年齢制限なしのカードローン(消費者金融)はある?何歳から借りれる?
カードローンの利用を検討している「20歳未満の未成年」の方や、「(60歳〜65歳以上の)シニア」の方の中には、「銀行や消費者金融のカードローンに、年齢制限はあるのか」が気になっている方もいると思います。
本記事では、「カードローンは何歳から利用できるのか」、「銀行カードローンの年齢制限」や「消費者金融カードローンの年齢制限」、「年齢別、カードローン審査に注意したいポイント」、「未成年者でも利用できる借り入れ方法」などについて、詳しく解説を進めていきます。
この記事で分かること
年齢制限なしのカードローン(消費者金融)はある?
年齢制限のないカードローンは存在しない!
全てのカードローンには年齢制限が設けられています。
このため、年齢制限がないカードローンはありません。
原則20歳以上の方がカードローンへ申し込める
カードローンを提供している銀行(三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行など)と、大手消費者金融(アコム、アイフル、プロミス、SMBCモビット、レイクALSA)では、利用年齢制限を「18歳以上」にするところと「20歳以上」にするところで別れていますとしています。
このため、銀行や大手消費者金融のカードローンは、少なくとも未成年者は申し込めない・利用できないので注意してください。
未成年者へカードローンを提供していない理由とは?
未成年者へカードローンを提供していないのは、以下の理由が考えられます。
- 未成年者単独での契約は法律上認められていない
- 返済能力が高くない
未成年者単独での契約は法律上認められていない
日本の法律上、未成年者は「制限行為能力者」として扱われるため、未成年者が単独で「契約行為(=カードローン契約)」ができません。
民法では、20歳以上が成年とされ(民法4条)、未成年者は「制限行為能力者」として単独で有効に契約を締結することはできません。
すなわち未成年者は、その法定代理人の同意を得なければ単独で有効に契約をすることができません(5条1項)。法定代理人の同意を得ないで締結した契約は取り消すことができるものとされています(5条2項)。
法律上、「法定代理人(親など)」の同意があれば未成年者でもカードローン契約は可能ですが、銀行や大手消費者では、未成年者は親の同意書があってもカードローン契約できないので注意してください。
※2022年4月から成年年齢の引き下げ(満20歳以上→満18歳以上)に伴い、法律上、18歳以上であれば単独でのカードローン契約が可能となります。このため、2020年4月以降であれば(カードローン会社によっては)18歳以上の方が単独でローン契約できるようになる可能性もあるでしょう。
返済能力のない人間にお金を貸さないためカードローンに年齢制限がある
カードローンでお金を借りた後には、借金完済までの期間、毎月返済を続けなくてはなりません。このため、カードローンの利用には、必ず安定収入が必要になります。
20歳未満の未成年の方でも正社員として働いている、アルバイトなどで毎月安定した収入を得ている方もいると思いますが、未成年者は学生である方も多く、成人の方に比べて収入が少ない傾向にあります。
このような理由から、20歳未満の未成年者は「収入があまり多くない → 返済能力が高くない → 未返済のリスクがある」と判断されるため、そもそもカードローン会社は20歳未満へはカードローンを提供していないと考えられます。
銀行カードローンの年齢制限の目安
続いて、銀行カードローンの年齢制限について紹介します。
銀行カードローン名 | 申し込み対象年齢(公式サイトより抜粋) |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 20歳以上69歳以下 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 20歳以上65歳未満 |
みずほ銀行カードローン | 20歳以上66歳未満 |
オリックス銀行カードローン | 20歳以上69歳未満 |
千葉銀行カードローン | 20歳以上65歳未満 |
住信SBIネット銀行MRカードローン | 20歳以上65歳以下 |
楽天銀行カードローン「スーパーローン」 | 20歳以上62歳以下 |
大手銀行や地方銀行、ネット銀行によりカードローン申し込みの年齢制限は異なっていますが、いずれのカードローンも20歳以上が申し込み対象の年齢となっています。
