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教育ローンとは?審査基準と借入の条件・難易度

更新日:2024年5月29日 1,265 view

お子さんの高校進学時や、大学、専門学校、短大への進学時にかかるお金を借入できる「教育ローン」ですが、はじめて教育ローンを利用する方は、「教育ローンの利用条件や審査基準」、「教育ローン利用時のメリットとデメリット」などについて事前に知っておきたいという方もいるのではないでしょうか。

本記事では教育ローンについて詳しく解説を進めていくので、「教育ローンの利用を検討」している方は、ぜひ本記事を参考にしながら申し込みを進めてみましょう。

教育ローンとは

教育ローンは、どのような機関、どのような金融業者から提供されているのでしょうか。

教育ローンは国または民間(銀行)が提供している

教育ローンには、日本政策金融公庫が提供している公的な教育ローンと、主に銀行が提供している民間の教育ローンがあります。

お子さんの教育費の借入を検討している方は、日本政策金融公庫か銀行、いずれかの教育ローンを利用することになります。

教育ローンは低金利が大きな特徴

また、日本政策金融公庫が提供している教育ローンの金利は「年率1.78%(※2019年1月度)」となっていて、銀行の教育ローンは銀行により2.0%〜4.0%ほどとなっています。

手軽に借入が可能なカードローンやフリーローンなどのローン商品(※上限金利10.0%〜18.0%程度)に比べ、教育ローンは低金利となっているため、利息を抑えて利用しやすいローン商品であると言えるでしょう。

教育ローンで借りたお金の使い道

続いて、教育ローンで借りたお金の使い道について、確認していきましょう。教育ローンを提供する日本政策金融公庫の公式サイトには、教育ローンで借りたお金の使い道について、以下のような記載があります。

教育ローンの使いみち

  • 学校納付金(入学金、授業料、施設設備費など)
  • 受験にかかった費用(受験料、受験時の交通費・宿泊費など)
  • 在学のため必要となる住居費用(アパート・マンションの敷金・家賃など)
  • 教科書代、教材費、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、学生の国民年金保険料など

出典:ご利用条件(教育ローン)|日本政策金融公庫

日本政策金融公庫の教育ローンは、入学金や授業料だけではなく、受験料や受験時の宿泊費、在学時の居住費用など、教育に関する(ほぼ全ての)お金に利用できます

また、銀行の教育ローンも教育に関するお金に利用できるのですが、一部銀行の教育ローンでは、居住費用等に利用できず、入学金や授業料などに関する費用にしか使えないものもあるので注意してください。

教育ローンの借入期間は?

教育ローンの借入期間は10年〜15年ほどです。日本政策金融公庫の教育ローンの借入期間は、15年(※条件により最大18年)となっています。

教育ローンには返済の据置期間がある場合も

日本政策金融公庫や多くの銀行の教育ローンでは、「在学期間」、または「借入から5年間」などの据置期間(※)が設けられています。教育ローンは、「お子さんが学業を終えてから返済できる」のも特徴のひとつだと言えるでしょう。

※一部銀行の教育ローンの中には、据置期間が設けられていないものもあります。

教育ローンの借入の上限は300万円〜1,000万円ほど

また、日本政策金融公庫の教育ローンの借入の上限は350万円(留学時の上限は450万円)、銀行の教育ローンの中には1,000万円ほどの借入ができるローン商品もあります。

教育ローンの利用条件

教育ローンの利用条件について、詳細を確認していきます。この項目では、日本政策金融公庫が提供する「教育ローン」の利用条件・申し込み条件について紹介します。

日本政策金融公庫の教育ローンへ申し込める方

日本政策金融公庫の教育ローンの申し込み条件について、以下にまとめました。

  • 対象となる学校に在学・入学する方の保護者
  • 上限の年収を超えていない方

対象となる学校に在学・入学する方の保護者

日本政策金融公庫の教育ローンは、「対象となる学校に在学・入学する方の保護者」が利用できます。この「対象となる学校」とは、以下の学校となっています。

日本政策金融公庫が定める対象の学校

  • 大学、大学院(法科大学院など専門職大学院を含みます。)、短期大学
  • 専修学校、各種学校、予備校、デザイン学校
  • 高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部
  • 外国の高等学校、短期大学、大学、大学院、語学学校
  • その他職業能力開発校などの教育施設

