信販会社系カードローンの特徴は?金利や審査難易度、申し込み時の注意点3つを解説
カードローンには、メガバンクや地方銀行が提供している「銀行カードローン」や、アコム、プロミス、アイフルなどの消費者金融が提供している「消費者金融カードローン」がありますが、中には信販会社が提供している『信販系カードローン』というものもあります。
本記事では、信販系カードローンの「概要、金利や限度額のスペック、即日融資、総量規制、申し込み時の注意点」などについて、詳しく解説を進めていきます。
この記事で分かること
信販系カードローンとは?
そもそも信販系カードローンとは、どういったカードローンを指すのでしょうか。
信販会社とは主にクレジットカード事業などを行う会社のこと
信販会社とは、クレジットカード事業や信販事業などを行う会社のことを指しています。
販売信用(クレジット)取引を主な業務とする会社。利用者が販売会社から商品・サービスを購入する際に、代金を販売会社に立て替え払いし、その後、利用者から代金に相当する額の支払いを受ける。
出典元:信販会社|コトバンク
信販会社には、三井住友カード株式会社や、株式会社オリエントコーポレーション(通称オリコ)、株式会社セディナなどがあり、クレジットカード事業の他に、カードローン事業も行っています。
これらの信販会社が提供しているカードローンは、一般的に「信販系カードローン」と呼ばれています。
信販系カードローンの金利や限度額のスペック
続いて、信販系カードローンの金利や限度額などのスペックについて解説します。
信販系カードローンのスペックの特徴は?
実際にいくつかの信販系カードローンを紹介していくので、スペックの特徴について確認してみましょう。
発行元 | 三井住友カード株式会社 |
---|---|
限度額 | 700万円まで |
金利 | 3.5%~15.0% |
無利息期間 | 無し |
発行元 | 株式会社オリエントコーポレーション |
---|---|
限度額 | 10万円〜500万円 |
金利 | 4.5%~18.0% |
無利息期間 | 無し |
発行元 | 株式会社セディナ |
---|---|
限度額 | 1万円~200万円(新規申込は上限50万円まで) |
金利 | 上限18.0% |
無利息期間 | 7日間あり |
信販系カードローンには金利が低いサービスもある
大手消費者金融カードローン(アコム、アイフル、プロミス、SMBCモビット、レイクALSA)の上限金利は17.8%〜18.0%の設定ですが、三井住友カード株式会社などの一部の信販会社が提供するカードローンであれば、上限金利15.0%など、消費者金融カードローンよりも金利がやや低く設定されています。
信販系カードローンには無利息期間が無い、または短い
また、上の表の「無利息期間」の項目を見てわかる通り、信販系カードローンには無利息期間が設けられていなかったり、7日間ほどの短い期間が設定されている場合が多い傾向があります。
多くの消費者金融カードローンでは、30日間無利息期間(※レイクALSAは最大180日間)が設けられているため、消費者金融カードローンと比較すると、「信販系カードローンの無利息期間は短い傾向がある」と言えるでしょう。
レイクALSA
審査時間 | 画面に審査結果を表示 | 融資時間 | 契約後最短即日※21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で最短当日中にお振込みが可能です。 一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。 |
---|---|---|---|
利用限度額 | 500万円 | 実質年率 | 4.5%~18.0% |
信販系カードローンの審査は難しい?
信販系カードローンの審査基準について紹介します。
信販系カードローンの審査難易度は金利によって異なる傾向がある
信販系カードローンの審査難易度は、「カードローンの金利」によって異なると考えられます。
例えば、金利18.0%の信販系カードローンの場合は、消費者金融カードローンと同等の緩やかな審査難易度である場合が多いですが、金利が低い信販系カードローンの審査難易度はやや高くなり、銀行カードローンと同程度の審査難易度になると考えられます。
信販系カードローンの即日融資
続いて、信販系カードローンでの即日融資・最短融資について確認していきます。
信販系カードローンは申し込み〜融資まで日数が必要
信販系カードローンの申し込み〜融資までには少し日数がかかる傾向があります。
口コミなどを参考にすると、審査には2〜3営業日ほどかかる場合が多く、申し込み当日の即日融資は難しいと考えておきましょう。
信販系カードローンは郵送されるローンカードを利用してキャッシングする
また、信販系カードローンの審査に通過した後、自宅に送られてくるカードローン専用のローンカードを利用して提携のATMからキャッシングするため、申し込み〜借入まで1週間ほどかかってしまう可能性がある点に注意しておきましょう。
信販系カードローンに総量規制は影響する?