64歳〜69歳以下まで利用できる銀行カードローンが多いのですが、楽天銀行スーパーローンなどの一部の銀行カードローンでは、62歳以下までしか利用できないサービスもあるので注意してください。
消費者金融カードローンの年齢制限の目安
消費者金融カードローンの年齢制限について確認してみましょう。
消費者金融カードローン名 | 申し込み対象年齢(公式サイトより抜粋) |
---|---|
アコム | 成人以上69歳以下 |
アイフル | 20歳以上69歳以下 |
プロミス | 18歳以上74歳以下 ※申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類の提出必須。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)、収入が年金のみの方は申込み不可 |
SMBCモビット | 20歳以上74歳以下 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません |
レイクALSA | 20歳以上70歳以下 |
ほとんどの大手消費者金融カードローンは、20歳以上69歳以下までが利用対象となっています。
なお、レイクALSAのカードローンは、年齢制限の上限が最も高く70歳以下の方までが申し込み対象となっています。
レイクALSA
審査時間 | 画面に審査結果を表示 | 融資時間 | 契約後最短即日※21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で最短当日中にお振込みが可能です。 一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。 |
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利用限度額 | 500万円 | 実質年率 | 4.5%~18.0% |
レイクALSAのカードローンは70歳までの方が利用できる可能性あり!安定収入があるシニアの方でもキャッシングが可能です。レイクALSA独自のサービスも便利に活用してみましょう。
≪60日・180日共通の注釈≫
※初めてなら初回契約翌日から無利息
※無利息期間経過後は通常金利適用。
※30日間無利息、60日間無利息、180日間無利息の併用不可。
※ご契約額が200万超の方は30日無利息のみになります。
≪180日間無利息の注釈≫
※契約額1万円~200万円まで
≪貸付条件≫
融資限度額 1万円~500万円
貸付利率 4.5%~18.0%
ご利用対象 年齢が満20歳以上70歳以下の国内に居住する方,ご自分のメールアドレスをお持ちの方,日本の永住権を取得されている方
遅延損害金(年率) 20.0%
ご返済方式 残高スライドリボルビング/元利定額リボルビング
ご返済期間・回数 最長5年・最大60回
必要書類 “運転免許証
※収入証明(契約額に応じて、新生銀行フィナンシャルが必要とする場合)
担保・保証人 不要
※商号:新生フィナンシャル株式会社
※貸金業登録番号:関東財務局長(10) 第01024号
年齢別のカードローン(消費者金融)に申し込む時の注意点
続いて、年齢・年代により、カードローン申し込み時に注意すべきポイントについて紹介します。
20代前半でカードローンに申し込む注意点
20歳〜20代前半の方は、カードローン申し込み時に以下の点について注意しておきましょう。
- 返済計画を立てた上で借り入れする
- 虚偽申請は絶対にしてはいけない
返済計画を立てた上で借り入れする
20歳になりたての方や、20代になってまだ間もない方の中には、カードローンを初めて利用するという方もいるでしょう。
カードローンで借りたお金は、毎月決められた日(約定返済日)に、決められた金額(約定返済額)の返済が必要です。また、カードローンの返済に遅れてしまうと「滞納」扱いとなり信用情報に傷が残り、今後のローン審査などに不利になります。
初めてカードローンを利用する方は、キャッシングの返済に不慣れな方も多いと思います。カードローンで借り入れした後は、絶対に返済に遅れないよう、事前に返済計画を立ててからキャッシングするようにしてください。
虚偽申請は絶対にしてはいけない
カードローンの利用を検討している20代の方の中には、「アルバイトの収入があまり多くないから、実際の収入よりも多い金額でカードローンへ申し込む」ことを考えている方もいるかも知れません。
