注意しておきましょう。
※信用情報がブラックになると、信用情報の履歴が消える5年間はカードローンやクレジットカードの審査に通過できなくなります。
借りる前には返済計画をしっかりと立てる
2社以上のカードローンを利用すると、毎月複数のカードローンへ返済しなければならず、返済管理が煩雑になりやすいです。また、カードローンの返済日を忘れていて、うっかり「滞納」してしまう恐れもあるでしょう。
このため、2社以上のカードローンを利用するときには、事前に返済計画を立てておくようにしましょう。
借りたお金でカードローンへ返済しない
カードローンの借金を返済できないからと言って、絶対に2社目、3社目のカードローンの借り入れで返済しないようにしてください。
もし仮に借金でカードローンを返済すると、利息により借金がどんどん膨らんでしまう可能性が高いのです。
借金によるカードローンへの返済は、大きな負債を抱えてしまう恐れがあるので、絶対にカードローンの借り入れで借金返済をしてはいけません。
3社目のカードローン利用時に注意すべきポイント
続いて、3社目のカードローンを利用するときに注意したいポイントについて紹介します。
- 3社目へ新規申し込む前に利用中のカードローンを返済する
- 必要最低限の希望限度額でカードローンへ申し込む
3社目のカードローンへ新規で申し込む前に利用中のカードローンを返済する
3社目のカードローンへ新規申し込みをする前に、現在利用中のカードローンを完済することも検討してみましょう。複数のカードローンで借金すると、返済負担が大きくなり、返済が難しくなる恐れがあるためです。
余裕金がある時には、カードローンの繰り上げ返済などにより利用中のカードローンを早めに完済するようにしましょう。また、カードローンを完済させておけば、新規カードローンの審査通過も目指しやすくなるでしょう。
必要最低限の希望限度額でカードローンへ申し込む
3社目のカードローンへ申し込もうとしている方は、できるだけ少額の希望限度額で申し込むようにしてください。
カードローン審査は、未返済による赤字のリスクから、限度額が高いほど審査難易度が高く、限度額が低いほど審査難易度が緩やかになる傾向があります。
3社目のカードローンの審査通過率を高めるためには、必要最低限の限度額で申し込むようにしましょう。
2社以上、3社目のカードローン審査に通らない時は?
最後に、2社以上、3社目のカードローン審査に通らない時の対処法について解説します。
- 利用中のカードローンを増額する
- 家族や友人から借金する
利用中のカードローンを増額する
2社目、3社目のカードローン審査に通過できない…という方は、現在利用中のカードローンを増額することも検討してみましょう。
カードローンの増額は、カードローン会社へ増額申請〜審査が必要ですが、3ヶ月〜6ヶ月以上カードローンを利用していて、毎月返済遅れがない方であれば、増額審査に通過できる可能性が高いでしょう。
家族や友人から借金する
2社以上、3社目のカードローン審査に通らなかった方で、どうしてもお金が足りない方は、家族や友人からの借金も検討してみましょう。
ただし、お金の貸し借りによって、家族間や友人間で大きなトラブルになる恐れもゼロではありません。個人間のお金の貸し借りによるトラブルを未然に防ぐため、借入日や借入金額、返済期日、返済方法、利息などを記入し、双方の署名、押印した「借用書」を作成しておきましょう。
2社以上、3社目のカードローンへ申し込むときには「総量規制」に注意して借り入れする
本記事では、2社目、3社目のカードローンの審査通過を目指す方のために、「2社以上、3社目のカードローンで借り入れできるのか」、「2社目、3社目のカードローンの審査難易度」、「2社目や3社目のカードローンでお金を借りる時の注意点」、「2社目以上のカードローン審査に通過できない時の対処法」などについて、詳しく解説を進めてきました。
2社目、3社目のカードローンの審査通過が難しい時は増額申請も検討する
- 2社目や3社目のカードローンでも審査に通過できる可能性がある
- 多くの人が2社以上のカードローンでお金を借りている
- 2社以上、3社目のカードローン審査は難易度が高まる傾向あり
- 消費者金融カードローンには総量規制という借入額を制限される法律がある
- 借入件数が多い方は借入総額が多く返済比率が高いため、カードローンの審査通過が難しくなる
- 2社以上、3社目のカードローンの審査には信用情報の傷に注意する
- 2社以上のカードローンを利用するときには事前に返済計画を立てておく
- 借りたお金でカードローンへの返済は絶対にしない
- 3社目のカードローンを利用する前に利用中のカードローンを完済させる
- できるだけ少額希望限度額で申し込めば3社目のカードローン審査に通過させやすい
- 2社以上、3社目のカードローン審査に通過できない場合は「増額申請」も検討
- どうしてもカードローン審査に通過できない時は家族や友人からの借り入れも視野に入れる
現在、カードローンを利用している方でも、2社以上、または、3社目のカードローン審査に通過できる可能性があります。また、信用情報機関JICCの「残高がある者の借入件数毎の登録状況」では、消費者金融や信販会社のローン利用者全体およそ1,085万人の中のうち、350万人以上の方が2社以上のローンを利用しているという統計が発表されています。
ただし、2社以上、3社目のカードローンは審査難易度が高まる傾向があるため、カードローン審査通過を目指すためには「総量規制内の限度額に抑える」、「信用情報に傷を残さない」等に注意しておく必要があります。
なお、安定した収入があり、他社借入総額が総量規制の年収3分の1以内、利用中のカードローンで一度も滞納したことがないという方は、2社目、3社目のカードローンの審査に通過できる可能性が高いでしょう。2社目3社目のカードローンの利用を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしながら、カードローンの審査通過を目指してみましょう。