カードローン審査で年収の記載は正確に!年収が審査・借入に与える影響
これからカードローンを利用しようと検討している方の中には、
「カードローン審査に年収がどのくらい影響するのか知りたい…」
「年収の多さはカードローンの借入金額に影響がある?」
「年収が少なくて審査通過が不安… 年収の嘘をついてカードローンへ申し込んでも大丈夫?」
など、カードローンの審査と年収の関係について知りたい方も多いと思います。
そこで本記事では、
「年収がカードローン審査にどのくらい影響するのか」、「カードローンの借入金額と年収の関係」、「カードローン審査で年収の嘘がバレた時のリスク」などについて、詳しく解説していきます。
この記事で分かること
カードローン審査に年収はどのくらい影響がある?
カードローン申し込み後には審査が行われるのですが、申込者の様々な情報が審査の対象となります。
カードローン申し込み時に審査で重視される申込者の情報
- 年収
- 勤務先
- 雇用形態
- 勤続年数など
カードローン審査で重視されるのは、上のような返済能力に関する項目です。カードローンでお金を借りた後は、通常3年〜5年ほどかけて返済を進めていくため、「利用者に返済能力があるかどうか=完済してくれそうかどうか」を厳密に審査されます。
また、上の項目はいずれもカードローン審査で重要な項目ですが、特に「年収」の情報は、申込者の返済能力を判断しやすい項目のため、最も重視される情報であると考えられます。
カードローン申し込み時に申請する年収は額面でOK
なお、カードローンへの申し込み時に申請する「年収」ですが、手取りの年収か、額面の年収か悩んでしまうかもしれませんが、「額面(税込)」の申請でOKです。
また、自分の年収が分からない方は、年末に勤務先から発行される源泉徴収票の「支払額」の項目に記載されている金額(=年収)を確認してください。
一定額以上の年収が無いとカードローン審査に落ちる
カードローンは銀行や消費者金融から提供されていますが、専業主婦が利用できる一部の銀行カードローンを除き、一定額以上の年収が無いとカードローン審査に落とされる点に気をつけておきましょう。
カードローン審査通過のボーダーライン
なお、カードローン審査に通過できる年収の目安ですが、口コミを参考にすると「銀行カードローンは年収200万円前後」、「消費者金融カードローンは年収100万円〜150万円前後」が審査通過のボーダーラインと考えられます。
また、消費者金融カードローンではアルバイトやパートの方でも安定収入があれば審査通過を目指せるため、審査難易度は緩やかな傾向があると言えるでしょう。
年収はカードローンの借入金額に影響する
続いて、カードローンでの借入金額と利用者の年収の関係について紹介します。
消費者金融カードローンの借入額は年収と大きな関係がある
貸金業者に区分されている「消費者金融」には、貸金業法という法律が適用されています。この貸金業法の中には「総量規制」という項目があるのですが、総量規制は利用者の年収と借入額に大きく影響します。
総量規制により年収の3分の1以内が借入上限
総量規制とは、ローン利用者の借り過ぎ・自己破産を防ぐため、「貸金業者は利用者の年収3分の1までしか貸付できない」と貸付額の上限が定められた貸金業法内の項目です。
例えば、年収(額面)450万円の方の場合、消費者金融カードローンから最大150万円までの借入となり、上限額150万円を超える借入は原則できません。
消費者金融カードローン各社の上限額を借りられる年収の目安
なお、消費者金融カードローンは限度額500万円〜800万円ほどですが、消費者金融カードローンの上限額を借りる場合に必要な年収は以下のようになっています。
カードローン名(消費者金融名) | 限度額 | 総量規制により最低限必要な年収 |
---|---|---|
アコム、アイフル、SMBCモビット | 800万円 | 2,400万円 |
プロミス、レイクALSA | 500万円 | 1,500万円 |
消費者金融カードローンの限度額は500万円〜800万円と非常に高い金額が設定されているのですが、実際に上限額いっぱいまで借入するには、総量規制の影響から年収1,500万円〜2,400万円以上必要となるので注意しておきましょう。
銀行カードローンには借入額に年収の影響はある?
また、銀行は貸金業者ではないため、「貸金業法、総量規制」の適用外となり、法律上では「利用者の年収3分の1超の借入が可能」です。
しかし、近年の銀行カードローンは、利用者の「多重債務、自己破産」の問題から、貸付額を自主規制している傾向があります。
自主規制の影響から、銀行カードローンも消費者金融カードローンと同じように「年収の3分の1以内」が借入の上限の目安となるので気をつけておきましょう。
カードローン審査時に年収の嘘はバレる?