しかし、カードローンの虚偽申請は絶対にしてはいけません。カードローン申し込み時の嘘は必ずバレます。また、カードローン会社から「悪意のある嘘」だと判断された場合、カードローン会社から訴えられる可能性もあるでしょう。
なお、アルバイトやパートをしている方で収入が少ない方でも、「安定収入(※年収の目安100万円〜)」があればカードローン審査通過を目指せます。カードローンへ申し込む時には、本当の本人情報でカードローンへ申し込みましょう。
SMBCモビット
審査時間 | 10秒簡易審査 | 融資時間 | 最短即日 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
---|---|---|---|
利用限度額 | 800万円 | 実質年率 | 3.0%~18.0% |
SMBCモビットのカードローンは20歳以上の方にオススメ!SMBCモビット所定の条件を満たしている方は「WEB完結なら電話連絡なし」で申込み当日の即日融資を期待できます。
60歳以上のシニアでカードローンに申し込む注意点
60歳以上のシニアの方がカードローンへ申し込む・利用する時に注意したいポイントについて解説します。
- カードローンの年齢制限に注意する
- 年金だけの収入ではカードローンを利用できないケースもある
カードローンの年齢制限に注意する
本記事ですでに解説しましたが、カードローンには「年齢制限」があります。このため、60歳以上のシニアの方は、「60歳以上でも利用できる」カードローンへ申し込まなければなりません。
また、例えば60歳の方が「64歳まで申し込めるカードローン」を利用した場合、65歳以降は追加融資を受けられなくなるため、継続的に借り入れを検討している方は、申し込み対象年齢が高いカードローンへの申し込みを検討してください。
年金だけの収入ではカードローンを利用できないケースもある
また、60歳以上のシニアの方の中には、定年退職していて「年金」だけの収入しかないという方もいるかもしれません。
しかし、カードローンを提供する銀行や消費者金融により年金を「安定収入」として認めていない場合があります。年金を年収として認めてもらえない場合は、仕事などによる「安定収入」が必要となる点には注意しておきましょう。
僅かだが年齢制限なしのローンもある
最後に、未成年者でも利用できる可能性があるカードローン(ローン)について紹介します。
- 中小消費者金融の学生ローンを利用する
- クレジットカードのキャッシング枠で現金を借りる
中小消費者金融の学生ローン
大手消費者金融は20歳未満の未成年者に対してカードローンを提供していませんが、未成年の学生であれば、一部の中小消費者金融が提供している「学生ローン」を利用できる可能性があります。
なお、未成年者は学生ローン利用時に「親(法定代理人)の承認」が必要となる点には注意してください。
クレジットカードのキャッシング枠で現金を借りる
また、未成年の方でもクレジットカード契約が可能ですが、契約したクレジットカードに「キャッシング枠」がある場合、提携のATMなどからキャッシングできます。
ただし、未成年者の場合のキャッシング枠の上限は、5万円〜10万円ほどの少額の金額に設定される傾向がある点に注意しておきましょう。
なお、未成年者の場合は、クレジットカード契約時に(親などの)法定代理人の承認が必要となります。
年齢制限なしのカードローン(消費者金融)はあるかまとめ
本記事では、「カードローンは何歳から利用できるのか」、「銀行カードローンの年齢制限」や「消費者金融カードローンの年齢制限」、「年齢別、カードローン審査に注意したいポイント」、「未成年者でも利用できる借り入れ方法」などについて、詳しく解説を進めてきました。
銀行や消費者金融のカードローンには、「年齢制限」がないカードローンはありません。多くのカードローンでは、「20歳から62歳〜70歳以下」が申し込み対象年齢となっています。
また、未成年者は民法上、親などの法定代理人の承認がない場合は「単独でのカードローン契約が不可能」なため、そもそも未成年者はカードローン契約できない点に注意してください。
なお、20歳以上で安定収入を得ていれば(※アルバイトやパートもOK)銀行や消費者金融のカードローンを利用できるため、未成年の方は20歳以上になってからカードローンへ申し込むようにしてください。