出典:ご融資の対象となる学校|日本政策金融公庫

日本政策金融公庫の教育ローンは、小学校や中学校の入学費や在学費に使えませんが、高等学校以上の学校が対象となっています。

※銀行の教育ローンであれば、幼稚園以上の学費が融資の対象となるケースもあります。

上限の年収を超えていない方

また、日本政策金融公庫の教育ローンは、利用者の年収の上限が定められています。

日本政策金融公庫の教育ローンに申し込める方の年収の上限
お子さんの人数 世帯年収(所得)の上限額
1人 790万円(590万円)※条件により上限が990万円(770万円)まで緩和あり
2人 890万円(680万円)※条件により上限が990万円(770万円)まで緩和あり
3人 990万円(770万円)
4人 1,090万円(870万円)
5人 1,190万円(970万円)

出典:ご利用いただける方(世帯年収(所得)の上限額について)|日本政策金融公庫

年収が高い方は、日本政策金融公庫の教育ローンへ申し込めない点に注意しておきましょう。

なお、銀行が提供する教育ローンでは、年収の上限が設けられていません。「年収が高い方」ほど高い返済能力を認めてもらえるため、教育ローンの審査が有利になる傾向があります。

審査は難しい? 教育ローンの審査基準

続いて、審査通過の条件について確認していきます。

日本政策金融公庫や銀行の教育ローンの審査基準は公表されていませんが、口コミなどを参考にすると、審査通過を目指すためには以下の項目に注意しておく必要があると言えるでしょう。

教育ローンの審査通過を目指すために抑えておくポイント

  • 安定した収入を得ておく
  • 信用情報に傷がない

安定した収入を得ておく

教育ローンで借りたお金は、必ず完済しなければなりません。このため、教育ローンの審査通過を目指すためには、安定した収入が必須です。

また、教育ローンの審査通過の収入のボーダーラインですが、口コミなどを参考にすると、年収200万円程度が審査通過の目安になるでしょう。

ただし先ほども説明したように、日本政策金融公庫の教育ローンは、年収が高額な方は利用できないので注意しておきましょう。

信用情報に傷がない

日本政策金融公庫や銀行の教育ローンの審査時には、過去のローンやクレジットカードの利用履歴である「信用情報」も参照されます。過去にローンやクレジットカードで滞納を起こしてしまった方は、信用情報に「滞納」のマイナス履歴が残り、教育ローンの審査が不利になるので注意が必要です。

これから教育ローンを利用しようと考えている方は、利用中のクレジットカードやローンの返済を滞納しないようにしてください。

教育ローンでお金を借りるメリット

ここで、教育ローンを利用するメリットについて紹介します。

  • 低金利で利息を抑えて借入できる
  • 複数年の据置期間が用意されている

低金利で利息を抑えて借入できる

本記事で紹介したように、教育ローンの金利は非常に低金利で、日本政策金融公庫の教育ローンでは年率1.78%、銀行の教育ローンは年率2.0%〜4.0%ほどとなっています。

教育ローンは低金利なため、返済負担を抑えながら融資を受けられるというメリットがあります。

複数年の据置期間が用意されている

また、多くの教育ローンには、在学期間や最長5年間ほどの「据置期間」が用意されています。この据置期間を利用すれば、その間は元金(=借入金)の返済が不要となります。

すぐに教育ローンを返済できない…という方は、教育ローンの据置期間をうまく活用してください。

教育ローンでお金を借りるデメリット

教育ローンにはデメリットと言えるポイントもあります。

  • 教育ローンの融資まで日数がかかる
  • 据置期間を利用すると利息が余計に発生する

教育ローンの融資まで日数がかかる

教育ローンは申し込み〜融資までに日数がかかる点に注意してください。

融資を申込みしてから実際にお金が出るまでどのくらいかかりますか。
通常、お申込み完了から審査の結果が出るまでには10日前後、更に、実際にご融資金をお客さまの口座に振込むまでに10日前後お時間をいただいております。