借入額が年収3分の1以内に制限される貸金業法の「総量規制」は、信販系カードローンに適用されるのでしょうか。
信販会社は貸金業者=総量規制の対象となる
A. 消費者金融、クレジットカード会社などが貸金業者です。銀行や、信用金庫、信用組合、労働金庫なども、様々な融資を行っていますが、これらは「貸金業者」ではありません。
出典元:貸金業法Q&A|金融庁公式サイト
金融庁の公式サイトには、消費者金融やクレジットカード会社などが「貸金業者」であると明記されています。信販会社とクレジットカード会社はやや違いがあるのですが、カードローンを発行する信販会社も「貸金業者」の登録を受けています。
信販系カードローンでは年収3分の1超のお金を借りられない
貸金業者の登録がある信販会社のカードローンには「総量規制」が適用されるため、年収3分の1超のお金を借りられない点に注意しておきましょう。
※先ほど紹介した三井住友カードのゴールドローンの公式サイトにも、「お申し込みのご利用枠は年収の1/3以内とさせていただきます。」との記載を確認できます。
審査通過のポイント〜信販系カードローンへの申し込み時の注意点
続いて、信販系カードローンの審査通過を目指すための「申し込み時の注意点」について解説します。
確実に信販系カードローンの審査通過を目指すために、以下の3つのポイントを必ず押さえておきましょう。
- 安定した収入を得ておく
- 他社カードローンで年収3分の1に近いお金を借りていない
- 信用情報に大きな傷がない
安定した収入を得ておく
信販系カードローンの申し込み条件として、「安定した収入」が必須です。収入がない方は、信販系カードローンへ申し込んでも確実に審査に落とされます。
収入がない、または、収入が不安定な方で信販系カードローンで借入したい方は、必ず安定した収入を得てからカードローンへ申し込むようにしてください。
他社カードローンで年収3分の1に近いお金を借りていない
本記事ですでに解説しましたが、信販系カードローンには「総量規制」が適用されます。この総量規制とは「貸金業者からの借入総額が年収3分の1を超えてはいけない」という法律です。
このため、貸金業者である消費者金融から、すでに年収の3分の1に近いお金を借りている場合は、信販系カードローンの審査に落とされてしまう可能性が非常に高い点に注意してください。
信用情報に大きな傷がない
過去にローンの返済に遅れてしまった、滞納してしまった…など、信用情報に傷がある方は、信販系カードローンの審査が不利になり、審査に落とされる可能性が高まります。
「過去2〜3年ほどの間に1ヶ月未満の滞納を1度だけ」というような場合は、審査を行う信販会社から「うっかり支払日を忘れていたのでは…?」と判断されることもあり、信販系カードローンの審査にそこまで不利にはなりません。
しかし、短期間のうちに何度も滞納している…、長期間の滞納をしている…という方は、信用情報に大きな傷が残されているため、信販系カードローンの審査通過は難しいでしょう。
現在借入をしている方で、今後信販系カードローンへの申し込みを検討している方は、返済に遅れないように十分注意してください。
急いで借入したい方は消費者金融カードローンがオススメ
信販系カードローンは申し込み〜融資まで1週間ほどの日数がかかるケースが多いです。
このため「本日中にお金を借りたい」という方は、即日融資が期待できる消費者金融カードローンへの申し込みを検討してみましょう。
消費者金融カードローンは、申し込み〜融資まで最短2〜3時間ほどでお金を借りられる可能性があるため、急いでお金を借りたい方にオススメです。
消費者金融カードローン利用時のメリット
また、消費者金融カードローンには、以下のようなメリットもあります。
- アルバイトやパートの方でも審査通過を目指しやすい
- 30日の無利息期間が設けられている
アルバイトやパートの方でも審査通過を目指しやすい
ほとんどの消費者金融カードローンの公式サイトには、「安定した収入があればアルバイトやパートの方でも利用できる」との記載を確認できます。
アコムのカードローン・クレジットカードは、20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方であればご契約いただけます。
出典元:アコム公式サイト
収入があまり多くない方も、消費者金融カードローンの審査通過を目指しやすいと考えられるでしょう。
30日の無利息期間が設けられている
また、大手消費者金融のアコム、アイフル、プロミス、レイクALSAのカードローンは、「はじめてカードローン契約する方に限り30日間の無利息期間」が設けられています。
消費者金融カードローンは、信販系カードローンや銀行カードローンよりも金利が高い場合が多いのですが、30日間の無利息期間内に完済すれば「利息0円」でお得なキャッシングも期待できるでしょう。
信販系カードローンの審査では安定収入、総量規制、信用情報に注意
本記事では、信販系カードローンの「概要、金利や限度額のスペック、即日融資、総量規制、申し込み時の注意点」などについて、詳しく解説を進めてきました。
当日中にお金を借りたいなら消費者金融カードローンへ申し込む
- 信販会社が提供するカードローンは信販系カードローンと呼ばれる
- 信販系カードローンには金利が低く設定されているサービスもある
- 信販系カードローンは無利息期間があまり設けられていない
- 金利が低い信販系カードローンほど審査難易度が高まる傾向あり
- 信販系カードローンは申し込み〜融資まで1週間ほどかかる点に注意
- 信販系カードローンは総量規制が適用されるので年収の3分の1超のお金を借りられない
- 安定収入がなければ信販系カードローンの審査に落とされる
- 他社カードローンで年収3分の1に近いお金を借りていると総量規制の影響から審査通過は難しい
- 過去に滞納などを起こして信用情報に傷がある方は信販系カードローンの審査が不利になる
クレジットカードの発行事業や信販事業、ローン事業などを行う信販会社が提供しているカードローンは「信販系カードローン」と呼ばれています。また、信販系カードローンには金利が低いサービスもあり、消費者金融カードローンよりやや低金利でお金を借りられる可能性があります。
カードローンを提供している信販会社は貸金業者の登録があるため、「総量規制」の対象となり、信販系カードローンでは年収3分の1超のお金を借りられない点に注意してください。
なお、信販系カードローンは即日融資を期待できません。このため、申し込み当日中にお金を借りたい…という方は、即日融資の可能性がある消費者金融カードローンへの申し込みを検討してみましょう。