なお、カードローンへの申し込み時に、ご自身の年収が少なく、カードローン審査に通過できるか不安で「年収を少し高く申請する」という方もいるのですが、年収の虚偽申請は絶対にしてはいけません。
年収の虚偽申請は必ずバレる
先ほどの項目で解説したように、カードローンの借入額の上限は「利用者の年収」に大きく関係します。
また、消費者金融が総量規制を超える金額を利用者に融資してしまった場合、法律違反となり処罰の対象となるため、消費者金融は「利用者の年収」に関して厳しいチェックをしています。(※銀行も融資を超過すると自主規制の社内規定を違反することになるため、申込者の年収を厳しくチェックしています。)
このため、カードローン申し込み時に申請した嘘の年収は「消費者金融や銀行から必ず見破られる」と考えておきましょう。
消費者金融で50万円以上の借入時には収入証明書の提出が必要
また、消費者金融カードローンに適用される貸金業法では、「一定額以上の借入をする場合は収入証明書の提出が必要」となっています。収入証明書の提出が必要になるのは以下のケースです。
- 50万円を超える借入をする場合
- 他社ローンと合わせて100万円を超える場合
消費者金融カードローンで50万円を超える、または合計100万円を超える借入をする場合は、収入証明書の提出が必須となっているため、これらのケースに当てはまる方は、嘘の年収で申請するとすぐにバレてしまうのです。
年収の虚偽申請がカードローン会社にバレると…
年収の虚偽申請〜カードローン契約後に嘘がバレてしまった場合に、考えられるリスクについて紹介しておきます。
- カードローンを強制解約される
- 詐欺罪として訴えられる恐れも
カードローンを強制解約される
年収の虚偽申請によりカードローンを利用していたことがバレると、規約違反によりカードローンを強制解約されてしまうでしょう。
また、強制解約後には、カードローンの借入の一括返済を求められる点にも注意してください。
なお、カードローンを強制解約された場合は、信用情報にも「カードローンの解約の履歴」が残ります。
詐欺罪として訴えられる恐れも
年収に関する嘘がバレて、カードローン会社から「悪意がある」と判断されてしまった場合、詐欺罪などで訴えられるケースも考えられるでしょう。
このようにカードローン申し込み時の年収の嘘は大きなリスクしかないため、カードローン申し込み時には絶対に嘘をつかないようにしてください。
カードローン審査で「年収」以外にも注意しておくべきポイント
カードローンの審査では、「年収」などの返済能力に関する情報を重視されますが、確実に審査通過を目指すためには、年収以外の項目にも注意しておきましょう。
- 他社借入金額・件数
- 信用情報
他社借入金額・件数
他社借入金額や借入件数が多い方は、「年収」が高い方でも、カードローン審査に落とされる可能性があります。
消費者金融カードローンであれば、他社(の貸金業者の)借入との合計金額が年収の3分の1を超えられないため、すでに他社借入で年収の3分の1に近い金額を借入している場合は、審査に落とされる可能性が非常に高いです。
借入額が低くても借入件数が多いと審査が不利に
また、他社借入額は少ないけれど、3社〜5社以上から借入している、というような借入件数が多い方もカードローン審査では要注意です。
借入件数が多いと、カードローン会社から「相当お金に困っている人かもしれない…、完済してくれない可能性が高いのでは…」と判断されてしまい、審査が不利になるためです。
信用情報
カードローンの審査では、クレジットヒストリーとも呼ばれる「信用情報」にも注意が必要です。
信用情報には過去のカードローンの利用履歴や、クレジットカードの利用履歴、スマホ本体の分割払いの利用履歴などが残されています。返済に遅れた場合は、信用情報に「滞納」履歴が残されます。
カードローン審査時には必ず申込者の信用情報を参照するのですが、「滞納履歴」があった場合はカードローン審査が不利になるので、返済遅れには十分に注意しておきましょう。
61日以上滞納したら「ブラック」扱いに
なお、61日以上、または3ヶ月連続で滞納した場合、信用情報に長期滞納の履歴が残り、実質「ブラック扱い」となります。
信用情報がブラックになると、たとえ年収が1,000万円あるという方でも、カードローン審査に落とされるので、現在カードローンやクレジットカードを利用している方は、絶対に滞納しないように気をつけてください。
年収が多くなくても安定収入があれば消費者金融カードローンの審査通過を目指せる
本記事では、「年収がカードローン審査にどのくらい影響するのか」、「カードローンの借入金額と年収の関係」、「カードローン審査で年収の嘘がバレた時のリスク」などについて、詳しく解説を進めてきました。
カードローン申込時の虚偽申請は犯罪なので絶対にしない!
- 年収はカードローン審査の中でも特に重要な項目
- カードローンへの申込時には額面の「年収」を申請する
- 自分の年収が分からない場合は源泉徴収票の「支払額」を確認する
- 一定金額以上の年収がないとカードローン審査に落とされる
- 銀行カードローンの審査通過の目安は年収200万円ほど
- 消費者金融カードローンの審査通過の目安は年収100万円〜150万円ほどと考えられる
- 消費者金融カードローンは総量規制の適用で年収の3分の1超の借入ができない
- 消費者金融カードローンの上限限度額を借りるには年収1,500万円〜2,400万円以上必要
- 銀行カードローンも自主規制により年収の3分の1ほどのお金しか借入できない
- カードローン申込時に年収の虚偽申請をしても必ずバレる
- 消費者金融では50万円超の借入時に収入証明書の提出が義務付けられている
- 年収の虚偽申請がカードローン会社にバレると強制解約される
- 虚偽申請がバレると詐欺罪として訴えられるケースも
- 年収以外にもカードローン審査通過のためには他社借入額や借入件数に注意
- 信用情報に傷を残さないように返済に遅れない
カードローンへの申込時には、勤務先や雇用形態、勤続年数に加え、年収についても申請しなければなりません。カードローン利用後には完済までの3年〜5年の間、毎月返済を続けていく必要があり「収入がある」ことが必須条件となっているためです。
また、年収が多いほどカードローン審査に有利となりますが、銀行カードローンでは年収200万円前後、消費者金融カードローンでは年収100万円〜150万円前後が審査通過のボーダーラインと考えられるでしょう。
なお、年収があまり多くないという理由から、カードローン審査時に嘘の年収で申し込む方もいるのですが、「嘘の情報でカードローンへ申し込む」のは犯罪となるので絶対にやめておきましょう。
アルバイトやパートの方も、安定収入があればカードローンの審査に通過できる可能性が高いため、カードローン申し込み時には必ず正しい年収を記載して、手続きを進めるようにしてください。