出典:よくあるご質問|日本政策金融公庫

日本政策金融公庫の教育ローンは、審査結果まで10日間、融資までに10日間、つまり、申し込み〜融資まで20日間前後の日数が必要です。

なお、銀行の教育ローンでは、申し込みから融資までのスピードがやや早く、最短では1週間〜10日ほどでお金を借りられます。

ただし、申し込み当日や翌日にはお金を借りられないため、教育ローンを利用する時には、計画的に借入するようにしてください。

据置期間を利用すると利息が余計に発生する

教育ローンは「据置期間」があることがメリットと言えるポイントでしたが、長期間据置期間を利用すれば、その分「余計な利息」が発生してしまう点に注意してください。

例えば300万円を年率2.0%の教育ローンで、1年間据置期間を利用した場合、年間6万円、月々5,000円の利息が発生します。

教育ローンは据置期間でも利息の支払いは必要

教育ローンの据置期間は元金の返済は不要ですが、利息の支払いは必要なため、据置期間を利用すると、毎月余計な出費がかかる点に気をつけておきましょう。

教育ローンの審査に落ちた場合は…?

万が一、日本政策金融公庫や銀行が提供している教育ローンに落ちてしまった…という方は、どうすれば良いのでしょうか。

教育ローンに落ちたら審査難易度が緩やかなカードローンへ申し込む

教育ローンの審査に落ちてしまった方は、教育ローンよりも審査難易度が緩やかな傾向がある「カードローン」の利用も検討してみましょう。

ただし、カードローンの金利は高い傾向があるため、できるだけ金利が低いカードローンへ申し込むようにしてください。

住信SBIネット銀行のカードローンは低金利でオススメ!

金利が低いカードローンは、住信SBIネット銀行から提供されています。住信SBIネット銀行のカードローンには、プレミアムコース(金利1.59%〜7.99%)、スタンダードコース(金利8.99%〜14.79%)の2つのコースが用意されています。

カードローンのコースは審査結果により決められるのですが、「プレミアムコース」で契約できれば、カードローンでありながら、非常に低金利で融資を受けられるというメリットがあります。

住信SBIネット銀行MRカードローン

審査時間 最短即日審査 融資時間 最短即日融資
利用限度額 1,200万円 実質年率 0.99%~14.79%

住信SBIネット銀行のカードローンは低金利が大きな魅力! 安定収入があり、信用情報に傷がない方は審査通過を目指しやすいです。

教育ローンの審査に通過して低金利の借入を成功させよう

本記事では、「教育ローンの利用条件や審査基準」、「教育ローンのメリットとデメリット」などについて、詳しく解説を進めてきました。

お子さんの教育費の捻出に苦労している方は教育ローンをうまく活用する

  • 教育ローンは日本政策金融公庫や銀行から提供されている
  • 教育ローンは金利2.0%未満〜4.0%ほどに設定されている
  • 日本政策金融公庫の教育ローンは学費以外にも住居費用や教科書代などにも使える
  • 教育ローンの借入期間は10年〜15年ほど
  • 教育ローンの借入上限は300万円〜1,000万円程度
  • 日本政策金融公庫の教育ローンは高校以上の学費に利用できる
  • 年収が高い人は日本政策金融公庫の教育ローンを利用できない
  • 教育ローンの審査通過のためには安定収入が必須
  • 信用情報に傷があると教育ローンの審査が不利になる
  • 教育ローンは低金利でお金を借りられるというメリットがある
  • 教育ローンには3年〜5年ほど返済の据置期間が用意されているものもある
  • 教育ローンは融資まで10日〜20日以上かかる場合が多い
  • 据置期間は利用しやすいが無駄な利息が発生する点に注意
  • 教育ローンに落ちた場合は低金利のカードローンへ申し込む

教育ローンは日本政策金融公庫や銀行から提供されています。日本政策金融公庫の教育ローンの金利は1.78%、銀行の教育ローンは金利2.0%〜4.0%ほどで、借入上限は300万円〜1,000万円ほどの設定になっています。

教育ローンは安定した収入(=200万円〜が審査通過の目安)があり、信用情報に傷がない方は審査通過を目指せるのですが、万が一審査に落ちてしまったという方は、教育ローンよりも審査難易度が低いと考えられる「カードローン」などへの申し込みも検討してみましょう。

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